インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)に既読をつけないよう、通知やスレッド一覧などで内容を確認する人も多いでしょう。しかし、これの方法で読める範囲には限りがあり、既読をつけずに全文を把握するのは難しいはずです。
そこでおすすめなのが、Androidユーザーだけが使える「既読回避アプリ」。本記事では、Instagramに対応した既読回避アプリの使い方や、利用上の注意点などを解説します。
Androidスマホだけで使える「既読回避アプリ」とは?
既読回避アプリとは、LINEやInstagramなどで受信したメッセージを本体アプリを開かずに読めるアプリの総称です。スマホに入れて通知をオンにしておくだけで、相手が送ってきたDMの全文を既読を付けずに確認できます。
Androidスマホ向けにGoogle Playでいくつか提供されていますが、iPhone向けアプリは現状存在しないため、まさにAndroidスマホユーザーだけが使える裏ワザとなっています。
Instagramアプリを開かずにDMを読める
左:InstagramアプリのDM画面(既読がつく)右:既読回避サポーターアプリの画面(既読がつかない)
既読回避アプリは、インスタと連携してDMの内容を表示しているわけではありません。
端末の通知領域からメッセージ内容を取得し、既読回避アプリ上に表示させる仕組みになっています。ざっくり言うと、以下のような流れでDMの取得がおこなわれます。
- Instagramアプリにダイレクトメッセージが届く
- スマホに通知が届く
- 既読回避アプリが通知にアクセスしてメッセージ内容を取得
- 既読回避アプリにダイレクトメッセージが表示される
- 既読回避アプリ上で読むことでスレッド画面を開かずに(既読を付けず)にメッセージの全文を確認できる
ユーザーネームや名前、アイコンなどの送信者情報も通知から取得できるので、誰から届いたDMなのか分かりやすく表示されます。
しかし、通知から取得できない情報は、既読回避アプリ上に表示できないというデメリットも存在します(後述)。あくまでメッセージ確認の「補助アプリ」であると認識しておきましょう。
送信取り消しされたメッセージも読める
1〜5までの数字を順番に送り、3だけを送信取り消してみたところ、スレッド上から跡形もなく消えた
既読回避アプリのもう一つの大きなメリットは、「送信取り消し」されたメッセージも読めることです。
インスタグラムのDMには、送信済みメッセージを相手のスレッド上から削除できる送信取り消し機能が備わっています。送信取り消しをされると、そのメッセージは即座にスレッド上から削除され、履歴・痕跡なども残りません。
既読回避アプリ上では送信取り消しした「3」が残っている状態
その点、既読回避アプリでは通知からメッセージ内容を取得して表示します。インスタグラム上で送信取り消しをしても、受信済みの通知まで消えるわけではありません。
既読回避アプリには当該メッセージが残ったままとなるので、送信取り消しされたメッセージでもそこから読むことができるのです。
既読回避アプリを通してインスタDMを読む手順
さっそく、既読をつけずにインスタのDMを読む手順を解説していきます。
ステップ1:既読回避アプリをインストール
まずは既読回避アプリのひとつ、「既読回避サポーター」アプリをインストールしましょう。
同じような趣旨のアプリはGoogle Playで複数提供されていますが、インスタグラムのDMに対応していて正常に働くのは、筆者が確認した限り「既読回避サポーター」だけでした。
インストールしたら、「会話」タブの上部にある[Instagram]ボタンをタップしてください。
ちなみに、既読回避サポーターは「LINE」と「Facebook Messenger」にも対応しています。他のアプリのメッセージ確認に応用するのもおすすめです。
【LINE】Androidスマホだけで使える、既読をつけずにメッセージを読む方法
ステップ2:既読回避アプリに「通知へのアクセス」を許可する
既読回避アプリでメッセージを受信するには、端末側の設定で当該アプリに「通知へのアクセス」を許可しなければなりません。
既読回避サポーターでは、初回起動時に上のようなポップアップが表示されます。ここで、[開く]をタップすれば、すぐに通知へのアクセス画面に遷移し、オン(許可)に切り替えられるようになっています。
「初回起動時に設定し損ねた」「利用途中で設定を見直したい」といった人は、手動で設定することも可能です。
まず端末の「設定」を開き、[アプリと通知]をタップ。続いて、画面下部の詳細設定ボタン[∨]を押して、[特別なアプリアクセス]を選びましょう。
[通知へのアクセス]を押すと、アクセスを必要とするアプリが一覧で表示されます。利用したい既読回避アプリをタップし、スイッチを「許可」に切り替えましょう。
もし上記の手順で進めない場合(Galaxy端末など)は、設定画面の検索窓に「通知へのアクセス」と入力すると、すぐに対象の画面が表示されるはずです。
ステップ3:Instagramアプリの設定でダイレクトメッセージの通知をオンに
インスタグラムでDMの受信通知がオンになっているか確認しましょう。オフになっていると通知を受け取れず、既読回避アプリに反映されません。
Instagramアプリでプロフィールタブを開きます。画面右上にあるメニューボタン[]を押して、[設定]に進んでください。設定メニューから[お知らせ]をタップします。
続く画面で[メッセージ]を押して「メッセージ」項目の通知スイッチがオンになっているか確認してください。
ステップ4:端末の設定でダイレクトメッセージの通知をオンにする
