ディズニープラスとNetflixを徹底比較

ディズニープラスとNetflixを徹底比較、実際に使ってわかったメリット・デメリット

図解でわかりやすく解説、失敗しないサービス選び

オリジナル作品や独占配信で人気の「ディズニープラス」と「Netflix」。独占配信などのコンテンツはもちろん、料金プランやアプリの機能、使い勝手に違いがあります。

本記事では、実際に両サービスを利用した体験をもとに、それぞれのメリット・デメリットを図解とともに比較。サービス選びの参考になるポイントもあわせて紹介します。

ディズニープラス公式サイト(年額プランは実質2カ月無料でお得)

【ニーズ別に診断】ディズニープラスとNetflixどっちがおすすめ?

どちらの動画配信サービスに登録するか迷っている場合、自分の視聴スタイルに合った方を選ぶのが一番です。

下の図解では「海外ドラマを観たい」「家族で一緒に使いたい」「コスパを重視したい」など、よくあるニーズごとにNetflixとディズニープラスのおすすめ度を比較しました。

この後、それぞれの特徴について実際の使用感とともにより具体的に紹介していきます。

ディズニープラス Netflix 比較図解

ディズニープラスとNetflixの料金など基本スペックを比較

ディズニープラスとNetflixの月額料金や支払い方法、サービスの基本仕様を比較してみます。

  ディズニープラス Netflix
月額料金
  • 1140円(スタンダード)
  • 1520円(プレミアム)
  • 年額プラン
    • 1万1400円(スタンダード)
    • 1万5200円(プレミアム)
  • 890円(広告つきスタンダード)
  • 1590円(スタンダード)
  • 2290円(プレミアム)
無料体験 ✕(パッケージプランが展開するキャンペーンを除く) ✕(パッケージプランが展開するキャンペーンを除く)
見放題作品数 1万本以上 非公開
画質
  • 1080p フルHD(スタンダード)
  • 4K UHD+HDR(プレミアム)
  • ドルビービジョン(プレミアム/対応デバイス)
  • 1080p フルHD(広告つきスタンダード/スタンダード)
  • 4K UHD+HDR(プレミアム)
  • ドルビービジョン(スタンダード以上/対応デバイス)
最高音質
  • 5.1サラウンド(スタンダード)
  • ドルビーアトモス(プレミアム)
  • 5.1サラウンド
  • ドルビーアトモス
支払い方法
  • クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club)
  • PayPal
  • PayPay
  • ディズニープラス プリペイドカード
  • アプリ内課金(App Store/GooglePlay/Amazon)
  • ディズニープラスが含まれているパッケージプラン(※1)
  • クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club)
  • Netflixプリペイド・ギフトカード
  • PayPay
  • キャリア決済(au・UQモバイル/docomo/softbank・ワイモバイル)
  • Netflixが含まれているパッケージプラン(※2)
同時視聴台数
  • 2台(スタンダード)
  • 4台(プレミアム)
  • 2台(広告つきスタンダード/スタンダード)
  • 4台(プレミアム)
ダウンロード機能
動画視聴以外のサービス ディズニーDXアプリ(ドコモからの入会のみ) 無料ゲーム

※1:Netflix付きプランを提供する主な事業者:auひかり/ベネフィット・ワン/BIC WiMAX/コミュファ光/eo光ネット/J:COM/KDDI/NTTドコモ/大阪ガス/SoftBank/QTnet・BBIQ/UQ mobile/UQ WiMax/ワイヤレスゲートWi-Fi + WiMAX/YAMADA air mobile WiMAX
※2:ディズニープラス付きプランを提供する主な事業者:ドコモ/J:COM/Hulu/ABEMAプレミアム/DMM

ディズニープラスとNetflixは、画質や音質、同時視聴台数などの仕様はよく似ています。無料体験がないことや、全作品が見放題である点も共通です。

大きく異なるのは、配信しているコンテンツのほか、広告や年額プランの有無。ディズニープラスには年額プランがあり実質2カ月分が無料になるため、長期利用を考えている人には魅力的です。

実際に使って感じた、ディズニープラスのメリット・デメリット

ディズニープラスは、ディズニーやピクサーをはじめ、他の動画配信サービスでは観られない作品が充実しています。ここでは、実際に利用して感じたメリットと、使ってみて初めて気づいた気になる点を、ユーザー目線で詳しく紹介します。

