「メルカリ」と「ラクマ」を徹底比較、売るならどっちのフリマアプリ?

ユーザー数・手数料・出品方法や売上金の振込スケジュールまでとことん比較解説
2019-01-25 16:36
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メルカリ vs ラクマを徹底比較、売るならどっちのフリマアプリ?

スマホを使い、ネット上でフリーマーケットのような個人間売買が手軽にできるフリマアプリ。そんな数あるフリマアプリの中でも、圧倒的な知名度を誇るのが「メルカリ」と「ラクマ」です。

フリマアプリを一気に身近な存在へと引き上げた「メルカリ」は、匿名配送や、商品の宣伝動画をライブ配信できる「メルカリチャンネル」等サービスも充実しています。一方、楽天が運営する「ラクマ」は、日本初のフリマアプリ「フリル」を前身とし、3.5%という手数料の安さと女性ユーザーが多い点が特徴です。

よく比較検討されるメルカリとラクマを、今回は売る視点から徹底検証します。出品の方法から独自の発送サービス、売上金の振込スケジュールに至るまで、実際に使ってみた感想も踏まえて詳しく解説していきます。

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メルカリ、ラクマはこんなサービス

メルカリのホーム画面 ラクマのホーム画面

左:メルカリのホーム画面右:ラクマのホーム画面

メルカリはダウンロード数7000万、出品総数10億品以上と、市場規模が大きい分早く売れることに定評のあるフリマアプリです。「アルミ玉」「ユーチューバーチップス」など、世相を反映した人気の検索キーワードや意外な売れ筋商品が度々メディアでも取り上げられています。

「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」など独自の配送方法は万が一の場合の補償も手厚く、出品者・購入者ともに住所や実名を明かす必要がない匿名配送や、365日24時間400人体制でトラブルに対応するカスタマーサービスなども充実しています。

一方、ラクマはダウンロード者数1500万とメルカリに比べて小規模ではありますが、商品が売れた場合にかかる販売手数料が3.5%とオトクなことで有名です。2018年には日本における「Google Play ベスト オブ 2018 ユーザー投票部門 アプリカテゴリ 優秀賞」を獲得。

高まる人気とともに、独自の調査によるとユーザーの約7割を女性が占めており、ハンドメイドや女性向けブランドのカテゴリーも充実しているほか、売れるまでの時間よりも取引の安全性や商品の状態などをより重視する利用者が多い印象です。

出品方法

メルカリの出品画面 ラクマの出品画面

左:メルカリの出品画面右:ラクマの出品画面

メルカリもラクマも商品を売る方法に大差はありません。スマホで売りたい商品を撮影し、情報を入力して出品を完了させます。購入されたら指定の方法で発送して、購入者からの受取評価を待ちます。受け取りが確認できたら購入者を評価して取引は完了。売上金は商品の購入に当てることもでき、もちろん現金で受け取ることも可能です。

出品・購入メルカリ初心者ガイド - メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ
取引の流れ - フリマアプリ ラクマ

メルカリ、ラクマ売る前に知りたい3つの違い

ダウンロード数・販売手数料・売上金の管理の3点から、メルカリとラクマそれぞれの大きく異なる点を見ていきましょう。

ダウンロード数が多いメルカリ

メルカリ・ラクマ3つの大きな違い
メルカリ ラクマ
ダウンロード数 7000万 1500万
販売手数料 10% 3.5%
売上金の振込手数料 210円(1万円以上で無料) 210円(1万円以上の金額で振込先が楽天銀行の場合のみ無料)

上の表からもわかる通り、メルカリのダウンロード数は2018年12月現在で7000万を突破し、月間利用者数も実に1000万人を超えています。2013年7月のサービス開始から約5年、右肩上がりで成長しているメルカリは、ユーザー数自体が多いことで商品が人の目につきやすく、出品後も早く売れやすい傾向を生み出しています。

フリマアプリ「メルカリ」、サービス開始から5年で累計流通額が1兆円を突破

販売手数料が安いラクマ

ラクマのトップ画面 販売手数料が安い

一方のラクマは、販売手数料の安さが最大のアピールポイントです。販売手数料とは、取引が完了した際に、出品者の売上利益から差し引かれる手数料のこと。メルカリの販売手数料が10%なのに対し、ラクマは3.5%。6.5%の差は、売上利益が大きい程その影響も大きくなります。

