楽天モバイルで「AQUOS sense5G」は使える?

ドコモ・au・ソフトバンク・SIMフリー版などを解説

「AQUOS sense5G(アクオス センスファイブジー)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。

本記事では、販売元がドコモ・au・ソフトバンク・UQモバイル・J:COMモバイル・ジャパネット・SIMフリー版の「AQUOS sense5G」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備や手順、AQUOS sense5Gがどんな機種なのかについても紹介しています。

AQUOS sense5Gは楽天モバイルに対応している?

まず、AQUOS sense5Gが楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)AQUOS sense5Gの各キャリアモデル/SIMフリーモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。

AQUOS sense5Gの楽天モバイル対応表
販売元 4Gデータ通信 5Gデータ通信 通話 SMS(楽天回線) SMS(パートナー回線) APN自動設定 ETWS(※1) 110/119などでの高精度な位置情報測位 eSIM プラチナバンド(※2)
ドコモ × × × × ×
au × × × ×
ソフトバンク × × × ×
UQモバイル 楽天モバイルによる動作未確認 × 周波数記載なし
J:COMモバイル 楽天モバイルによる動作未確認 × 周波数記載なし
ジャパネット 楽天モバイルによる動作未確認 × 周波数記載なし
SIMフリー ×
楽天モバイル 楽天市場店 ×

すべてSIMロック解除済みであることが前提

※1:緊急地震速報や津波警報などの受信
※2:700Mhz帯(バンド28)

なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。

2023年6月に「Rakuten UN-LIMIT VII」から「Rakuten最強プラン」に刷新されたことで、楽天回線エリア外に接続されるパートナー回線(au回線を使用)もデータ通信無制限となりました。

au版やソフトバンク版のAQUOS sense5Gは、2024年6月に楽天モバイルが商用利用を開始したプラチナバンドにも対応していると思われます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。

プラチナバンドの対応エリアは主要都市部を中心に順次エリアを拡大している最中のため、端末が対応していたとしてもエリア次第では恩恵を受けられない可能性があります。

ドコモ版「AQUOS sense5G SH-53A」の場合

楽天モバイル対応表

ドコモ版「AQUOS sense5G SH-53A」の場合、一部機能には対応していないが、問題なく利用できる

ドコモ版AQUOS sense5G SH-53Aの場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。

APN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。APN設定を自身でおこなうことを念頭におき、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」といったアプリの利用を検討してください。

ドコモ対応周波数

楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンド(バンド28)はサポートされていない

また、ドコモ版AQUOS sense5G SH-53Aは楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドの700MHz帯(バンド28)をサポートしていません。

ドコモが公表しているAQUOS sense5G SH-53Aの対応周波数詳細でも、700MHz帯(バンド28)が記載されていません。このことから、AQUOS sense5G SH-53Aはビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つプラチナバンドの恩恵を受けられないと考えられます。

ただし、楽天回線であるバンド3に対応しているため、4G LTE通信でのインターネット接続は問題なく利用できます。

au版「AQUOS sense5G SHG03」の場合

楽天モバイル対応表

au版「AQUOS sense5G SHG03」の場合、一部機能には対応していないが、問題なく利用できる

au版AQUOS sense5G SHG03の場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。

APN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。APN設定を自身でおこなうことを念頭におき、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」といったアプリの利用を検討してください。

au対応周波数

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている

auが公表しているAQUOS sense5G SHG03の対応周波数一覧を参照すると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、AQUOS sense5G SHG03は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

ソフトバンク版「AQUOS sense5G A004SH」の場合

楽天モバイル対応表

ソフトバンク版「AQUOS sense5G A004SH」の場合、一部機能には対応していないが、問題なく利用できる

ソフトバンク版AQUOS sense5G A004SHの場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。

APN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。APN設定を自身でおこなうことを念頭におき、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」といったアプリの利用を検討してください。

ソフトバンク対応周波数

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている

ソフトバンクが公表しているAQUOS sense5G A004SHの搭載周波数帯一覧(※PDF)を参照すると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、AQUOS sense5G A004SHは楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

UQモバイル版「AQUOS sense5G」の場合

UQモバイル版AQUOS sense5Gの型番は、取扱説明書(※PDF)などで「SHG03」と記載されており、au版の「AQUOS sense5G SHG03」と同じものと見られます。

AQUOS sense5G SHG03であれば、理論上はUQモバイル版AQUOS sense5Gでも楽天モバイルを利用できるということになります。しかし、対応周波数などの記載がないことから、楽天モバイルのプラチナバンドであるバンド28に対応していることも断言できません。

UQモバイル版AQUOS sense5Gは、楽天モバイルでの動作確認もおこなわれていないため、楽天モバイルを契約してもau版のように利用できるという保証はありません。

J:COMモバイル版「AQUOS sense5G」の場合

J:COMモバイル版AQUOS sense5Gの型番は、製品情報(※PDF)などで「SHG03」と記載されており、au版の「AQUOS sense5G SHG03」と同じものと見られます。

