Twitterで報告(通報)するとどうなる? 相手にバレるかなども解説

悪質なアカウントから身を守ろう

Twitter(ツイッター)には、悪質なアカウントやツイート、メッセージを「報告する」機能があります。安全・快適にTwitterを利用するためのいわゆる“通報”機能ですが、使い方がよくわからない人や、報告したことによる影響が気になる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、Twitterの報告機能を詳しく解説。報告するとどうなるか、相手にバレるのかといった疑問点に答えているほか、実際に報告する手順についても紹介します。

目次

Twitterの報告(通報)とは?

Twitterの「報告」とは、Twitterのルールに違反するツイートなどを運営に通報できる機能です。

誹謗中傷や嫌がらせなどの問題をTwitter運営側に通報できる

Twitterの報告機能とは?

Twitterの報告機能は、個々のツイート、ダイレクトメッセージ(DM)、アカウントにおける迷惑行為や問題をTwitterの運営に通報できるシステムです。誹謗中傷や嫌がらせ、スパム、攻撃的または有害なコンテンツ、なりすまし、著作権や商標の侵害などがその対象として挙げられます。

報告を受けると、Twitterの調査チームが内容をチェックします。Twitterが定めるルールに違反しているアカウントやツイートを特定した際には、該当ツイートの表示制限、利用者へのツイートの削除要請などをおこなうことがあります。さらに深刻な違反である場合や、違反が何度も繰り返される場合は、Twitter側が該当のアカウントを永久に停止するケースもあります。

自分や第三者が何らかの被害に遭っていると感じたら、この機能を使ってトラブルが大きくなる前に対処しましょう。

ブロック・ミュート機能との違い

Twitterで報告しただけでは、まだ互いにツイートを表示できてリプライ(返信)も送れるので、再び不快な思いをする可能性があります。

問題のあるユーザーとの関わりを拒否するためには、ブロックやミュート機能も有効です。

ブロックやミュート機能も有効

プロフィール画面の右上にあるメニューボタンから「ミュート」や「ブロック」も選べる

ブロック機能は、特定のアカウントがあなたのツイートを見たり、メッセージを送ったり、あなたをフォローしたりするのを禁止できます。

ミュート機能は、特定のアカウントのツイートが表示されなくなります。フォローの解除やブロックまではしたくないが、相手のツイートが目に入らないようにしたいときに役立ちます。

リプライできる人を制限できる機能も便利
「全員が返信できます」をタップ
返信できるアカウントを制限する

リプライできる人を制限する機能もあります。ツイート作成画面で[すべてのアカウントが返信できます]をタップし、「フォローしているアカウント」または「@ツイートしたアカウントのみ」を選択しましょう。

投稿したツイートにリプライ制限が適用され、望まぬリプライを未然に防ぐことができます。

Twitterで報告するとどうなる? 効果や疑問点を解説

Twitterで報告するとどうなるのか、相手に報告したことがバレてしまうのではないかなど、気になる疑問点について解説します。

報告するとツイート・アカウント・DMはどうなる?

報告の内容をTwitter側で調査する時間が必要なので、報告してもすぐに相手のアカウントが凍結したり、ツイートが削除されたりすることはありません。また、Twitter側が内容をチェックして問題行為であると判断しない限りは、特に相手のツイートやアカウントに影響が出ることはありません。

Twitter側の調査の結果、ルール違反があったことが認められると、前述のようにツイートの表示制限、削除要請、アカウントの永久停止措置などが取られることもあります。ただし、DM(ダイレクトメッセージ)の報告ではすぐにメッセージが受信トレイから削除されるケースもあるので要注意です(後述)。

報告する前の画面

報告する前の画面

報告した直後の画面

報告した直後の画面

ツイートの報告が完了すると、報告した側の画面でのみ該当のツイートが非表示になり、「このツイートを報告しました」というメッセージに変わります。

このツイートは削除されたわけではないので、[表示する]を押せば、手動でツイートを再表示させることも可能です。

「スパムとして報告する」をタップ

DMでは、報告理由で[スパムとして報告する]を選ぶと、すぐに相手との会話が受信トレイから削除され、自動でDMがブロックされます。メッセージも復元できないので、消したくないメッセージがある人は、DMでの報告は慎重におこないましょう。

Twitterで報告すると通知などで相手にバレる?

Twitterで報告しても、基本的には誰がいつ報告したかが相手にバレることはありません。ただし、下記のようなケースでは相手に報告したことが知られてしまう可能性があることも留意しておきましょう。

Twitterルールの違反によりアカウントがロックされた場合は、Twitter側からそのユーザーに対して問題のツイートがどのポリシーに違反しているのか通知されます。報告されたユーザーが非公開アカウント(鍵アカ)で、かつフォロワーもリアルで繋がりのある数人しかいない場合などは、通報者もフォロワーの中の数人に絞られるため、報告した人についてある程度察しが付く可能性もあります。

報告された側のDM画面では、今後メッセージを送れないことが表示される

報告された側のDM画面では、今後メッセージを送れないことが表示される

また、DMをスパムとして報告すると、報告相手のDMがブロックできます。そのため報告された側のDM画面では、メッセージを送れない状態になります。報告された側は、DMを開くと相手にメッセージを送れないことがわかるので、ブロックまたは報告をされたと気付くかもしれません。

Twitterで著作権侵害を報告するには注意が必要

Twitterにおける著作権侵害の報告は、Twitterのヘルプセンターでおこないます。その際、報告者は自身の連絡先情報(報告者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス)をTwitterに提出する必要があります。

Twitterがユーザーからの報告内容を認めると、該当するコンテンツの削除や表示制限を実行します。そこでTwitterは、著作権侵害のコンテンツを投稿したユーザーに対し、報告内容だけでなく報告者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報も通知する仕組みになっています。

個人的な連絡先情報を相手に知られたくない場合は、代理人を介して報告することを検討しましょう。

間違って報告してしまったら取り消せる?