ディズニープラス公式サイト

ドコモユーザーはドコモ経由での登録がお得

ディズニーやマーベル、ピクサー作品などを独占配信

ディズニープラス イメージ

ディズニープラス最大の特徴は、ディズニー作品をはじめとする独占配信コンテンツの豊富さです。ここでしか観られない作品が多数そろっており、動画配信サービスの中でも際立った魅力の一つとなっています。

『ミッキー&フレンズ』シリーズ、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』などのプリンセスシリーズ、『トイ・ストーリー』『インサイド・ヘッド』といったピクサー作品、『スパイダーマン』『キャプテン・アメリカ』などのマーベル作品、『スター・ウォーズ』シリーズまで、世界中で愛される名作を多数独占配信しています。

ディズニープラス イメージ

映画だけでなく、ディズニーランドのアトラクション舞台裏や映画のメイキングドキュメンタリーなど、ディズニーファン必見のコンテンツも揃っています。2025年7月に追加された『ディズニーランド70周年コレクション』では、パークのアトラクションやショーを高画質で楽しめる貴重な映像が好評です。

他の動画配信サービスと比べて配信本数は多くないものの、ディズニー作品が好きであれば興味を引くタイトルが次々と見つかりやすく、「視聴したいものがない」と感じる場面は少ないでしょう。

キッズ向け英語コンテンツが豊富

ディズニープラス キッズ向け英語コンテンツ

おうち英語学習に最適な『ディズニージュニア』シリーズ

子どもに英語の動画を見せて英語に親しんでもらいたい場合、ディズニープラスは最適です。聞き取りやすく丁寧な言葉遣いに加え、飽きずに楽しめるストーリー展開で、英語学習にも取り入れやすいとされています。

実際に視聴してみると、ディズニー映画はもちろん、ミッキー&フレンズ『ミッキーマウス クラブハウス』『ミニーのリボンショー パーティーへようこそ!』などの幼児向けシリーズは、やさしい英語で小学校低学年以下の子どもでも楽しめます。中には1話5分以内の作品もあり、集中力が続きにくい年齢でも最後まで見やすい構成です。

ディズニープラス 言語切替

視聴途中で英語と日本語の字幕や音声を切り替えられるのも魅力です。実際に使ってみると、英語に飽き始めたタイミングで日本語に切り替えるなど、状況に合わせた視聴がしやすく感じられました。

ディズニープラス公式サイト

ドコモユーザーはドコモ経由での登録がお得

年額プランや他サービスとのセットプランなど、お得に利用しやすい

ディズニープラス DMM セットプラン

DMM | Disney+ セットプラン

ディズニープラス ABEMA セットプラン

ABEMAプレミアム | ディズニープラス セットプラン

公式サイト経由でディズニープラスに申し込む場合は、月額プランに加えてお得な年額プランも選べます。月額1140円のスタンダードプランは年額1万1400円、月額1520円のプレミアムプランは年額1万5200円で、いずれも実質2カ月分が無料に。長期利用ならスタンダードプランは実質月額950円と、月額1000円を切る料金で利用できます。

さらに、ドコモをはじめとする他サービスとのセットプランにも注目です。

ディズニープラスのセットプラン
セットプラン提供事業者 月額料金 特典/お得ポイント
ドコモ
  • 月額1140円(スタンダード) 
  • 月額1520円(プレミアム)
  • ディズニーDXアプリがセットで利用可能
  • 最大6カ月割引(対象プラン契約者限定)
  • 月額料金の20%dポイント還元(対象プラン契約者限定)
J:COM
  • 月額1520円(プレミアムのみ)

※無料期間後はプレミアムプランで自動継続(スタンダードプランへの切り替えは別途手続きが必要)

