ワイモバイルの契約申し込みにあたって、「eSIM」と「SIMカード」で迷っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、「eSIM」と「SIMカード」にどのような違いがあるのか、それぞれのメリット・デメリットを解説。現在ワイモバイルで開催中のキャンペーン経由で、実際にeSIMを契約・設定する手順もスクショ付きで紹介します。

現在ワイモバイルでは、SIMカードまたはeSIMでシンプル2 S/M/Lおよびデータ増量オプションに申し込むと、契約者に最大2万円相当のPayPayポイントコードが付与されるキャンペーンが開催中です。
適用対象となるのは、SIMカードまたはeSIMで新たに契約する場合のみで、プラン変更や機種変更は含まれません。キャンペーンの終了時期は未定ですが、予告なく終了する可能性もあるため早めに申し込むのがおすすめです。
「eSIM」と「SIMカード」の違いは? 迷ったらeSIMがおすすめ

「SIM」とは「Subscriber Identity Module」の頭文字をとったもので、加入者を識別するための部品という意味。実際に「SIMカード」には契約者の識別番号、電話番号、メールアドレスなどが書き込まれています。カードのサイズは標準SIM・microSIM・nanoSIMの3種類あり、現在使われている機種のほとんどはmicroSIMかnanoSIMに対応しています。
一方で「eSIM」は「embedded Subscriber Identity Module」の略で「embedded(内蔵された)」という意味が加わっています。物理的なカードは存在せず、加入者情報を通信会社から端末にダウンロードすることで、モバイル通信ができる仕組みとなっています。
eSIM | SIM | |
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仕組み |
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開通手続きまでの流れ |
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対応端末(※2) |
古い機種だと対応しない場合がある | ほとんどの端末に対応 |
※1:ワイモバイルのオンラインストアでSIMカードを申し込むと、最短当日に発送される
※2:ワイモバイル公式サイトでeSIM/SIMカードの対応端末を調べられる
上表の「開通手続きまでの流れ」を見て分かる通り、eSIMは申し込みから利用開始までの手続きをすべてオンラインで済ませられます。古い機種だとeSIMに対応しないものもありますが、iPhoneでいえばiPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降の機種なら使えます。物理カードを管理する手間もかからず、特にこだわりがなければeSIMを選ぶのがおすすめです。
とはいえ、SIMカードをまったく推奨していないわけではありません。SIMカードは、端末に挿し込むだけですぐに使えるようになるなどわかりやすさが魅力で、スマホの操作に慣れない人などに向いています。
注意点として、スマホの機種変更をともなわず、eSIM・SIMカード間の切り替えだけをおこなう場合はワイモバイルショップのみの受付となっており、3850円の手数料が発生します。なお、ワイモバイルの「eSIMクイック転送」を使えば、対象の端末上でSIMカードからeSIMに切り替えられます。対象はiOS 17以上のiPhone、iPadOS 17.2以上のiPadで、手数料はかかりません。
以降では、「eSIM」「SIMカード」を使うメリット・デメリットをより詳しく解説します。
ワイモバイルのeSIMは「手続きや管理にコストをかけたくない人」向け
eSIMは手続き・設定がすべてオンラインで完結、複数のSIMを使う場合でも物理カードを持つ必要がないため、管理コストがかからないというメリットがあります。
反対に、SIMカードの出し入れは特に手間ではない、複数回線を利用する予定はないといった人には、SIMカードも選択肢として考えてよさそうです。
eSIMを使うメリット
eSIMは物理のカードではないため、申し込みから利用開始まですべてオンラインで完結するという手軽さがあります。ワイモバイルのオンラインストアで申し込めば、最短1時間でeSIMを利用できるようになります。筆者がワイモバイルのオンラインストアでeSIMを申し込んだところ、1時間ほどで開通設定まで完了しました。
SIMカードを管理する手間がかからないため、カードの紛失や損傷のリスクがないのも安心です。また、SIMカードだと多くても2枚までしか同じ端末に挿入できませんが、iPhoneなら8つ以上のeSIMを1つの端末で管理可能です。
- オンラインで手続きできる
- 申し込みから最短1時間で利用開始できる
- SIMカードの管理や挿し替えが不要
- 1つの端末で複数のeSIMを管理できる(iPhoneは8つ以上)
eSIMを使うデメリット
