「AQUOS sense8(アクオス センスエイト)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。
本記事では、販売元がドコモ・au・UQモバイル・J:COMモバイル・楽天モバイル・SIMフリー版の「AQUOS sense8」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備やAQUOS sense8がどんな機種なのかについても紹介しています。
AQUOS sense8は楽天モバイルに対応している?
まず、AQUOS sense8の各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)AQUOS sense8のキャリアモデル/SIMフリーモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。
販売元 | 4Gデータ通信 | 5Gデータ通信 | 通話 | SMS(楽天回線) | SMS(パートナー回線) | APN自動設定 | ETWS(※1) | 110/119番などでの高精度な位置情報測位 | eSIM | プラチナバンド(※2) |
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ドコモ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | 楽天モバイルによる動作未確認 | ◯ |
au | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | 楽天モバイルによる動作未確認 | ◯ |
UQモバイル | 楽天モバイルによる動作未確認 | ◯ | ||||||||
J:COMモバイル | 楽天モバイルによる動作未確認 | ○ | ||||||||
楽天モバイル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
SIMフリー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
すべてSIMロック解除済みであることが前提
※1:緊急地震速報や津波警報などの受信
※2:700Mhz帯(バンド28)
なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。
2023年6月に「Rakuten UN-LIMIT VII」から「Rakuten最強プラン」に刷新されたことで、楽天回線エリア外に接続されるパートナー回線(au回線を使用)もデータ通信無制限となりました。
AQUOS sense8は、2024年6月に楽天モバイルが商用利用を開始したプラチナバンドにも対応していると思われます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。
プラチナバンドの対応エリアは主要都市部を中心に順次エリアを拡大している最中のため、端末が対応していたとしてもエリア次第では恩恵を受けられない可能性があります。
ドコモ版「AQUOS sense8 SH-54D」の場合

ドコモ版AQUOS sense8 SH-54Dの場合、一部機能は非対応だが問題なく利用できる
ドコモ版AQUOS sense8 SH-54Dの場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応します。APN自動設定やETWSなどには対応しませんが、ほとんどの機能を利用可能です。
APN設定を自身でおこなうこと、ETWSの代わりに「Yahoo!防災」といったアプリを利用することに抵抗がなければ、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。
なお、ドコモ版AQUOS sense8 SH-54DはeSIM対応機種ですが、楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていません。そのため、eSIMでの申し込みと利用はユーザー判断となります。
また、楽天モバイルの5Gはまだ限られたエリアでしか利用できません。5Gデータ通信を利用したい場合は事前に5G対応エリアをチェックしておきましょう。

バンド28に対応していることからプラチナバンド対応機種であると考えられる
ドコモの公表している対応周波数帯一覧(※PDF)にて、AQUOS sense8 SH-54Dの対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、ドコモ版AQUOS sense8 SH-54Dはプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
au版「AQUOS sense8 SHG11」の場合

au版AQUOS sense8 SHG11の場合、一部機能は非対応だが問題なく利用できる
au版AQUOS sense8 SHG11の場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応します。APN自動設定やETWSなどには対応しませんが、ほとんどの機能を利用可能です。
APN設定を自身でおこなうこと、ETWSの代わりに「Yahoo!防災」といったアプリを利用することに抵抗がなければ、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。
なお、au版AQUOS sense8 SHG11はeSIM対応機種ですが、楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていません。そのため、eSIMでの申し込みと利用はユーザー判断となります。
また、楽天モバイルの5Gはまだ限られたエリアでしか利用できません。5Gデータ通信を利用したい場合は事前に5G対応エリアをチェックしておきましょう。

バンド28に対応していることからプラチナバンド対応機種であると考えられる
auの公表している実装周波数(※PDF)にて、AQUOS sense8 SHG11の対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、au版AQUOS sense8 SHG11はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
UQモバイル版「AQUOS sense8」の場合
UQモバイル版のAQUOS sense8の型番は、取扱説明書(※PDF)などで「SHG11」と記載されており、au版の「AQUOS sense8 SHG11」と同じものとみられます。

理論上、UQモバイル版AQUOS sense8でも楽天モバイル回線やパートナー回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
シャープのWebサイトにて、UQモバイル版AQUOS sense8のスペックを見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3およびパートナー回線であるau回線のバンド18に対応していることが確認できます。5G通信も、楽天モバイルに割り当てられているn77に対応しています。
そのため、理論上は楽天モバイルで利用できることになりますが、UQモバイル版AQUOS sense8は楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない機種です。通信はできても、通話などの機能が正常に使えるという保証がありません。
また、UQモバイル版AQUOS sense8は楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)が記載されています。このことから、UQモバイル版AQUOS sense8はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
J:COMモバイル版「AQUOS sense8」の場合
J:COMモバイル版のAQUOS sense8の型番は、取扱説明書(※PDF)などで「SHG11」と記載されており、au版の「AQUOS sense8 SHG11」と同じものとみられます。

