データ専用や通話専用の回線が欲しい、非常用にもう1回線欲しいなど、サブ回線の契約を考えている人の中には、「mineo(マイネオ)」を検討している人もいるでしょう。
mineoをサブ回線として契約するなら、最大通信速度を制限することでデータ無制限となる「マイそく」がおすすめです。しかし、メイン回線とサブ回線の2回線を持つとなれば月額料金も2回線分が発生するため、本当にmineoがサブ回線に向いているのかと不安に感じるかもしれません。
本記事ではmineoをサブ回線として利用するメリットやデメリットを解説。実際にmineoの「マイそく」を契約し、使ってみた実体験をレビューしています。
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mineoをサブ回線として契約するなら「マイそく」プランがおすすめ
そもそもサブ回線とは、メイン回線とは別で契約する回線のことを指します。サブ回線には、通話専用の回線や非常用のデータ通信専用回線が欲しいなど、サブ回線を持つ目的と用途は様々です。
サブ回線を持ちたいと考えるケースには、下記のような例が挙げられるでしょう。
- 通話専用の回線:通話定額などを利用して通話料金を安く抑えたい時
- 2つ目の電話番号を持ちたい:プライベートと仕事用で電話番号を使い分けたい時
- 非常用のデータ通信専用回線:メイン回線のデータ容量超過による速度制限、通信障害時の通信手段として
- サブ端末用回線:タブレットなどのサブ端末、子どもに持たせる端末の通信手段として
持っていると何かと便利なサブ回線ですが、メイン回線とは別に新たな回線を契約するため金銭的な負担がネックとなります。そのため、サブ回線ではできる限り格安な通信会社を選びたいところです。
そこで、格安な月額料金でもeSIM対応や通話料半額といった汎用性が高く、通信品質も比較的安定している通信会社としてmineo(マイネオ)が選択肢に入ります。
mineoでは、毎月使えるデータ容量から選べるオーソドックスな「マイピタ」と、最大通信速度で選ぶ「マイそく」の2つのプランが提供されています。どちらのプランもドコモ・au・ソフトバンク回線から選ぶことができ、キャリアで購入した端末にも対応しています(一部の機種を除く)。
このうちサブ回線に適しているプランは「マイそく」です。
「マイそく」は、最大通信速度が制限される代わりにデータ無制限となるユニークなプランです。平日の昼12時〜13時には最大通信速度が32kbps(プレミアムは200kbps)に制限さます。
たとえば最大32kbpsのスーパーライトを通話専用のサブ回線として利用したり、サブ端末用に最大1.5Mbpsのスタンダードを選択したりといった運用が可能です。
最大通信速度こそ控えめですが割安な月額料金で利用できるため、マイそくはサブ回線にも最適なプランと言えます(後述)。
「マイピタ」はデータ通信量から選ぶタイプのプランです。その月に余ったデータ通信量は翌月末まで繰り越せます。また、mineoユーザー同士でデータ容量を分け合える「フリータンク」や、余ったデータ容量を永久に繰り越せる「パスケット(月額110円)」といった特徴的なパケットサービスを提供しています。
他社の通信サービスでも見かけるオーソドックスな料金体系なので、どちらかといえばメイン回線に向いているプランでしょう。
mineo「マイそく」をサブ回線として契約するメリット
プラン料金と通話料金の安さ、eSIM対応など、「マイそく」にはサブ回線としての選択肢に入りやすいメリットが揃っています。
eSIMを選択できるのでデュアルSIMも可能
格安SIMの中にはeSIMに対応していないものもありますが、mineoはeSIMに対応しています。eSIMは端末埋め込み型のSIMで、最短即日で開通できることが最大のメリット。さらにeSIM対応端末であれば、物理SIMとeSIMを組み合わせたデュアルSIMでの運用も可能です。
ただし、mineoのeSIMはソフトバンク回線(Sプラン)が非対応となっており、現状だとeSIMを申し込めるのはドコモ回線(Dプラン)とau回線(Aプラン)のみです(後述)。
iPhoneでメイン回線とサブ回線のデュアルSIMで運用する際の多くは、「物理SIM+eSIM」または「eSIM+eSIM」といった組み合わせが考えられるため、デュアルSIMでの運用にはeSIMが必須となります。
なお、「eSIM+eSIM」の組み合わせは「デュアルeSIM」とも呼び、iPhoneではiPhone SE 第3世代およびiPhone 13以降の機種、Androidスマホでは一部のPixel・Galaxyシリーズなどの機種に対応しています。特に、iPhone 17シリーズやiPhone Airは物理型のSIMカードスロットを搭載しないeSIM専用機です。iPhone 17シリーズやiPhone Airでmineoを契約する場合、選択するSIMタイプはeSIM一択となります。
