データ通信量(ギガ)が余る月と足りない月でバラつきがあり、余ったデータ通信量を翌月に持ち越したいと思う人も多いはず。そんな人には余ったデータ通信量を翌月以降に持ち越せる「データ繰り越し」のある格安SIMを選ぶのがおすすめです。
データ繰り越しのある格安SIMを選ぶべきはどんな人なのか、データ繰り越しのある格安SIMにはどのような種類があるのか。各サービスの特徴や違いを解説しているので参考にしてください。

他社からの乗り換えでy.uモバイルに申し込むと最大3カ月無料となるキャンペーン実施中
データ繰り越しのある格安SIMを探している人におすすめなのが「y.uモバイル」です。余ったデータ通信量は翌月までしか繰り越しできない格安SIMがほとんどである中、y.uモバイルは有効期限がなく、ほぼ永久的に繰り越したギガの利用が可能です。
余ったデータ通信量は最大100GBまで消失することなく、無期限に繰り越し続けられます。毎月のデータ通信量にバラつきがある人はy.uモバイルがおすすめです。
y.uモバイルの「シングルプラン」ならデータ通信量10GBで月額1070円と料金も割安。他社からの乗り換えで最大3カ月無料となるキャンペーンも実施されています(詳細は後述)。
最大3カ月無料キャンペーン実施中
データ繰り越しとは? 向いている人と選び方のポイント
「データ繰り越し」とは、余ったデータ通信量を翌月以降に持ち越せるサービスのこと。データ繰り越しを利用できるのは一部の格安SIMのみで、大手キャリア4社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)にも備わっていません。
ほとんどのスマホ回線のプランでは「10GB」「20GB」など月間のデータ通信量が決められており、使いきれなかったデータ通信量はその月で消失してしまいます。
しかしデータ繰り越しのある格安SIMを契約すれば、使いきれなかったデータ通信量を翌月以降に持ち越せます。余ったデータ通信量が無駄になることがないのがデータ繰り越しの特徴です。
データ繰り越しできる格安SIMが向いている人は?
データ繰り越しのある格安SIMが向いているのは、毎月使うデータ通信量にバラつきがある人です。
たとえばデータ通信量10GBのプランを契約していて8GBしか使わかなった場合、残り2GBを翌月に繰り越すことで12GB使えるようになります。余ってしまった2GB分が無駄になることはありません。

データ繰り越しのイメージ
一般的に、大半のスマホ回線ではデータ通信量が上限に達した月は速度制限がかかってしまいます(低速化)。しかしデータ繰り越しのある格安SIMを契約していれば、前月に使わなかったデータ通信量を繰り越すことで今月の速度制限を回避できる可能性があります。
毎月のデータ通信量が8GB〜9GBほどで安定している人は10GBのプランを選んでおけば事足ります。しかし、月によって8GB〜12GBでバラつきがある人にとって10GBのプランは心もとないでしょう。かといって20GBのプランだとオーバースペックとなり料金も割高になってしまいます。
データ繰り越しのある格安SIMなら、10GBプランを契約してデータ通信量が8GBだった場合、翌月のデータ通信量は12GBとなります。データ通信量が超過しても繰り越し分でまかなえるので、必要以上にデータ通信量の多いプランを選ばずに済みます。
データ繰り越しにはどんな種類がある?
データ繰り越しのできる格安SIMは、余ったデータ通信量を「永久に繰り越せる格安SIM」と「翌月まで繰り越せる格安SIM」の2種類に分類されます。

