IIJmioからLINEMOへ乗り換え前に確認、メリット・デメリットまとめ

乗り換えで後悔しないために知っておきたいこと

その圧倒的な安さから、国内MVNO市場で3年連続シェアNo.1を獲得している「IIJmio(アイアイジェイミオ)」。一方、ソフトバンク回線を低価格で利用できる「LINEMO(ラインモ)」も、着実にユーザー数を伸ばしています。

IIJmioユーザーのなかにも、乗り換えを検討している人は少なくないでしょう。そこで本記事では、IIJmioとLINEMOそれぞれのサービス内容や特徴を比較し、乗り換えで考えられるメリットとデメリットを詳しく解説します。

本記事で記載している価格は、特に断りがない限り、すべて税込み価格で表記しています。

IIJmioからLINEMOに乗り換えるのはアリ?両サービスを一覧表で比較

最初に、IIJmioとLINEMOの特徴をそれぞれ以下の表にまとめてみました。

IIJmioとLINEMOの比較(価格はすべて税込み)
  IIJmio(ギガプラン) LINEMO
大容量プランの料金 2068円/20GB 2728円/20GB 
低容量プランの料金 858円/2GB 990円/3GB
通話料金(従量制) 11円/30秒 22円/30秒
通話料金(かけ放題) 660円/1回3分以内 550円/1回5分以内
通信制限中の速度 最大300kbps
  • スマホプラン:最大1Mbps
  • ミニプラン:最大300kbps
支払い方法 クレジットカード
  • クレジットカード
  • 口座振替
解約金 0円 0円
MNP転出手数料 0円 0円
契約事務手数料 3300円 0円

IIJmioはすべて「音声通話付きギガプラン」の内容を記載。

後述するように、コスト面ではLINEMOよりもIIJmioほうが優れています。料金プランはさることながら、30秒あたりの通話料が通常の半額であることも見逃せません。

ただ、LINEMOの強みは、低価格でソフトバンク回線を利用できることです。通信速度の安定性といった観点では、LINEMOに軍配が上がります。また、通信制限中でも1Mbpsと十分快適な速度を保てるのも大きな魅力です。

結論、「IIJmioの通信クオリティに満足していない」「毎月のデータ消費量が20GBでは収まらない」という人なら、IIJmioからLINEMOへの乗り換えはアリだといえるでしょう。上表の通り、LINEMOは契約時の初期費用や手数料などは一切かからないので0円で乗り換えができます。

IIJmioからLINEMOに乗り換えるメリット・デメリット

さっそく、IIJmioからLINEMOに乗り換える際に考えられるメリット・デメリットを紹介します。それぞれの特徴と自分の状況・優先事項を照らし合わせて、乗り換えるべきかの判断材料にしてください。

メリット1:通信速度が安定する(お昼や夕方でも速度が大きく変わらない)

IIJmioは、auもしくはドコモの通信回線の一部の帯域を借り受けてユーザーに提供しています。あくまで一部しか使えないのでキャリアの通信回線と比べると帯域幅が狭く、回線が混み合いやすい傾向があります。

そのため、大勢の人が一斉にスマホを利用する時間帯(昼や夕方)や、都市部や駅の構内など人が多く集まる場所では、通信速度の低下が起こることがあるのです。

一方、LINEMOはソフトバンク回線を借りるのでなく、そのまま使えます。通信の品質は、ソフトバンクユーザーと全く変わりません。

帯域幅に余裕があるので、ユーザーが増える時間帯や場所でも速度の低下が起こりにくくなります。1車線を10人が通るよりも、2車線で5人ずつ通る方が到着が速くなるのと同じようなイメージです。

メリット2:スマホプランなら速度制限後も十分な速度で通信できる

LINEMOでもIIJmioでも、所定のデータ量を使い切るといわゆる「速度制限」がかかり、インターネット通信のスピードが低下します。

IIJmioで月の所定データ量を超えた場合、通信速度がギガプランは最大300kbps、旧プランは最大200kbpsに低速化してしまいます。

一般的なMVNOサービスの制限速度は128kbpsなのでそれよりもわずかに早いですが、画像の読み込みや動画の再生時にもたつくことがあります。

その点、LINEMOのスマホプランは20GBを使い切っても最大1Mbpsで通信できます。1Mbpsは、300kbpsの約3.5倍の速度です。検索やSNSの閲覧はもちろん、動画の視聴もストレスなくおこなえるでしょう。

ミニプランの制限中の速度は300kbsp

速度制限中に最大1Mbpsで通信できるのは、LINEMOのスマホプラン(月額2728円)のみ。ミニプラン(月額990円)で規定のデータ量(3GB)を超過した後は、IIJmioと同じ300kbpsに速度が制限されます。

メリット3:通話オプションが割安で利用できる

IIJmioもLINEMOも、通話料金込みのプランは存在しません。基本的には、どちらも通話時間に応じて料金が加算される「通話従量制」です。

その点、LINEMOの国内通話が22円/30秒なのに対し、IIJmioは11円/30秒と、LINEMOの半額の料金で通話できます。

通話従量制のまま使うのであれば、IIJmioの方がかなりお得だといえるでしょう。

これまでIIJmioの国内通話料が半額になるのは「みおふぉんダイアル」アプリからの発信、またはプレフィックス番号(0037-691)を先頭につけての発信に限定されていました。しかし、2021年9月11日から標準の電話アプリでも11円/30秒で通話できるようになっています。

一方、通話オプション(かけ放題)の点で見ると、LINEMOのほうが割安です。

IIJmioの「通話定額3分」は月額660円で1回3分以内の国内通話がかけ放題。対してLINEMOの「通話準定額」は月額550円で1回5分以内の国内通話がかけ放題なので、単純にLINEMOの方が安い価格で長い時間通話できる内容になっています。

