新たにiPhone 16シリーズが登場しましたが、今回も一部の旧モデルが継続して販売されています。現在、Appleストアで購入できるのは「iPhone 16」「iPhone 16 Pro」「iPhone 15」「iPhone 14」「iPhone SE」の5シリーズ。さらにMaxなどのモデルを合計すると全8機種が買えます。これは前シーズンと同じ機種数です(量販店等ではこれ以外の旧モデルも売られている可能性があります)。
どのiPhoneを選ぶかに加えて、購入するときに悩むのがストレージの容量です。ストレージと容量は同じ意味で、データを端末内に保存できる量を示しています。音楽や写真、動画、アプリなどを保存するごとに、ストレージの空き容量は減っていきます。容量が不足すれば、新たに写真を撮ることすらできなくなってしまうのです。
クラウドサービスによる無料での無制限利用の多くは廃止され、少ない容量で工夫してたくさんの写真・動画を保存することは難しくなっています。iPhoneの空き容量を確保するために大事な写真や動画を削除するのはとても残念です。とはいえ、あまりに大容量なモデルを買うのも無駄な費用がかかってしまいます。
そこで本記事では、iPhoneの最適かつお買い得なストレージ容量の選び方を紹介します。今シーズンは機種にもよりますが、64GB、128GB、256GB、512GB、1TBの5種類から選択できます。おすすめは何GB(ギガバイト)のモデルなのでしょうか。
長いテキストを読むのが面倒な人のためにいきなり結論から述べてしまうと、以下のとおりです。
- 64GBは敬遠すべき
- 128GBか256GBがおすすめで、できれば256GBを選びたい
- iPhone 16、iPhone 15、iPhone 14はそもそも10万円を超えるので、128GBのモデルに1万5000円足して256GBを手に入れるのも妥当
- 写真・動画をたくさん撮るなら512GBや1TBも視野に
以降では、各モデルどのような使い方をするかに応じて、おすすめのストレージ容量を詳しく解説しています。自身のスマホ利用状況を確認しながら、容量をじっくり検討したい人は参考にしてください。また下記動画でも最新情報をまとめて紹介しています。
まずはiPhone各モデルの大まかな違いをチェック

Apple
最初に、iPhoneのモデルごとの基本的な違いをチェックしておくべきでしょう。ストレージ容量の差も重要ですが、それぞれの特徴をわかっていないと失敗になりかねません。
下記の各iPhoneシリーズには、発売された年を記載しています。iPhoneはほぼ毎年、OSのメジャーアップデートがおこなわれます。4〜5年程度は最新OSで利用可能なので、そこを頭に入れておいてください。たとえば2024年に登場した製品は、2028年〜2029年頃まで最新OSが使えると予想できます。
つまり登場時期が古いモデルほど、最新OSで使える期間が短くなります。OSが古くなっても現役モデルとして使えますが、だんだんと新モデルとの差が大きくなります。安価でも発売年が古いモデルは、当然寿命が短いと考えてください。
iPhone 16(2024年秋登場モデル)

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iPhone 16
最新のスタンダードモデルは、カメラが縦に並ぶ形にデザインが変わりました。スッキリした外観に変わっています。画面サイズは、iPhone 15と同じ6.1インチでサイズも変わりませんが、チップがA16からA18へと進化しています。
今後登場するApple Intelligenceも利用できるので、これから買うにもおすすめできるモデルです。また、MagSafeのワイヤレス充電も最大25Wへと進化しています。
iPhone 16 Plus(2024年秋登場モデル)

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iPhone 16 Plus
下位の大画面モデルがiPhone 16 Plusで、画面サイズは6.7インチです。それでいて、199gとギリギリ200gを切っているのでかなり軽く感じます。大画面を少しでも軽く持ち歩きたい人に向いています。
Apple Intelligenceも利用でき、MagSafeのWireless充電も最大25Wです。iPhone 16に比べると駆動時間もカタログ値で5時間長くなっています。
iPhone 16 Pro(2024年秋登場モデル)