ちなみに利益を考える際、送料の自己負担分も考慮しないといけません。メルカリもラクマも、購入者が送料を支払う「着払い」を選択することもできますが、送料込みの価格設定(売り手負担)にするほうが売れやすい傾向にあります。実際の売上利益から送料と販売手数料を差し引くと、利益が大きく目減りすることがあるので双方に注意が必要です。

売上金の振込スケジュールと振込手数料

メルカリの振込申請画面 メルカリの振込スケジュールの例

左:メルカリの振込申請画面右:振込スケジュールの例

出品者にとって売上金の振込スケジュールや手数料は重要なポイントです。メルカリは売上残高が211円以上あれば振込申請が可能ですが、申請金額が1万円未満の場合は210円の振込手数料が発生します。金融機関を問わず1万円以上の申請で手数料が無料になります。

ラクマの場合、売上残高が1000円以上で振込申請が可能。メルカリと同じように振込手数料210円がかかりますが、1万円以上の金額で振込先を楽天銀行にした場合に限り、振込手数料が無料になります。ラクマの場合、楽天銀行以外の金融機関を選択すると1万円以上の振込であっても必ず手数料(210円)がかかるというわけです。

ラクマの振込申請画面 ラクマの振込スケジュール

左:ラクマの振込申請画面右:振込スケジュール。楽天銀行を使えば当日振込も可

さらに大きく違うのは、振込スケジュールです。メルカリの場合、振込申請の締切日は毎週月曜日となっています。

別途振込手数料(200円)が必要な「お急ぎ振込」を使えば、翌営業日(9時00分〜23時59分の申請の場合は翌々営業日)の振込が可能ですが、通常は締切日から数えて4営業日目の振込が最短です。

ラクマは毎日振込申請が可能で、0時00分〜8時59分の申請で翌営業日、9時00分〜23時59分の申請で翌々営業日には振込が完了します。振込先を楽天銀行にした場合に限り、最短で当日振り込みも可能です。

例:2019年1月8日(火)に振込申請をした場合
メルカリ ラクマ
締切日 1月14日(月) 1月8日(火)
振込日 1月18日(金) 【楽天銀行】0時00分〜8時59分の申請:1月8日(火) 9時00分〜23時59分の申請:1月9日(水)
【その他の金融機関】0時00分〜8時59分の申請:1月9日(水)9時00分〜23時59分の申請:1月10日(木)

メルカリ便とラクマパック、発送方法で選ぶならどっち?

宅急便や普通郵便、レターパックなどの他、メルカリとラクマではそれぞれ独自の配送サービスを選択することができます。

メルカリはヤマト運輸提携の「らくらくメルカリ便」、日本郵便提携の「ゆうゆうメルカリ便」、ラクマは同じくヤマト運輸・日本郵便連携の「かんたんラクマパック」を用意しています。

発送サービスの違い
らくらくメルカリ便 ゆうゆうメルカリ便 かんたんラクマパック
宛名書き不要
全国一律料金
対応サイズの広さ A4サイズ〜160サイズ A4サイズ〜100サイズ A4サイズ〜170サイズ
配送状況がわかる
配送補償
匿名配送
集荷

メルカリ便・かんたんラクマパックともに、日本郵便の「ゆうパケット」(小型サイズ)や「ゆうパック」、ヤマト運輸の「ネコポス」(小型サイズ)・「宅急便コンパクト」(専用薄型BOX)など、幅広いサイズやサービス内容を選択できるのが大きな特徴です。

配送用のQRコードを利用することで送り状の宛名書きがいらない点も便利。配送時にトラブルが発生しても商品代金や販売利益が補償されるのも心強いポイントです。

メルカリ便なら集荷もOK。PUDOが使えて便利

らくらくメルカリ便のメリット

発送方法で比較した場合、「らくらくメルカリ便」は匿名配送に加えて集荷依頼ができる点が大きなメリットです。

フリマアプリを利用して取引をする際、自分の住所と氏名を見ず知らずの他人に知られるのは不安なもの。それは出品者・購入者ともに同様です。メルカリは「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」ともに匿名配送ができる上、30円の追加料金を支払うだけでメルカリ内から集荷依頼をすることができます。

家電や家具など大きな荷物の発送や、子育てや介護で外出が難しい場合でも気軽に利用することができます。

また、集荷サービスこそありませんが、ラクマも2019年1月から「かんたんラクマパック」(日本郵便)の新機能として匿名配送が可能になりました。

フリマアプリ「ラクマ」、匿名配送サービスを提供開始 日本郵便と連携

メルカリは2018年11月より、駅やスーパー、コンビニなどに設置してあるオープン型宅配便ロッカー「PUDO」での発送も可能になりました。24時間発送可能な窓口が増え、時間の制約から開放されるのは嬉しいポイントです。

11月21日(水)よりオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」から「メルカリ」の発送が可能に

メルカリ、ラクマ安全なのはどっち?

