「dマガジン」は、NTTドコモの運営する雑誌読み放題サービスです。月額440円(税込)で1000誌以上の雑誌が読み放題になるという圧倒的なコストパフォーマンスで、サブスク雑誌読み放題の定番としての地位を築いています。
本記事では、そんなdマガジンの魅力と弱点を徹底レビュー。数ある雑誌読み放題サービスで選択に迷っている人は、ぜひ本記事を検討材料にしてみてください。
dマガジンとは

dマガジンは、NTTドコモが提供している雑誌読み放題サービスです。月額440円(税込)で1000誌以上、バックナンバーを含めて2800冊以上の電子雑誌、増刊・ムック本が読み放題となります。
雑誌1冊分にも満たない金額で読める情報量の多さは破格なもの。暇つぶしにはもちろん、情報収集のツールとして、いろいろな雑誌やムックを読み耽ることができます。初回は31日間の無料お試し期間も付いています。スマートフォンやタブレットだけでなく、機能は違いますがパソコンからの閲覧も可能です。
- 料金プラン:月額440円(税込)
- 無料体験期間:31日間
- 読み放題雑誌数:1000誌以上(バックナンバー含めて2800冊以上)
- 同時に利用できる端末の数:10台(スマホ、タブレット、PC)
- 利用できる端末:iOS/Android端末、パソコン
提供2年目で300万人を突破、雑誌読み放題サービスの牽引役
dマガジンがスタートしたのは2014年6月です。提供を開始して2年目の2016年には、会員数が300万人を突破しています。ドコモショップでの販促という営業力をもとに会員を増やしてきた背景があるとはいえ、電子雑誌市場の中でトップに躍り出ました。
現在の会員数は非公表ですが、雑誌読み放題サービスの普及を牽引してきた存在であり、シェアという点で他社に差を付けているのは間違いありません。2021年11月の大型アップデートではSDカード保存などにも対応し、継続的な改善にも定評があります。
スマホ・PC・タブレット最大10台の端末で使える

dマガジンはドコモユーザーでなくても利用できますが、dアカウントが必要です。
対応端末は、スマートフォン・タブレット・パソコンです。iOS 12.0以降、iPadOS 13.1以降、Android 5.0以降に対応します。パソコンはWindows 10またはmacOS 10.6以降に対応しています。
マルチデバイス利用もできます。マルチデバイスとは、対応した複数の端末でdマガジンを利用できる機能のこと。1つのdアカウントに対し、dマガジンとdブックの2サ
dマガジンをおすすめする6つの魅力
dマガジンの魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスの良さと、主要雑誌をほぼ網羅するという王道を行くラインナップです。記事の探しやすさや、読みやすさも堂に入ったもので、安心して利用することができます。
月額440円のハイコストパフォーマンス

まず注目したいのは、月額440円(税込)というコスパの良さ。週刊誌を1冊買うのとあまり変わらない値段です。最近では1000円近くする雑誌も珍しくなく、2、3冊も読めば必ず元が取れてしまう価格設定は、まさに格安と言えます。
ただし紙の雑誌と比べて、読めない記事やページもあります。週刊誌でもスクープなどは読み放題の対象外になっていることも多く、こうした記事を読みたいときは出版社のWebサイトなどで個別に記事を購入する必要があります。
またグラビアなども一部が隠されているので、紙の雑誌とまったく同じわけではありません。当然、付録などもついていません。ただ、以前のようにジャニーズ事務所所属のタレントがシルエットで差し替えられているといったことはなく、表紙や記事を完全に楽しめるようになっています。
コスパ面では、dマガジンの利用で所定のdポイントが貯まるのも注目です。dポイントは、ネットやリアル店舗で利用できるポイントで、携帯料金への充当も可能です。ただし、dマガジンの購読費にdポイントを充てることはできません。
1000誌以上を誇る読み放題ラインナップ
読み放題の雑誌ラインナップは圧巻の1000誌以上、バックナンバーを含めて2800冊以上です。
1000誌の内訳は、雑誌が280誌程度で、主要な雑誌はほぼ網羅しています。そして残りはムック・増刊です。同程度のラインアップを揃えている読み放題サービスには「楽天マガジン」があり、どちらも屈指のラインナップ数を誇ります。

