Twitter(ツイッター)での誹謗中傷などが社会問題化する中、「ブロック」というワードがより身近に感じられるようになりました。ただ相手をブロックした場合や、反対に自分がブロックされた場合、何が起きるのか不安に思っている人も少なくないでしょう。
そこで本記事では、そんなTwitterでのブロックが自分と相手にどのような影響を及ぼすのか詳しく解説。ブロックされたかどうかを確認する方法や、ブロックすると通知されるのかといった気になる点もあわせて紹介します。
Twitterでブロック「されたら」どうなるのか
ツイッターで自分が相手にブロックされている場合に、通知の有無やフォロー、DMなどに起こる現象をまとめました。
ブロックした側についての挙動は後述しています。
ブロックされても通知は来ない
相手からブロックされても、その通知が届くことはありません。ただし、後述のブロックによって生じるさまざまな現象により、ブロックされた事実に気が付くケースもあるでしょう。
フォローが相互に強制解除される
相手をフォローしている状態でブロックされると、相手へのフォローが強制的に解除されます。
相手側から自分へのフォローも解除されるので、互いのタイムライン上にそれぞれのツイートが表示されなくなります。
相手をフォローできなくなる(プロフィール画面の閲覧も制限される)

ブロックされた相手をフォローしようとプロフィール画面へいくと、「○○さんはあなたをブロックしました」というメッセージが表示されます。
「フォローする」ボタンも消えてしまうので相手をフォローできなくなります。

ブロックされる前

ブロックされた後
また、プロフィール画面の右上のメニューボタン
をタップすると表示される機能の閲覧に制限がかかります。ブロックされる前は全部で9項目ありますが、ブロックされると「リツイートは表示しない」「トピックを表示」「リストに追加/削除」「リストを表示」「モーメントを表示」「○○さんを共有する…」の6項目が表示されなくなります。さらには、プロフィール画面に表示されている「ツイート」「ツイートと返信」「メディア」「いいね」の項目も閲覧できなくなります。
相手のツイートが見られなくなる(リツイート、いいね、リプライもできない)
ブロックされると、タイムライン上に相手のツイートが表示されなくなります。
相手のプロフィール画面でも、「○○さんにブロックされているため、○○さんのツイートを表示できません」というメッセージが表示され、相手が別のアカウントにリプライ(返信)したツイートや、アカウントにユーザー名を入れてツイートする「@ツイート」が過去のものも含めて閲覧できなくなります。
ツイートが表示されないので、リツイート、いいね、リプライ(返信)もできません。

ブロックされる前に相手のツイートを引用リツイートした投稿

ブロックされた後も見られる引用リツイートした相手の投稿
ただし、ブロックされる前に引用リツイートした相手の投稿は見られます。自身のタイムラインに表示されますが、リプライ、いいねはできません。
ダイレクトメッセージ(DM)が送れない

ブロックされると、相手にダイレクトメッセージ(DM)が送れなくなります。相手とのスレッドが開けても、メッセージ入力欄が非表示になり、「今後、この方にダイレクトメッセージを送ることはできません。」と表示されます。ただし、相手との過去のやりとり(履歴)は残ったままです。
また、相手と新しくメッセージスレッドを開始しようとしても、宛先一覧に表示されません。
直接入力なら@メンションできる


ブロックされていると、相手を@メンションしようとしてもサジェストに表示されません。しかし、左の画像のようにツイート本文に「@」に続くアカウント名を直接手入力すれば、ブロックされていてもメンションできます。
手入力でメンションしたとしても、相手側にメンションツイートが表示されることはありません。相手を除く全フォロワーのタイムラインには、メンションツイートが表示されます。
メンション部分をタップすると相手のプロフィールへ遷移しますが、ブロックされているとツイートやプロフィールなどは表示されません。
相手のツイートをブックマークできない/ブックマークした相手のツイートが消える
ブロックされていると、相手のツイートをブックマークできません。


ブックマークのボタンを押すと、「ツイートがブックマークに追加されました」というメッセージが表示されるので勘違いしてしまうかもしれませんが、直後に自身のブックマークを確認すると追加しようとしたツイートが登録されていないので、結果的にブックマークができていません。
すでにブックマークしていた相手のツイートも、ブロックされると一覧から消えます。
リストに相手を追加できない/リストから消える

ブロックされる前

ブロックされた後
「リスト」とは、複数のアカウントをまとめて管理する機能のことで、ブロックされると相手を新しくリストに追加できなくなります。また、以前から相手をリストに追加していた場合は、リスト上から相手が消えます。
「@」に続く相手のアカウント名を直接入力しても検索できないため、リストに追加できません。
写真にタグ付けできない
あなたがブロックされた相手と写っている写真を投稿する際、写真に相手をタグ付けできなくなります。
タグ付けしようとしてもサジェストに表示されず、手入力で「@」に続く相手のアカウント名を打ち込んでも相手のアカウントが反映されません。
Space(スペース)の表示がされない