間違って報告してしまった、報告の理由を間違えて選択してしまったというケースもあるでしょう。しかし、Twitterでは一度報告が完了すると取り消すことはできません。

ただし、報告を一度しただけで即座に相手のアカウントに影響が出ることは考えにくいでしょう。Twitter側が報告の内容から該当アカウントのツイートなどをチェックし、Twitterのルールに違反していないと判断すれば、特にTwitter側が何か対応することはありません。

基本的には報告した事実が相手に通知されることもないので、さほど心配する必要はないでしょう。

ツイッターで報告(通報)する方法

ツイッターで報告(通報)する方法を、ツイートやリプライ、アカウント、ダイレクトメッセージ(DM)の3つに分けて説明します。

記事ではiOS版アプリの画像で紹介していますが、Android版アプリとPC版Twitterでもほとんどやり方は同じです。

ツイート・リプライを報告する

ツイートやそれに対するリプライ(返信ツイート)を報告する方法です。

ツイートの右上にあるメニューボタンから「ツイートを報告する」をタップ

ツイートを報告する場合

リプライのメニューボタンから「ツイートを報告する」をタップ

リプライを報告する場合

報告したいツイートやリプライの右上にあるメニューボタン​(Android版アプリは​)から、[ツイートを報告する]をタップします。

問題の詳細を選択する

「内容に興味がない」を選んだ場合

フォロー解除、ミュート、ブロックなどを促される

「内容に興味がない」を選ぶと、「ご報告ありがとうございます」の画面にすぐ切り替わり、報告したアカウントのフォロー解除やミュート、ブロックをするように促されます。興味のないアカウントには、いずれかの設定に変更することで、相手とのやりとりをすべて拒否したり、相手のツイートを表示しないようにできたりするのでおすすめです。

「不審な内容またはスパムである」を選んだ場合

具体的な報告理由を選択
報告完了画面

「不審な内容またはスパムである」を選ぶと、さらに具体的な理由を回答する画面に移動します。該当する理由をタップすれば報告完了です。「ご報告ありがとうございます」の画面で、問題のアカウントをブロックしたり、ミュートしたりすることも可能です。

「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」を選んだ場合

具体的な報告理由を選択する
報告完了画面

「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」を選ぶと、より具体的な報告理由を選択するよう求められます。該当する理由を6項目から1つをタップしてください。選んだ理由によってその後の案内は異なりますが、画面の指示に従って操作しましょう。

報告が完了すると、「ご報告ありがとうございます」の画面に移動します。必要であれば該当アカウントのブロックやミュートをおこなってください。

「自傷行為や自殺の意思をほのめかしている」を選んだ場合

関連するツイートを選択
報告完了画面

「自傷行為や自殺の意思をほのめかしている」をタップすると、次の画面で関連したツイートを最大5つまで選ぶことができます。ツイートにチェックを入れて、[追加]をタップすれば報告完了です。

「ご報告ありがとうございます」の画面には、東京自殺防止センターの電話番号も記載されています。この件について誰かに相談したい場合は「03-5286-9090」に連絡してください。

アカウントを報告する

メニューボタンから報告する
報告する理由を選ぶ

報告したいアカウントのプロフィール画面を表示させ、画面右上のメニューボタン​(Android版アプリは​)から[@◯◯◯◯◯(ユーザーネーム)さんを報告する]をタップします。

続いて報告するアカウントにどんな問題があるのかを7つの選択肢から選びましょう。選んだ内容によってその後の報告フォームが異なりますが、案内に従って操作すればOKです。

「アカウントに興味がない」をタップ
報告完了画面

たとえば、[アカウントに興味がない]をタップすると、すぐに報告が完了し、「ご報告ありがとうございます」という画面に切り替わります。該当アカウントのフォローを外したり、ミュート・ブロックしたりすることで問題を回避しましょう。

DM(ダイレクトメッセージ)を報告する

受信したDMを確認する

受信したDM(ダイレクトメッセージ)は、画面右下のメッセージタブを開くと確認できます。TwitterのDMは2パターンの報告方法があります。

それぞれの操作方法について解説します。

DMの会話全体を報告する

画面右上の「i」ボタンをタップ
アカウントを報告する

報告したいアカウントとのDMを開き、画面右上の[i]ボタンをタップし、[@◯◯◯◯(ユーザー名)さんを報告する]を選択します。

スパムを選択
「スパムとして報告する」をタップ

次の画面で報告する理由を2つから選びます。[スパム(迷惑行為)]を選ぶと、「報告してもよろしいですか?」と表示されるので、問題なければ[スパムとして報告する]を押しましょう。

このボタンを押すと、受信トレイから問題のアカウントとのDMが削除され、さらにDMをブロックできるため、今後は相手からDMが送られてくることはありません。

「不適切または攻撃的な内容を含んでいる」をタップ
具体的な理由を選ぶ

一方で[不適切または攻撃的な内容を含んでいる]をタップすると、さらにどの点でそう思うのかを選ぶ画面に移動します。どの回答をするかによってその後の報告フォームが異なりますが、どれを選んでも自動でDMが削除されたりブロックされたりすることはありません。

DM内の特定のメッセージを報告する

メッセージを長押しする
メッセージを報告する

DM内の特定のメッセージを報告するには、該当するメッセージを長押しし、[メッセージを報告する]をタップします。あとの操作は前述の「DMの会話全体を報告する」と同じです。

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EDITED BY
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