古い機種だとそもそもeSIMに対応していないこともあるため、利用前にワイモバイルの公式サイトで確認しておくと安心です。加えて、キャリア各社で販売しているスマホには、他社のSIMカードを挿して使えないようにする「SIMロック」という制限がかかっていることもあります。事前に端末の設定アプリでSIMロックが解除されているか確認しましょう。

ワイモバイルの専用アプリなら10分程度でeSIMの開通手続きができた
SIMカードは端末のスロットに挿せばすぐにモバイル通信を使えるようになりますが、eSIMはアクティベートが必要です。ただ、筆者が実際にワイモバイルのeSIMをアクティベートする操作をおこなったところ、専用アプリの指示が分かりやすく10分程度で開通できたので、そこまでデメリットでもなさそうです。
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古い機種だとeSIMが使えない(iPhoneはiPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降であればeSIMに対応)
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eSIMをアクティベートする必要がある
ワイモバイルのSIMカードは「スマホ初心者」向け
SIMカードはeSIMに比べると設定が少なめで、対応機種も多いため、そこまで考えずに手続きや設定を済ませたい人におすすめです。ただし、カードの出し入れをおこなう手間や、複数枚持つと管理しづらいというデメリットはあります。
SIMカードを使うメリット
SIMカードは、カードを端末のスロットに挿し込めばモバイル通信が始まるため、直感的に設定できるというメリットがあります。また、たいていのスマホにはSIMスロットが搭載されており、eSIMのように古い機種で使えなかったというトラブルも発生しにくいです。
- SIMカードを差し込めばすぐにモバイル通信が始まる
- eSIMと異なり、古い機種にも対応している
SIMカードを使うデメリット

SIMピンを使ってSIMカードの出し入れをおこなう
eSIMはオンラインですべての設定が完了する一方で、SIMカードは端末に挿し込むという手間がかかります。スロットを引き出すときはSIMピンも必要です。SIMスロットは1台のスマホに多くても2つまでしか搭載されていないため、3枚以上のSIMカードを使っている人は、いちいち挿し替えなければなりません。
物理カードを管理しなければならないため、カードの損傷や紛失といったリスクもつきまといます。
また、ワイモバイルではSIMカードは早くても申し込み当日の発送となるため、利用までにかかる時間でいうと、最短1時間で利用できるeSIMには劣ります。
- カードを端末に挿し込むのに手間がかかる
- 損傷や紛失のリスクがある
- 申し込んでから手元に届くまで時間がかかる
- 1台の端末に多くて2枚までしか挿せない
ワイモバイルのeSIMを契約・設定する方法
ワイモバイルでeSIMを契約する前に確認しておくこと、現在ワイモバイルで開催中のお得なキャンペーン経由でeSIMを申し込む手順、実際に利用するまでの設定手順をまとめています。
eSIM契約前に確認しておくこと
ワイモバイルのeSIMを契約する前に、次のことを確認しておきましょう。
- 料金プランはeSIMに対応しているか
- 端末はeSIMに対応しているか(公式サイトで対応端末を確認)
- 他社の端末を使う場合、「SIMロック」が解除されているか(確認手順)
ワイモバイルで現在新規受付をおこなっている「シンプル2 S/M/L」はeSIMおよびSIMカードに対応しています。新規受付を終了している「シンプル S/M/L」「スマホプラン」「スマホベーシックプラン」も同様です。そのほかのオプションサービスの対応状況は公式サイトで確認してください。
eSIMを契約・設定する手順

現在ワイモバイルでは、ワイモバイルのシンプル2プランおよびデータ増量オプションをSIMカード・eSIMのみで契約した人を対象に、最大2万円相当のPayPayポイントコードを付与する「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」が開催されています。プラン変更や機種変更は対象外のため注意してください。
そこで今回は「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」経由でeSIMを新規契約する手順を解説します。
特典内容 |
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キャンペーン期間 | 2025年2月7日〜終了日未定 |
適用条件 |
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特典の付与方法・時期 | 開通月の翌々月初頃にSMSでPayPayポイントコードを付与 |
※:ソフトバンク・LINEMO・LINEモバイル(ソフトバンク回線)およびソフトバンク回線MVNOからの乗り換えは対象外
「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」経由でeSIMを契約する
