U-NEXTは、新たな格安SIMサービス「U-NEXTモバイル」を提供開始しました。動画配信サービスのU-NEXTと20GBのスマホ回線をセットでお得に利用できるとして注目を集めています。
一方でU-NEXTは、ヤマダ電機と共同出資する形で「y.uモバイル」という別の格安SIMを提供しています。y.uモバイルもU-NEXTとセットになったプランが特徴になっており、U-NEXTモバイルと何が違うのか迷ってしまいます。
そこで、U-NEXTモバイルとy.uモバイルを7つの項目で比較し、どちらがおすすめなのか図解を交えてわかりやすく解説します。なお本記事では、U-NEXTを利用する人(大半のユーザーが該当するのではないでしょうか)を前提に両者の違いをまとめています。
違いはU-NEXTを含む合計支払い額とポイントの使い道
| U-NEXTモバイル | y.uモバイル | |
|---|---|---|
| 料金プラン |
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| U-NEXTポイント付与 | ×(ただしU-NEXT加入者は、U-NEXTで毎月付与される1200ポイントをU-NEXTモバイルの月額料金に自動充当できる) | ◯(シングルU-NEXTまたはシェアU-NEXT加入で毎月1200円相当のU-NEXTポイント付与) |
| キャンペーン | 3000円相当のU-NEXTポイントもらえるキャンペーン実施中 | 最大3カ月無料キャンペーン実施中 |
| 回線 | ドコモ回線(5G対応) | ドコモ回線(5G非対応) |
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SIM |
eSIMのみ |
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| データ永久繰り越し | ◯ | ◯ |
| 通話料金 | 30秒ごとに11円(OS標準の通話アプリ) | 30秒ごとに11円(専用通話アプリ使用時のみ) |
| 店舗 | × | ◯(ヤマダ電機の一部店舗で相談・申し込み可能) |
| スマホ修理費用保険 | × | ◯(年間3万円までユーザー負担0円) |
※U-NEXTの月額料金:2189円(税込)
U-NEXTモバイルとy.uモバイルは、どちらもU-NEXT(の関連会社)が提供する格安SIMサービス。U-NEXTとあわせて使うことでお得になるなど共通点も多く、何が違うのか、どちらを選ぶべきなのかわかりくいのが現状です。
この点、動画配信サービスのU-NEXTを利用することを大前提とするなら、両者の最大の違いは毎月の合計支払い額と付与されるU-NEXTポイントの使い道だと言えます。
1200ポイントの使い道が選択のカギ
U-NEXTあるいはy.uモバイル(シングルU-NEXTなど対象プラン)を契約すると、毎月1200円相当のU-NEXTポイントが付与されます。U-NEXTのユーザーがU-NEXTモバイルを契約した場合、その月額料金に1200ポイントを充当できるので、U-NEXTとU-NEXTモバイルの利用料金は合計で月額2489円となります。
一方、y.uモバイルのシングルU-NEXTは、U-NEXT+スマホ回線で月額2970円。こちらも毎月1200円相当のU-NEXTポイントがもらえます。ただ、この1200ポイントはy.uモバイルの料金には充当できず、使い道はU-NEXTの新作レンタルや映画クーポンなどに限られます(データチャージには利用可能)。
U-NEXTとスマホ回線(20GB)に支払う合計金額だけを見れば、U-NEXTモバイルを使うほうが500円ほど(481円)割安です。付与されるU-NEXTポイントの使い道が特になく、支払い額を少しでも抑えたい人はU-NEXTモバイルが向いています。
y.uモバイルは支払い額こそ約500円高くなるものの、なお1200ポイントをプールした状態なので、実質的には差し引き約700円相当U-NEXTモバイルよりお得に利用できていると考えることもできます。U-NEXTポイントを新作レンタルや映画館割引などに活用したい積極派は、y.uモバイルがおすすめです。
U-NEXTモバイルとy.uモバイルを比較
引き続きU-NEXTを利用することを前提に、以下7つの項目においてU-NEXTモバイルとy.uモバイルをより詳細に比較します。
スマホ回線+U-NEXTをとにかく安く使いたいなら「U-NEXTモバイル」
とにかくU-NEXTとスマホ回線を安く使うことを重視する人は、U-NEXTモバイルが向いています。U-NEXTモバイルとU-NEXTの両方に加入し、セット割引と毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイント充当を考慮すると合計で月額2489円です。