永久に繰り越せる格安SIMなら、余ったデータ通信量を無期限で半永久的に繰り越せます。使わなかった月のデータ通信量を蓄積できるので、万が一大量にデータ通信を使う月があっても速度制限にかかる可能性が低くなります。
上図を例にすると、7月からの繰り越し分を8月中に使い切れなくても、7月余分+8月分をそのまま9月に繰り越せます。使いきれなかった7月余分は9月になっても消滅することはありません。
永久繰り越しできる格安SIMに挙げられるのが「y.uモバイル」です。最大の特徴は未使用分のデータ通信量を最大100GBまで永久に繰り越せる点。データ繰り越しできる格安SIMを選ぶうえでの筆頭といえるでしょう。
そのほか永久繰り越しできる格安SIMには「mineo」もあります。mineoで永久繰り越しを利用するには別途オプションに加入し、専用アプリで管理する必要があります。

翌月まで繰り越せる格安SIMには、「ワイモバイル」「UQモバイル」「IIJmio」「イオンモバイル」「NUROモバイル」が挙げられます。ただし、これらの格安SIMでは余ったデータ通信量を永久に繰り越すことはできません。7月からの繰り越し分を8月中に使い切れなかった場合、7月繰り越し分は9月に持ち越せず消滅してしまいます(上図参照)。
したがって、データ繰り越しの有用性という意味では「翌月まで繰り越せる格安SIM」よりも「永久に繰り越せる格安SIM」のほうが優れているといえます。
とはいえ翌月まで繰り越せる格安SIMにも、各プランにさまざまな特典が付いておりデータ繰り越し以外のメリットもあります。自身の利用状況によっては、永久繰り越しできる格安SIMよりも翌月まで繰り越せる格安SIMのほうが適しているケースもあるでしょう。データ繰り越しも含めて、総合的に自分にあった格安SIMを選ぶことが大切です。
データ繰り越しできる格安SIMの選び方
データ繰り越しできる格安SIMを契約する際、どのような視点で選ぶべきでしょうか。まずは現在契約している回線で毎月どれくらいデータ通信量を使っているのかチェックしてみてください。

毎月のデータ通信量にバラつきがないのであれば、無理にデータ繰り越しのある格安SIMを選ぶ必要はないのかもしれません。毎月のデータ通信量に波があるのであれば、平均でおおよそ何GBくらいなのかを確認してみてください。たとえば毎月のデータ通信量が8GB〜12GBの範囲なら、データ繰り越しのある10GBプランがちょうどいいといえます。
データ通信量が多い月と少ない月の差が大きい人は、永久繰り越しのある「y.uモバイル」または「mineo」がおすすめです。データ通信をあまり使わない月が続いたとしても、その期間で余ったデータ通信量をストックしておけば、万が一データ通信量をたくさん使ったとしてもストック分でまかなえます。
毎月のデータ通信量の差があまり大きくない人は、翌月までのデータ繰り越しが可能な「ワイモバイル」や「UQモバイル」などでも十分でしょう。そのうえで、データ通信量や特典などを見比べて自分に合うプランを選んでください。
たとえばワイモバイルであれば、家族で申し込むと2回線目以降の回線が月1100円割引される家族割引や、LINEの限定機能が使い放題となる「LYPプレミアム」(月額508円)が無料となる特典がついています。
データ繰り越しができるおすすめ格安SIM回線
基本料金 |
特徴 | |
---|---|---|
ワイモバイル |
|
家族割など割引プログラムが豊富。LINEアプリの限定機能などが使い放題となる「LYPプレミアム」を追加料金なしで使える |
UQモバイル |
|
家族割など割引プログラムが豊富。コミコミプランバリューなら、多数の割引クーポンの配布・「TELASA」の対象作品見放題などの特典がついた「Pontaパス」を追加料金なしで使える |
IIJmio |
|
同一のIDで契約する回線同士(家族など)でデータ通信量をシェアしたりプレゼントしたりできる |
イオンモバイル |
|
複数人(最大8人まで)で1つのデータ通信量を分け合えるシェアプランが特徴。家族でひとつのシェアプランを契約すれば料金の節約にも |
NUROモバイル |
|
3カ月に一度、契約したプランに応じてデータ通信量を追加で受け取れる。LINEアプリなど対象機能はデータ通信量を消費しないカウントフリー付き(一部プラン除く) |
ここではデータ繰り越しできる格安SIMを7つ紹介しています。データ繰り越しの内容に加えてプラン料金やデータ通信量、キャンペーン、特典などを見比べて自分にあう格安SIMを選んでください。
y.uモバイル:最大3カ月無料、データを永久に繰り越せる

