iPhoneストレージ容量の選び方 おすすめ容量は何GBモデル?【2021年最新版】

iPhone 13シリーズ登場、64GBから1TBまで最適かつお買い得な容量を解説

iPhone 13シリーズが発表されました。現在Appleストアで購入できるのは、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 12、iPhone SE(第2世代)、iPhone 11の5シリーズとなっています。さらにminiやMaxなどのシリーズを合計すると全8モデルという、かつてないほどの機種数になっています。

どのiPhoneを選ぶかに加えて、購入する時に悩むのがストレージの容量です。ストレージと容量は同じ意味で、データを端末内に保存できる量を示しています。音楽や写真、動画、アプリなどを保存するごとに、ストレージの空き容量は減っていきます。容量が不足すれば、新たに写真を撮ることすらできなくなってしまうのです。

iPhoneの空き容量を確保するために、大事な写真や動画を削除するのはとても残念です。とはいえ、あまりに大容量なモデルを買うのも無駄な費用がかかってしまいます。しかも、Googleフォトの無料での無制限利用が撤廃され、少ない容量でも工夫してたくさんの写真を保存しづらくなりました。

そこで本記事では、iPhoneの最適かつお買い得なストレージ容量の選び方を紹介します。今シーズンは64GB、128GB、256GB、512GB、1TBの5種類から選択できます。

まずはiPhone各モデルの大まかな違いをチェック

Image

最初に、iPhoneのモデルごとの基本的な違いをチェックしておくべきでしょう。ストレージ容量の差も重要ですが、それぞれの特徴をわかっていないと失敗になりかねません。

下記の各iPhoneシリーズには、発売された年を記載しています。iPhoneはほぼ毎年、OSのメジャーアップデートがおこなわれます。4〜5年程度は最新OSで利用可能なので、そこを頭に入れておいてください。たとえば2019年に登場した製品は、2023年〜2024年頃まで最新OSが使えると予想できます。

つまり登場時期が古いモデルほど、最新OSで使える期間が短くなります。OSが古くなっても現役モデルとして使えますが、だんだんと新モデルとの差が大きくなります。安価でも発売年が古いモデルは、当然寿命が短いと考えてください。

大手キャリアやMVNOでは他のモデル(iPhone 8)も一部販売されているので、そちらも簡単に紹介します。

iPhone 13(2021年秋登場モデル)

iPhone 13

6.1インチディスプレイを採用する最新のスタンダードモデルです。

iPhone 12に比べると、カメラの配置が斜めになっているのが外観上の最大の違いです。これは、カメラのセンサーが大きくなっているからです。似た目にもレンズ部分が大きくなっていることがわかります。カメラは明るくなり、手ぶれ補正も進化しているので、より簡単に美しい写真が撮れます。

動画撮影も進化して、シネマティックモードでの撮影が可能。複数の人が映っている際に、顔を認識して自動でフォーカスを合わせてくれます。チップは最新のA15 Bionicを採用しています。

iPhone 13 mini(2021年秋登場モデル)

iPhone 13 mini

5.4インチディスプレイを採用する、最新のコンパクトモデルです。重量も140グラムと軽いので、ポケットにやすやすと収まります。

カメラ機能やチップはiPhone 13と共通なので、小さいけれども機能・性能は文句なしです。iPhone 12 miniではやや不満となっていたバッテリー駆動時間が、2時間ほど延びています(以下、カタログ値のビデオ再生時間)。

iPhone 13 Pro(2021年秋登場モデル)

iPhone 13 Pro

最新の上位モデルです。ディスプレイは6.1インチとスタンダードな大きさになります。新たにProMotionを搭載し、画面の書き換え速度(リフレッシュレート)が向上しています。また光学ズームも4倍から6倍へと進化しました。

チップもA15 Bionicへと順当に進化しています。バッテリー駆動時間が17時間から22時間と長くなったのも大きな特徴です。なお、容量は新たに過去最大の1TBが追加されています。

iPhone 13 Pro Max(2021年秋登場モデル)

Image

iPhone 13 Pro MaxとiPhone 13 Pro

最新の上位モデルで、ディスプレイは6.7インチの大画面となります。ProMotion対応、6倍ズーム、A15 Bionicの採用、1TBが選択できる点などは、iPhone 13 Proと同様です。