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iPhone 16 Pro
iPhone 15 Proの6.1インチに対し、6.3インチと画面が大きくなった新モデルです。これによって、iPhone 16とのサイズも違うことになりました。
チップは、A18 Proで素晴らしい性能です。もちろん、Apple Intelligenceも利用できます。今シーズンから、MaxモデルではないProモデルも5倍の光学望遠が使えるようになり、カメラも進化しています。バッテリー駆動時間も延びていますが、200g近い重量がちょっとした弱点です。
iPhone 16 Pro Max(2024年秋登場モデル)

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iPhone 16 Pro Max
iPhone 15 Proシリーズまでは、ProとPro Maxにカメラの性能に違いがありましたが、iPhone 16 ProとPro Maxではそれがなくなりました。そのため、両者で違う部分は、Pro Maxの画面が6.9インチと超大画面であること。また、iPhone 16 Proが27時間の駆動時間なのに対し、33時間持つことくらいです。
大画面のProモデルが欲しい人におすすめですが、かなり大きく重いので購入前に一度は実機を持ってみることをおすすめします。もはやポケットに入れて持ち運ぶのは無理があります。
iPhone 15(2023年秋登場モデル)

iPhone 15
6.1インチディスプレイを搭載するスタンダードモデルです。
チップがA16で、前モデルに比べて性能がアップしてます。また、インカメラの切り欠き部分に情報を表示する「Dynamic Island」が採用されています。カメラも48MPへと強化されており、iPhone 14との差は絶大です。
なお、同時期に発売されたiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは終売しています。
iPhone 15 Plus(2023年秋登場モデル)

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iPhone 15 Plus
6.7インチの大画面ディスプレイを搭載するスタンダードモデルです。
チップがA16へと進化し、カメラが48MPへと強化されたのは、iPhone 15と同様です。もちろん「Dynamic Island」を採用しています。新色のピンクも人気を集めています。
iPhone 14(2022年秋登場モデル)

iPhone 14
6.1インチディスプレイを搭載する2世代前のモデルです。チップはiPhone 13シリーズとほとんど変わらないA15 Bionic(GPUのコアが1つ増えたのみ)。iPhone 13からの大きな変化はほとんどないモデルです。
カメラは高画質化エンジン「Photonic Engine」を採用し、美しい写真が撮影できます。バッテリー駆動時間は20時間となっています。価格重視で買うなら、iPhone 13でいいでしょう。ただし、使える期間はiPhone 14のほうが長くなります。
iPhone 14 Plus(2022年秋登場モデル)

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iPhone 14 Plus
iPhone 14 Plusは、iPhone 14の大画面モデルです。画面サイズは6.7インチとなります。
ディスプレイ以外に内部の構成などに大きな変化はありません。ただ、本体も大きくなっている分、バッテリー容量もiPhone 14に比べて増えており、最大26時間の駆動が可能です。本体の大きさに比して軽いのが特徴で、6.7インチの画面を搭載しながらも本体重量は203gとなっています。
iPhone SE 第3世代(2022年春登場モデル)

iPhone SE 第3世代
iPhone SE(第2世代)のモデルチェンジ版で、外観は変わりません。チップはA15 Bionicで、5Gにも対応しています。イマドキのiPhoneとして十分な性能を搭載しています。さらに、バッテリー駆動時間が延びるなど必要な機能はほぼ網羅しています。
価格は6万2800円からと、現在最も安く買えるiPhoneです。カメラはシングルなので、撮影にこだわりのある人にはおすすめしません。画面も4.7インチと小さいため、コンパクトなモデルが好きな人にはおすすめです。逆に、広い画面で作業したい人には向きません。
iPhone 8やiPhone SE(第2世代)などを使ってきた人が安心して買い替えるのに向く製品ですが、さすがにややモデルが古くなってきました。仮に来年、新iPhone SEが登場すると、かなり残念なモデルとなりそうです。
いまのスマホで使っている容量を調べよう