また、IIJmioの場合、かけ放題プランを適用させるには専用アプリ「みおふぉんダイヤル」を使う必要がありますが、LINEMOならどの電話アプリを使ってもOKです。

さらに現在、LINEMOは契約から1年後まで「通話準定額」が無料となるキャンペーンが開催中。仕事などで音声通話を頻繁に利用する人なら、かけ放題オプションの充実したLINEMOへ乗り換えをおすすめします。

メリット4:LINEのデータ消費量がカウントされない

「LINEMO」と銘打っているだけあって、LINEMOにはLINEユーザー向けの特典・サービスがたくさん用意されています。

そのひとつが、スマホプランに組み込まれている「LINEギガフリー」システムです。LINEのトーク送受信、音声・ビデオ通話など対象サービスは、どれだけ使ってもデータ通信量を消費せず、高速通信のまま使い放題になります。

LINEギガフリー「対象」の機能
  • 各タブトップの表示
  • 音声通話・ビデオ通話
  • トーク(テキスト・音声・スタンプ・画像・動画・ファイル)などの送受信
  • 「みんなで見る」機能による画面シェア
  • 各トークにおける設定・アルバム・ノートなどの表示・設定
  • タイムラインの表示・投稿・シェア
  • ディスカバーの表示
  • ウォレットタブでのLINE Pay利用
  • ウォレットタブでのLINE家計簿の利用
  • 友だち追加画面の表示・設定・友だち追加
  • プロフィールの表示・編集・投稿・検索
  • 設定および各項目の表示・編集
  • Face Play

日常のほとんどの連絡をLINEで済ませている人にとっては、よりデータ量の節約が見込めるでしょう。

また、LINEスタンプ使い放題のサブスク「LINEスタンププレミアム」の加入者には、毎月LINEポイント240Pを付与するという嬉しい特典も。月額料金がちょうど月額240円のベーシックコースなら、実質無料で使えます。

デメリット1:月額利用料金が安くなるわけではない

IIJmioからLINEMOへの乗り換えで一番懸念されるのが、価格面です。

結論からいうと、IIJmioで「ギガプラン」を契約している場合は、LINEMOに乗り換えると同じ容量でも月々の料金は高くなってしまいます。

IIJmioとLINEMOの月額料金比較表(価格はすべて税込み)
  IIJmio(ギガプラン) LINEMO
2GB 858円 -
3GB - 990円
4GB 1078円 -
8GB 1518円 -
15GB 1848円 -
20GB 2068円 2728円

IIJmioはすべて「音声通話付きギガプラン」の内容を記載。

IIJmioの「ギガプラン」は、2021年6月1日に提供開始された新しいプランです。2GB〜20GBまでの5種類が用意されており、どの容量も業界最安クラスの価格設定になっています。

LINEMO「スマホプラン(20GB)」とIIJmioのギガプラン(音声通話付き20GB)を比較すると、IIJmioの方が660円も安いです。低容量のミニプラン(3GBで990円)で考えても、IIJmioの4GB1078円の方がお得だといえるでしょう。

コスト面に限れば、IIJmioのギガプランに優るサービスは他にないといっても過言ではありません。何よりも低価格であることを最優先させるなら、LINEMOへの乗り換えはあまりおすすめできないのが正直なところです。

デメリット2:データ容量のシェア/プレゼント機能が使えなくなる

LINEMOは現時点でデータ容量をシェアできる機能はないので、IIJmioでデータ容量シェア機能やデータ容量プレゼント機能を利用している人は注意が必要です。

家族でIIJmioを利用している、またタブレット用や2台持ちのため複数のSIMを契約している、といった場合には総合的な支払い価格が増えてしまう可能性があります。

デメリット3:手持ちのスマホがLINEMOで使えない可能性がある

LINEMOはSIM(eSIM、SIMカード)のみを販売しており、端末をセットで購入することができません。

そのため、乗り換えの際は手持ちの端末がLINEMOで動作確認ができているかどうかが、非常に重要なポイントとなってきます。

手持ちのスマホがiPhoneの場合

公式サイトの動作確認端末を確認したところ、iPhoneなら「6s」以降の全機種がLINEMOに対応していました(iPhone 13含む)。

なおドコモ/au/ソフトバンクいずれで購入していても、動作確認の結果は同じです。キャリアとAppleストア、どちらで買ったiPhoneも製品としては何も変わりません。

手持ちのスマホがAndroidの場合

Androidスマホだと、動作確認済みの端末がかなり限られてしまうので注意が必要です。

ソフトバンク・ワイモバイルの販売機種については動作確認済みが多いものの、ドコモ・au販売の端末、SIMフリー端末はほとんど動作確認が済んでいません。

自分のスマホがLINEMOで利用できるか、必ず事前に公式サイトの動作確認端末でチェックしてください。

Androidスマホは購入したキャリアによって動作確認の結果が変わる

iPhoneと違い、Androidスマホはどのキャリアで購入したかによって、動作確認の結果が変わってきます。

というのも、通信会社はそれぞれに異なる周波数が国から割り当てられています。キャリアモデルのAndroidスマホは、そのキャリアの周波数にぴったり対応した仕様になっているので、他キャリア回線の周波数を掴めない可能性があるのです。

全く使えないことはないかもしれませんが、周波数の関係で繋がりづらくなるリスクがあります。

ドコモとauが販売するAndroidスマホは、現時点ではLINEMOで動作確認済みのものはありません。ドコモ・auで購入したAndroidスマホは、ひとまず避けるのが無難でしょう。

EDITED BY
MOEGI