iPhone SE(第3世代)レビュー、抜群の安定感で長く使いたい人にピッタリ

先進性を求めないなら、iPhone 6〜8やSEシリーズからの買い替えに最適

iPhoneは秋に高性能モデルが登場し、春にはコスパの優れた製品がリリースされるパターンが続いています。2022年も手ごろな価格のiPhone SE(第3世代)がリリースされました。本体サイズやデザインは前世代モデルと変わりませんが、チップにはiPhone 13シリーズと同様のA15 Bionicが搭載されています。

この記事では、iPhone SE3の魅力や気になる点などを詳しくレビューします。

歴代「iPhone」シリーズ比較一覧表

デザインは前世代と変わらず、4.7インチの画面サイズ

iPhone SE(第3世代)の本体は、iPhone SE(第2世代)と基本的に変わっていません。あえて言うなら、iPhone 8とも同じです。iPhone 7以前とも似ていますが、厚さが違うなど少々変化しています。iPhone 8やiPhone SE(第2世代)からの買い換えなら、外観上の違いは色くらいになります。カラーバリエーションは「ミッドナイト」「スターライト」「PRODUCT(RED)」の3色を用意しています。

iPhone 6やiPhone 6s、iPhone 7からの買い換えでも、ほとんど違った印象は受けないでしょう。画面サイズはすべて4.7インチです。つまり、以前のiPhoneと同じ使い勝手で新モデルに買い換えたい人にとっては、違和感のない選択になります。

画面サイズは最近のスマホとしてはかなり小さく、解像度は1334×750ピクセルです。解像度は低いものの、画面サイズが小さいのでドット感はさほど気にならないでしょう。また最大で625ニトと明るいので、屋外でもそれなりに見やすくなっています。ただし、iPhone 13などの上位モデルと比べると、明るさ、緻密さともに劣っています。

右のiPhone 13 Pro Maxと較べると、iPhone SE(第3世代)はかなり小さい

撮影に使用したカラーは「スターライト」だ

本体質感の高級感は十分、Touch IDも利用可能

デザイン的には何世代も前と変わらないiPhone SE(第3世代)ですが、あらためて見ると非常に質感がよく、高級な本体だと感じるでしょう。ガラスとアルミで作られたボディは、樹脂製の安価なスマホとは一線を画します。

画面上下の縁(フチ)が太いのが残念ですが、画面下部には人気の指紋センサー(Touch ID)を搭載しています。ホームボタンを兼用しているので、マスクをしていてもロックを解除でき、今まで慣れ親しんだ操作性で使えるわけです。もちろん、ケースなどもiPhone 8やiPhone SE(第2世代)のものは使える可能性が高いでしょう。

今回はバッテリーが強化されており、iPhone SE(第2世代)では最大13時間だったビデオ再生が最大15時間へと延びています。

また、20Wの充電器とUSB-C - Lightningケーブルを使うと、30分で50%までの急速充電に対応します。ただし充電器は本体に付属しないので、自身で購入する必要があります。Qi対応のワイヤレス充電は可能ですが、期待されたMagSafeには非対応です。

端子はおなじみのLightningを採用

アルミとガラスで構成された本体はとても高級感がある

ホームボタン兼用のTouch IDが人気だ

Qi対応のワイヤレス充電ができる

20Wの充電器を使うと、30分で50%の急速充電が可能

チップはA15 Bionicを採用、5G通信にも対応する

iPhone SE(第3世代)の最大の魅力は、チップがA15 Bionicに進化したことでしょう。iPhone SE(第2世代)のA13 Bionicと比べて2段階アップしており、iPhone 13シリーズと同様の性能になりました。

ヘビーなゲームも余裕でこなすことができますし、3〜4年と長く使いたい人にも朗報でしょう。今はオーバースペックだとしても、数年後にも快適に使えるのは魅力十分です。現在使っているのがiPhone 7あたりのモデルだと、ブラウザを使用しているだけでもテキパキと気持ちよく動作すると感じるはずです。

さらに、iPhone SE(第3世代)は5Gに対応しています。まだ5Gのエリア圏外の人も安心してください。5Gに対応していれば、これまで同様に4G(LTE)は利用できます。実際に5Gを使ってみると、非常に高速で動画のダウンロードなどもすぐに終わります。今後、5Gの契約は使い放題や大容量が主流になる可能性が高いので、将来性を考えると5G対応は嬉しい点です。

A15 Bionicの性能は非常に高く、快適に利用できる

カメラは12MPシングル、ナイトモードなどには非対応

iPhone SE(第3世代)のカメラは、12メガピクセルのシングルです。超広角や光学ズームは利用できません。そもそもスマホのカメラにあまりこだわりのない人や、iPhone 8、iPhone SE(第2世代)などのシングルカメラで満足している人の買い換えに向いています。

ナイトモードや、人物以外の背景ぼかしなどが利用できないのは残念ですが、普通のスナップ写真はくっきりときれいに撮影できます。デジタルズームは最大5倍まで、動画は4K(60fps)の撮影に対応します。

カメラは12メガピクセルのシングルだ

スッキリとしたきれいな写真が撮れる

花に近寄って撮影した。クリアで美しく、背景のぼけ具合も素晴らしい

まとめ:コスパの高さが最大の魅力

iPhone SE(第3世代)は、本体デザインやカメラが変わらなかったことが残念だという声も聞きます。確かに、そろそろ新しいボディも期待したいところです。ところが逆に、いま使っているモデルと同じ感覚で使い続けて、性能やバッテリー駆動時間の向上を求める人もいるでしょう。iPhone SE(第3世代)は、まさにそんなユーザー向けの製品です。

また、iPhoneのエントリーユーザーにはコスパの高さが魅力です。価格は、64GBモデルが5万7800円(税込)、128GBモデルが6万3800円(税込)、256GBモデルが7万6800円(税込)です。5万円台からと最初の出費はそれなりですが、3〜4年は間違いなく快適に使えます。状況次第では5〜6年でも十分に使えるでしょう(ただしバッテリーの交換は必要)。そう考えると割安なのです。

スマホに先進性を求めないユーザーなら、安心して長く使えるiPhone SE(第3世代)。契約次第ではすでに1円から手に入ります。

構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
TOKIWA