この場合、256GBの容量に対し、約152GBの容量を使用している
まず、いま使っているスマホの容量を確認しておきます。iPhoneでは、「設定」アプリで[一般]→[iPhoneストレージ]と進んで調べることができます。表示に少し時間がかかることがあるので、慌てずに待ってください。

Androidスマホは機種などによって確認手順が異なるが、消費している容量は調べられる
Androidスマートフォンでも、端末の「設定」で「デバイスケアのストレージ」などの項目から調べられます。機種によって手順が異なるので、見つからない場合には設定メニューの検索で「ストレージ」で探してみましょう。
現行iPhoneの容量ラインナップと価格(一覧表)
いまAppleストアで購入できるiPhoneの機種と価格を容量別にまとめました(下表)。
もはや、64GBはiPhone SE(第3世代)のみとなります。さらに、iPhone 16 Pro Maxは256GB〜となります。これから買うなら、256GBがスタンダードだと考えたほうが良さそうです。
64GB | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB | |
---|---|---|---|---|---|
iPhone 16 | - |
12万4800円 |
13万9800円 | 16万9800円 | - |
iPhone 16 Plus | - | 13万9800円 | 15万4800円 | 18万4800円 | - |
iPhone 16 Pro | - | 15万9800円 | 17万4800円 | 20万4800円 | 23万4800円 |
iPhone 16 Pro Max | - | - | 18万9800円 | 21万9800円 | 24万9800円 |
iPhone 15 | - | 11万2800円 | 12万7800円 | 15万7800円 | - |
iPhone 15 Plus | - | 12万4800円 | 13万9800円 | 16万9800円 | - |
iPhone 14 | - | 9万5800円 | 11万800円 | 14万800円 | - |
iPhone 14 Plus | - | 11万2800円 | 12万7800円 | 15万7800円 | - |
iPhone SE 第3世代 | 6万2800円 | 6万9800円 | 8万4800円 | - | - |
当然ですが、容量は予算が許すなら多いほうをおすすめします。iPhoneは、microSDカードなどによる容量追加には非対応です。つまり、どうしても容量が足りなくなったら、買い換えるか写真などを削除またはクラウドに退避させるしかありません。容量不足だとアプリのインストールさえできなくなります。
容量はちょうど使い切るのではなく、いま使っているスマホの容量を調べて余裕を持って選ぶのが賢明です。これから2〜3年使うことを考えると、消費量の倍以上のモデルが望ましいでしょう。つまり、いま100GBを使用しているなら256GBが推奨です。動画を頻繁に撮る人は、さらに余裕のある512GBも視野に入ってきます。
ポイントは、モデルごとの容量が2倍に増えていることです。64GBと128GBの差は64GBですが、128GBと256GBの差は128GBなのです。1クラス上げるごとに倍の余裕が生まれるわけです。
表を見てもわかるように、64GBはおすすめしづらく、下取りでも不利になりそうです。スタンダードな容量は256GBへと移行しています。
注目したいのは容量と価格のバランスで、これは機種に関係なく次のようになります。
- 64GBと128GBの価格差:7000円
- 128GBと256GBの価格差:1万5000円
- 256GBと512GBの価格差:3万円
- 512GBと1TBの価格差:3万円
128GBのモデルを検討している人が256GBを選ぶと、1万5000円アップです。ところが、256GBを検討していて512GBを選ぼうと思うと、3万円アップになります。金額が大きく違うので面食らいますが、実は増えている容量は2倍になるので妥当なのです。そういう意味では、512GBと1TBの価格差が3万円なのはお得です。
128GBを考えていて、512GBを選ぶと4万5000円も違います。iPhone 14だと9万5800円が14万800円になります。割合的に価格が大きく増えます。つまり、上位モデルほど大容量を買うと割合的にはお得なのです。
最新モデルはビデオで容量を大きく消費する

