LINEのクラウドストレージ機能である「Keep(キープ)」には、テキストや写真、動画、音声メッセージ、PDFなどさまざまなファイルを保存できます。また、Keepに保存されている各種ファイルをスマホにダウンロードすることも可能です。
LINE Keepへの保存そのものは、特に迷うところがないほど簡単です。しかし、簡単すぎるがゆえに保存した場所を意識する機会がなく、あとで「保存したファイルはどこから見られるのか」とわからなくなってしまう人もいるようです。
そこで本記事では、LINE Keep(ラインキープ)に保存したファイルにアクセスする方法と、反対にKeepからiPhoneやAndroidスマホ、PCにダウンロードしたときの保存場所を確認する方法について紹介します。
LINE Keep(ラインキープ)に保存する方法
LINE Keepには、写真や動画、テキスト、ファイル(音声・PDF・Excel等)などさまざまなコンテンツを保存できます。
トークルームに送信した写真・動画は保存期限が設けられていますが、具体的に保存期限がどの程度あるのかは公表されていません。そのため、トークに送信した写真・動画が気付いたときには見られなくなってしまっているということが多々あります。
それを防ぐためにも、個人的に保管しておきたい大切な写真・動画などはLINE Keepに入れておけば、無期限で保存し続けられます(ただし1ファイルあたりの容量が50MB以上のファイルは30日間の制限付き)。
LINE Keepへの保存手順はiOS版/Android版でほぼ同じです。
トーク画面でメッセージや写真を保存する
トーク画面で受信したメッセージや写真・動画、音声、PDF、txtファイルなどは、簡単にKeepに保存できます。
トークルームで保存したいコンテンツ(メッセージや写真など)を長押しし、[Keep]を選択します。
左:iOS版LINE右:Android版LINE
Keepに保存したいコンテンツを選択します。複数選択も可能です。選択したら、iOS版LINEなら[保存]、Android版LINEなら[Keep]をタップすれば保存完了です。
写真・動画を1つずつ保存する
写真・動画であれば、トークルームから1つずつLINE Keepに保存できます。
左:iOS版LINE右:Android版LINE
LINE Keepに保存したい写真・動画を開き、画面中央下の共有ボタンをタップします。
保存先から[Keep]を選択すれば完了です。写真・動画がLINE Keepに保存されます。
PC(パソコン)版LINEで保存する
PC版LINEでも、メッセージや画像などをKeepに保存することができます(Mac/Windows共通)。
右クリックして[Keepに保存]を選択。画像や動画であれば[Keep]をクリックしてもOK
Keepに保存したいトークを右クリックし、[Keepに保存]をクリックして保存完了です。画像や動画を保存する際は、画像の下に表示された[Keep]を選択してもOKです。
画像をKeepに保存するには、詳細画面を開いて画面右上のKeepボタンをクリックします。
なお、PC版LINEでKeepに保存するとスマホ版LINEにも同期され、スマホ版LINEのKeepからも確認できます。
LINE Keepに保存したファイルの確認方法
上記の手順でLINE Keepを保存した写真などのデータは、「Keep」画面から確認できます。このKeep画面がどこにあるのか、わからなくなってしまうユーザーも少なくないようです。
左:「ホーム」タブからKeepへアクセス右:プロフィール画面からKeepへアクセス
操作は単純で、「ホーム」タブで自分のプロフィール画像の横にある[Keep]をタップするか、自分のプロフィール画面で[Keep]をタップするだけです。
各タブでそれぞれのデータを確認できる
保存したデータは、「すべて」「写真」「動画」「リンク」などのタブごとに分類されています。
LINE Keepから端末にダウンロード(保存)する方法
LINE Keepに保存したコンテンツのうち、テキストファイルを除いた動画・写真・ファイル(音声やPDF、Excelなど)はスマホにダウンロード(保存)できます。
一覧画面から端末に保存
Keepの一覧画面で[]ボタンをタップし、[端末に保存]を選択すれば端末への保存は完了です。
詳細画面から端末に保存
詳細画面でボタンをタップして保存することもできます。
iOS版LINEではファイルの保存先を選択する画面が表示される
なおiOS版LINEでは、PDFや音声ファイルなど写真・動画以外のコンテンツをKeepから端末に保存する際、保存先を選べる画面が表示されます。
