PayPay(ペイペイ)送金の3大トラップ:マネーがマネーライトに変わった/出金できない/優先順位

思わぬトラブルを予防するのが結構難しい

PayPayの送金機能はとても便利な反面、失敗すると痛い目を見ることになります。

相手がいること、かつ、お金が絡むことなので、送金に関するミスはいろいろと面倒なことになりやすいのは想像に難くありません。とくに現金で立て替えてくれた相手に対して、現金として出金できない電子マネーを送金する場面で問題になります。相手方としては、PayPay残高としてしか使えない電子マネーより、現金で返してもらいたいと思うのが人情だからです。

しかし、かんたんに陥りがちな以下の3つのトラップをどれだけの人が理解した上でPayPayの送金機能を利用しているでしょうか?

PayPay送金の3大トラップ
  1. 本人確認をしていないアカウントは、出金できるはずのPayPayマネーを送ってもらっても受け取ったらPayPayマネーライトになる
  2. 送金で受け取ったPayPayマネーライトは、銀行口座に出金できない
  3. 送金に使われる残高の優先順位は強制的にPayPayマネーライトが先、PayPayマネーが後になる

トラップ2とトラップ3については、送金時に薄くて小さいグレーの文字で説明があります。が、トラップ1については知らないと避けられない事例が出てきます。

PayPay残高の送金額の内訳

そこで本記事では、PayPayの送金前に知っておきたい知識、送金後に疑問になりがちな仕組みとして、上記3つのトラップをまとめて解説します。

PayPayで送金する3つの方法 送金できないときの解決策とは

前提:送金できるのはPayPayマネー(出金可)とPayPayマネーライト(出金不可)

まず前提知識として、PayPayの送金機能とPayPay残高について確認しておきます。

PayPayの送金機能では、PayPay残高の中の電子マネーである「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」を、他のPayPayユーザーに送る(譲渡する)ことができます。

PayPayマネーは銀行口座に出金(払い戻し)できる電子マネーで、本人確認をした「PayPayマネーアカウント」のユーザーでないと保有できません。一方のPayPayマネーライトは出金できない電子マネーで、本人確認をしていない「PayPayマネーライトアカウント」のユーザーでも保有できます。

トラップ1:本人確認をしていないアカウントは、出金できるはずのPayPayマネーを送ってもらっても受け取ったらPayPayマネーライトになる

PayPay残高1000円(PayPayマネーライト300円+PayPayマネー700円)を本人確認が済んでいないアカウントに送ると、PayPayマネーライト1000円に自動変換される

「相手に送ってもらったPayPayマネーを出金しようと思ったら、PayPayマネーライトになっているせいで出金できない」というケースは、受け取り側のユーザーが(本人確認を済ませていない)PayPayマネーライトアカウントのユーザーである場合に発生します。

なぜ、PayPayマネーライトアカウントのユーザーはPayPayマネーを受け取っても出金できないのか。その理由は、送金受取時にPayPayマネーがPayPayマネーライトに自動変換されてしまうからです。PayPayは利用規約で次のように定めています。

PayPayマネーアカウントを開設していない利用者が、PayPayマネーアカウントを開設済みの利用者から、PayPayマネーを譲り受ける場合、当該PayPayマネーを譲り受けた利用者は、当該PayPayマネーに代えてPayPayマネーライトを受け取ることができます。この場合、上記利用者は上記PayPayマネーの譲受と同時に、他の何らの意思表示なくして自動的に譲り受けたPayPayマネーをもって同額のPayPayマネーライトを購入したものとみなし、当該PayPayマネーライトがPayPayマネーライトアカウントに残高として追加して記録されます。

本人確認を済ませていない以上、PayPayマネーの保有は不可能です。受け取り側としては、本人確認をするか、諦めるほかありません。

なお送金側は、相手が本人確認を済ませているか否かをPayPayアプリ内の機能でチェックできません。PayPayマネーを送る際は要注意です。

送金されるPayPay残高と受け取るPayPay残高
パターン パターン① パターン② パターン③ パターン④
送金側アカウント マネーアカウント マネーアカウント マネーライトアカウント マネーライトアカウント
受取側アカウント マネーアカウント マネーライトアカウント マネーアカウント マネーライトアカウント
送金可否 送金できる 送金できる 送金できる 送金できる
送金→受取
  • マネーライト→マネーライト
  • マネー→マネー
  • マネーライト→マネーライト
  • マネー→マネーライト
  • マネーライト→マネーライト
  • マネーライト→マネーライト

※「マネー」はPayPayマネー、「マネーライト」はPayPayマネーライトと読み替える

トラップ2:送金で受け取ったPayPayマネーライトは、銀行口座に出金できない

出金できるのはPayPayマネーのみ。画像では出金可能額は8152円。8152円を超える8500円を出金しようとしても「出金可能残高を超過してます」となり、出金できない。PayPayマネーライト・PayPayポイントは出金できない

