ドコモの2019年夏スマホ おすすめ機種まとめ 新料金プランを踏まえた選び方

ドコモのスマホ2019年夏モデル おすすめ機種と選び方まとめ

2019年もNTTドコモから夏モデルのスマホが一気に登場しました。今シーズンは、買い方を含めてこれまでとは大きく異なるポイントがあるので、よく情報を集めてからモデルを選びたいところです。本記事では、この夏モデルならではの買い方と、具体的なおすすめ機種をズバリ紹介していきます。

新料金プランを踏まえたスマホの買い方とは?

NTTドコモは2019年5月31日、回線契約に付随する本体購入補助の新規受付を終了しました。要するに、回線契約に伴う本体の値引きが廃止されたわけです。とはいえ、スマホはこれまで通り分割で買えるので、一度に高額の機種代金を迫られることはありません。さらに、端末の価格と通信料金を分けた新しいプラン「ギガホ」「ギガホライト」が採用されています。

これにより、新しいスマホの買い方として「スマホおかえしプログラム」が導入されました。36回払いでスマホを購入すると、最大3分の1の支払いが免除される仕組みです。つまり、24回払った時点で本体を返却すれば、以降の支払いが免除されることになります。

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

値引きのように感じるかもしれませんが、本体が手元からなくなるので、「有利な下取り」と考えたほうがよいでしょう。2年ごとにスマホを買い換えている人にはとても魅力的です。逆に、2年以上使い続けたい人にとっては、あまりお得にはなりません(2年を超えても、返却すれば残債が期間に応じて免除されます)。

スマホおかえしプログラムが対応するのは、高価なハイエンドモデルのみです。これらの製品の購入を検討していて、2年で買い換えようと考えているなら、ぜひ利用したいところです。逆に、中級モデルやエントリーモデルを狙っているなら、特別にお得な買い方はないため、現金一括や分割購入は希望に応じて選べばよいでしょう。

今回は、スマホおかえしプログラムが適用される上位モデルと、中級クラスに分けてベストバイを紹介します。なお記事中の価格表記は、ドコモオンラインショップのプライスです(2019年7月1日時点)。

ハイエンドモデルのおすすめスマホ

上位モデルはすべて「スマホおかえしプログラム」に対応しています。36回払いで購入すれば、24回目で本体を返却することで支払いが終了します。

【超おすすめ】Galaxy S10(8万9424円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

極限まで縁(フチ)を削った新世代の有機ELディスプレイが魅力のGalaxy S10

この夏モデルでは、頭一つ抜けているのがGalaxy S10です。ドコモショップの店員さんにヒアリングしても、「一番人気があります」とのことでした。

とにかく素晴らしいのがディスプレイで、明るく美しい新世代の有機ELを採用しています。このディスプレイは左右が湾曲しているので、6.1インチの大画面ながら、本体はスリムで持ちやすくなっています。さらに、指紋センサーをディスプレイに内蔵しています。デザイン上では、指紋センサーがなくスッキリしています。その上で、画面をタッチすればロックが解除できます。

性能も最上クラスで、メモリが8GB、ストレージは128GBとどちらも十分です。ワイヤレス給電にも対応しています。ワイヤレス充電に対応するワイヤレスイヤホンや他のスマホを背面に重ねると、Galaxy S10から充電できるのです。もちろんGalaxy S10のバッテリーが減るので、緊急的に少しだけ充電するのに向いています。

カメラはトリプルで、通常・広角・ズームが利用できます。さらに、防水、おサイフケータイ、テレビに対応し、死角がありません。

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NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

背面は光の当たり方で色が変わる

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カメラはトリプルを採用

【おすすめ】AQUOS R3(8万9424円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

AQUOS R3は動画撮影にこだわる上位モデル

シャープ製の上位モデルです。上位機の多くが有機ELを採用していますが、シャープは液晶にこだわり、独自のPro IGZOを採用しています。視野角の広さでは有機ELに劣りますが、写真を表示した際の色合いの美しさは目を見張ります。また高速な応答により、スクロールしたときの残像が残りません。