AQUOS sense5G SHG03であれば、理論上はJ:COMモバイル版AQUOS sense5Gでも楽天モバイルを利用できるということになります。しかし、対応周波数などの記載がないことから、楽天モバイルのプラチナバンドであるバンド28に対応していることも断言できません。

J:COMモバイル版AQUOS sense5Gは、楽天モバイルでの動作確認もおこなわれていないため、楽天モバイルを契約してもau版のように利用できるという保証はありません。

ジャパネット取扱い「AQUOS sense5G」の場合

ジャパネットで取り扱いのAQUOS sense5Gは、ソフトバンク系のワイモバイルと契約することから、ソフトバンク版と同じ端末であると考えられます。また、取扱説明書(※PDF)などもソフトバンク向けのものとなっています。

ソフトバンク版の対応周波数は公開されていますが、ジャパネット取扱いのAQUOS sense5Gは対応周波数が公開されていないため、楽天モバイルのプラチナバンドであるバンド28に対応していることも断言できません。

そもそもジャパネット取扱いのAQUOS sense5Gは、楽天モバイルでの動作確認もできていない端末です。楽天モバイルを契約しても、ソフトバンク版のように利用できるという保証はありません。

SIMフリー版「AQUOS sense5G SH-M17」の場合

楽天モバイル対応表

SIMフリー版「AQUOS sense5G SH-M17」であれば、すべての機能に対応する

SIMフリー版のAQUOS sense5G SH-M17であれば、すべての機能を利用できます。APN自動設定なども含め、すべての動作確認がとれているため、問題なく楽天モバイル回線を利用可能です。

SIMフリー版対応周波数

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている

シャープのWebサイトにてSIMフリー版AQUOS sense5G SH-M17の対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、SIMフリー版AQUOS sense5G SH-M17はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

また、楽天モバイルの楽天市場店で販売されているAQUOS sense5GもSIMフリー版となります。楽天モバイルの楽天市場店にAQUOS sense5Gの在庫がない場合、ECサイトなどでSIMフリー版を購入してから楽天モバイルの回線契約をする手もあります。

楽天モバイルの楽天市場店で販売されている「AQUOS sense5G」の場合

楽天モバイルの楽天市場店で購入できるAQUOS sense5Gは、楽天回線対応製品として販売されている端末です(現在は販売なし)。

楽天モバイルのサポートに確認したところ、楽天モバイルの楽天市場店で販売しているAQUOS sense5Gの型番はSIMフリー版の「SH-M17」とのことです。SIMフリー版ならAPN自動設定なども含めすべての動作確認がとれているため、問題なく楽天モバイル回線を利用可能です。

また前述のとおり、SIMフリー版AQUOS sense5G SH-M17はバンド28をサポートしていることから、楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

AQUOS sense5Gで楽天モバイルを契約する前の準備

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのAQUOS sense5GがSIMロック解除されているかどうかを必ず確認すべきです。

また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。

その他、楽天モバイルのキャンペーンや新規申し込み方法、乗り換えの手順なども必要に応じてチェックしてください。

AQUOS sense5Gはどんな機種?

AQUOS sense5Gの特徴
  • 5Gに対応した定番のAQUOS senseシリーズ
  • 中級クラスのスペックで普段使いには最適
  • おサイフケータイや防水といった定番機能も搭載
  • カメラは3眼で、背景ぼかしやAIオート撮影に対応

AQUOS sense5Gはシャープ定番のAndroidスマホで、その名のとおり5G通信に対応しています。5.8インチのディスプレイにはシャープ独自のIGZO液晶を採用。本体サイズは148×71×8.9ミリとコンパクトで、重量も178グラムと比較的軽量です。販路も広く、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリア版、MVNOやECサイトではSIMフリー版が購入できます。

CPUはSnapdragon 690 5G Mobile Platformを採用し、4GBのメモリを搭載。内蔵ストレージが64GBと最近のスマホでは少し物足りない印象ですが、1TBまでのmicroSDカードによる増設が可能です。全体的に中級クラスのスペックで、Webサイトの閲覧やLINEといった普段使いをするぶんには困らないレスポンスに期待ができます。

おサイフケータイや防水など、シリーズ定番の機能も引き続き搭載。生体認証は顔認証と指紋認証を使うことができ、マスクをしている時は指紋認証といった使い分けもできて便利です。また、発売から2年間最大2回のOSバージョンアップと、3年間のセキュリティアップデートが約束されているので、長く安心して使うことができるでしょう。

背面のカメラは、標準と広角が1200万画素、望遠800万画素の3眼で構成。ディスプレイ側のインカメラは800万画素で、しずく型ノッチを採用しています。背景をぼかして被写体を際立たせるポートレート撮影に対応する他、被写体を自動で認識してくれるAIオートなど、撮影機能も充実しています。また、背面のカメラ3つすべてに電子式手ブレ補正を搭載しており、残像を抑えた静止画や動画の撮影が可能です。

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