PayPayマネーライトは、銀行口座に出金できない電子マネーです。本人確認の有無とは関係ありません。

PayPayマネーライトがPayPayマネーに変わることはありません。つまり、本人確認を済ませているPayPayマネーアカウントのユーザーであっても、送金で受け取ったPayPayマネーライトがPayPayマネーに変換されるわけではないため、どうあがいても出金できないということになります。

どうしても現金化したいのであれば、PayPayマネーライトと現金を交換しても構わないという友人・知人に頼み、現金をもらう代わりにPayPayマネーライトを送金するという手が考えられます。

トラップ3:送金に使われる残高の優先順位は強制的にPayPayマネーライトが先、PayPayマネーが後になる

PayPay残高の内訳。現在の保有額は、PayPayマネーが8852円、PayPayマネーライトが300円。

PayPayマネーライトが優先して送金される。300円を送金しようとすると保有しているPayPayマネーライト全額の300円が送金されるが、1000円を送金しようとするとPayPayマネーライトで不足する700円分をPayPayマネーが穴埋めすることになる

PayPay残高を送金するとき、送金される残高の優先順位はPayPayマネーライトが先、PayPayマネーが後になります。

送金残高の優先順位
  1. PayPayマネーライト
  2. PayPayマネー

この仕様が意味するところは、PayPayマネーとPayPayマネーライトの両方を保有している送金側がPayPayマネーを送ろうとしても、PayPayマネーライトが強制的に送金されてしまうという結末です。

送金側は送る電子マネーを選択できません。必ずPayPayマネーライトから先に送金されます。PayPayマネーライトの保有額が0円になった時点で、PayPayマネーを送金できるようになる仕様です。相手にPayPayマネーを出金してもらおうという意図で送金機能を使う場合は神経を尖らせてください。

意図的にPayPayマネーライトを送金する方法

PayPay残高へのチャージ元は大きく分けて5つあります。その中でも本人確認の有無にかかわらず、PayPayマネーライトがチャージされるのが、「あと払い」機能からのチャージとソフトバンク・ワイモバイルの「まとめて支払い」サービスからのチャージです。

「まとめて支払い」でチャージできるのはソフトバンクかワイモバイルのユーザーだけ。よって全PayPayユーザー向けにおすすめできるのは、「あと払い」機能でチャージする方法です。

PayPayあと払い

ここでのポイントは、あと払い機能を使ってチャージすれば、残高として必ずPayPayマネーライトがチャージされる仕組みになっていること。つまり、現金と同等の価値があるPayPayマネーではなく、あえて意図的にPayPayマネーライトを送金したい場合は、あと払い機能からチャージすればよいわけです。きちんとPayPayマネーライトを送る旨を事前に説明し、相手から了承を得ておけば、何ら問題ありません。

あと払い機能は、登録したPayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)を使って、決済と残高チャージをできるクレジットサービス。あと払い機能に登録できるクレジットカードは、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)だけに限定されています。

またPayPayでは、一般のクレジットカードを登録してクレジットカード払いで決済できますが、その場合は残念ながらPayPayポイントが付与されません。この点、PayPayカードで支払うことになる「あと払い」で決済すれば、PayPay残高払いと同様にPayPayポイントを獲得できます。

「PayPayカード→PayPay残高→送金」という流れで、現金・預金がなくても友達に送金できる点も、ユーザーによっては助かる仕組みでしょう。給料前で現金を用意できないが、友人・知人に立て替えてもらっているお金を返さないといけない──そんなときに役立つはずです。

しかも、あと払い機能の利用には、身分証の情報の提出等が必須の「本人確認」をしなくても構いません。さらにPayPayカードは一般的なプラスチックカードとPayPay内で使えるバーチャルカードの2種類のカードが用意されており、バーチャルカードは申込み・審査後に最短7分で発行されます。PayPayカードに申し込む決断をした10~20分後には、送金するためのPayPay残高をチャージができてしまいます。

なお、アプリオ編集部メンバーのひとりはクレジットヒストリー(利用履歴に基づく信用情報)が汚れているせいか、PayPayカードの審査落ちを経験しており、そのときの審査落ちの連絡は1分程度で届いていました。

ちなみに筆者はPayPayで決済する場合、残高チャージが面倒なので、もっぱらあと払い機能を使って支払いをしています。PayPay決済の機会があるのであれば、あと払い(=PayPayカードでの支払い)は使い勝手がよい機能です。ただし、あと払い機能の利用はクレジットカードでの支払いと全く同じ話なので、計画的に利用するように留意しています。

PayPayでクレカを使うなら「PayPayカード」がおすすめの理由

PayPayカード
年会費初年度:
0

2年目以降:
0
還元率
1.00%
ポイント
PayPayポイント
ウォレット
Apple Pay
電子マネー
QUICPay
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
最短2分審査
/
最短7分発行
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 年会費無料でポイント還元率1%(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ

  • 横型・縦型の2タイプから選べる、スタイリッシュなデザイン

  • ナンバーレスで安心のセキュリティ

EDITED BY
AC