メルカリボックス

メルカリの公式Q&A「メルカリボックス」回答者は全員評価5以上の優良ユーザーなので安心

値下げ交渉に応じたのに購入されず放置されてしまった、いつまで経っても受け取り評価がされないなど、フリマアプリ特有のトラブル事例は数多く報告されています。

メルカリは、違反行為や迷惑行為に対して直接メルカリ事務局に相談できるカスタマーサポート体制を整えています。また、問題や疑問が生じた場合に過去の事例から回答を検索したり、他のユーザーに相談できたりする「メルカリボックス」のサービスもあります。

メルカリ あんしん・あんぜん宣言!
メルカリ、出品者の本人確認を強化 住所・氏名・生年月日の登録が必須に

ラクマは購入申請ができる

ラクマもメルカリ同様、禁止行為リストやマナーリストを明示した上で、違反商品のパトロールや本人確認システムなど安全な取引への取り組みを行っています。

また、メルカリは出品者が購入者を選択することはできませんが、ラクマの場合は出品者が事前に購入者を選ぶことができる「購入申請」システムがあります。

出品する際に購入申請の有無を設定する 購入者の購入申請画面

左:出品する際に購入申請の設定ができる右:購入申請の承認後に購入可能

購入申請の有無は出品時に設定することができ、購入者は出品者から承認されることで初めて取引を開始することができます。

購入者にとっては煩わしさがあるので購入率自体は下がる可能性がありますが、出品者は購入候補者の過去の取引評価などを事前に確認した上で怪しい相手との取引を避けることができるため不安要素が減ります。

また、記事冒頭で紹介した通り、女性向けフリマアプリ「フリル」を前身としたラクマは、統合後の現在も利用者の約7割は女性。加えて、比較的高価な商品を安定した市場で取引したい60代以上のシニアユーザーも増えてきています。つまり、多少時間がかかっても安全な取引を求めるユーザー率がそもそも高い点にも着目したいところです。

メルカリ、ラクマこんな独自サービスも

メルカリもラクマも、売り方の流れやページのUIなど類似点は数多くありますが、それぞれにはない独自のサービスも人気を集めています。

メルカリのライブコマース「メルカリチャンネル」

メルカリチャンネル メルカリチャンネル配信画面

メルカリでは、商品紹介動画をライブ配信し、購入者とリアルタイムでコメントや質問のやり取りができるライブコマースサービス「メルカリチャンネル」が話題を呼んでいます。

「メルカリチャンネル」のメリットは、出品者が画面に姿を表して直接商品をアピールすることで購入者に安心感を与えることができ、商品が早く売れやすくなること。また、一度の配信で何品も売ることができるので、一つひとつ手入力で出品するよりも短時間でたくさんの商品を売り切ることができます。

また、リアルタイムで視聴者からの質問やコメントに口頭で回答できるのも大きなポイント。コメント入力よりも早く確実で購入者も安心できます。

メルカリチャンネルは、タイムラインの[ライブ]タブから「ライブ」ボタンをタップして個人のチャンネルを開設します。商品は事前に用意したものだけでなく、配信中に追加することもできます。

メルカリ、ライブ配信でフリマする「メルカリチャンネル」開始 まずは多数の芸能人が登場

ラクマの売上金は「楽天キャッシュ」にチャージできる

楽天キャッシュとは

楽天キャッシュなら売上金1円以上から入金できるので便利

ラクマでの売上金は、そのまま商品の購入などに充てることもできますが、楽天のオンライン電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージすることで、「楽天市場」やコンビニなどでも利用することができます。

「楽天キャッシュ」とは、楽天グループの各種オンラインサービスやローソン、無印良品などで利用できる楽天会員向けのオンライン電子マネーです。売上金が1円以上あれば、ラクマアプリ内でリアルタイムにチャージできるので、現時点で最も早く売上金を入手できる方法とも言えます。