割安なプラン料金でサブ回線を運用できる
mineo「マイそく」の料金プラン
「マイそく」では、最大通信速度ごとに4プランが提供されています。通信速度が最大32kbpsのスーパーライトであれば、月額250円でサブ回線を持つことが可能です。最大32kbpsという通信速度はWebサイトの閲覧といった通常の利用に耐えられないので、通話専用のサブ回線や非常用のサブ回線に向いています。
月曜日〜金曜日の12時台は通信速度が最大32kbps(プレミアムは200kbps)に制限されます。また、直近3日間のデータ通信量が10GBを超えると速度制限がかかります。mineoをサブ回線として使用する場合、速度制限がかかっている間はメイン回線を利用するなどの工夫が必要です。
高速データ通信を利用したい場合は「24時間データ使い放題オプション」を購入できる
平日昼間に使用したい場合、または契約している最大通信速度では物足りなくなった場合は、mineo契約者専用アプリから1回198円で「24時間データ使い放題」オプションを購入できます。マイそく契約者専用オプションで、その名のとおり購入から24時間高速データ通信が利用できます。
たとえばメイン回線で通信障害が発生した際に、サブ回線のマイそくで24時間データ使い放題オプションを購入すれば非常用の通信手段を確保するといった運用も可能です。
通話料金が業界相場の半額
mineo契約者は、専用アプリ「mineoでんわ」を使うことで30秒ごとに10円で通話できます。大手キャリアを含めて通話料金は30秒ごとに22円が一般的なので、mineo契約者は通話料金を相場の半額以下に抑えられます。
キーパッドを使った直感的な操作で発信できる
電話番号の先頭に特番(プレフィックス)がつくことで通話料金が約半額になる
「mineoでんわ」アプリは、キーパッドで電話番号を直接入力したり、端末から取り込んだ連絡先から発信したりと、OS標準の通話アプリとほぼ変わらない直感的な操作が可能です。OS標準の通話アプリからも発信できますが、「mineoでんわ」アプリを経由しない電話発信は30秒ごとに税込22円の通話料金が発生します。
またmineoでは、月額1210円の「時間無制限かけ放題」や月額550円の「10分かけ放題」が提供されています。これらのかけ放題オプションと「mineoでんわ」アプリは併用して申し込めませんが、最大通信速度300kbpsのライト(月額660円)+10分かけ放題(月額550円)の組み合わせなら、合計月額1210円で通話専用回線を持つといった運用も可能です。
mineo「マイそく」をサブ回線として契約するデメリット・注意点
eSIM対応と割安な料金プランといった多くのメリットがある反面、デメリットや注意したい点もあるため、契約前にチェックしておきましょう。
ソフトバンク回線(Sプラン)はeSIM非対応
eSIMはソフトバンク回線(Sプラン)を選択できない
mineoの回線はau・ドコモ・ソフトバンク回線から選べますが、ソフトバンク回線(Sプラン)はeSIMに対応していません。
キャリアで購入した端末をmineoで使う場合は、購入元がauならau回線(Aプラン)といったように、購入元のキャリアと同じ回線を選ぶのが無難です。そのため、購入元がソフトバンクの端末でeSIMを申し込む予定の人は注意が必要です。
au回線でeSIMの動作確認ができているソフトバンク端末もある
手持ちのソフトバンク端末でmineoのeSIMを使いたいという場合は、mineoのWebサイトにて動作確認済み端末の検索をしてみてください。たとえば販売元がソフトバンクのiPhone 13 Proは、au回線(Aプラン)であればeSIMが動作確認済みとなっています。
なお、すべてのソフトバンク端末についてmineoでeSIMの動作確認ができているわけではありません。mineoにてeSIMの動作確認ができていないソフトバンク端末は、物理タイプのSIMカードでソフトバンク回線(Sプラン)を選択するのが無難です。
平日12時台は速度制限がかかる
「マイそく」プランは平日12時~13時に速度制限される
「マイそく」は平日(月曜日~金曜日)の昼12時から13時の1時間、最大32kbps(プレミアムのみ最大200kbps)の速度制限がかかります。月~金に祝日がある場合、祝日も速度制限の対象です。速度制限は昼12時になると滞りなく始まり、13時になるとマイそくで契約しているプランの最大通信速度に戻ります。