「y.uモバイル」はヤマダ電機とU-NEXTが共同出資している格安SIM。最大の特徴はデータ通信量を永久繰り越しできる点です。

y.uモバイルは公式サイトにて、追加料金不要で永久繰り越しできる唯一の主要モバイル事業者であると謳っています。mineoも永久繰り越しが可能ですが、有料オプションに別途加入しなければなりません。y.uモバイルなら基本プランに永久繰り越しが無料で付帯しています。繰り越しできるストック上限は100GBまで。上限を超えた繰り越し分は古いほうから消失します。
y.uモバイルは契約から最大3カ月無料となるキャンペーンが実施されているのもメリットのひとつです。初めて申し込んだユーザーは1カ月間無料となり、他社からの乗り換えで契約した場合はさらに2カ月間無料となります。
最大3カ月無料キャンペーン実施中
シングル | シングル U-NEXT | シェア U-NEXT | |
---|---|---|---|
月額料金 | 10GB:月額1070円 | 20GB:月額2970円 | 40GB:月額4170円 |
データの永久繰り越し | ◯ | ◯ | ◯ |
U-NEXTがセットで料金込み | × | ◯ | ◯ |
U-NEXTポイント1200円分を毎月付与(※) | × | ◯ | ◯ |
データシェア | × | × | ◯ |
通話料金 | 30秒ごとに11円(外部アプリを使用) | ||
データチャージ |
|
||
スマホ修理費⽤保険 | ユーザー負担0円 |
プランは「シングル」「シングル U-NEXT」「シェア U-NEXT」の3種類。「シングル」はデータ通信量10GBで月額1070円とコスパに優れた廉価版プランです。
上位プランの「シングル U-NEXT」と「シェア U-NEXT」には動画配信サービス「U-NEXT」(月額2189円)がプラン料金内で視聴できます。つまり「シングル U-NEXT」(月額2970円)なら、実質的にU-NEXTの料金に月781円を追加すれば20GBの回線を持てることになります。

「シングル U-NEXT」と「シェア U-NEXT」の契約者には、毎月1200円分のU-NEXTポイントが付与されます。付与されたU-NEXTポイントはU-NEXTにて漫画の購入や映画チケットとの交換など有料コンテンツの購入に使えます。また、10GBのデータチャージ(1200円)にも充当できます。つまりU-NEXTの有料コンテンツを購入しない人は実質無料で毎月10GBを増量できるというわけです。
また、y.uモバイルはスマホの修理費⽤保険もユーザー負担0円です。スマホの画面割れなどがあった場合でも年間最大3万円まで補償してくれます。
最大3カ月無料キャンペーン実施中
mineo:永久繰り越しオプションを提供、専用アプリで管理できる

mineo(マイネオ)は関西電力グループのオプテージが提供する格安SIM。データ通信量で選ぶオーソドックスなプラン「マイピタ」なら余ったデータ通信量を翌月まで繰り越せます。

データ繰り越しオプション「パスケット」(月額110円)に別途加入すると、データ繰り越しが無期限となります。使わなかったデータ通信量を期限なくストックできます。
プランの詳細を見る
音声通話+データ通信(デュアルタイプ) | データ通信のみ(シングルタイプ) | |
---|---|---|
1GB | 月額1298円 | 月額880円 |
5GB | 月額1518円 | 月額1265円 |
10GB | 月額1958円 | 月額1705円 |
20GB | 月額2178円 | 月額1925円 |
50GB | 月額2948円 | 月額2695円 |
(※)50GBプランはパスケット(月額110円)が無料
マイピタは音声通話+データ通信のデュアルタイプとデータ通信のみのシングルタイプの2種類あり、データ通信量も1GB〜50GBから選べます。デュアルタイプの5GBプラン(月額1518円)にパスケットに追加すると、料金は合計で月額1628円です。

