使える店舗も増えているスマホ決済サービス「LINE Pay(ラインペイ)」ですが、現在クレジットカードを登録しても残高をチャージすることはできません。とはいえ、銀行口座を登録したりコンビニで現金を入れたりと、LINE Payの残高チャージには6つの方法が用意され、いずれも手数料はかかりません。
- 銀行口座
- セブン銀行ATM
- ファミリーマート(Famiポート)
- ローソン等のレジ(LINE Payカード利用)
- 一部店舗でQRコード/バーコード読み取り
- 東急線各駅の券売機
本記事ではLINE Payにチャージする方法について、それぞれのメリット・デメリットやチャージできる金額の上限・単位などに触れた上で、実際の手順を詳しく紹介します。
なお、LINE Payの特徴や登録方法、支払いなど全般的な使い方は、下記の記事を参考にしてください。
LINE Pay(ラインペイ)の使い方 超入門【2020年最新版】
- LINE Payのチャージ方法それぞれのメリット・デメリット
- 1. 銀行口座を登録してLINE Payにチャージする方法(口座振替)
- 2. セブン銀行ATMでLINE Payに現金チャージする方法
- 3. ファミリーマートでLINE Payに現金チャージする方法(Famiポート利用)
- 4. ローソン等のレジでLINE Payに現金チャージする方法(LINE Payカード)
- 5. QR/バーコード読み取りによるLINE Payに現金チャージする方法(一部店舗)
- 6. 東急線各駅の券売機でLINE Payに現金チャージする方法
- クレカでチャージなし決済ができる「Visa LINE Payクレジットカード」も登場
LINE Payのチャージ方法それぞれのメリット・デメリット
LINE Payの残高チャージには、冒頭に述べた6つの手段が用意されています。各方法の特徴や、チャージできる金額の上限や単位などを下表にまとめました。基本的には、店舗に行く必要がない銀行口座からのチャージが便利で、唯一オートチャージにも対応しています。
銀行口座 | セブン銀行ATM | ファミリーマート | LINE Payカード | QR/バーコード | 駅券売機(東急線) | |
---|---|---|---|---|---|---|
チャージできる場所 | LINE Payに登録した銀行口座の残高から引き落とされる | セブン銀行ATM | Famiポート(ファミリーマート) | ローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100、AINZ&TULPE、LIPS and HIPS、アインズの各店舗 | AINZ&TULPE、LIPS and HIPS、アインズの各店舗 | 東急線の各駅(一部除く) |
チャージ可能金額/回 | 100円〜99万円 | 1000円〜50万円 | 1000円〜29万9000円 | 【ローソン系】1000円〜4万9000円、【AINZ & TULPE系】1円〜4万9000円 | 1円〜4万9000円 | 1000円〜4万9000円 |
支払い | 口座振替 | 現金 | 現金 | 現金 | 現金 | 現金 |
オートチャージ | ○ | × | × | × | × | × |
手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
チャージに必要なもの | スマホ | スマホ、LINE Payカード(スマホがなくてもチャージ可能) | スマホ | LINE Payカード(プラスチックタイプ) | スマホ | スマホ |
銀行口座引き落とし以外のチャージ方法は、どれも直接店舗に行く必要があります。まずは生活範囲にどの店舗があるか確認してみましょう。たとえばローソンしか近くにない人は、LINE Payカードを申し込んでチャージするしかありません。銀行口座を利用しない人は、複数のチャージ方法をチェックしておくのがおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットもまとめて比較してみましたので、参考にしてください。
チャージ方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
銀行口座 |
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セブン銀行ATM |
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ファミリーマート |
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LINE Payカード(ローソン等) |
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QRコード/バーコード |
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駅券売機 |
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1. 銀行口座を登録してLINE Payにチャージする方法(口座振替)
