読み放題サービスといえば雑誌や漫画を思い浮かべる人が多いでしょう。定額制の電子書籍読み放題サービスである「ブック放題」は、雑誌をメインにマンガなども読み放題で楽しめるという個性的なサービスです。
雑誌読み放題サービスを検討していて、かつマンガが好きなら、必ず候補に上がってくる存在です。今回はブック放題の魅力や弱点について解説します。
「ブック放題」とは?

ブック放題は、ソフトバンク系列のビューンが提供している雑誌読み放題サービスです。ビューンには、国内でいち早く雑誌の読み放題サービスを提供した実績があります。
ブック放題は2015年からスタートしたサービスで、当初はソフトバンクユーザー向けに提供されていましたが、現在ではドコモやauなどソフトバンク以外のユーザーでも利用できるようになっています。最大の特徴は、雑誌だけでなく、コミックやコミック雑誌も読み放題なので、マンガ愛好家のユーザーにはおすすめです。
- 料金プラン:月額550円(税込)
- 無料体験期間:30日間
- 読み放題雑誌数:800誌以上(マンガ4万冊以上)
- 同時に利用できる端末の数:5台まで(ブラウザは1台)
- 利用できる端末:iOS/Android端末、パソコン
読み放題サービスの料金は、月額550円(税込)です。料金プランは1種類のみで、年額プランはありません。ほぼワンコインで利用できるコストパフォーマンスは抜群で、月に雑誌を数冊読めば、元が取れます。
登録方法も簡単で、レンタルや購入はなく、すべてのコンテンツが読み放題となっているのも魅力の一つです。
ブック放題の6つの魅力
800誌以上の雑誌に、4万冊以上のマンガを楽しめるのも「ブック放題」の大きな強みですが、旅行雑誌や実用的な作品を集めた多彩なラインアップや、お得なキャンペーンなども魅力の一つとなっています。
雑誌は800誌以上のラインアップ

雑誌のラインアップ
雑誌のラインアップは、雑誌読み放題サービスの中でもトップレベルの800誌以上で、競合の楽天マガジンやdマガジンと肩を並べる品揃えと言えます。

旅行雑誌も充実

実用的な雑誌も楽しめる
旅行雑誌の『るるぶ』『ことりっぷ』を読めるのも特徴です。新型コロナの感染症対策が進んだことで、GoToトラベルの再開も検討されています。これまで旅行を控えてきた人も、旅行雑誌を開く機会が増えそうです。ブック放題では100冊以上の旅行雑誌の品揃えがあり、スマートフォンに入れて旅行先に持っていくのにもぴったりです。
また雑誌と言っても、なかにはムックや別冊のような不定期の刊行物も含まれています。たとえば「ビジネス・IT」のジャンルには、ZoomやOfficeのムック本があり、実用的な電子書籍を読むこともできます。
雑誌だけでなくマンガ・マンガ雑誌も楽しめる

マンガのラインアップ

作品の詳細ページ
100誌のマンガ雑誌に加え、4万冊以上のマンガを扱っているのもブック放題の最大の特徴です。最近の作品は少なく過去作品がほとんどですが、なかには名作もあり全巻揃っているので、昔読んだ作品をもう一度楽しみたいという人にはマンガを読むために登録するという考え方もあります。
マンガのジャンルは、少年マンガ、少女マンガ、青年マンガ、女性マンガに分かれています。恋愛・ラブコメ、ヒューマンドラマなど、14もの詳しいジャンルに整理されているほか、TL(ティーンズラブ)・BL(ボーイズラブ)、さらには大人向けのコンテンツもあり、幅広い層をカバーしています。各作品はタグ付けされており、ここから似た傾向の作品を探すことが可能です。
キーワードで記事を検索できる

フリーワード検索

記事検索
ブック放題では作品をキーワードで検索できます。検索の種類は「フリーワード」と「雑誌の記事」の2種類で、フリーワードは雑誌名や作品名、著者名、そのほか関連ワードで探せます。
雑誌の記事は、キーワードから雑誌の記事を検索できる機能です。検索ボックスの下には「最新のおすすめ記事」があり、ページを更新するたびに内容が変わります。ただ、一度に表示される記事はわずか8つなので、少し使いづらい印象です。
独自のいいねランキングやコメント機能を備える