ここからは、「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」でeSIMを申し込むまでの手順を紹介します。
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キャンペーンサイトの申し込みボタンを押す
キャンペーンページを下にスクロール
[お申し込みはこちら]をタップ
「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」のページを開きます。画面を下にスクロールして、[お申し込みはこちら]をタップしましょう。
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「eSIM」の申し込みボタンを押す
SIMカードまたはeSIMのどちらかを選択
確認事項にチェックを入れ、eSIMを利用する端末を選ぶ
eSIMの[申し込む]ボタンを押しましょう。
次の画面で確認事項を読んだら「確認しました」にチェックを入れ、eSIMを利用する端末を[iPhone][Android][iPad]のうちから選択します。
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契約方法を選択する
乗り換え(MNP)か新規契約のどちらかを選択
[今の電話番号をそのまま使用する](乗り換え)か[新しい電話番号で契約する](新規契約)のどちらかを選択。今回は新規契約で申し込みました。
[新しい電話番号で契約する](新規契約)を選んだ場合、料金プランの選択に進みます。[今の電話番号をそのまま使用する](乗り換え)を選んだ場合は、現在利用中の携帯電話会社、乗り換え予定の電話番号、MNP予約番号を入力します。
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料金プランを選択する
シンプル2 S/M/Lのうちいずれかを選択
必要に応じて割引オプションを追加する
シンプル2 S/M/Lの3種類のうち、いずれかのプランを選択します。次のとおり、契約するプランによって付与されるPayPayポイント数が変わる点に注意してください。
家族割引やPayPayカード割など、適用したい割引があれば選択しましょう。
「ワイモバイルSIM契約キャンペーン2」の特典内容(2025年3月現在)- 新規契約
- シンプル2 S:3000ポイント
- シンプル2 M・L:1万ポイント(利用者の年齢が5〜18歳なら2万ポイント)
- 他社回線から乗り換え
- シンプル2 S:1万7000ポイント
- シンプル2 M・L:2万ポイント
注意事項を確認のうえ[次へ]をタップ
申し込みに必要な書類や注意事項をよく確認のうえ、[次へ]をタップします。
- 新規契約
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「データ増量オプション」を選択する
「データ増量オプション」は必ず選択する
オプションがいくつか表示されます。冒頭に表示される「データ増量オプション」を選択しないと本キャンペーンは適用されません。そのほかのオプション(通話やセキュリティなど)は、必要であれば追加します。
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本人確認をおこなう
[本人確認書類の選択に進む]をタップ
本人確認書類を選ぶ
[本人確認書類の選択に進む]をタップし、次の画面で運転免許証、マイナンバーカードなどの本人確認に使える書類を選択します。
本人確認書類と顔写真の撮影をおこなったら[次へ進む]をタップ
本人確認書類と顔写真の撮影をおこない、問題なく撮影が完了したら[次へ進む]をタップします。
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契約者情報や支払い情報を入力する
契約者の氏名やネットワーク暗証番号などを入力する
契約者の氏名、回線の利用者、ネットワーク暗証番号などを入力します。ネットワーク暗証番号はこのあとの初期設定でも使うため、メモをとっておきましょう。
入力が完了したら[お支払い情報入力へ]をタップします。
支払い名義人との関係や支払い情報(クレジットカード情報または口座情報)を入力する
支払い名義人との関係、支払い情報(クレジットカード情報または口座情報)を入力し、[重要事項の確認に進む]を選択します。
ワイモバイルの月々の支払いには、クレジットカード、口座振替、PayPay残高・PayPayポイント支払いが使えますが、契約時に設定できるのはクレジットカードまたは口座振替のみです。
クレジットカードのなかでも、PayPayポイント付与特典があるPayPayカード・PayPayカード ゴールドはおすすめです。
PayPayカード年会費 0永年無料還元率 1.00% ~ 1.50%200円ごとに最大1.5%のポイントポイント PayPayポイントウォレット Apple PayGoogle Pay電子マネー QUICPay申込条件 18歳以上(高校生不可)審査/発行 最短2分審査/最短7分発行(申込5分・審査2分)支払い /毎月末日締め
