LINE「Clova Desk」レビュー、画面搭載スマートスピーカーを「Echo Show」とも比較

「Clova Desk」レビュー、LINEの画面搭載スマートスピーカーをAmazon「Echo Show」とも比較

スマートスピーカーの新製品が続々登場しています。Amazonから発売されたディスプレイ採用の「Echo Show(エコーショー)」に続いて、LINEからもディスプレイが付いた「Clova Desk(クローバデスク)」が発売されました。さっそく詳しくレビューしていきます。

同じようなコンセプトの製品に思えますが、それぞれを使い込んでみると、実は両者はまったく違います。今回は両者の比較もしていきます。使い方によってどちらを買うか明確に決まるので、ぜひ参考にしてみてください。

コンパクトなClova Deskは様々な場所に置ける

まずは両者のサイズを比較してみましょう。

ディスプレイ サイズ 重さ
Clova Desk 7インチ 181×173×104.5 mm 915グラム
Echo Show 10.1インチ 246×174×107 mm 1755グラム

大画面タブレットに近いサイズのディスプレイを持つEcho Showは、本体もそれなりに大きく、リビングに置くのにも向いています。

対してClova Deskは、ディスプレイが7インチとコンパクトで、大画面スマホよりちょっと大きな程度。小型のタブレット程度の大きさです。当然、表示できる情報も小さくなるので、机上で使うのに向くでしょう。

これまで筆者はEcho Showを机上に置いて使っていましたが、かなり大きく場所を取りすぎるために場所を変更しました。

Clova Desk レビュー

Clova Deskは7インチのディスプレイを搭載する

Clova Desk レビュー

右のEcho Showと比べるとサイズがずいぶん違う

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奥行きの差もかなりあり、Echo Showは机上に置くのには大きすぎる

画面があるのでセットアップはわかりやすい

一般的なスマートスピーカーに比べると、ディスプレイがあるだけに設定がわかりやすくなっています。画面の指示に従って設定していけばよく、使い方のチュートリアルも表示されます。

利用にあたってはスマホが必要です。単体でプレゼントしても相手がスマホを持っていないと使えません。スマホにアプリをインストールしたら、Clova Deskを認識してWi-Fiの設定なども簡単に終了します。最初は、システムのアップデートが行われるので設定に10〜20分程度の時間がかかります。必ずWi-Fiの電波のよいところで作業しましょう。

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最初に電源を入れるとこの画面が表示され、セットアップを進めていける

Clova Desk レビュー Clova Desk レビュー

スマホにアプリをインストールし、デバイスを認識させ、Wi-Fiなどの設定を行う

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チュートリアルが表示されるので操作はわかりやすい

本体には電源ボタンとボリュームボタンなどがありますが、一度ボリュームの調整などを済ませれば、あまり使うことはないでしょう。

なお、ACアダプターが接続していますが、本体にも3000mAhのバッテリーを内蔵しています。これはClovaシリーズの特徴で、自分の部屋、リビング、テラスなどWi-Fiの電波さえ届いていれば好きな場所で使える嬉しいポイントです。

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電源ボタンは本体の後ろにある。ACアダプターも背面に接続する

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ボリューム調整などのボタンは上に

動画配信サービスの視聴や写真表示が弱点

天気やレシピを尋ねるなど、一般的な音声認識の機能は満足して使えるでしょう。ただしライバルと比べると、やや負けている印象が否めません。乗換案内にも対応しません。

また、Echo Showは映画などを観るのに向いているのに対し、現状Clova Deskは動画配信サービスが利用できないという致命的な欠点があります。「映画を観たい」と話しかけると「いい気分転換になりそうですね」と返事が返ってきて苦笑しました。

「動画が観たい」と話しかけると、YouTubeの動画が紹介されるだけです。ディスプレイが付属するデバイスなのですから、これはとても残念。プライムビデオが観られるEcho Showに大きく劣っている点です。ただし3月中に、Abema TVとの連携が予定されています。

写真の表示も、LINE Keepに保存した写真を表示することしかできないようです。スマホで普通に撮った写真のアルバムが表示できないのもいただけません。もちろん、機能は今後どんどん充実してくることでしょう。

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ホーム画面には天気の様子が表示される

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天気予報などの機能は文句なし

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映画を観たいと言われてこの結果で、思わず苦笑。プライムビデオが観られるEcho Showに負けている

「ねぇClova、Abemaを見せて」と話しかけるとAbema TVを起動する(記者発表会で撮影)

LINEのトークやビデオ通話を使えるのが最大の特徴

もちろんClova Deskならではの優れた機能もあります。最大の特徴はLINEとの親和性の高さです。アカウントを設定しておけば、メッセージの新着がClova Deskのホーム画面に表示され、読むことができます。

さらに、登録した相手にはメッセージの送信も可能です。音声認識も秀逸なので、ちょっとしたやりとりで困ることはまずありません。手が離せないときにはとても役立つでしょう。また、スマホやパソコンを使うのが苦手な年配の方にもおすすめします。

Clova Desk レビュー Clova Desk レビュー

左:LINEのメッセージをディスプレイで読めるのは便利だ右:もちろんLINEの音声通話やビデオ通話にも対応

さらに、LINEの無料音声通話ビデオ通話も快適に利用できます。LINEならすでに多くの人が使っていますから、家族や友だちと頻繁に通話したいならとても重宝します。そんな時に、バッテリーで利用できるClova Deskの真価が発揮されます。家の中の好きな位置にClova Deskを置いて快適に通話できるからです。

Echo Showもビデオ通話が可能ですが、相手もEcho SpotやEcho Show、Alexaアプリを持っている必要があります。実家と自分の家にEcho Showを置いて家族で使うような利用には向いています。

「ねぇClova、○○(LINEに登録されている友だちのユーザー名)にビデオ通話して」と話しかけると、その友だちへのビデオ通話を発信。ディスプレイにはインカメラを通して自分の姿が映し出される(記者発表会でのデモ操作)

リモコン同様の家電のコントロールも可能

Clova Deskは背面から赤外線を飛ばせます。これによって、リモコンを利用するのと同様に家電をコントロールできます。いわゆるスマート家電は今後普及してきそうですが、実際にはまだまだ利用者は多くありません。そんな中でもClova Deskを使えば、今まで利用していたエアコンなどが音声でコントロールできるようになります。とても現実的かつ便利な機能です。

リモコンの登録は、メーカーや機種名を指定すれば簡単に利用できます。型番が選べない場合には近い型番を試していると使えることが多いでしょう。また少々面倒ですが、手元にあるリモコンを学習させることもできます。Echo Showも赤外線の家電をコントロールできますが、別売のコントローラーが必要です。

Clova Desk レビュー

各種のリモコンを登録して利用可能

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スマホアプリで冷房や暖房の温度設定もできる

まとめ

Clova Deskの価格は2万7540円で、Echo Show(2万7980円)とほぼ変わりません。とはいえ、冒頭で書いたように性格がかなり違うので、比較して選択するケースは多くないでしょう。Echo Showはリビングにも適したサイズで、映画やドラマなどを楽しむのに向いています。しかし、大きく重いので据え置き利用です。

Clova Deskはコンパクトかつバッテリー内蔵のため、好きな位置に移動して利用可能です。ただし、動画視聴にはあまり向きません。LINEをヘビーに使っている人には、とても重宝するはずです。どちらかというと、家族全員で使うならEcho Show。パーソナルなツールとしてはClova Deskがおすすめです。

Clova Desk | LINE Clova公式サイト

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部