普段使っている銀行口座を登録すれば、口座残高から直接引き落としてチャージができます。最も手軽な方法なので、銀行口座を持っているならおすすめです。具体的な手順は以下の通りです。
LINE Payに銀行口座を登録する
最初に銀行口座をLINE Payに登録しましょう。
LINEアプリを起動したら、「ウォレット」タブのLINE Payの[+]ボタンをタップしてください。チャージ方法が表示されるので[銀行口座]を選択します。
銀行を選択して口座情報を入力
口座を連携できる銀行の一覧が表示されるので、普段使っている銀行を選択しましょう。今回は「三菱UFJ銀行」で登録します。
利用規約が表示されるので、内容を確認して[同意します]をタップして進んでください。
生年月日や住所などを入力したら、[次へ]をタップします。
銀行のページで口座振替の申し込み
銀行のページに遷移して「口座振替申込受付サービス」の画面が表示されます。サービス規定を確認して[同意する]をタップします。
続けて、本人確認を行います。この例では、通帳または三菱UFJダイレクトのワンタイムパスワードが必要でした。いずれかを選んで[次へ]をタップして進みます(今回は通帳を選択)。
生年月日とキャッシュカードの暗証番号、通帳に記載されている最終残高を入力し、[実行]をタップします。
本人確認に成功すると口座振替の申し込みが完了。[収納企業に戻る]をタップします。
LINE Payに戻って「銀行口座の登録完了」という画面が表示されます。
これで、銀行口座からチャージができるようになりました。
銀行口座からチャージする
登録した銀行口座からLINE Payに残高チャージをする場合は、LINEの「ウォレット」タブで[+]をタップし、[銀行口座]を選択します。
登録した銀行口座が表示されるので、これをタップしてください。
画面が切り替わったらチャージ金額を指定し、[チャージ]をタップします。最低100円から1円単位で金額を指定可能です。
LINE Payに設定しているパスワードを入力すれば、チャージ完了です。
今回は100円だけチャージしたので、残高が1000円から1100円に増えました。
チャージが完了すると、LINEウォレットからLINEのトークに通知も届きます。
銀行口座を登録すると、オートチャージ(一定の条件になると自動で口座から残高チャージされる)を設定することもできます。
チャージ方法の選択画面で[オートチャージ]を選ぶと、設定画面に切り替わります。
ここでオートチャージをオンにした上で、「○円以下になったら○円チャージする」といった形でオートチャージ条件を設定すればOKです。
2. セブン銀行ATMでLINE Payに現金チャージする方法
セブンイレブンや駅などに設置されているセブン銀行のATMに現金を投入し、LINE Payにチャージすることも可能です。スマホで事前にQRコードリーダーを立ち上げてからチャージする方法と、LINE Payカードを挿入する方法の2通りあるので、それぞれ手順を紹介します。
スマホでATMのQRコードを読み取ってチャージする
スマホでQRコードリーダーを立ち上げる
事前にLINEアプリの「ウォレット」タブで[+]をタップして、メニューから[セブン銀行ATM]を選択します。
画面が切り替わったら[次へ]をタップすると、QRコードリーダーの画面が表示されます。
セブン銀行ATMの画面に表示されるQRコードをスマホで読み取ることで、残高をチャージします。
セブン銀行ATMに表示されたQRコードリーダーを読み取る
セブン銀行ATMに足を運んだら、ATMの画面に表示されている「スマートフォンでの取引」を選択してください。
ATMの画面が切り替わって、QRコードが表示されます。
表示されたQRコードを、スマホのコードリーダーで読み取ってください。
QRコードを読み取るとスマホに4桁の番号が表示されるので、セブン銀行ATMに設置されているテンキーからこの番号を入力してください。
入力すると、セブン銀行ATMの画面が切り替わります。
内容が正しければ「確認」を押してください。
セブン銀行ATMにチャージする金額を投入する
セブン銀行ATMの入金口が開くので、チャージしたい金額分の現金を入れましょう。
入金すると、セブン銀行ATMの画面にチャージ金額が表示されます。
問題なければ「確認」をタッチします。領収書が必要な場合は「必要」を選択してください。
入金すると、すぐにチャージした金額分のLINE Pay残高が反映されます。
LINE Payカードからチャージする
LINE Payカード(プラスチックカード)を持っているなら、それをセブン銀行ATMに挿入してチャージすることも可能です。
操作は簡単で、「ご入金(チャージ)」を選択して画面に従っていけば、スマホと同じように現金を入れてチャージがおこなえます。
3. ファミリーマートでLINE Payに現金チャージする方法(Famiポート利用)
ファミリーマートに設置されている端末「Famiポート」からチャージする方法を解説します。
Famiポートに入力する受付番号をスマホで表示する
事前にスマホを操作して準備します。