パスケットでストックしたデータ通信量を使用する際のイメージ
パスケットを申し込んだ場合、データ繰り越しは契約者専用の「mineo」アプリで管理します。翌月分に繰り越す分は事前にmineoアプリからストックし、貯めておいた繰り越し分を使うときもmineoアプリから取り出します。
データ通信量が一定を下回ると、ストックしてある繰り越し分を自動で取り出す「オートOUT」機能もあります。SuicaやPayPayのオートチャージのように、「◯GBを下回ったら自動で◯GBチャージする」という設定が可能です。
貯めておいたデータ繰り越しをアプリで管理できる反面、データを貯めたり使ったりするのにアプリを操作するのが面倒と感じる人はいるかもしれません。
プランの詳細を見る
ワイモバイル:LYPプレミアムの特典を追加料金なしで使える

ワイモバイルはソフトバンクが提供するサブブランド。「シンプル2 S」「シンプル2 M」「シンプル2 L」の3つのプランが提供されており、すべてのプランで翌月までの自動データ繰り越しが可能です。
現在、「シンプル2 M」または「シンプル2 L」を新規契約すると1万円相当、「シンプル2 M」または「シンプル2 L」を他社からの乗り換えで申し込むと1万5000円相当(「シンプル2 S」の場合は5000円相当)のPayPayポイントコードをもらえる「SIM/eSIM契約特典」の対象になります。
SIM契約キャンペーン適用にはデータ増量オプション加入が必須
「SIM契約キャンペーン」を適用するには最大5GBのデータ通信量を追加する「データ増量オプション」(月額550円)に加入する必要があります。「データ増量オプション」は加入から7カ月間無料なので無料期間中に解約すればオプション料金はかかりません。「データ増量オプション」で追加したデータ通信量も翌月まで繰り越し可能です。

データを繰り越す場合、前月の繰り越し分→当月の規定データ通信量→データ追加オプション購入分の順に消費します。繰り越せるのは翌月までで、翌々月以降には繰り越せません。速度制限にかかった際に通常速度に戻すために追加購入したデータ通信量も繰り越し対象外です。
また、規定データ通信量以上は繰り越せません。シンプル2 S(4GB)であれば、翌月に繰り越せるのは最大4GBまでです。
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
---|---|---|---|
月額基本料金 | データ通信量4GB:月額2365円 | データ通信量30GB:月額4015円 | データ通信量35GB:月額5115円 |
翌月へのデータ繰り越し | ◯ | ◯ | ◯ |
10分以内の国内通話かけ放題が無料 | ✕ | ✕ | ◯ |
LYPプレミアム特典 | ◯ | ◯ | ◯ |
おうち割 光セット(A) | 月1100円割引 | 月1500円割引 | |
家族割引 | 2回線目以降、月1100円割引 | ||
PayPayカード割 | 月187円割引 | ||
データ追加オプション(※) | +2GB | +5GB | +5GB |
(※)データ追加オプション:月額550円、初回加入時は6カ月間無料
データ通信量に応じて「S」「M」「L」の3種類から選んで契約します。基本料金はやや割高ですが、割引を組み合わせることでお得に使える仕組みとなっています。
「おうち割 光セット(A)」は「ソフトバンク光」または「ソフトバンクAir」とセットで契約するとワイモバイルの料金が割引されるセット割です。「家族割引」では、家族にワイモバイルの対象プラン契約者がいると2回線目以降が月1100円割引されます。