最大32kbpsという速度は、ブラウザでWebサイトの閲覧や動画・音楽のストリーミング再生などに耐えられない速度となります。速度制限中もスマホでデータ通信をおこないたい人は、メイン回線やWi-Fi接続でデータ通信をしたり、前述の「24時間データ使い放題」オプションを購入しての対応が必要です。
平日の昼12~13時にスマホを触らない人や、Wi-Fi接続がメインという人であれば速度制限の影響は少ないといえるでしょう。
契約時に事務手数料が発生する
mineoは、契約時にSIMカード・eSIMどちらを選択しても3300円の契約事務手数料が発生します。さらに、SIMカード発行手数料またはeSIMプロファイル発行手数料が440円かかり、合計3740円が初月料金に合算して請求されます。
mineoを契約して想定よりも月額料金を請求されたという場合は、ほとんどが契約事務手数料の合算が要因と考えられます。mineoアプリから料金明細を確認してください。
Amazonなどで契約事務手数料が無料になるエントリーパッケージが販売されている
申し込み時にエントリーパッケージのエントリーコードを入力すると契約事務手数料無料が適用される
契約事務手数料が気になる人は、Amazonなどで取り扱いしているmineoのエントリーパッケージもおすすめ。mineoのエントリーパッケージは、購入後に受け取れるエントリーコードを申し込み時に入力すると契約事務手数料3300円が無料になるという仕組みです。なお、SIM発行手数料440円については、エントリーパッケージを購入しても無料になりません。
エントリーパッケージの通常価格はダウンロード版が350円、配送版が380円(送料別)です。エントリーパッケージそのものが有料ですが、ダウンロード版を購入すると契約事務手数料は実質350円で、通常申し込みよりも契約事務手数料が2950円お得になります。
ただし、エントリーパッケージはmineoの「お試し200MBコース」、「マイそくプランのスーパーライト」(月額250円)では適用することができません。これらのプランへ加入を検討している人は注意が必要です。
mineo「マイそく」を申し込む方法
mineoの「マイそく」を契約する手順を解説します。契約手順は以下の記事でも詳しく紹介しているので、あわせて参照してください。
申し込みページにアクセス
まずは以下のリンクよりmineoの申し込みページにアクセスしてください。
まずは申し込みページにアクセス
申し込みページにアクセスしたら、画面右上の[お申し込み]をタップ。続けてもう一度[お申し込み]をタップしてください。
端末購入の有無・SIM形状・プランを選択
端末購入の有無・SIM形状・回線を続けて選択
SIMの契約と同時に端末も購入する場合は「端末とSIMのセットを購入する」、端末は購入せずSIMのみ申し込む場合は「SIMのみ購入する」を選択します(ここでは「SIMのみ購入する」を選択)。
その後、SIM形状を「SIMカード」または「eSIM」から選択し、次に回線を「Aプラン」(au回線)・「Dプラン」(ドコモ回線)・「Sプラン」(ソフトバンク回線)から選んでください。現在使用している回線がSIMカードで、mineoをサブ回線として契約する場合、SプランはeSIM非対応なので要注意です。
プランのタイプ・コースを選択し、マイそくサービスの注意事項に同意する
プランのタイプとコースを選択
プランのタイプはデータ通信+音声通話の「デュアルタイプ」か、データ通信のみの「シングルタイプ」から選択できます。
次に「マイそく」からプランを選び、注意事項を確認してください。エントリーパッケージのエントリーコードで契約事務手数料を無料にする場合、「マイそく」スーパーライトは対象外となります。
任意でオプションを追加
オプションの追加は任意だが、「mineoでんわ」の追加は推奨
続けて通話サービスやオプションサービスを選択します。必要に応じて自分にあったものを選んでください。
このとき、「mineoでんわ」は申し込んでおきましょう。OS標準の通話アプリから発信すると通話料金が30秒ごとに22円のところ、専用アプリ「mineoでんわ」を通じて発信すると30秒ごとに10円と通話料金が約半額になります。「mineoでんわ」の申し込み自体は無料です。
eoIDの作成・エントリーコードの入力・電話番号の引き継ぎを選択
新しくeoIDを作成する場合は[新規登録]をタップします。eo光などを利用中で、すでにeoIDを取得している人は[eoIDでログイン]をタップして手続きを進めてください。本記事では、[新規登録]から手続きを進めます。エントリーパッケージを購入している場合、次の画面でエントリーコードを忘れずに入力してください。