「ホーム」タブ

「おすすめ」タブ

「ランキング」タブ
「ホーム」タブでは、総合週刊誌、ライフスタイルなどの12ジャンルがあり、それに加えて、下タブの「ランキング」「おすすめ」から電子雑誌を探すことができます。
- 総合週刊誌
- 女性ファッション
- 男性ファッション
- ライフスタイル
- IT・ガジェット
- くらし・料理・健康
- エンタメ・趣味
- ビジネス・教養
- スポーツ・車
- お出かけ・グルメ
- ファミリー・キッズ
- 海外誌



冊子数に対して12ジャンルは少なく感じますが、ムック・増刊コーナーはさらに「旅行ガイド」や「おでかけ」「エンタメ・趣味」などのジャンルに整理されているため、探しにくいという印象はあまり感じません。
雑誌の右下にあるメニューボタン
をタップし、[作品詳細]にすすめば、バックナンバーが表示され、読みたい号をスムーズに確認できます。記事単位で横断的な情報収集ができる

「おすすめ」タブ

「ランキング」タブ
総合的な情報が収集された「ホーム」タブのほかに、「おすすめ」と「ランキング」タブがあり、人気の記事や旬の話題を記事単位で探せます。ラインナップが1000誌以上もあると、読んだことのない雑誌も多くあるはずです。ジャンル別やおすすめ記事を見て興味をひくものがあれば、そこから情報を集めるといった使い方もできます。
たとえば2022年9月では、家電特集や秋の着こなしコーデ、おすすめレシピなどのテーマで人気の記事が集められていました。普段読まないような雑誌の記事も横断して読めるのは、読み放題ならではです。
記事を1つ読むだけなら数分で済みます。就寝前や休憩中など空いている時間にちょっと読むだけで情報通になれるのは間違いありません。

ブラウザ版のdマガジンでもおすすめ記事が読める
ウェブ版のdマガジンでも、おすすめ記事やホットワードが用意されています。ただしアプリ版と完全に同じではなく、人気記事 TOP50などはアプリ版からのみアクセスできます。
dマガジンのトレンド記事」から注目の記事をピックアップしました。
- 永遠の『ベルサイユのばら』の世界(週刊文春)
- 相葉雅紀『“それ”がいる森』(シネマスクエア)
- 特集◎ライオンズ3年ぶりのV奪回へ! 黄金投手陣の秘密(週刊ベースボール)
- コスパ最強のキャンプギア(Hot-Dog PRESS)
キーワード検索で興味のあるテーマを深堀り

キーワード検索
記事を探すときに便利なのが検索機能です。雑誌の目次データだけでなく、記事の内容からも検索できるので、知りたい情報をWeb上で検索するようにして集めることができます。
検索は、おすすめ記事でも選ばれていないテーマを探すのにぴったりです。2800冊以上の雑誌を丸ごとデータベースとして利用する感覚で、履歴からも簡単に再検索できます。配信期間が終了した雑誌は検索できないものの、膨大なラインナップの中から興味のあるテーマを深堀りできます。

雑誌・ムック本

記事

履歴も残る
検索結果は、雑誌だけでなく、ムック本や増刊も検索の対象で、「雑誌・ムック本」と「記事」に分かれて表示されます。
また、過去の検索履歴も遡って見られるので、再度同じキーワードで検索をかけたい時に便利です。
直感的に雑誌を読めるシンプルなリーダー機能
dマガジンで雑誌を読むときの基本操作は、スワイプしてページをめくる、ダブルタップで拡大縮小する、タップでメニューを表示するの3つだけです。複雑な操作は必要ないので、感覚的に操作できます。

左右のスワイプでページめくり

ダブルタップで拡大縮小
読みたい雑誌をタップして読み込んだら、スワイプしてページをめくります。紙をめくる感覚でとてもスムーズです。スマホでは文字が小さいため、ダブルタップやピンチ操作で拡大縮小しながら読むことになるでしょう。その際、ページをドラッグして読む箇所を移動します。

画面をタップするとメニューが表示される

目次を表示

一覧(サムネイル)でページを選択
また、画面をタップすると各種メニューが表示されます。読んでいる雑誌を閉じたり、目次や一覧(サムネイル)を利用して任意の記事やページに移動したりできます。