ワイモバイル契約者はLYPプレミアムを追加料金なしで使える
ワイモバイルの契約者は、LINEヤフーのサブスク「LYPプレミアム」(月額508円)を無料で使える特典が付いています。
LINEアプリの着信音・呼出音に好きな音楽を設定できる、LINEのアルバムに動画を保存できる、1500万種類以上のLINEスタンプが使い放題、LINEのサブプロフィールを設定できる、Yahoo!ショッピングのポイント付与率が2%アップなどの特典を追加料金なしで利用できます。
UQモバイル:Pontaパスの特典を追加料金なしで使える

UQモバイルはKDDIが提供するサブブランド。提供するプランは「コミコミプランバリュー」と「トクトクプラン2」の2種類です。

「コミコミプランバリュー」と「トクトクプラン2」のどちらも翌月までデータ繰り越せます。
UQモバイルを他社からの乗り換え(MNP)で申し込むと最大1万5000円相当のau PAY残高をもらえる「スペシャルクーポン」キャンペーンが実施されています。
スペシャルクーポン適用には「増量オプションⅡ」加入が必須
スペシャルクーポンを適用するには、月5GBのデータ通信量を追加する「増量オプションⅡ」(月額550円)の加入が条件に含まれています。「増量オプションⅡ」は加入から7カ月間無料なので無料期間中に解約すればオプション料金はかかりません。「増量オプションⅡ」で追加したデータ通信量も翌月まで繰り越し可能です。
コミコミプランバリュー |
トクトクプラン2 |
|
---|---|---|
月額基本料金 | データ通信量35GB:月額3828円 |
データ通信量30GB:月額4048円 ※データ通信量が5GBまでだと月額2948円 |
翌月へのデータ繰り越し | ◯ | ◯ |
10分以内の国内通話かけ放題が無料 | ◯ | ✕ |
Pontaパス特典 | ◯ | ✕ |
自宅セット割 | ✕ | 月1100円割引 |
家族セット割 | ✕ | 月550円割引 |
au PAYカードお支払い割 | ✕ | 月220円割引 |
増量オプションⅡ |
+5GB (月額550円/初回加入時は7カ月間無料) |
(※)自宅セット割と家族セット割は併用不可
トクトクプラン2は割引を前提とした仕組み。インターネット回線など対象サービスとセットで契約すると月1100円割引される「自宅セット割」、家族で契約すると月550円割引される「家族セット割」、au PAYカードでプラン料金を支払うと月220円割引される「au PAYカードお支払い割」と組み合わせることでお得になります(「自宅セット割」と「家族セット割」は併用不可)。
コミコミプランバリューは割引こそありませんが、シンプルで明瞭な料金体系が特徴のプランです。「自宅セット割」や「家族セット割」の条件を満たしていない人でも選びやすいプラン内容となっています。10分以内の国内通話かけ放題無料に加えて、Pontaパス(月額548円)も無料で付いています。

コミコミプランバリュー契約者はPontaパスの特典を追加料金なしで使える
PontaパスはKDDIが提供するサブスク。コミコミプランバリュー契約者は映画館やローソンの割引クーポン、マクドナルドの無料クーポン、動画配信サービス「TELASA(テラサ)」で対象作品が見放題、80誌以上の雑誌が読み放題、フードデリバリーサービス「menu」の配達手数料が無料などの特典を追加料金なしで利用できます。
IIJmio:家族とデータをシェア・プレゼントできる

IIJmio(アイアイジェイミオ)はインターネット事業者大手のインターネットイニシアティブが提供する格安SIM。データ通信量で選ぶ「ギガプラン」では余ったデータ通信量を翌月末まで繰り越せます。

データ通信量が不足したら1GBあたり220円で追加購入できますが、追加データは繰り越せない点は注意が必要です。
2GB | 月額850円 |
---|---|
5GB | 月額950円 |
10GB | 月額1400円 |
15GB | 月額1800円 |
25GB | 月額2000円 |
35GB | 月額2400円 |
45GB | 月額3300円 |
55GB | 月額3900円 |