カメラは動画にこだわっていて、撮影したビデオを自動的に編集し、短時間で見られるベスト盤のショートムービーを自動で作ってくれます。さらに、見どころのシーンであるとAIが判断すると、静止画も自動で撮影します。静止画もAIによる被写体ブレ防止など、独自の機能を盛り込んでいます。

トリプルカメラのモデルに比べるとやや地味ですが、動画撮影にこだわるならおすすめです。メニューなどがとてもわかりやすく、防水、おサイフケータイ、テレビ、ワイヤレス充電にも対応しています。

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背面カラーはキャリアによって異なるが、NTTドコモには、美しいラグジュアリーレッドを用意

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指紋センサーが本体正面の下部分にあり、ホームボタンとしても利用できる

【おすすめ】Xperia 1(10万3032円)

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縦長のディスプレイを採用するXperia 1は上下に少し縁(フチ)が残っているため、より細長く感じる

ソニー製スマホのハイエンドモデルです。他の機種と違うのは、とても細長いボディーです。4K対応の有機ELディスプレイは3840×1644ドットで、21対9という縦横比。つまり、2対1以上に細長いわけです。

動画を見るには最適ですし、アプリを2画面表示で作業するのにも向きます。また、タテに持ってブラウザーでニュースサイトなどを表示すると、他のスマホより多くの情報が表示できます。ところが横表示のゲームなどでは、画面の左右が黒帯になることがあります。多くのスマホで撮影する4対3の写真でも左右や表示によっては上下が盛大に余ってしまいます。独特な縦横比のディスプレイが自分に見合っているかどうかを考えて選択するべきモデルです。

価格が高いわりに、ライバルに比べるとスペックがやや見劣りします。CPUはSnapdragon 855とハイエンドですが、RAMが6GB、ROMが64GBしかありません。一方、カメラはトリプルで、標準、2倍ズーム、超広角と素晴らしい構成です。

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背面は美しいガラス製だ

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右のGalaxy S10と比べると、ずいぶん細長いことがわかる

【おすすめ】Galaxy S10+(10万1088円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

Galaxy S10+は、Galaxy S10同様に非常に美しい有機ELディスプレイが特徴

Galaxy S10シリーズの大画面モデルです。Galaxy S10が6.1インチなのに対し、Galaxy S10+は6.4インチです。実際には、さほどサイズの差がなく、大きな違いは、インカメラがデュアルになること、バッテリー容量が4000mAhと多くなること等です。スペック上の性能やアウトカメラは同様です。

こちらもおすすめモデルなのですが、価格がずいぶん高い割にGalaxy S10との差が少ないため、どちらを選ぶか考えるとおすすめ度は下がります。少しでも大きなディスプレイで、ゲームなどを楽しみたい人には推奨できます。防水、おサイフケータイ、テレビに対応し、ワイヤレス充電、給電が可能と弱点はありません。

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

背面はガラス製。シックで高級感がある

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

インカメラが2つになるのがGalaxy S10との違い

お買い得な中級モデルのおすすめスマホ

以下のモデルは、スマホおかえしプログラムに対応していません。そもそも価格が手ごろなモデルばかりになります。

【超おすすめ】Google Pixel 3a(4万6656円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

シンプルなデザインのPixel 3aは余分なアプリも少ない

5万円を切る価格ながら、有機ELディスプレイを採用するGoogle製の新しいモデルです。ディスプレイサイズは5.6インチと、最近にしては小ぶりで持ちやすいのも特徴の一つです。背面は樹脂製ですが、スッキリとしたデザインで、ガラスを採用する上位モデルのPixel 3と見た目はほとんど変わりません。

カメラはシングルですが、独自のAIが優れているので、美しい写真が撮影できます。夜景の撮影にも強いのが特徴の一つです。ただし、光学ズームや超ワイド撮影はできないのが欠点です。