  • 最大3カ月無料(指定サービスへの加入が必要)
Hulu
  • 月額1690円(Hulu | Disney+ スタンダード セットプラン)
  • 月額1990円(Hulu | Disney+ プレミアム セットプラン)
  • Huluの見放題作品とディズニープラスの両方が視聴可能
  • スタンダード:月額単体合計 2166円 → 約476円お得に
  • プレミアム:月額単体合計 2546円 → 約556円お得に
ABEMAプレミアム
  • 月額1470円(広告つきABEMAプレミアム | Disney+ スタンダード)
  • 月額1690円(ABEMAプレミアム | Disney+ スタンダード)
  • 月額1790円(広告つきABEMAプレミアム | Disney+ プレミアム)
  • 月額1990円(ABEMAプレミアム | Disney+ プレミアム)
  • ABEMAプレミアムとディズニープラスの両方が視聴可能
  • 広告つきABEMAプレミアム|スタンダード:月額単体合計 1720円 → 約250円お得に
  • ABEMAプレミアム|スタンダード:月額単体合計 2220円 → 約530円お得に
  • 広告つきABEMAプレミアム|プレミアム:月額単体合計 2100円 → 約310円お得に
  • ABEMAプレミアム|プレミアム:月額単体合計 2600円 → 約610円お得に
DMM
  • 月額1390円(DMM | Disney+ スタンダード セットプラン)
  • 月額1690円(DMM | Disney+ プレミアム セットプラン)
  • DMM TVの見放題作品とディズニープラスの両方が視聴可能
  • DMMプレミアム特典も利用可能
  • 初回登録特典としてDMMポイント付与(スタンダード1390ポイント/プレミアム1690ポイント
  • スタンダード:月額単体合計 1690円 → 約300円お得に
  • プレミアム:月額単体合計 2070円 → 約380円お得に

特定のプランやサービス、回線契約が条件になりますが、ドコモやJ:COM経由で申し込むと、月額料金が一定期間無料、または割引になる特典を受けられます。

ドコモユーザーはドコモ経由での登録がお得

また、Hulu・ABEMAプレミアム・DMM TV(DMMプレミアム)とのセットプランを利用すれば、見放題ラインナップの幅を広げられるのも魅力です。

特にDMMセットプランは、国内アニメやバラエティ、オリジナルドラマなど得意ジャンルがディズニープラスと重複しにくく、弱点を補える構成。さらに月額250円の追加でDMMプレミアム会員特典まで利用できるという、コストパフォーマンスの高さも際立ちます。

なお、いずれのセットプランにも年額プランはないため、契約前に条件を確認しておきましょう。

広告なしですべて見放題

ディズニープラスは、すべてのコンテンツを「広告なし」「見放題」で楽しめます。お得な年額プランでも広告は表示されないため、視聴中に広告を挟みたくない人や、広告フリーにするための追加料金をかけたくない人にとって魅力的です。

また、全作品が見放題の対象で、レンタルなど別途課金が必要な作品はありません。料金を確認する手間がなく、子どもの誤課金の心配もないため、安心して利用できます。

再生速度が変更不可などアプリの機能が物足りない

ディズニープラス アプリ 機能

ディズニープラスのアプリには、最低限必要なプレーヤー操作は備わっていますが、アニメを続けて視聴したい場合や細かな操作を重視する人にはやや機能不足に感じられる部分もあります。

前後への10秒スキップは、モバイル画面の再生/一時停止ボタンの左右に配置されており、シンプルながら便利です。字幕や吹き替えの切り替えも可能ですが、アニメを連続で観たいときにエピソードジャンプ機能がなく、「次のエピソード」へしか移動できない点は不便さが残ります。

また、再生速度の調整機能がないのも制限の一つです。語学学習のための利用や倍速視聴に慣れている視聴者にとっては使い勝手が悪く、スキマ時間に効率よくコンテンツを楽しみたい場合には不向きと感じることがあります。

ディズニー作品に興味がない場合、メリットを感じにくい

ディズニー作品

ディズニープラスのラインナップは、ディズニー、ピクサー、マーベルなどの独占配信に特化しています。その反面、それ以外のジャンルは充実しているとは言いがたい面があります。

たとえば特集カテゴリでは「アニメ」「ジャパンフォーカス」「韓国作品」「ミッキー&フレンズ」「プリンセス」などが並び、たとえば「ミッキー&フレンズ」と「国内アニメ全般」カテゴリは、同等に扱われているように見受けられます。視聴ランキングを見ても大半がディズニー関連作品で、ディズニー以外を目的とするユーザーは少ない印象です。

ディズニー以外のコンテンツも楽しみたい場合は、前述のセットプランを利用してラインナップを拡張すれば、両方のサービスをお得に利用できます。ただし、ディズニー作品にまったく興味がない場合は、他の動画配信サービスの方が満足度が高くなるかもしれません。

ディズニープラス公式サイト

ドコモユーザーはドコモ経由での登録がお得

実際に使って感じた、Netflixのメリット・デメリット

ここからは、Netflixを実際に使って感じたメリットとデメリットを紹介します。オリジナル作品の質や、視聴スタイルに合わせて選べる料金プラン、豊富なコンテンツの種類など、日常的に利用してこそ見えてくるポイントを中心にまとめました。