他のユーザーのコメントも見られる

赤いハートの数がいいね数となっている
閲覧数の多い雑誌やマンガを探せる「閲覧ランキング」のほかに、「いいねランキング」や「コメントランキング」があります。
ブック放題には雑誌やマンガに「いいね」を付けたり、コメントを投稿したりする機能があり、いいねやコメントの数でもランキング付けをおこなっています。他ユーザーが投稿したコメントを読むことができるので、読みたいマンガや雑誌を探すときの参考になります。
複数の端末で利用可能

ブック放題は、複数端末での利用が可能です。iOS、Android向けにアプリが提供されており、1つのアカウントで登録できるのは5台です。スマートフォンだけでなく、タブレットから利用したい人も安心です。
また、ブラウザには5台までという制限はなく、ログインすればどこからでも利用可能です(ただし同時に利用できるのは1台のみです)。
イベントに応募してPayPayがもらえる
ブック放題では、毎月PayPayポイントがもらえるイベントが開催されています。


「PayPay」タブを開くと、キャンペーン内容が表示される
アプリで目を引く「PayPay」という謎のタブを開くと、PayPayポイントがもらえるキャンペーンの説明が表示されます。2022年10月現在では、雑誌やマンガに「いいね」を1回以上つけると、抽選で3000円分のPayPayポイントを獲得できるキャンペーンでした。倍率は高いでしょうが、気軽に応募できるので当たったらラッキーです。
なおイベントに応募するには、「本棚」タブ内の「ユーザー情報」→「PayPayイベント/受け取り」を開く必要があります。「PayPay」タブからは応募できない点は注意が必要です。
ブック放題の3つの弱点
低コストで多彩なジャンルの雑誌とマンガを存分に満喫できるブック放題ですが、プライバシー面や、マンガのラインアップなどにおいては物足りない点もあります。
マンガのラインアップが古い

ブック放題の大きな特徴であるマンガコンテンツですが、読みたいマンガがあるかどうかは別問題です。
ブック放題で読めるのは、1980年〜2000年代頃の作品が中心で、近年人気を集めている『鬼滅の刃』『ワンピース』『呪術廻戦』などは含まれていません。子どもの頃に読んだ作品をもう一度読みたい、昔読めなかった作品を全巻読破したいという人にはウェルカムですが、今の作品を読みたいという人には合わないかもしれません。
フィルタリング機能がない

「設定」アプリ内の[スクリーンタイム]→[コンテンツとプライバシーの制限]と進み、「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
ブック放題では、成人向けのコンテンツも扱っています。しかしアプリ自体にコンテンツをフィルタリングする機能がなく、スマートフォンのフィルタリング機能を使うことでコンテンツを制御する仕組みになっています。iOSではコンテンツ制限で+17未満を設定していると、ブック放題のアプリそのものを使うことができないという不都合が起こります。
またTL・BL・大人向けのコンテンツもありますが、こちらはWeb版にのみ提供されています。利用する場合は、アプリからURLをコピーしてブラウザで開くことになり、制限するにはスマートフォンの設定で「コンテンツとプライバシーの制限」(iOS)をオンにしておく必要があります。
家族共用のタブレットなどにブック放題をインストールして使うような場合、コンテンツの制限をアプリ内で完結できないため扱いに注意が必要になるでしょう。
PayPayのキャンペーンが分かりづらい

ウェブサイトにキャンペーンの内容は記載されているが、イベントページに遷移できない
現在開催中のPayPayのプレゼントキャンペーンでは、詳細な内容がひと目で分かりません。ログインすれば、キャンペーン内容を見られますが、トップページには「PayPayポイント3000円分当たる!」としか記載されていないので、会員登録を考えている人からすれば不親切かもしれません。
また、会員登録後も、上記の手順のように応募するまでの過程が分かりづらいのも難点です。
まとめ
ブック放題は業界最安値のサービスではありません。雑誌だけ読めればOKという人は、おそらくブック放題を選ばないでしょう。しかし、800誌以上の雑誌に加え、4万冊以上のマンガが読み放題なのがブック放題の最大の魅力です。月額550円で雑誌とマンガが読み放題なのはとてもお得なので、両方を楽しみたいという人にはうってつけのサービスです。
ブック放題は初回のみ30日間の無料体験が可能で、サービスのすべてを試すことができます。読みたいコンテンツがあるかどうか、使い勝手はどうかなど、サービスを体験しながら検証してはいかがでしょう。無料体験なら期間中に解約・退会すれば料金を請求されることもありません。