決済時に保有しているU-NEXTポイントは、自動でU-NEXTモバイルの利用料金に充当されます。保有するポイントのうち充当するポイントを指定することはできません。たとえば付与された1200ポイントのうち500ポイントを使ってU-NEXTでマンガを購入した場合、残り700ポイントがU-NEXTモバイルの料金の支払いに充当される仕組みです。
y.uモバイルを契約してU-NEXTも観るなら「シングルU-NEXT」が選択肢となります。料金はデータ通信量20GBで月額2970円です(U-NEXTの料金込み)。料金だけを見るとU-NEXTモバイルのほうが月481円割安ですが、y.uモバイルには毎月1200円相当のU-NEXTポイントを使える余地が残っています。
具体的には、U-NEXT内の映画をレンタルしたりマンガを購入したりできます。また、毎月付与されるU-NEXTポイントを10GBのデータチャージに利用すれば、実質的にデータ通信量30GBを月額2970円で使えることになります。多少高くてもポイントを駆使してさまざまなサービスを楽しみたい人は、むしろy.uモバイルのほうが割安に感じられるはずです。
サッカーパックを安く観たいなら「y.uモバイル」
U-NEXTモバイルまたはy.uモバイルの契約を検討していて、U-NEXTのサッカーパックにもセットで加入したいと考えている人も多いはずです。U-NEXTの月額プラン+スマホ回線(20GB)という最もポピュラーな構成にサッカーパックを追加するケースでは、y.uモバイルのほうがお得です。
U-NEXTモバイル(20GB)に加えてサッカーパックとU-NEXTの月額プランも契約する場合、毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイントを充当することで合計月額5089円です(23歳以下は月額4689円)。
一方、y.uモバイルのシングルU-NEXTプラン(20GB)とサッカーパックに加入すると、料金は合計で月額5570円。毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイントをサッカーパックに充当すれば、合計月額4370円となります。
なお、U-NEXTに加入せずサッカーパックのみ加入することも可能です。シングルU-NEXTとサッカーパックにそれぞれ加入してもU-NEXTの料金が重複することはありません。
スマホ回線に加えてU-NEXTの月額プランとサッカーパックの両方に加入したいなら、y.uモバイルのほうが月719円ほど割安であることがわかります。
キャンペーンでお得に申し込みたいなら「y.uモバイル」
U-NEXTモバイルでは申し込み時に3000円相当のU-NEXTポイントがもらえるキャンペーン、y.uモバイルでは最大3カ月無料となるキャンペーンを開催中です。
たとえばy.uモバイルの「シングルU-NEXT」を契約した場合、最大で8910円相当がお得になる計算です。キャンペーンのお得度で比較すると、y.uモバイルに軍配が上がります。
U-NEXTモバイルのキャンペーンページ
U-NEXTモバイルの回線を開通させると、3000円相当のU-NEXTポイントをもらえるキャンペーンが開催されています。キャンペーンの開催期間は2026年5月11日(月)まで。
適用条件は、キャンペーンページの専用フォームからキャンペーンにエントリーし、期間中にU-NEXTモバイルの申し込みおよび開通を完了させること。U-NEXTモバイルの契約と同時にU-NEXTに新規加入するユーザーはもちろん、現在U-NEXTに加入中の既存ユーザーおよび過去にU-NEXTに加入していた解約済みのユーザーも本キャンペーンの対象です。
ただし、本キャンペーンはU-NEXTモバイルに関するそのほかのキャンペーンとの併用はできません。過去にU-NEXTモバイルのキャンペーンを適用したことがある人も対象外です。
申し込み&開通で3000円相当のU-NEXTポイントもらえる
y.uモバイルのキャンペーンページ
y.uモバイルでは、プラン料金が最大3カ月無料になるキャンペーンが実施されています(終了日未定)。対象プランは音声通話SIMの「シングル」「シングルU-NEXT」「シェアU-NEXT」です。
キャンペーンページを経由してy.uモバイルに申し込んだユーザーは、初月料金が無料となります。他社からの乗り換え(MNP)で申し込むとさらに2カ月無料。つまり、新規契約で申し込むと最大1カ月、他社からの乗り換えで申し込むと最大3カ月無料になるというわけです。
y.uモバイルの初月料金は、利用開始日から利用開始月の月末までの日割り計算が適用されます。初月は無料であることを考慮すると、できるだけ月初に近い時期に申し込むのがお得です。月末に申し込むと、初月の無料期間が短くなってしまいます。また、無料期間中は毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイントはもらえない点に注意が必要です。
最大3カ月無料キャンペーン実施中
5G対応を重視するなら「U-NEXTモバイル」
U-NEXTモバイルもy.uモバイルもドコモ回線を使用しています。U-NEXTモバイルは5Gに対応していますが、y.uモバイルは5Gに非対応です。