理論上、J:COMモバイル版AQUOS sense8でも楽天モバイル回線やパートナー回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
シャープのWebサイトにて、J:COMモバイル版AQUOS sense8のスペックを見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3およびパートナー回線であるau回線のバンド18に対応していることが確認できます。5G通信も、楽天モバイルに割り当てられているn77に対応しています。
そのため、理論上は楽天モバイルで利用できることになりますが、J:COMモバイル版AQUOS sense8は楽天モバイルによる動作確認がおこなわれていない機種です。通信はできても、通話などの機能が正常に使えるという保証がありません。
また、J:COMモバイル版AQUOS sense8は楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)が記載されています。このことから、J:COMモバイル版AQUOS sense8はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
楽天モバイル版「AQUOS sense8 SH-M26」の場合

楽天モバイル版AQUOS sense8 SH-M26は、すべての機能に対応している
楽天モバイルで販売しているAQUOS sense8 SH-M26は、当然ですがすべての機能に対応しています。4G・5G通信、APN自動設定などに対応しており、eSIMでの申し込みも可能です。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
楽天モバイルのWebサイトにて楽天モバイル版AQUOS sense8 SH-M26の対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、楽天モバイル版AQUOS sense8 SH-M26はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
これからAQUOS sense8を購入する人は、すべての機能が動作確認済みの楽天モバイル版を購入するといいでしょう。
SIMフリー版「AQUOS sense8 SH-M26」の場合

SIMフリー版AQUOS sense8 SH-M26はすべての機能を利用できる
SIMフリー版AQUOS sense8 SH-M26の場合は4G・5Gデータ通信をはじめ、すべての機能を利用可能です。APN自動設定にも対応しており、eSIMも含めて楽天モバイルですべての動作確認がとれているので安心して利用できるでしょう。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
シャープのWebサイトにてSIMフリー版AQUOS sense8 SH-M26の対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、SIMフリー版AQUOS sense8 SH-M26はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
楽天モバイル版AQUOS sense8が販売終了しているといった状況であれば、SIMフリー版の購入を検討するといいでしょう。
AQUOS sense8で楽天モバイルを契約する前の準備

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提ですが、AQUOS sense8はキャリアモデルでもSIMロック解除済みのため、SIMロック解除の申し込みは必要ありません。
また、楽天モバイルの契約には身分証明書(運転免許証やマインナンバーカードなど)や、乗り換えの場合にはMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れず準備しておきましょう。
AQUOS sense8はどんな機種?

- 最大180Hz相当のリフレッシュレートを実現するIGZO OLED(有機EL)を採用
- 中級クラスのバランスが良い性能で幅広いユーザーが快適に使える
- 防水、防塵、おサイフケータイを搭載し、顔認証はマスク対応で使い勝手が良い
- 大型センサーと光学式手ぶれ補正を搭載したメインカメラ
シャープのAQUOS sense8は、2023年11月に発売した5G通信に対応するAndroidスマホ。AQUOSシリーズとしては中間グレード的な位置づけで、スマホ初心者から中級者までの幅広いユーザー層が手にしやすい機種となっています。
ディスプレイサイズは6.1インチ、パネルには中間グレードながらIGZO OLED(有機EL)を採用しています。映像にブラックフレームを高速挿入することで最大180Hz相当のリフレッシュレートを実現する「なめらかハイスピード」が特徴。動画のチラつきやカクつきを抑えて快適に視聴できます。
CPUはSnapdragon 6 Gen 1 Mobile Platformを搭載。メモリは6GBで、ストレージは128GBと中級クラスの機種としてはよくあるスペックといえます。処理の重いゲームアプリには向きませんが、Webサイトの閲覧やLINE、メールといった軽い使い方なら快適に操作できるでしょう。ストレージはmicroSDカードによる増設が可能です。
防水、防塵、おサイフケータイに対応し、生体認証はマスク対応の顔認証と指紋認証を備えます。バッテリーは5000mAhで5Gスマホとしては一般的な容量です。充電ポートはUSB Type-Cで手持ちのケーブルを使いまわしができ、AQUOS sense8でも引き続きイヤホンジャックを搭載しているので有線イヤホンを接続して音楽や動画を楽しむことができます。
カメラは5030万画素の広角レンズ、800万画素の超広角レンズを搭載するデュアル。広角レンズには1/1.55インチのイメージセンサーと光学式手ぶれ補正を搭載し、昼夜問わず美しい写真撮影ができるでしょう。