Kindle本には、電子書籍ならではの「ハイライト」と「メモ」機能が備えられています。重要な箇所をマーキングしたり、メモを残して後からチェックしたりすることができ、勉強などにも役立ちます。
本記事では、Kindle本にハイライトやメモを付けて確認・共有する方法のほか、消し方など使い方全般をまとめて解説します。
Kindle本のハイライト機能の使い方
Kindle本の「ハイライト」は、本で重要だと思った部分に線を引ける機能です。蛍光ペンを使ってマーキングするようなイメージで、端末によって4色のカラーを使い分けられるのも特徴です。
今回はiOS版Kindleアプリの画像を使ってハイライト機能を解説しますが、Android版アプリでも操作方法は同じです。
ハイライトの付け方
Kindle本でハイライトを付けたい箇所をロングタップし、任意の場所までスライド。メニューが表示されたら、ピンク・青・イエロー・オレンジボタンのいずれかをタップするとハイライトが付きます。
ハイライトを付けた箇所をタップすると再度メニューが表示され、ハイライトを他のカラーに変更することも可能です。重要度に合わせてカラーを変えるなど、好きなように色分けしてもいいでしょう。Kindle端末のハイライトは1色のみなので、カラーは選べません。
ハイライトをつけた箇所は、他のデバイスでも同じAmazonアカウントでログインすれば、同じ箇所に反映されます。
ハイライトの消し方
ハイライトがついている箇所をタップしてメニューを表示させ、ハイライトのカラーについてる[×]ボタンをタップするとハイライトが消えます。
また、ハイライトが付いている箇所をタップしてスライドすることで、ハイライトの範囲を修正することも可能です。
ハイライトを付けた部分の共有方法
ハイライトを付けた箇所は、LINEやメール、SNSなどで共有ができます。自分が読んでいるKindle本で心に残った部分を誰かに教えたいときなど、さまざまなシーンで活用できそうです。
ハイライトを付けた箇所をタップしてメニューを表示させ、共有ボタンをタップ。共有するタイプは、SNSなどに最適な画像付きとシンプルなテキストから選べます。[シェア]をタップすると、SNSやメールなどの一覧から共有方法を選択できます。
ハイライトをまとめて確認する方法
Kindle本に付けたハイライトはまとめて確認ができるので、どこにハイライトを付けたか忘れてしまったときもすぐ見つけられます。
Kindle本の中央あたりをタップして上部にメニューを表示させたら、ノートのアイコンをタップ。「マイノート」が表示され、いま開いているKindle本に付けたハイライトを確認できます。ハイライトをタップすると該当ページに遷移します。
マイノートの左上にあるボタンをタップすると、フィルターメニューが表示され、ハイライトのカラーごとに絞り込むことも可能です。
また、マイノートではハイライトを左にスワイプすると削除ができ、ハイライトが多くなってしまった時の整理にも活用できます。
ポピュラーハイライトの消し方(Kindle端末)
Kindle端末には、同じ本を読んでいるKindleユーザーが多くつけているハイライトを表示する「ポピュラーハイライト」という機能があります。
他の読者がどんなところに注目して読んでいるのかわかるので面白い機能ではありますが、小説などでストーリーの重要な箇所に表示されるとネタバレになる可能性もあるので、表示が邪魔だと感じたら消しておくのがおすすめです。
Kindle本を開いた状態で画面の上部をタップして、メニューを表示させます。[Aa]を押したら「その他」タブに切り替え、「ポピュラーハイライト」の項目をオフにすれば、ポピュラーハイライトを非表示にできます。
反対にオンにすれば、ポピュラーハイライトを再表示させられます。
Kindle本のメモ機能の使い方
Kindle本では、必要な箇所に文字でメモを残せます。紙の本とは異なり、余白にメモを書いて本の見た目を悪くすることもなく、Kindle本のどこに何を書いたのかすぐにわかるので重宝するでしょう。
iOS版Kindleアプリの画像を使ってメモ機能の解説をしますが、Android版アプリでも操作方法はほとんど変わりません。
メモを追加する方法
メモを追加するには、メモしたい箇所をロングタップ。スライドで範囲を指定し、ペンと紙が描かれたメモアイコンをタップします。
「メモの作成」画面にメモの内容を自由に入力し、[保存]をタップするだけで完了です。
Kindle本にはメモを残した箇所に青いアイコンが付くので、アイコンをタップするとメモの内容を確認したり編集したりできます。
メモを残した際のアイコンのサイズは小さく見えづらいので、目印となるように同時にハイライトを併用するとメモを残した箇所がひと目でわかります。
メモを削除する方法
メモを削除するには、メモを残した場所にあるアイコンをタップして編集画面内の[削除]を選択。
確認メッセージで再度[削除]を押しましょう。
追加したメモをまとめて確認する方法
Kindle本の中で追加したメモを確認するには、ハイライトと同様に「マイノート」を表示させます。
Kindle本の中央あたりをタップし、上部にメニューを表示させます。ノートのアイコンをタップすると「マイノート」が表示され、いま開いているKindle本に残したメモの確認ができます。一覧に表示されている各メモをタップすると、該当するページに遷移します。
マイノートは、メモだけでなくハイライトも一緒に表示されます。メモだけを表示するには、マイノートの左上にあるボタンをタップし、フィルターメニューから[メモ]をタップしましょう。
また、メモの内容をその場で削除(メモを左にスワイプ)したり、編集(鉛筆マーク)したりといったこともできます。
ハイライト/メモ機能が使えないKindle本もある
ハイライトとメモ機能は、雑誌やマンガなどの一部のKindle本では使うことができません。
Kindle本の購入画面で少し下にスクロールすると、説明欄にハイライトやメモなどの機能を使用できない旨が記載されていることがあるので、購入時にあらかじめ確認しておきましょう。
ライブラリ内すべてのKindle本のハイライトとメモを一覧表示するには
PCブラウザで「Kindle Cloud Reader」を使うと、Kindleライブラリ内のすべてのKindle本に付いているハイライトとメモを一覧で閲覧ができます。なお、この機能が使えるのはPCブラウザのみです。
iOSのSafariやAndroid端末のChromeでは、Kindle Cloud Readerにアクセスすることはできても、ハイライトとメモを一覧で閲覧する機能が付いていません。
PCブラウザでKindle Cloud Readerにアクセスし、左側のメニューから[メモとハイライト]をクリックします。
ハイライトとメモを残したKindle本が一覧で表示されます。一覧では各Kindle本に付けているメモの編集と削除、ハイライトの削除も可能です。
なお、Kindle Cloud Reader上でハイライトを付けた箇所を読むことや、新たにハイライトを付けることも可能ですが、Kindle本の仕様によってはブラウザで直接開くことができません。その場合はWindows/Mac向けのKindleアプリを別途インストールする必要があります。
Kindle Unlimitedで本を返却するとハイライト・メモはどうなる?
「Kindle Unlimited」は、200万冊のKindle本が月額980円で読み放題になるサービスです。Kindle本をレンタルするようなイメージで、同時に最大20冊まで保持しておけます。それ以上ダウンロードする場合、借りた本のうちどれかを返却しなければなりません。
読み放題でダウンロードした本にもハイライトやメモを付けられますが、返却後はライブラリからKindle本が削除されるため、追加したハイライトとメモが見られなくなります。しかし、再度同じ作品をダウンロードすれば、以前付けたハイライトとメモも同時に復活するので、マイノートで閲覧や編集が可能になります。