オリジナル作品のクオリティが高い

Netflixの魅力は、なんといっても質の高いオリジナル作品の数々です。他では見られない独自コンテンツが豊富にそろっており、「この作品を観るためにNetflixを契約した」という人も少なくありません。

Netflix オリジナル作品

「N」マークが付いているのがNetflixのオリジナル作品で、アクションやホラーなどの海外ドラマからアニメまで、幅広いジャンルが並びます。実際に視聴すると、その作品数の多さに驚かされます。

『ぐでたま』『ポケモン』『マイメロディ&クロミ』など、子どもも楽しめるキャラクター作品を大人向けにアレンジしたコンテンツもあり、幅広い層に訴求するラインナップが特徴です。

Netflixは年間170億ドル(約2.5兆円)もの巨額な予算をオリジナルコンテンツ制作に投じており、その規模は群を抜いています。日本のプライム帯ドラマと比べて制作費はおよそ4〜5倍ともいわれ、世界市場を視野に入れた大規模な作品づくりがおこなわれています。

Netflix 実写版ワンピース

たとえば、2023年に配信されたNetflixオリジナルドラマ『ONE PIECE』(実写版)は、1話あたり約1800万ドル(約26億円)の制作費がかかったと米経済メディア「フォーブス」などが報じており、映画さながらの映像美と演出規模で世界的な話題を集めました。

実際に視聴しても、その投資規模に見合うクオリティの高さは明らかで、映像の迫力や演出のスケールは劇場版映画に匹敵します。自宅にいながら本格的な映像体験を味わえるのは、Netflixオリジナル作品ならではの魅力です。

さらに、自国制作の作品だけでなく、『イカゲーム』『愛の不時着』などの韓国作品や、『地面師たち』『新幹線大爆破(リメイク)』といった日本作品も、高い演技力と洗練された映像表現で世界的な評価を得ています。

視聴スタイルによって料金プランが選べる

Netflix 料金プラン比較

さまざまな視聴スタイルに対応した料金プランがそろっているのもNetflixの魅力です。高画質で楽しみたい人、できるだけ安く視聴したい人、家族で共有したい人など、それぞれのニーズに合わせて選べます。

Netflixの料金プランは「広告つきスタンダード」「スタンダード」「プレミアム」の3種類。広告の有無で区別され、機能面は「広告つきスタンダード」と「スタンダード」がほぼ同じです。ただし、広告つきスタンダードでは一部視聴できない作品があり、ピクチャーインピクチャー(動画を小窓で再生する機能)も利用できません。

広告は動画の冒頭やシーンの切れ目などに挿入され、作品の流れを妨げにくい仕様です。実際に利用すると、YouTubeやAmazonプライムビデオに比べて短く、作品によっては広告が流れない場合もあり、想像以上にストレスは少ない印象です。

一方、家族で頻繁に同時視聴をする場合や、複数のデバイスにダウンロードしたい場合、より高画質を求める場合は「プレミアムプラン」がおすすめ。4K対応や最大4台での同時視聴が可能で、Netflixの機能を最大限に活用できます。

なお、Netflixでは不定期に料金やプラン内容の見直しがおこなわれます。値上げや仕様変更の情報は、Netflixからの案内メールでこまめに確認しておくと安心です。

語学学習にも最適

Netflix 言語切替

海外ドラマや洋画を活用して英語を学びたい人にも、Netflixは非常に向いています。音声や字幕の言語は視聴中に自由に切り替えられるほか、アプリでは再生速度の調整や数秒前への巻き戻しも可能。英語音声を聞き逃してもすぐに確認できるため、効率的に学習できます。

さらに、Netflixオリジナル作品の多くは英語や日本語だけでなく、ポルトガル語・イタリア語・フランス語など複数言語に対応。英語以外の語学学習にも役立ちます。

ネイティブの発音や自然な会話表現に大量に触れられるのは、海外発の動画配信サービスならではの強みです。自宅にいながら、本場の言語環境に近い学習体験ができるのは大きな魅力といえるでしょう。

レコメンド機能で新しい作品に出会える

Netflixの大きな特長のひとつが、視聴履歴をもとにおすすめ作品を提案してくれるレコメンド機能です。ひとつ作品を観ると、そのジャンルや傾向に近い作品が自動的に表示され、次々と新しい作品に出会えます。おすすめを順番にたどっていけば、観たい作品がないという事態にはなりにくいでしょう。