いま買える最廉価モデルのiPhone SE(第3世代)でも、4Kビデオが撮影できます。家庭用のテレビも4K対応モデルが増え、YouTubeにも4Kでアップできるようになっています。徐々に4Kを使う環境が整ってきているのです。これから、ますます4K動画を撮影する機会が増えることでしょう。
画質は大変美しいのですが、4Kビデオは同じ時間(長さ)の動画を撮影しても2倍以上の容量を消費します。実際に撮影した動画を見ると、最高画質の「4K/60fps」の美しさにはうっとりしますが、容量は撮影時間が1分間で400MB、10分で4GB、100分なら40GBに上ります。64GBのモデルでは、合計30分程度の撮影が限界でしょう。

「設定」アプリから写真や動画のファイルの容量を選べる
iPhone 11から、標準や2倍望遠撮影時にフレームの外側の写真を自動保存し、あとで編集に使える機能が搭載されました(ファイルは1カ月で自動削除)。こちらも、容量を消費する一因になるでしょう。なお、フレームの外側を保存するには「高効率」が前提になります。
iPhone 15、iPhone 15 Proシリーズでは、写真の標準保存画素数で24MPが選べるようになりました。これまでの12MPと比べると圧倒的に美しくなるので迷わず選びたいところですが、やはり容量は食います。美しい写真や新機能は魅力的で、容量を気にせずに使いたいものです。
また、新しいアプリは一般に容量が増えがち。「今まで通りにしか使わない」と思っていても、多めの容量を選択したほうが無難です。
動画や音楽、ゲーム好きならストレージ容量は多めに
iPhoneに保存された音楽や動画にも、たくさんの容量が必要になります。
最近は定額制の音楽配信サービスや動画配信サービスが流行していますが、通信量が気になる場合は楽曲や動画をiPhoneにダウンロード保存し、オフライン再生して楽しむこともできます。また、ストリーミングサービス上にはないコンテンツは、iPhoneに保存するしかありません。
音楽は持ち歩く数が多くなると容量の消費が増える
音楽1曲あたりの容量は、実はそれほど大きくありません。マイケル・ジャクソンの『キング・オブ・ポップ』というアルバムの容量は、17曲で144MBでした。曲の長さや圧縮方法で容量は変わりますが、1曲当たり5〜10MB程度と考えてよいでしょう。
ところが、多くの音楽を持ち運ぶと容量がかなり消費されます。100曲で約1GB、1000曲だと10GBになります。アルバム50〜70枚程度で10GBになる可能性が高いのです。

マライア・キャリーの『All I Want For Christmas Is You』という楽曲をApple Musicからダウンロードすると、容量は9.1MBだった
映画・ドラマのダウンロードはHD画質の容量を前提に
購入(ダウンロード)した映画やドラマをいつも持ち歩きたいなら、こちらも容量には注意が必要です。映画の容量もタイトルによって大きく変わりますが、高画質な1080p HD映像だと1タイトルで4GBを超えることは珍しくありません。
いまや、1080p HDの動画が標準的な画質になったと言っても過言ではありません。とりわけ個別に購入する映画は、なるべく良い画質で見たいと思うでしょう。新しいiPhoneを買うなら、1080p HD前提で容量の必要性を考えてください。
映画の容量は、ダウンロード前にiTunesなどで確認できます。たとえば『インターステラー』の容量を調べてみました。1080p HDで7.15GB、SD画質で6.49GBです。映画コンテンツを10本持ち歩きたいなら、50〜70GBの容量は覚悟したいところです。

ストレージの管理の画面では、ダウンロード済みのビデオを管理できる。Apple TV+で『グレイハウンド』という映画をダウンロードすると、1.38GBの容量だった
ゲームは1本あたり5GBを超えるものも
ゲームもiPhoneの容量を食います。1本で5GBを超えるゲームもあるので注意が必要です。とはいえ一般的には容量の大きなゲームをたくさん利用することは、さほど多くないでしょう。
プレイしなくなったタイトルは、削除していけばストレージ容量を節約できます。もちろん、ゲームが好きで多くのタイトルをインストールしておきたい人は要注意です。