バッテリー駆動は20時間から28時間と大幅な進化を遂げています。

iPhone 12(2020年秋登場モデル)

2020年に登場したスタンダードモデルです。5Gに対応しているのが特徴です。ディスプレイは6.1インチの大画面ながら、狭額縁なので持ちやすくなっています。

iPhone 11から進化し、高解像度(2532×1170ドット)の有機ELディスプレイを搭載。CPUはA14 Bionicを採用しています。本体カラーは5色から好みで選べます。

価格が若干値下がりしましたが、1年前のモデルと考えるとiPhone 13を選んだほうがよいでしょう。

iPhone 12 mini(2020年秋登場モデル)

Image

「ミニ」という名称が表すように、コンパクトなモデルです。5.4インチと比較的大画面ながら、狭額縁によって非常に小さな本体サイズになっています。iPhone SE(第2世代)と比べても、より小さいのが最大の特徴です。

5Gに対応し、CPUはA14 Bionicです。性能的には不満はありませんが、あまり値下がりしていないのが残念です。

iPhone SE 第2世代(2020年春登場モデル)

基本的には、iPhone 8の本体デザインそのままに、CPUはA13 Bionicを採用した製品です。ホームボタンを搭載し、画面の縁(フチ)が太いなど、デザインは旧来のiPhoneそのものです。

しかし、4万円台から購入できる価格は魅力的で、iPhone 6〜iPhone 8からの買い換えも使い勝手が変わらないメリットがあります。指紋センサーが欲しいなら、この製品を選ぶとよいでしょう。

iPhone 11(2019年登場モデル)

2019年発売のスタンダードモデルです。ディスプレイサイズは6.1のみですが、本体はやや大きく重いので、購入前には持ちやすさが自分に合っているか、確認してみましょう。

今シーズンは大きく値下がりし、6万円台前半から購入可能です。

iPhone 8(2017年登場モデル)

ディスプレイサイズは4.7インチで、ホームボタンを採用するモデルです。カメラはシングル構成です。

チップはA11 Bionicで世代は古くなっているので、長く使おうと考えるとヘビーなゲームは厳しそうです。また、最新OSで使える期間も長くありません。

いまのスマホで使ってる容量を調べよう

まず、いま使っているスマホの容量を確認しておきましょう。なお、最適な容量の選び方は後述します。

iPhoneでは、「設定」アプリで[一般]→[iPhoneストレージ]と進んで調べることができます。表示に少し時間がかかることがあるので気をつけてください。

このケースでは、約140GBの容量を消費している

Androidスマートフォンでも、端末の「設定」でデバイスケアのストレージなどから調べられます。

機種によって手順が異なるので、見つからない場合には設定メニューの検索で「ストレージ」で探してみましょう。

Androidスマホは機種などによって確認手順が異なるが、消費している容量は調べられる

現行iPhoneの容量ラインナップと価格(一覧表)

いまアップルストアで購入できるiPhoneの機種を容量別にまとめました(下表)。

前シーズンに比べると、全体に容量が増えています。64GBの割合が減り、512GBの選択肢が増えています。スタンダードモデルのiPhone 12は512GBが選べませんでしたが、iPhone 13は選択できます。さらに、1TBも買えるようになっています。

iPhone容量ラインナップと価格(税込)
  64GB 128GB 256GB 512GB 1TB
iPhone 13 Pro Max

-

13万4800円 14万6800円 17万800円 19万4800円
iPhone 13 Pro - 12万2800円 13万4800円 15万8800円 18万2800円
iPhone 13 - 9万8800円 11万800円 13万4800円 -
iPhone 13 mini - 8万6800円 9万8800円 12万2800円 -
iPhone 12 8万6800円 9万2800円 10万4800円 - -
iPhone 12 mini 6万9800円 7万5800円 8万7800円 - -
iPhone SE 4万9800円 5万5800円 - - -
iPhone 11 6万1800円 6万7800円 - - -

当然ですが、容量は予算が許すなら多いほうをおすすめします。iPhoneは、microSDカードなどによる容量追加には非対応です。つまり、どうしても容量が足りなくなったら、買い換えるか写真などを削除またはクラウドに退避させるしかありません。容量不足だとアプリのインストールさえできなくなります。