データシェアとデータプレゼントで家族とデータ通信量を分け合える
IIJmioの特徴は、同一のIDで契約する回線同士でデータ通信量をシェアしたりプレゼントしたりできる点です。家族でデータ通信量を分け合うことができます。
データシェアする場合、事前に同一の契約下で保有する回線同士(最大10回線まで)でシェアグループを作成。グループ内からデータをシェアする回線を選択します。データシェアする回線は自由に変更・解除が可能です。
データプレゼントではシェアグループからプレゼント先の回線とデータ通信量(10MB単位)を選択することで、データ通信量の一部をプレゼントできます。データ通信量が不足した際は家族に余ったデータ通信量をシェアまたはプレゼントしてもらうことで不足分をまかなえます。
イオンモバイル:家族とデータ量を分け合えるシェアプランが特徴

イオンモバイルは、イオンのグループ会社が提供する格安SIM。データ通信量0.5GB〜200GBまで幅広いプランを提供しており、自分の利用状況に応じたプランを選べます。

どのデータ通信量のプランを選んでも、余ったデータ通信量を翌月に繰り越せます。ただし、別途購入した追加データ(1GBあたり528円)は繰り越せません。
データ通信量が自身の利用状況に見合わなければ、プラン変更で自分にあったプランを選び直せます。
1人で使う | 2人でシェアする | 3人でシェアする | |
---|---|---|---|
0.5GB | 月額803円 | − | − |
1GB | 月額858円 | 月額1408円 | 月額1628円 |
3GB | 月額1078円 | 月額1628円 | 月額1848円 |
5GB | 月額1298円 | 月額1848円 | 月額2068円 |
10GB | 月額1848円 | 月額2398円 | 月額2618円 |
20GB | 月額1958円 | 月額2508円 | 月額2728円 |
30GB | 月額2508円 | 月額3058円 | 月額3278円 |
50GB | 月額3608円 | 月額4158円 | 月額4378円 |
(※)プランの一部を抜粋。そのほかのプランの詳細は公式サイトを参照してください。

イオンモバイルの特徴は、最大8人までとデータ通信量をシェアできるところ。たとえば夫婦2人で別々に10GBプラン(月額1848円)を契約すると費用は合計で月額3696円です。しかし2人用のシェア20GBプラン(月額2508円)を契約して夫婦で分け合えば、ひとりあたり月額1254円となり月1188円も節約できます。
シェアプランでもデータ通信量を翌月に繰り越せるので、家族でデータ繰り越しを利用したい人におすすめです。
NUROモバイル:対象プランは3カ月ごとにデータ量を追加でもらえる

NUROモバイルはソニー系列の格安SIM。上位プランの「NEOプラン」、コスパに優れた廉価版プランの「バリュープラス」、通話かけ放題オプションが付いた「かけ放題ジャスト」という3つのプランを提供しています。

NUROモバイルで提供されているすべてのプランで余ったデータ通信量を翌月に繰り越せます。
また、プランによっては対象のアプリを利用している間はデータ通信量を消費しない「データフリー」やアップロード時にデータ通信量を消費しない「あげ放題」が備わっているのが特徴です。
プラン名 | 料金 | データフリー | あげ放題 | Gigaプラス | |
---|---|---|---|---|---|
NEOプラン | NEOプラン | データ通信量35GB:月額2699円 | NEOデータフリー | ◯ | 15GB |
NEOプランW | データ通信量55GB:月額3980円 | NEOデータフリー | ◯ | 15GB | |
バリュープラス | VSプラン | データ通信量3GB:月額792円 | ― | ― | ― |
VMプラン | データ通信量5GB:月額990円 | バリューデータフリー | ― | 3GB | |
VLプラン | データ通信量10GB:月額1485円 | バリューデータフリー | ― | 6GB | |
VLLプラン | データ通信量15GB:月額1790円 | バリューデータフリー | ― | 9GB | |
かけ放題ジャスト | 5分かけ放題プラン | データ通信量1GB:月額930円 | バリューデータフリー | ― | ― |
10分かけ放題プラン | データ通信量1GB:月額1320円 | バリューデータフリー | ― | ― | |
かけ放題プラン | データ通信量1GB:月額1870円 |
― | ― | ― |
(※)NEOデータフリー:LINE、X(旧Twitter)、インスタグラム、TikTokの対象機能を利用している間はデータ通信量を消費しない
(※)バリューデータフリー:LINEの対象機能を利用している間はデータ通信量を消費しない
(※)あげ放題:上り通信(アップロード時)のデータ通信量を消費しない
(※)Gigaプラス:プランに応じて、3カ月ごとにデータ通信量を追加で受け取れる