通常、ラクマでの売上金は「楽天銀行」経由で1万円以上の振り込みをした場合、手数料無料ですが、楽天キャッシュへのチャージは1万円以下であっても手数料がかかりません。また、一度楽天キャッシュにチャージした後でも、「楽天銀行」へ入金することで現金として出金することも可能です。

楽天キャッシュ:お買い物や旅行などに使える便利なオンライン電子マネー:楽天キャッシュの便利な使い方

結局メルカリ、ラクマどっちがいい? 実際に使ってみた

実際にそれぞれのアプリをインストールし、出品してみました。結論から言えば、利用者数が多い分、いろいろなタイプのユーザーがいるリスクを考慮したとしても、すばやく売りたい場合はメルカリが適していると言えそうです。

【メルカリ】絶対数が多い分、とにかくリアクションが早い

メルカリ商品詳細画面 取引画面

メルカリ、ラクマどちらにも共通して言えることですが商品の撮影から紹介文を書いて出品するまで、操作自体はとにかく簡単です。メルカリは、本・CD・DVD・BD(ブルーレイディスク)・ゲームソフトに限りバーコードをかざすだけで出品できる「バーコード出品機能」や、よく使う商品の説明文を登録して出品時に簡単に表示できる「テンプレート機能」はとても便利だと感じました。

今回出品したのは一度だけ使用したバッグでしたが、出品した当日に多数コメントが入り、値下げ交渉もされることなく提示価格で売れました。ラクマのようにメルカリに購入申請制度はありませんが、実際は事前に一言コメントがあって(あるいは値下げ交渉をされて)売却することの方が多いように感じます。

出品する時間帯や曜日など出品のタイミングによっても左右されますが、化粧品など中古であっても人気のブランド品や高価なものは管理状態が良ければ売れますし、どこで買っても価格が変わらないものや新品・未開封のもの、本なども売れやすい傾向にあります。

【ラクマ】写真の加工が簡単にできる、果たして売れ行きは?

ラクマ 出品画像 ラクマ 画像 加工

出品する際に一番重要とも言える商品画像。メルカリの場合画像は最大10枚まで登録でき(ラクマは最大4枚)、より魅力的に見せるための画像加工は、明るさやコントラストの調整など細かいプロ仕様で頼りになるのですが、操作に時間がかかります。

その点ラクマは描画や切り抜き、テキスト挿入などのほかは「高解像度」「風景」「食品」「人物」「夜景」などテーマに沿って自動調整してくれる「フォトエディター」機能がとても便利でした。価格を入力する際も、過去の事例から算出された「売れ筋価格」の表示が出るなどフォーマットは総じて丁寧な印象です。

しかし、今回出品したパンプスは残念ながら3日経っても「いいね」や「コメント」は付きませんでした。アプリに記載されていた情報では、ラクマは「多くの商品が出品してから3日以内に売れている」とのことでしたが、早々に戦線離脱してしまって少しさみしい気も。

ただし、旬やタイミングによって商品の売れ行きも変わります。ラクマの公式ブログでは、売れ筋情報や人気ユーザーへのインタビュー、機能紹介コンテンツなどラクマをより楽しむためのヒントを掲載しており、出品時の参考になりそうです。

ラクマお知らせブログ

おさらい
フリマアプリはルールとマナーを守って

同じ商品を他社のサービスを使って二重に出品する「同時出品」の禁止など、メルカリ・ラクマはそれぞれ禁止されている行為・禁止されている出品物・守ってほしいマナーなどを明確にしています。出品前に必ずそれぞれのルールとマナーを確認しておきましょう。禁止行為があった場合、アカウントの停止や退会など厳しい処分が設けられています。

禁止されている行為 - メルカリ

ラクマのルール - ラクマ

まとめ

今回紹介した内容の他にも、ラクマではショップごとに発行されるURLを友達と共有できる機能があったり、メルカリでは質問にその場で即答してくれる「チャットbot」の導入が開始されたりと、両者ともにコンテンツの密度は年々高まる傾向にあります。

今回の検証では、メルカリは早く確実に売りたいユーザー向け、ラクマはより高額なものを安心して取り引きしたいユーザー向けといった印象を受けました。双方のメリットを理解した上で、自分に合った選択や使い分けが求められるでしょう。

EDITED BY SORA