翌月27日引落
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重要事項に同意して申し込み
重要説明事項と契約書類に同意する
契約内容や料金明細などを確認して[申し込みを完了する]を選択
重要説明事項と契約書類に同意します。
次の画面で、契約内容や料金明細などに問題がないことを確認できたら、[申し込みを完了する]を選択しましょう。
eSIMの申し込み完了画面
eSIMの申し込みが完了しました。あとはワイモバイルから、eSIM利用手続きのためのメールが届くのを待ちます。
eSIMの開通手続きをおこなう
続いて、ワイモバイルのアプリでeSIMの開通手続きをおこないます。
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「Y!mobile eSIMかんたん開通」アプリをインストールする
eSIM利用手続きのメールでアプリのリンクを開く
「Y!mobile eSIMかんたん開通」アプリをインストール
eSIMの契約完了後、しばらくすると「【Y!mobileオンラインストア】eSIMご利用手続きのお知らせ」という件名のメールが届きます。アプリかウェブの手続き方法が案内されるため、どちらかを選んで設定しましょう。
ここでは、スマホ1台で完結するアプリの手順でおこないます。ウェブの手順だと、eSIMを使うスマホに加えてもう1台端末を用意しなければなりません。
アプリインストール用のリンクをタップすると、App StoreかGoogle Playストアが開かれます。「Y!mobile eSIMかんたん開通」アプリをインストールします。
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同意事項やSIMロック解除の確認をおこなう
[はじめる]をタップ
[この端末でeSIMを利用する]を選択
アプリを起動したら[はじめる]をタップ。「この端末でeSIMを利用しますか?」というポップアップがでてきたら、[この端末でeSIMを利用する]を選択します。
同意事項にチェックを入れて[次へ進む]をタップ
「SIMロック解除のチェック」であてはまるものを選択
同意事項にチェックを入れて[次へ進む]をタップ。「SIMロック解除のチェック」であてはまる項目を選択し、[次へ進む]を選択します。
端末のSIMロックが解除されているか確認する方法iPhoneは設定アプリでSIMロックの状態を確認できる
手元の端末がiPhoneの場合、設定アプリの[一般]→[情報]と進み「SIMロック」の項目が「SIMロックなし」と表示されていればOKです。
Android端末は、設定アプリの[端末情報(デバイス情報)]からSIMのロック状況が分かるようですが、残念ながら対応していない機種がほとんど。キャリアに問い合わせるのが一番確実です。
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ワンタイムパスワードを発行する
チェック項目にすべてクリアが付いたら[次へ進む]をタップ
ワンタイムパスワードを発行する
eSIM設定前のチェック項目が表示され、自動で判定されます。すべての項目をクリアしたら[次へ進む]をタップ。
次の画面では、ワンタイムパスワードを発行するためにWEB受注番号とメールアドレスを入力します。eSIM利用手続きのメールにあるアプリインストール用のリンクを押すと、入力を省略できます。
入力できたら[メールで受け取る][自動音声通話で受け取る]のどちらかを押しましょう。
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eSIMのアクティベートをおこなう
Wi-Fiに接続されていることを確認して[設定をはじめる]を選択
[許可]をタップ
Wi-Fiに接続されていることを確認したら[設定をはじめる]を選択。設定が終わるまでの2〜3分間はWi-Fiに接続していなければならないため、ネット接続が安定している場所でおこないます。
「新規eSIMをアクティベート」というポップアップが表示されたら、[許可]をタップします。
[続ける]をタップ
[完了]を選択
eSIMのアクティベートが始まったら、画面の指示に従ってボタンを押していきます。「モバイル通信設定完了」と出ればアクティベートは完了です。
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接続テストが成功すればeSIMの設定は完了
[利用を開始する]をタップ
接続テストが成功したら[設定を完了する]を選択
ワイモバイルのアプリに戻ったら、[利用を開始する]をタップ。
次に、接続テストが始まります。すでに端末に有効化されたSIMが入っており、ワイモバイルのSIMを追加したことでデュアルSIMになった場合は、設定アプリの「モバイルデータ通信」でワイモバイルが選択されていることを確認します。
接続テストが完了したら[設定を完了する]を選択。これでeSIMの設定はすべて完了です。あとは、SMSに届くワイモバイルサービスの初期登録を済ませておきましょう。