容量はちょうど使い切るのではなく、いま使っているスマホの容量を調べて余裕を持って選ぶのが賢明です。これから2〜3年使うことを考えると、消費量の倍以上のモデルをおすすめします。つまり、いま100GB消費しているなら256GBが推奨です。動画を頻繁に撮る人は、さらに余裕のある512GBも視野に入れましょう。

なお、表を見てもわかるように128GB以上が主流となっているので、64GBはあまりおすすめしません。下取りでも不利になりそうです。スタンダードな容量は256GBへと移行するでしょう。

容量の価格差
  64GBと128GBの価格差 128GBと256GBの価格差 256GBと512GBの価格差 512GBと1TBの価格差
iPhone 13 Pro Max

-

1万2000円 2万4000円 2万4000円
iPhone 13 Pro - 1万2000円 2万4000円 2万4000円
iPhone 13 - 1万2000円 2万4000円 -
iPhone 13 mini - 1万2000円 2万4000円 -
iPhone 12 6000円 1万2000円 - -
iPhone 12 mini 6000円 1万2000円 - -
iPhone SE 6000円 - - -
iPhone 11 6000円 - - -

注目したいのは、容量と価格のバランスです。64GBと128GBの価格差は6000円、128GBと256GBの価格差は1万2000円、256GBと512GBの価格差は2万4000円です。昨シーズンよりは1000円ほど高くなっています。本体価格への追加代金を考えても、256GBが頃合いです。

たとえばiPhone 13 Proは128GBが12万2800円ですが、256GBなら13万4800円なので、「どうせなら256GBにしよう」と思う人が少なくないでしょう。ところが512GBにすると、15万8800円と急に高くなる印象を抱きます。

新たに追加された1TBは、512GBから2万4000円の追加で買えます。容量あたりの価格だけを考えるなら、意外にお得です。動画をたくさん撮るユーザーにはおすすめできます。

最新モデルはビデオで容量を大きく消費する

いま買える最廉価モデルのiPhone SE(第2世代)でも、4Kビデオが撮影できます。家庭用のテレビも4K対応モデルが増え、YouTubeにも4Kでアップできるようになっています。徐々に4Kを使う環境が整ってきているのです。これから、ますます4K動画を撮影する機会が増えることでしょう。

画質は大変美しいのですが、4Kビデオは同じ時間(長さ)の動画を撮影しても2倍以上の容量を消費します。実際に撮影した動画を見ると、最高画質の「4K/60fps」の美しさにはうっとりしますが、容量は撮影時間が1分間で400MB、10分で4GB、100分なら40GBに上ります。64GBのモデルでは、合計30分程度の撮影が限界でしょう。

iPhone 12 Proでは、DolbyVisionでの撮影に対応。容量が1割ほど増える

iPhone 11から、標準や2倍望遠撮影時にフレームの外側の写真を自動保存し、あとで編集に使える機能が搭載されました(ファイルは1カ月で自動削除)。こちらも、容量を消費する一因になるでしょう。なお、フレームの外側を保存するには「高効率」が前提になります。

美しい写真や新機能は魅力的なので、容量を気にせずに使いたいものです。また、新しいアプリは一般に容量が増えがち。「今まで通りにしか使わない」と思っていても、多めの容量を選択したほうが無難です。

「設定」アプリから[カメラ]→[フォーマット]で写真や動画のファイルの種類を選べる

動画や音楽、ゲーム好きならストレージ容量は多めに

iPhoneに保存された音楽や動画にも、たくさんの容量が必要になります。

最近は定額制の音楽配信サービスや動画配信サービスが流行していますが、通信量が気になる場合は楽曲や動画をiPhoneにダウンロード保存し、オフライン再生して楽しむこともできます。また、ストリーミングサービス上にはないコンテンツは、iPhoneに保存するしかありません。

音楽は持ち歩く数が多くなると容量の消費が増える

音楽1曲あたりの容量は、実はそれほど大きくありません。マイケル・ジャクソンの『キング・オブ・ポップ』というアルバムの容量は、17曲で144MBでした。曲の長さや圧縮方法で容量は変わりますが、1曲当たり5〜10MB程度と考えてよいでしょう。