5G対応という点においては、U-NEXTモバイルのほうが優れています。5G対応の有無で日常生活に大きな差が生じるほどの違いはありませんが、5G対応を重視したい人はU-NEXTモバイルが向いています。
U-NEXTモバイルは5Gに対応(y.uモバイルは非対応)
4G/LTEネットワークでは両者の繋がりやすさに差はないものと考えられます。ドコモ回線の4G/LTEネットワークは2019年度には人口カバー率が99.9%超に達しており、日本国内のほぼすべてのエリアでつながります。
格安SIMの中にはデータ通信が集中する平日昼間の時間帯に速度制限をかけるものもありますが、U-NEXTモバイルとy.uモバイルはどちらも時間帯による速度制限はありません。
U-NEXTユーザーは実質月額300円
eSIMで契約したいなら「U-NEXTモバイル」
eSIMで契約したいならU-NEXTモバイルがおすすめです。y.uモバイルもeSIMに対応しますが、申し込み時にはSIMカードしか選択できません。
U-NEXTモバイルはeSIMのみ選択可
y.uモバイルはSIMカードのみ選択可
SIMタイプでは、U-NEXTモバイルがeSIM、y.uモバイルがSIMカードに対応しています。
y.uモバイルは2026年2月よりeSIMが導入されましたが、回線の申し込みに選択できるのはSIMカードだけです。eSIMを利用する場合、まずSIMカードで申し込んだのちにマイページからeSIMにて変更手続きする必要があります。SIMカードからeSIMに変更する場合、本来だと440円の発行手数料が発生しますがeSIM発行手数料無料キャンペーン(終了日未定)の実施期間中は手数料はかかりません。
eSIMとSIMカードのメリット・デメリットは下記の通りです。
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eSIM
メリット
デメリット
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SIMカード
メリット
デメリット
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eSIMとSIMカードにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、一般的にeSIMのほうが利便性が高いと考えられています。SIMカードだと回線を申し込んでから手元に届くまでに数日の時間がかかりますが、eSIMであれば即日開通が可能です。
またeSIMは、1つの端末に複数の回線を使い分ける「デュアルSIM」を使いやすいというメリットもあります。メイン回線がSIMカードであれば、サブ回線をeSIMで組み合わせることも可能です。iPhoneではiPhone 13以降で、AndroidスマホではGoogle PixelシリーズやGalaxyシリーズなどの機種で、1台の端末に2つのeSIMを設定する「デュアルeSIM」に対応しています。
一方、eSIMは対応する端末が限られるという注意点もあります。最近発売された端末ならほとんどがeSIMに対応していますが、古い端末だとeSIMに対応していないことがあります(iPhoneだとiPhone X以下の機種はeSIM非対応)。特にAndroidスマホユーザーがU-NEXTモバイルを契約するなら、eSIM対応可否をあらかじめ確認しておくのが重要です。
このようにSIMタイプで比較すると、総じてeSIMに対応するU-NEXTモバイルに軍配が上がります。
eSIMならメイン回線にもサブ回線にも向いています。y.uモバイルもeSIMに対応していますが、最初はSIMカードで申し込む必要があります。eSIMの最大のメリットは申し込んですぐに開通できることですが、SIMカードが手元に届いてからeSIMに変更手続きするとなるとeSIMのメリットが薄れてしまいます。
基本的に、y.uモバイルはSIMカードで使うことが前提となります。y.uモバイルをSIMカードで使う場合、サブ回線で使うにはメイン回線をeSIMで使用しているユーザーに限られてしまいます。最近ではSIMカードを2つ挿せる機種は販売されていません。どちらかといえば、y.uモバイルはメイン回線に向くケースが多いといえるでしょう。
U-NEXTユーザーは実質月額300円
通話料金・通話の使いやすさで選ぶなら「U-NEXTモバイル」
U-NEXTモバイルとy.uモバイルの通話料金は、どちらも30秒ごとに11円なので互角です。ただしy.uモバイルでは専用アプリを使う必要があるため、使い勝手という面ではU-NEXTモバイルのほうが優れています。
ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアや多くの格安SIMの通話料金は、30秒ごとに22円です。つまり、U-NEXTモバイルもy.uモバイルも通話料金は相場の半額といえます。U-NEXTモバイルとy.uモバイルは、音声通話が多い人にもおすすめの格安SIMなのです。