スペックもこのクラスとしては十分です。RAMは4GB、ROMは64GB。残念ながらmicroSDカードによる増設ができない点は気をつけてください。動画をたくさんダウンロードしたり、写真の枚数が多い方にはおすすめしづらい製品です。おサイフケータイは搭載しますが、防水やテレビは非対応です。

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NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

シングルカメラでも美しい写真が撮れるのが特徴の1つ

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純正のケースはファブリックで、カジュアルな印象だが素晴らしい

Google Pixel 3aを見る

【おすすめ】arrows Be3(3万3048円)

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手ごろな価格が魅力のarrows Be3

画面の割れに強いarrowsシリーズの新モデルです。本体が軽く持ちやすいのが特徴です。背面は樹脂製なので、ガラスモデルに比べると高級感が劣りますが、手が滑りにくいのがいいところです。また、ハンドソープで洗うこともできます。

ディスプレイは5.6インチの液晶で、上下に縁が残っていますが、価格を考えれば妥当な構成です。防水、おサイフケータイ、テレビに対応します。わかりやすいメニューなどが特徴の国内モデルなので、ガラケーからの乗り換えにも向いています。

ただし性能は程々で、メモリが3GB、内蔵ストレージが32GBとスペックもいま一歩です。電話やLINEを中心にライトに使うユーザーにおすすめします。

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

シングルカメラで、写真にはあまり期待しないほうがいい

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

アンテナ内蔵でワンセグがすぐに視聴できる。東京五輪も楽しめる

【おすすめ】LG style2(3万8880円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

LG style 2は手ごろな価格の大画面モデル

3万円台のモデルの中では大画面の6インチディスプレイを採用しています。さらに、バッテリー容量が3900mAhと多いので、長時間使いたい人にはよいでしょう。

かなりお買い得感の強い製品で、内蔵ストレージも64GBと価格にしては大容量。ただし、CPUは高性能とは言えないので、ライトユースに向いています。防水、おサイフケータイ、テレビも対応しています。

カメラはデュアルで、標準と広角レンズを採用。これも最近のトレンドで、スナップ写真でも広い範囲を収められます。手ごろな予算で大画面モデルが欲しいならおすすめです。

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

デザインに安っぽさがないのがいいところ

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

カメラはデュアルで、指紋センサーはその下に搭載

【おすすめ】Xperia Ace(4万8600円)

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

Xperia Aceは本体がコンパクトな分、額縁が太く感じてしまう

最近では少なくなったコンパクトなディスプレイを採用するモデルです。5インチディスプレイは、小さなスマホを求める向きには魅力です。以前のスマホとは違い、18対9の細長いタイプなので、画面は意外に広く感じるでしょう。ただし、上下の縁が多く残っているのがちょっと残念です。

カメラはシングルですが、光学式+電子式の手ぶれ補正を搭載し、暗いシーンでの撮影に強いのが特徴です。またインカメラが超広角なので、人数が多いスナップ写真でも自撮りできます。

小さな割には、やや価格が高めですが、高級感のあるボディがなかなか素敵です。指紋センサーは本体右側面に搭載。使用中に邪魔にならない配置ですが、左手持ちだと認識させる指に戸惑ってしまいます。

性能は十分なので、ベテランユーザーの2台目にもおすすめします。防水、おサイフケータイには対応しますが、テレビは視聴できません。

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

本体は質感も良く、コンパクトなので愛着が湧く

NTTドコモ スマホ2019年夏モデル おすすめ

左がGalaxy S10。比較するとXperia Aceの小ささがよくわかる

まとめ

NTTドコモの2019年夏モデルを、ハイエンドモデルとスタンダードモデルに分けて紹介しました。今夏からスマホの買い方が変わり始め、「割安感が減った」と思う人も少なくないかもしれません。しかし、全体的にスペックが向上しているので、より末永く、満足して使えるはずです。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部