続けて、電話番号の引き継ぎ有無を選択します。新しく電話番号を取得する場合は、「新しい電話番号を利用する」を選びます。乗り換え(MNP)であれば「現在ご利用中の電話番号を引き継ぐ」を選択し、MNP予約番号や引き継ぎする電話番号を入力してください(MNPワンストップ対応事業者の場合、MNP予約番号は不要)。
契約者情報を入力する
契約者情報の入力とともにeoIDの新規作成もおこなう
氏名・住所・希望するeoID・eoIDパスワードなどの契約者情報を入力します。入力したメールアドレスにワンタイムキーが届くので、申し込み画面に入力してください。
契約内容の確認と支払い情報を入力
初期費用・プランの内容を確認してクレジットカード情報を入力
初期費用や契約するプランなどを確認し、支払い用のクレジットカード情報を入力します。
仮申し込みを完了させる
申し込み内容を確認後、仮申し込みを完了させる
申し込み内容を確認したら、重要事項や注意事項などを一読のうえ[上記の約款・規約等を契約条件とすることに同意して申し込みを確定する]をタップします。これで仮申し込みは完了です。
あくまでも仮申し込みであり、申し込み自体はまだ完了していません。
本人確認書類をアップロードして申し込みを完了させる
本人確認が完了すれば申し込み手続きも完了
本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)のアップロード、またはマイナンバーカードを使った認証による本人確認をおこないます。
本人確認が完了すれば、申し込み手続きも完了です。審査が完了次第、SIMカードや端末などが発送されます。SIMカードで申し込んでいる場合、おおよそ1週間以内に届くのでSIMカードを挿し替えて開通手続きを完了させてください。
【実体験】mineoはサブ回線に向いている?
mineoの「マイそく」プランは最大通信速度で選ぶ料金プランが特徴で、料金自体も全体的に割安となっているため、使い方を工夫すればサブ回線に向いています。
特にスーパーライト(最大32kbps/月額250円)やライト(最大300kbps/月額660円)は、データ通信をほとんどしない通話専用のサブ回線や非常用の回線として有用です。月額1210円の「時間無制限かけ放題」や月額550円の「10分かけ放題」を組み合わせれば、通話料を気にせず電話をかけることもできます。
メイン回線で待ち受け、サブ回線(mineo)でデータ通信をするデュアルSIM運用
速度制限時など必要に応じてメイン回線に切り替えてデータ通信
筆者は本記事執筆前に数日間の遠出をしており、マイそくプランのスタンダード(最大1.5Mbps/月額990円)をサブ回線として持ち運びました。画像のようにメイン回線とサブ回線であるmineoのデュアルSIM運用です。
長時間の移動時に使うYouTubeアプリや音楽アプリ、現地で使うナビアプリ、Webサイトの閲覧にはサブ回線のmineoでデータ通信を使いました。格安SIMですが通信品質は安定している印象で、回線速度をあまり要さないアプリであればマイそくスタンダードの1.5Mbpsでも十分です。メイン回線は基本的に通話の待ち受けとして設定し、マイそくの速度制限がかかる平日昼間の12時~13時や、回線速度を要するオンラインゲームアプリ利用時はメイン回線にデータ通信を切り替えるよう使い分けました。
メイン回線は、一定のデータ通信量に達すると端末側で警告が表示されるよう設定しており、長期間の外出時にはデータ通信量の消費を気にしてフリーWi-Fiスポットを探すということもしばしば。回線速度をあまり必要としないアプリを長時間使う場合、データ無制限のマイそくはサブ回線として心強い味方に感じます。ただ、マイそくでも直近3日間で10GBのデータ容量を使うと速度制限がかけられるため、大容量アプリのダウンロードやアップデートなどをおこなう際はWi-Fi接続を推奨します。
なお、今回はAndroidスマホでデュアルSIMの運用をしましたが、iPhoneでデュアルSIMの運用をする場合は注意が必要です。詳細は省きますが、iPhoneはデータ通信などをおこなうために必要なAPN構成プロファイルを1つしかインストールできません。簡単な例を挙げると、mineoのようにAPN構成プロファイルのインストールが必要な格安SIMを2つは使えず、どちらか1つの回線しか利用できないということになります。通信会社同士の組み合わせパターンも膨大なため、すべての組み合わせで動作検証というのも現実的ではありません。
iPhoneでメイン回線とサブ回線を持ちたい場合、メイン端末+メイン回線、サブ端末+サブ回線というような2台持ちをしたほうが無難です。