ところが、多くの音楽を持ち運ぶと容量がかなり消費されます。100曲で約1GB、1000曲だと10GBになります。アルバム50〜70枚程度で10GBになる可能性が高いのです。

マライア・キャリーの『Merry Christmas』という楽曲をApple Musicからダウンロードすると、容量は9MBだった

映画・ドラマのダウンロードはHD画質の容量を前提に

購入(ダウンロード)した映画やドラマをいつも持ち歩きたいなら、こちらも容量には注意が必要です。映画の容量もタイトルによって大きく変わりますが、高画質な1080p HD映像だと1タイトルで4GBを超えることは珍しくありません。

いまや、1080p HDの動画が標準的な画質になったと言っても過言ではありません。とりわけ個別に購入する映画は、なるべく良い画質で見たいと思うでしょう。新しいiPhoneを買うなら、1080p HD前提で容量の必要性を考えてください。

映画の容量は、ダウンロード前にiTunesなどで確認できます。たとえば『インターステラー』の容量を調べてみました。1080p HDで7.15GB、SD画質で6.49GBです。映画コンテンツを10本持ち歩きたいなら、50〜70GBの容量は覚悟したいところです。

ストレージの管理の画面では、ダウンロード済みのビデオを管理できる。Apple TV+で『グレイハウンド』という映画をダウンロードすると、1.38GBの容量だった

ゲームは1本あたり5GBを超えるものも

ゲームもiPhoneの容量を食います。1本で5GBを超えるゲームもあるので注意が必要です。とはいえ、一般的には容量の大きなゲームをたくさん利用することは、さほど多くないでしょう。

プレイしなくなったタイトルは、削除していけばストレージ容量を節約できます。もちろん、ゲームが好きで多くのタイトルをインストールしておきたい人は要注意です。

このゲームは、本体とデータを合わせると3.36GBの容量

LINEや地図などのアプリも意外と容量を食う

使い方によっては、さまざまなアプリも容量を多く消費します。おなじみの「LINE」も写真などを多くやりとりすれば、容量を食うのです。このあたりは人によって異なりますが、思ったより大きな容量が必要だと考えたほうが無難です。

また、地図や電子書籍系アプリなども容量を多く消費します。新しく画面が美しいiPhoneでは、今まで使っていなかったアプリを使いたくなることもあります。

地図や電子書籍などのアプリも知らないうちに少なくない容量を消費している

あなたが選ぶべき最適なiPhoneの容量は?

ずばり言ってしまうと、64GBは敬遠したほうがよいでしょう。繰り返しになりますが、128GBか256GBをおすすめします。

「写真はほとんど撮らない」「LINEで写真のやりとりもしない」といった人、ほとんど電話とメール、インターネットの閲覧くらいしかしない人なら64GBで妥協できるかもしれませんが、将来の下取りや買い取りでも64GBは不利になる可能性は低くないでしょう。もちろん型落ちや中古などでも、32GB以下のモデルはおすすめしません。

iPhone 13シリーズは、128GB以上しか選択肢はありません。ビデオもさらに美しくなっているので、今後撮影の機会も増えるでしょう。そう考えると256GBもおすすめです。そもそも約10万円からのiPhone 13ですから、128GBのモデルに1万2000円足して256GBを手に入れるのも妥当です。

前記しましたが、Googleフォトの無制限利用が終了しました。有償で容量を増やすと100GBで2500円、200GBで3800円、2TBで13000円します(いずれも年払いの年額)。iCloudも50GBで130円、200GBで400円、2TBで1300円します(いずれも月額)。128GBから1万2000円追加して256GBを手に入れたとしても、3年ほど使えばクラウドストレージに費用を払うのとあまり変わらなくなります。

iPhoneを安心して使うためには、バックアップも大切です。すべてのファイルをバックアップするには、消費容量と同じストレージが要求されます。256GBのモデルを買って200GB使ったならば、パソコンにも200GB近い空き容量がなければなりません。iCloudへのバックアップも、基本的には近い空き容量が必要になります。本体の容量以外にも気をつけるポイントがあるわけです。

なお本記事に関連して、iPhoneストレージ容量の選び方を下記動画でも解説しています。ぜひご覧ください。

構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
LOQU