「Gigaプラス」なら3カ月に一度追加されるデータ通信量を柔軟に振り分けられる
「Gigaプラス」は契約したプランに応じて3カ月ごとにデータ通信量が追加されるサービスです。たとえばバリュープラスの「VLプラン」(データ通信量10GBで月額1485円)の場合、3カ月ごとに6GBが加算されます。Gigaプラスで追加されたデータ通信量は翌々月まで繰り越せます。
つまり、3カ月ごとに追加される6GBを10GB→10GB→16GBと1カ月で使い切ったり、12GB→12GB→12GBと振り分けたりすることも可能なわけです。ベースの10GBも翌月まで繰り越せるので、データ通信量を柔軟にやりくりできるのがNUROモバイルのメリットといえます。
結論:データ繰り越しが永久にできる「y.uモバイル」がおすすめ

本記事ではデータ繰り越しできる格安SIMを7つ紹介しました。しかし、結局どの格安SIMがよいのか決めきれない人もいるかもしれません。データ繰り越しできる格安SIMで迷った人におすすめなのが「y.uモバイル」です。
y.uモバイルは余ったデータ通信量を無期限で永久に自動繰り越しできるのが最大の特徴(ストック上限は最大100GBまで)。mineoも永久繰り越しが可能ですが、有料オプションの申し込みが必要です。また、データを繰り越したりストックしたデータ通信量を使う際はアプリでの操作が必要となるため手間がかかります。
データ通信量が多い月と少ない月で差がある人にとっては、余ったデータ通信量が無駄にすることなく多く使う月に備えておけるのが嬉しいポイントです。
データ通信量10GBプランの料金 | |
---|---|
y.uモバイル(シングルプラン) | 月額1070円 |
mineo(マイピタ デュアルタイプ) | 月額1958円 |
ワイモバイル | 10GBプランの提供なし |
UQモバイル | 10GBプランの提供なし |
IIJmio(ギガプラン) | 月額1400円 |
イオンモバイル(音声10GBプラン) | 月額1848円 |
NUROモバイル(バリュープラス VLプラン) | 月額1485円 |
また、y.uモバイルは料金も手頃です。10GBのプランを他の6サービスと比べると月額1070円は最安。小容量のプランを探している人にもy.uモバイルは適しています。

y.uモバイルでは新規契約で1カ月間、他社からの乗り換えで3カ月間のプラン料金が無料になるキャンペーンが実施されています。お得にy.uモバイルを始めるチャンスなので、この機会にキャンペーンを利用して申し込むのがおすすめです。
最大3カ月無料キャンペーン実施中
データ繰り越しできる格安SIMに関するよくある疑問点とその答え
データ繰り越しできる格安SIMに関するよくある疑問点とその答えをまとめています。
ドコモ・au・ソフトバンクはデータ繰り越しできる?
ドコモ・au・ソフトバンクの通信大手3社はいずれもデータ繰り越しのあるプランは提供していません。
過去には通信大手3社からデータ繰り越しのあるプランが提供されていたこともありましたが、現在は提供されていません。
例外として、auから提供されているiPad/タブレット端末向けの「タブレットシェアプラン 5G/4G」はデータ繰り越しが可能です。
ahamoはデータ繰り越しできる?
ahamoではデータ繰り越しできません。