このゲームは、本体とデータを合わせると5.75GBの容量
LINEや地図、電子書籍などのアプリも意外と容量を食う
使い方によっては、さまざまなアプリも容量を多く消費します。おなじみの「LINE」も写真などを多くやりとりすれば、容量を食うのです。このあたりは人によって異なりますが、思ったより大きな容量が必要だと考えたほうが無難です。
また、地図や電子書籍系アプリなども容量を多く消費します。新しく画面が美しいiPhoneでは、今まで使っていなかったアプリを使いたくなることもあります。


地図や電子書籍などのアプリも知らないうちに少なくない容量を消費している
iPhoneのストレージ容量に関するよくある疑問と答え
iPhoneの購入時に容量を選ぶうえでよく挙がる疑問点をピックアップして答えています。
128GBでは足りない?
人にもよりますが、将来的には256GBをおすすめします。
これは人によります。写真や動画保存枚数が多かったり、ヘビーなゲームをたくさんインストールすると足りません。いま使っている容量を参考に考えてください。
ただし、一般的には256GBをおすすめします。今後スタンダードな容量になってくるからです。
256GBが必要なのはどんな人?
iPhoneを2〜4年程度買い替えずに使い続けたい人におすすめです。
iPhoneを2〜4年程度は買い替えずに使いたいなら、安全策として256GBを選ぶのが無難です。将来、4K動画を撮る機会が増えたり、動画視聴サービスでたくさんダウンロードする可能性もあります。
今は想像していない使い方をすることも考えられるので、余裕があるほうが好ましいのです。迷っているなら256GBを推奨します。将来の買い取り、下取り価格も増えるので、さほど損はしないはずです。
512GBが必要なのはどんな人?
動画をたくさん撮りたい人におすすめします。
すでに大容量が必要な人にはもちろん、今後動画をたくさん撮りたい人には間違いなく512GBや1TBをおすすめします。特にファイルを他のストレージやクラウドサービスに移動しないなら、容量が多いほうが安心です(もちろんバックアップもおすすめです)。
ただ現状128GBでも余裕がある人なら、256GBでも問題ないと思います。
256GBと512GB、買うならどっちがおすすめ?
基本的には256GBをおすすめします。
256GBをスタンダードな容量としておすすめします。価格差が3万円もあるので、「確実に512GBが欲しい」という人でなければ、256GBでよいでしょう。
動画撮影をiPhoneで本格的におこなうのなら、1TBをおすすめします。
まとめ:あなたが選ぶべき最適なiPhoneの容量は?
すべてのスマートフォンは、使うごとに容量を消費します。これから、数年間使い続けてどの程度消費するかは、大まかに予測するしかありません。こちらも利用期間が長くなるほど、容量を消費する割合が増えるのが普通です。
たとえば、今は128GBで余裕があるとしましょう。使うのが2年程度なら128GBを買ってもいいでしょう。逆に、3〜4年は使おうと考えているなら、256GBにしたほうが無難かもしれません。このあたりは、ユーザーによって条件が異なるので自分で決めるしかありません。
写真やビデオの容量が増えて、撮影ができなくなったら削除するか、SSDなどにデータを移して退避するしかありません。手間がかかりますし、SSDなどを購入する費用もかかるので、容量は余裕を持ったほうが結果として安上がりになることが多いはずです。
よく利用されているGoogleフォトも、有償で容量を増やすと100GBで2500円、200GBで3800円、2TBで1万3000円します(いずれも年払いの年額)。iCloud+も50GBで130円、200GBで400円、2TBで1300円します(いずれも月額)。128GBから1万2000円追加して256GBを手に入れたとしても、3年ほど使えばクラウドストレージに費用を払うのとあまり変わらくなってしまいます。
iPhoneを安心して使うためにはバックアップも大切です。すべてのファイルをバックアップするには、消費容量と同じストレージが要求されます。256GBのモデルを買って200GB使ったなら、パソコンにも200GB近い空き容量がなければなりません。iCloudへのバックアップも、基本的には近い空き容量が必要になります。本体の容量以外にも気をつける点があるというわけです。