iPhone内やiCloud Driveなど指定したフォルダなどを覚えておくと、あとでファイルを探す際にスムーズです(後述)。
端末のどこにダウンロードされたか保存先を確認する
LINE Keepから保存したデータは、端末のどこに保存されているのでしょうか。保存先はOSにより異なります。
iPhoneの場合
Keepから端末に保存した写真や動画は「写真」アプリに保存される
iOS版LINEのLINE Keepで写真や動画を端末に保存した場合、iPhoneの「写真」アプリで確認できます。
左:Keepからダウンロード時に指定したフォルダ中:「ファイル」アプリから指定フォルダに進む右:ダウンロードしたファイルが保存されている
一方でPDFやExcel、音声ファイルなどは、iOSの「ファイル」アプリから参照する必要があります。LINE Keepから端末に保存する際、自分で保存先に指定したフォルダを確認してみてください。
Androidスマホの場合
通常、Androidスマホに保存した動画や画像、ファイル等は、ストレージ内にある「LINE」フォルダに格納されています。プリインストールされている「ファイル」アプリ等から確認できます。
本記事ではPixel 3a(Android 11)で検証しています。機種によっては項目名や操作手順が若干異なる場合があります。
写真・動画を保存した場合
Keepから端末に保存した写真は「LINE」フォルダに格納されています。「LINE」フォルダが見つからない場合、「画像」フォルダを選択すれば確認できます。
もっともファイルアプリではなく、アルバム(ギャラリー)系アプリで通常の写真・動画と同じように閲覧できる場合がほとんどです。
PDFやExcelを保存した場合
PDFやExcelなどのファイルデータはたいてい、ファイルアプリで[内部ストレージ]→[ダウンロード]→[LINE]と進んで確認できます。
PC(パソコン)の場合
PC版LINEでKeepに保存したコンテンツをPC本体に保存する場合、保存先を選択できます(Mac/Windows共通)。
保存したいコンテンツを右クリックし、[ダウンロード]を選択します。
保存先を選択
好きな保存先を選択してください。たとえばデスクトップを選択すれば、デスクトップにKeepからダウンロードしたコンテンツが保存されます。
LINE Keepにコンテンツを一時保存できる「Keepメモ」
LINEのトークリストには、「Keepメモ」という自分専用のトークルームがあります。
Keepメモに投稿されたコンテンツ(テキストメッセージ、写真・動画、リンクなど)はLINE Keepに一時保存され、自分以外の他のユーザーに見られることもありません。メモ帳やToDoリストの代わりとしても役立つ機能です。
Keepメモの保存場所
左:Keepメモはトークリストにある右:Keepメモのトークルーム
Keepメモに保存する方法は、Keepメモのトークルームを開いて通常のトークと同じ要領で投稿するだけ。Keepメモに投稿されたトークは、LINE Keepに一時保存されます。
Keepメモの保存場所はLINE Keepと同じ
Keepメモは、通常のLINE Keepと同じ場所に保存されます。管理方法もLINE Keepと同様です。
【注意】Keepメモは期限あり、Keepまたは端末への保存を忘れずに
LINE Keepに保存したデータの保存期限は無期限(1ファイルが50MB以上の場合は30日間の制限付き)ですが、あくまでKeepメモは一時保存のため、保存期限が設けられています。
LINE Keep | Keepメモ | |
---|---|---|
保存期限 | 無期限 (※1ファイルが50MBを超えるデータは30日間の制限付き) |
|
Keepメモの場合、テキストおよびリンクの保存期限は無制限ですが、ファイルは1週間、写真・動画は2週間です。期限が過ぎると、Keep内で閲覧できなくなってしまいます。
重要なデータは、「ピン留め」「コレクションに追加」「端末に保存」「Keepに保存」のいずれかで保存しておきましょう。
一覧画面で[]ボタンをタップし、[ピン留め][コレクションに追加][端末に保存]のいずれかを選択。[端末に保存]を選択した場合、前述した場所に保存されます。
または、詳細画面で[]ボタンをタップして[Keepに保存]を選択します。これでLINE Keepに保存され、上記の期限を過ぎても閲覧できなくなることはありません。
検証したLINEのバージョン:iOS版11.9.0、Android版11.9.1、Mac版7.0.0.2545、Windows版7.0.0.2545