ahamoではデータ繰り越しできない
ahamoはドコモが提供するオンライン専用ブランド。月額2970円でデータ通信量30GB、5分以内の国内通話も無料です。
残念ながらahamoにはデータ繰り越しが付いていません。データ通信量が余ってもその月で消失してしまいます。
データ繰り越しとデータシェアは何が違う?
データシェアはデータ通信量を家族などと分け合う仕組みのことで、データ繰り越しとは別物です。
データシェアは、片方の回線のデータ通信量が不足している場合にもう片方の回線からデータ通信量を分け与えるというもの。これにより、データ通信量が不足する事態に陥っても速度制限を回避できます。

mineo

IIJmio

イオンモバイル
本記事で紹介している格安SIMの中では、「mineo」「IIJmio」「イオンモバイル」でデータシェアを利用できますが、細かな仕組みがそれぞれ異なります。
mineoとIIJmioは複数の回線でシェアグループを組むことで、グループ内のメンバーとのシェアが可能となります。夫は15GBプラン、妻は10GBプランといった具合にメンバーは各々でプランを契約し、余ったデータ通信量をお互いに分け合います。
イオンモバイルのシェアプランは、ひとつのプランを契約して複数人でデータ通信量を使用します。たとえばシェア20GBプランを契約すれば、夫婦2人で20GBを分け合いながらデータ通信を使用します。
データ繰り越しとデータシェアはどちらも速度制限を回避するための機能ですが、仕組みや用途が大きく異なります。
データ繰り越しとデータ節約モードは何が違う?
データ節約モードは通信速度を一時的に低速通信に切り替えることで、データ通信量の消費を抑える機能のこと。データ繰り越しとは別物です。
普段は高速通信を利用し、データ通信量が上限に迫ってきた場合などに手動で低速通信に切り替えます。通信速度の切り替えはたいてい、専用アプリからおこないます。
高速通信だとデータ通信量を消費しますが、低速通信に切り替えるとデータ通信量を消費しないためデータの節約になります。

mineo

IIJmio

イオンモバイル
本記事で紹介している格安SIMでは、「mineo」「IIJmio」「イオンモバイル」がデータ節約モードに対応しています。低速通信に切り替えると、mineoとイオンモバイルは最大200kbps、IIJmioは最大300kbpsとなります。
mineoによれば、最大200kbpsではメールの送信・LINEの通話・QR決済などは問題なく利用できますが、インスタグラムなど画像の多いSNSや動画視聴(普通画質以上)はほぼ利用できないとのことです。
データ繰り越しとデータ節約モードはどちらも速度制限を回避するための機能ですが、仕組みや用途が大きく異なります。
データを使い切ったらどうなる?
データ通信量を使い切ると速度制限がかかり、通信速度が低速化します。
前月までのデータ繰り越し分があれば、繰り越し分を使い切るまで高速通信を利用できます。しかし基本プランのデータ通信量と繰り越し分を使い切ってしまうと、通信速度が低速化してしまいます。
たとえばy.uモバイルのシングルプランなら基本のデータ通信量は10GBです。しかし今月分の10GBと前月までの繰り越し分をすべて使い切ってしまうと、通信速度は最大128kbpsに低速化されます。
y.uモバイルによれば、最大128kbpsだとLINEでメッセージをやり取りする程度であれば問題ないとのこと。しかしSNSの閲覧・地図アプリでの目的地検索・動画視聴は読み込みに時間がかかり満足に使えないとしています。

y.uモバイルのデータチャージ
万が一通信制限にかかってしまっても、個別に追加データを購入すれば低速化を解除できます。y.uモバイルの追加データは1GBで330円と10GBで1200円の2種類が販売されていますが、販売内容や金額は格安SIMによって異なります。