y.uモバイルの場合、0035でんわアプリから発信しなければ30秒ごとに11円の料金が適用されない
y.uモバイルの場合、ドコモが提供する専用アプリ「0035でんわ」を利用する必要があります。0035でんわアプリを起動し、相手の電話番号の先頭に「0035-45」をつけることで30秒ごとに11円の通話料金が適用される仕組みです。
0035でんわアプリのインストール時に電話帳アプリと連携すれば、0035でんわアプリ内の連絡先から発信できるので、電話番号の先頭に都度「0035-45」をつける必要はありません。また、ダイヤルパッドで電話番号を入力して発信した際は自動的に先頭に「0035-45」が付きます。
それでも、安い通話料のためにその都度OS標準搭載の電話アプリと使い分けなければならないのは面倒でしょう。y.uモバイルユーザーがOS標準搭載の電話アプリで発信すると、30秒ごとに22円の通話料金がかかってしまうので注意が必要です。
この点、U-NEXTモバイルはOS標準搭載の電話アプリから発信するだけで、30秒ごとに11円の通話料金が適用されます。専用アプリも不要で、相手の電話番号の先頭に特別な番号を付ける必要もありません。
| U-NEXTモバイル | y.uモバイル | |
|---|---|---|
| 5分かけ放題 | 月額594円 | ー |
| 10分かけ放題 | 月額880円 | 月額550円 |
| 無制限かけ放題 | 月額2420円 | 月額1400円 |
U-NEXTモバイルとy.uモバイルでは通話かけ放題オプションも提供されています。オプションを全体的に比較すると、U-NEXTモバイルの通話かけ放題オプションはy.uモバイルに比べて割高です。
y.uモバイルには5分かけ放題オプションこそ提供されていないものの、オプション料金はU-NEXTモバイルよりも安価で提供されています。ただし、y.uモバイルで通話かけ放題オプションを適用する場合も、0035でんわアプリから発信しなければならない点に注意が必要です。
U-NEXTモバイルとy.uモバイルの通話料金が安いのは、あくまでもおまけ程度と考えるのがよいでしょう。通話料金や通話かけ放題オプションが安い格安SIMは、U-NEXTモバイルやy.uモバイル以外にも存在します。
U-NEXTユーザーは実質月額300円
データ永久繰り越し・データチャージは互角
U-NEXTモバイルとy.uモバイルは、どちらもデータの永久繰り越しが付いています。使い切れなかったデータ通信量を無期限で繰り越せるので、無駄なく消費できます。データの永久繰り越しという点において、U-NEXTモバイルとy.uモバイルに差はありません。
U-NEXTモバイルとy.uモバイルはどちらもデータの永久繰り越しが可能
たとえばU-NEXTモバイル(データ通信量20GB)であれば、15GBしか使わなくても、5GBが繰り越されることで翌月が25GBとなります。繰り越し分の5GBを翌月に使わなくても、消失することなく繰り越し続けられます。データ通信量のストック上限は100GBまで。上限を超えた場合は古い分から消失します。
ワイモバイルやUQモバイルなどデータ繰り越しがある格安SIMサービスは他にもありますが、これらは翌月までしか繰り越せません。無期限で永久繰り越しできるのは、U-NEXTモバイルとy.uモバイルならではの特徴です。
| U-NEXTモバイル |
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|---|---|
| y.uモバイル |
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また、U-NEXTモバイルとy.uモバイルはいずれも、データ通信量が不足しているときにデータチャージが可能です。手動でチャージするときは1GBで330円、10GBで1200円という金額は同じです。
U-NEXTモバイルは50GBをオートチャージすれば、実質70GB+U-NEXTで月額4989円
U-NEXTモバイルは、毎月50GBを月額2500円でチャージできます。
つまり毎月50GBを追加すると、実質的に70GBで月額4300円、U-NEXTと合わせて(毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイントも充当)70GBで月額4989円となるわけです。
y.uモバイルのシングルU-NEXTは、毎月付与されるU-NEXTポイントを充当することで10GBのデータチャージが実質無料
y.uモバイルのシングルU-NEXTプランまたはシェアU-NEXTプランなら、毎月付与される1200円相当のU-NEXTポイントを10GB(1200円)に交換できます。シングルU-NEXTプランであれば、実質データ通信量30GBで月額2970円です。
両者に大きな違いはありませんが、あえて言えば70GBの大容量を使いたい人はU-NEXTモバイル、毎月のデータ通信量を細かく管理したい人はy.uモバイルという選び方となります。