ブロックされる前

ブロックされた後
音声を使ってリアルタイムで会話できる新機能「Space(スペース)」ですが、ブロックされると相手がスペースを開始しても自分のタイムライン画面の上部に表示されなくなります。
また、新たに自分が開始した「スペース」にブロックされた相手を招待しようとすると、検索から「@」に続く相手のアカウント名を打ち込んでも表示されず招待できません。
相手が作成したモーメントが見られなくなる
ブロックされると相手のモーメントが見られなくなります。
ブロックされる前に、自分が作成したモーメントに相手の投稿を追加していた場合も ブロックされると一覧から消えます。
Twitterで相手をブロック「したら」自分側に何が起きるのか
Twitterで自分が相手をブロックした場合、ブロックした相手への閲覧規制はそんなにありませんが、自身のタイムラインやプロフィールページなどでどのような変化が起きるのかを解説します。
ブロックしても相手に通知はされない
ブロックしても、相手にそれが通知されることはありません。ただし、相手が自分をフォローできなくなるなど、いくつかのブロック効果によって気づかれる可能性はあります。
フォローが相互に強制解除される
相手をフォローしている状態で相手をブロックすると、相手へのフォローが解除されます。同時に相手側から自分へのフォローも解除されます。
結果として、相手のタイムライン上に自分のツイートは表示されなくなり、自分のタイムライン上に相手のツイートが表示されることもなくなります。
相手が鍵アカウントでなければツイートやプロフィールが見られる
ブロックした相手が鍵アカウントでない場合は、ブロック後も相手のプロフィールやツイートが自由に見られます。


ブロックした相手のプロフィール画面。相手が公開アカウントであれば、[ツイートを表示]をタップすると、プロフィールやツイートが見られる
ブロック後も、鍵のかかっていないアカウントであれば、プロフィール画面にツイートを[ツイートを表示]が表示されます。
[ツイートを表示]をタップすると、相手のプロフィールや、ツイートが見られるようになります。相手に通知がいくこともありません。ブロックを解除せずに相手のプロフィール・ツイートを閲覧できるというわけです。
相手からのコメントやいいねが非表示になる


自分の過去のツイートに表示されていた相手からのコメントが非表示になります。相手がコメントしていたはずの部分には、ブロック中のアカウントからのコメントのため表示できない旨が記載されます。
ただし、[表示する]をタップすれば、ブロック後であっても相手からのコメントが表示されます。


「いいね」したユーザーにブロックした相手がいた場合、「いいね」したアカウントを表示させると、ブロックした相手のユーザー名が非表示になります。
相手のツイートに返信ができなくなる
ブロックした相手が鍵アカウントであれば、相手のツイートが表示されないので、返信はできません。
相手が公開アカウントの場合、相手のツイートへの返事の送信自体はできます。しかし、その返信が相手側に表示されることはないので相手は返信を確認できません。
つまり、ブロックした相手が鍵アカウントであろうとなかろうと、相手のツイートに返信しても届くことはありません。
ダイレクトメッセージ(DM)が送れない

ブロックした相手へは、ダイレクトメッセージ(DM)が送れません。以前のメッセージスレッドを開くと「今後、この方にダイレクトメッセージを送ることはできません」と表示されます。
新たにブロックした相手とメッセージスレッドを作ろうとしても、送信先一覧のサジェストに相手が表示されないため、やりとりが開始できません。
なお、過去のダイレクトメッセージ(DM)については、絵文字などでリアクションすることはできないものの、すべて閲覧可能となっています。
@メンションできるが相手には通知されない

フォロワー全員のタイムライン上に反映される「@メンション」ツイートでは、ブロックした相手をメンションしようとすると、ブロック前と同様にユーザー名がサジェストに表示されます。
メンションされたことは相手に通知されませんが、自分のフォロワーには相手がメンションされた状態でタイムラインに表示されます。
ブックマークしていた相手のツイートが消える

ブロックする前

ブロックした後
ブックマークでは、気に入ったツイートなどをTwitter上で保存できます。相手をブロックすると、ブックマークに保存していた相手のツイートは消えます。
ただしブロックを解除し、再び相手をフォローすればブックマークしていたツイートは元に戻ります。
リストに相手を追加できない/リストから消える
複数のアカウントをまとめて管理できる「リスト」では、リストのメンバーだけのツイートをタイムラインに表示できます。公開リストであれば、他ユーザーのリストを保存することも可能です。

ブロックする前のリスト

ブロックした後のリスト
リストメンバーをブロックすると、ブロックした相手はリストから消えます。
また、ブロックした相手はリストメンバーの検索画面に表示されなくなるため、リストメンバーとして追加することもできません。
相手が(自分の)ブロックリストに追加される

Twitterで相手をブロックすると、ブロックリストに追加されます。
ホーム画面を右にスワイプすることで表示される「サイドナビゲーションメニュー」を開き、[設定とプライバシー]→[プライバシーとセキュリティ]と進みます。「セキュリティ」項目にある[ブロックしたアカウント]をタップした先の画面で「すべて」タブを表示すると、自分がブロックしているすべてのアカウントを確認できます。
スペースに表示されなくなる
音声を使ってリアルタイムで会話できる新機能「スペース」ですが、自分が相手をブロックすると、相手がスペースを開始しても自分のタイムライン画面の上部に表示されなくなります。
また、新たに自分が開始したスペースにブロックした相手を招待しようとすると、検索から「@」に続く相手のアカウント名を打ち込んでも表示されないので招待できなくなります。
Twitterでブロックされたかどうかを「確認」する方法
たとえTwitterでブロックされても、自分のフォロー数やフォロワー数が多かったり、ブロックしてきた相手との交流が少なかったりすると、ブロックされた事実自体に気がつかないケースが多いでしょう。
相手にブロックされたかどうかを手っ取り早く確認するのに最適なのは、「相手のプロフィールを表示する」方法です。

相手のプロフィール画面を閲覧しようとすると、上の画像のように相手からブロックされた旨がはっきりと表示されます。ちなみにミュートされただけなら、プロフィールは変わらず閲覧できます。
またTwitterには、自分をブロックしているアカウントを一覧で確認できるような機能は用意されていません(ブロックリストは自分がブロックしたアカウントをまとめて見られるものです)。ブロックされたか疑わしいユーザーがいる場合、直接その相手のプロフィール画面にアクセスして確認しましょう。