左:ホーム画面上でアプリアイコンを長押しし、[ i ]ボタンをタップ右:一番上の「通知」をタップ
続いて、Androidスマホ側でも通知の受信設定がオンになっていることを確認しましょう。
いくらInstagramアプリ側で通知設定をオンにしていても、スマホ側で無効になっている場合は、上手く通知を受信できません。
「通知の表示」項目がオフになっている場合は、オンに切り替えてください。その上で、「メッセージ通知」項目がオンになっているかも確認しましょう。この「通知の表示」さえオンになっていれば、ポップアップ通知やロック画面通知などの細かい設定は変更する必要はありません。
これで設定は完了です。
ステップ5:新着のDMが届いたら既読回避サポーターで内容を確認する
今後は既読回避サポーターが通知から自動的にDMを読み込んでくれるので、ユーザー側でおこなう作業は特にありません。
新着のDMが届いたら、Instagramアプリではなく、既読回避アプリを開いてその内容を確認してください。
既読回避アプリでインスタDMを読むときの注意点
既読回避アプリを利用するにあたって、押さえておきたい注意点をまとめました。
通知が届かないと既読回避アプリでメッセージ表示ができない
通知からメッセージ内容を取得して表示するという仕組み上、既読回避アプリに表示できないケースがあります。
- Instagramアプリをインストールせず、Web版インスタグラムを使っている場合
- 相手とのスレッド画面を開いている時にDMを受信した場合(スマホに通知が届かない)
- 消えるメッセージモードで送信されたDM
- 自分が送信したDM
メッセージの詳細を既読回避アプリが読み込めない場合「新規メッセージ」と表示される
たとえば、消えるメッセージモードで送信されたDMは、既読回避アプリでもその内容を取得できません。対象メッセージが消滅するという特性から、内容の詳細は通知上にも表示されないようです。
アプリ使用前に受信したメッセージはさかのぼって確認できない
既読回避アプリを使う上で必ず認識しておきたいのが、アプリ使用前に受信したメッセージは対象外ということ。通知からメッセージ内容を取得するという仕組み上、リアルタイムで通知を受け取れなかったメッセージは既読回避アプリで読み込めません。
「既読回避アプリ」は、あくまでも今後受け取るDMに対する予防策だと思ってください。受信済みメッセージの既読を回避したい場合は、後述する他の既読回避方法を試しましょう。
スタンプ、写真、動画は表示できない
インスタグラムのDMでは、写真・動画・スタンプ・ボイスメッセージなど、テキスト以外にもさまざまなコンテンツを送受信できます。
しかし、既読回避アプリでは、テキスト(絵文字)以外は表示できないと考えたほうがよいでしょう。テキスト以外を受信した場合、上の画像のように「○○を送信しました」「○○が届きました」とだけ表示されます。
メッセージ閲覧後は未読スルーしないように早めに返信する
既読回避アプリを使用する中で起こりがちなのが、メッセージを読んだだけで満足してしまい、肝心の返信を忘れてしまう失敗です。
未読状態が長く続くと、人によっては「怒らせてしまったかも」「なにか問題があったのか」と余計な心配をかけてしまいます。メッセージ内容をチェックしたら、なるべく早く返信することを心がけましょう。
なお、既読回避アプリに返信(メッセージ送信)機能はないので、返信する際はInstagramアプリを開いてスレッド画面を開いてください。
その他、Androidスマホで既読をつけずにメッセージを読む方法
先に述べたように、既読回避アプリ使用前に受信したメッセージは閲覧できません。その場合は、「通知上で読む」もしくは「機内モードで読む」方法も試してみてください。
そのほか、インスタグラム特有の機能「アカウントの制限機能」を使って読む方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)を既読をつけないで読む4つの方法
通知上でメッセージを読む
ロック画面・ヘッドアップ(ポップアップ)・通知ドロワーといった通知上でも、送信者と内容の一部を確認できます。
ただし、当然これらの通知上で読める範囲には限りがあります。既読はつきませんが、この狭い範囲で内容を把握するのはあまり現実的ではないでしょう。
インスタグラムの通知をオン/オフ設定する方法 DM・いいね・投稿・お知らせなど
機内モードにしてからトークを開く
機内モード中はアプリを操作しても更新されないので、Instagramアプリのスレッド画面を開いても既読が表示されません。
通知上で推測する場合と違い、全文を確認した上でしっかりと返事を考えられるのがメリットです。
- クイック設定パネル(各種設定)を表示し、機内モードをオンにする(Wi-Fiはオフにしておく)
- Instagramアプリを開き、スレッド画面でメッセージを読む
- 読み終わったら、マルチタスク画面でInstagramアプリを終了させる(アプリが起動した状態で機内モードをオフにすると、既読がついてしまうので要注意)
- 機内モードをオフにする
- 機内モード解除後、最初のInstagramアプリ起動時に既読がつく
この方法では、機内モード解除後の最初のアプリ起動時に既読がつくため、ずっと既読をつけずにメッセージを読んでいられるわけではありません。
既読をつけない状況を維持するためにInstagramアプリを開けない、というのは本末転倒です。使い勝手はよくないので、最終手段として認識しておきましょう。
検証端末:Pixel 4(Android 11)、Galaxy A20(Android 10)、AQUOS sense plus(Android 10)、Xperia(Android 10)