気になる記事をチェック

チェックした記事
チェック機能では、気になる雑誌、記事を保存できるので、あとで読み直したい時などにおすすめです。
気になる雑誌や記事をチェックするには、記事サムネイルの右上にある「チェック」ボタンを押しましょう。「マイページ」タブの「お気に入り」から、チェックした雑誌、記事を確認できます。
自動ダウンロード機能でオフラインでも雑誌が読める

ダウンロード設定
雑誌を開くと、雑誌のデータが端末にダウンロードされます。初期状態では、ダウンロード設定で「自動モード」が選択されています。表紙から開くと1冊分、記事から選ぶと記事の分だけダウンロードするモードです。
電子雑誌のサイズは1冊あたり100MB前後あります。Wi-Fiがないオフライン環境でも、あらかじめダウンロードしておけば外でもサクサク読めます。

星マークをタップして、お気にり登録

新着時の動作には「通知」と「自動取得」を設定できる

お気に入り一覧
またお気に入り機能を使うと、新しい号が出た時に自動でダウンロードしてくれます。お気に入りに登録するには、参加雑誌一覧や雑誌を読んでいるときに[☆]マークをタップするだけです。新着時の動作には「通知」と「自動取得」(ダウンロード)をそれぞれ雑誌ごとに設定しておけます。
ダウンロードした雑誌は、配信期間が終了するまで削除されません。メニューから「ダウンロード」を開くと、現在の使用容量や手動削除のためのオプションが表示されます。端末の空き容量が心配なら、メモリ使用上限を変更しておくとよいでしょう。あらかじめ設定した上限を超えると自動で雑誌を削除します。
dマガジンで気になる3つの弱点
圧倒的なコスパの高さを誇るdマガジンですが、その機能やプランについて少々物足りない点もあります。
PC(パソコン)版の機能が少ない

誌面によっては拡大しきれないものもある
スマートフォンやタブレットでは文字が小さく表示されるため、デスクトップ上で雑誌を読みたいと考えている人は多いでしょう。ところがdマガジンは、画面を拡大すると文字がぼやけてしまいます。解像度が足りないため、本文レベルの文章も文字がつぶれて読めない場合があります。
dマガジンは雑誌のファイルサイズが比較的コンパクトなので、ストレージの容量を無駄に消費しにくいというメリットがあります。反面、ブラウザなどで大きく拡大して読みたいときには解像度が足りないと感じます。
利用しているディスプレイのサイズや、視力などにも影響されますが、自分の環境で読みやすく拡大できるかどうか確認が必要です。
年額プランが用意されていない
月額440円というコスパのよさはdマガジンの長所ですが、年額プランが用意されていません。同じようなラインアップの楽天マガジンと比べると、これはマイナスです。

楽天マガジンには年額プランがある
月額418円(税込)の楽天マガジンには、年額3960円(税込)のプランが用意されており、コストをさらに抑えることができます。年間で1300円ほどの違いですが、コストをできるだけ抑えたい人は、気になるところです。
しおり機能の使い勝手が悪い


しおり機能は雑誌単位でしか登録されない
dマガジンの「しおり」機能では、雑誌の気になるページなどを後から見返すことができます。
しおりを“挟んだ”ページは、再度同じ雑誌を開いた時に確認できますが、マイページに登録されません。そのため、雑誌をお気に入り登録していないと、履歴や検索機能から雑誌を探し出さなければなりませんので、しおりとしての機能は不十分と言えるでしょう。
まとめ
数ある雑誌読み放題サービスの中でもダントツの人気を誇っているのがdマガジンです。すぐに元が取れてしまう値段で、何冊でも読み放題というのは衝撃的と言えるでしょう。
おすすめや検索機能で、好きなテーマの記事を読み漁ることができ、情報通になりたい人にはぴったりのサービスです。記事を深堀りしたい、広く浅くナナメ読みしたいなど、読者のさまざまなニーズに応えられる面も魅力になっています。
初めてのユーザーは31日間無料お試しがおこなえます。また現在、入会時に400円分のdポイントがもらえるキャンペーンも実施中です。もちろん無料体験中に解約も可能なので、実際の雑誌ラインナップや使い勝手などを自身で気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。