LINEアプリの「ウォレット」タブで[+]をタップし、メニューから[コンビニ]を選択してください。
チャージする金額を指定したら[チャージ]をタップしてください。
画面が切り替わって、Famiポートに入力する受付番号が表示されます。
Famiポートに受付番号を入力して申し込み券を発行する
Famiポートの画面をタッチするとメニュー画面が表示されるので、「代金支払い」をタッチしてください。
画面が切り替わったら「各種番号をお持ちの方はこちら」をタッチしてください。
続けて「番号を入力する」をタッチします。
テンキーでスマホの画面に表示されている受付番号を入力したら、「OK」をタッチしてください。
ご注文商品一覧の画面が表示されるので、確認して「OK」をタッチします。
チャージ申し込み券が発行されます。この券をレジに持っていきましょう。
レジで申し込み券を渡して現金を支払う
レジで店員に申し込み券を渡して現金を支払えば、LINE Payのチャージ完了です。支払うと領収書を渡してくれます。
支払いが完了すると、LINE Payの残高にチャージ金額がすぐに反映されます。
4. ローソン等のレジでLINE Payに現金チャージする方法(LINE Payカード)
LINE Payカード(プラスチックカード)を所有しているなら、全国のローソン(ナチュラルローソン・ローソンストア100含む)のほか、ドラッグストアのAINZ&TULPEで現金によるチャージが可能です。なお、LINE Payカードの発行方法は下記記事を参考にしてください。
「LINE Payカード」の使い方──発行申込からチャージ、コンビニ等での決済方法、LINEポイントの貯め方まで
今回はローソンでLINE Payの現金チャージをしてみました。
レジでLINE Payをチャージしたい旨を伝えて、設置されているスキャナーにLINE Payカードを通しましょう。
その後、現金を支払えばチャージ完了です。
チャージが完了すると、LINE Payの残高とトーク画面にも反映されます。
5. QR/バーコード読み取りによるLINE Payに現金チャージする方法(一部店舗)
レジでスマホに表示したQRコードやバーコードを読み取ってもらい、現金を支払ってLINE Payにチャージする方法もあります。
2019年7月現在、ドラッグストアの「AINZ&TULPE」「LIPS and HIPS」「アインズ」の各店舗でのみ対応していますが、他のチャージ手段に比べて店舗数が少ないので注意しましょう(店舗リストは下記サイトを参照)。
事前にLINEアプリの「ウォレット」タブから[+]をタップし、[QRコード/バーコードチャージ]を選択します。
レジで店員にLINE Payにチャージすることを伝えてください。
スマホのバーコード画面をタップすると拡大表示されるので、画面を店員に提示しましょう。
店員がリーダーでスマホのバーコードを読み取ってくれたら、レジでチャージしたい金額を支払えば完了です。
スマホの画面には、「チャージ完了」のメッセージが表示されます。
チャージした金額分のLINE Pay残高が更新され、トークにもチャージ完了のメッセージが届きました。
6. 東急線各駅の券売機でLINE Payに現金チャージする方法
東急線各駅の券売機において、LINE Payへの現金による残高チャージが2020年7月15日から可能になりました。スマホ決済サービスに駅券売機で現金でのチャージが可能なるのは国内初の取り組みです(東急世田谷線は三軒茶屋駅・上町駅・下高井戸駅に設置。恩田駅・こどもの国駅は非対応)。
やり方はシンプルで、LINEアプリで券売機に表示されるQRコードを読み取り、現金を券売機に投入するだけ。平日・土日祝日ともに5時30分~23時まで手数料なしで利用可能です。1回あたりのチャージ可能金額は1000円以上4万9000円以下となっています。
利用手順
クレカでチャージなし決済ができる「Visa LINE Payクレジットカード」も登場
LINE Pay残高をチャージする6つの方法を紹介しました。LINE Payをよく使う人は、やはり銀行口座を登録してチャージできるようにするのが断然便利でしょう。銀行口座を登録すると本人確認の役割も果たすので、送金や出金といったLINE Payのフル機能も利用できるようになります。
銀行口座を登録したくない、あるいは対応する銀行口座を持っていないユーザーは、セブン銀行ATMやFamiポートによるチャージがおすすめです。ローソン等のレジチャージはLINE Payカードの発行が必要となり、またコード読み取りによるチャージは対応店舗が少ないため、多くの人が利用できるチャージ方法とは言い難いのが現状です。
LINE Pay(ラインペイ)が使えるコンビニまとめ──支払いやチャージ方法、クーポン情報も
なお、LINE PayはVisaと提携して、事前チャージなしでLINE Pay対応の実店舗でのコード決済も利用できる「Visa LINE Payクレジットカード」を導入しました。サービス提供開始から1年間は、Visa LINE Payクレジットカードによる支払いで3%のLINE Payボーナスが還元されます。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部