たとえば『薬屋のひとりごと』を視聴すると、「あなたへの今日のイチオシ」に『鬼滅の刃 柱稽古編』『サカモトデイズ』『ダンダダン』『ウィッチウォッチ』など、話題のアニメが並びます。一方、『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』を視聴すると、「子供と一緒に楽しめる作品」特集が表示されました。プロフィール機能を利用して別ユーザーの視聴履歴を表示すると、提案される作品がまったく異なるのも面白いポイントです。

Netflix おすすめ機能

作品を評価するとおすすめに反映される

このレコメンドは使えば使うほど精度が高まり、自分好みの作品提案が増えていきます。視聴履歴に加え、作品詳細ページの「イマイチ」「イイネ!」「最高!」ボタンで好みを伝えると、その評価に近いジャンルやテイストの作品が「あなたの好みにぴったりの作品」として表示されます。

評価を積極的につけるほど、Netflixがユーザーの嗜好を学習し、まるで自分専用にカスタマイズされた動画プラットフォームのように進化していく感覚が味わえるでしょう。

最新作の配信が遅く、取り扱いが少ないジャンルも

全作品が見放題で楽しめる一方、最新作の配信は他の動画配信サービスよりも遅めです。他サービスではレンタル課金で先行配信されるような作品も、Netflixでは見放題に追加されるまで待つ必要があります。

Netflix 最新作品

実際に使ってみても、「新着作品」の一覧はあるものの現在放送中のアニメや最新映画などの特集は組まれておらず、新しい作品を優先的に観たい人にはやや物足りない印象です。

また、Netflixオリジナルはアクション、ホラー、ラブロマンス、アニメなど多彩ですが、オリジナル以外のジャンルには偏りがあります。特に日本国内のドラマやアニメは選択肢が限られ、好みに合う作品が見つからない場合もあるでしょう。

とはいえ、Netflix独占配信の作品は見逃せません。たとえば2025年7月には『火垂るの墓』の配信がスタート。ジブリ作品としては日本初のインターネット配信となり、大きな話題を集めました。

広告つきプランには視聴・ダウンロード制限あり

Netflixは視聴スタイルに合わせてプランを選べますが、リーズナブルな広告つきプランには広告表示だけでなく、機能面でもいくつかの制限があります。

Netflix 広告プラン 見られない作品

まず視聴面では、大半の作品は観られるものの、一部はライセンスの関係で再生できません。観られない作品には右上に鍵マークが表示され、「広告つきプランではライセンスの関係でご覧いただけません。」と案内されます。中にはNetflix独占配信作品にも鍵マークがついている場合があり、これらは事前に確認できないため、登録後にがっかりしてしまうこともあるかもしれません。

ダウンロード機能にも制限があり、広告つきプランではデバイス1台につき毎月15作品まで、かつダウンロードできるデバイスは最大2台までに限られます。広告なしプランでは1台につき最大100作品まで可能なため、オフライン視聴を重視する人にとってはネックになることもあるでしょう。

さらに、広告つきプランでは小窓再生(ピクチャー・イン・ピクチャー)やウェブブラウザでの再生速度変更が利用できません。「広告が付くだけで安く見られる」と思って選んだものの、実際に使うとこうした機能制限に戸惑う場面がありました。

使ってわかった、ディズニープラスとNetflixの機能比較

ここからは、ディズニープラスとNetflixそれぞれの動画視聴機能について、実際の使用感をもとに比較していきます。画質やダウンロード機能、アプリの操作性、テレビやPCといった各デバイスでの観やすさなど、日常的に使う中で気になるポイントを詳しくチェックしました。

画質を比較

ディズニープラス netflix 画質比較

ディズニープラスNetflixともにUHD/4Kやドルビービジョンなど、高画質フォーマットでの配信に対応しています。スタンダードプランとプレミアムプランで両者間に画質の差はなく、「できるだけ高画質で観たい」という目的だけなら、どちらを選んでも大きな違いはありません。

ただし、プレミアムプランの月額料金はディズニープラスのほうが安いため、コストを抑えて4K映像を楽しみたい人にはディズニープラスが有利です。

ディズニープラスでは一部の対応デバイス・対応作品に限り、IMAX Enhancedや3Dといったより迫力のある映像フォーマットにも対応しています。対応するプロジェクターやVRヘッドセットを持っている場合は、この点もディズニープラスを選ぶ決め手になるでしょう。

ダウンロード機能を比較

ディズニープラス Netflix ダウンロード機能

ダウンロード機能に関しては、圧倒的にディズニープラスが有利です。作品のダウンロード数に制限がなく、スタンダード/プレミアム問わず最大10台のデバイスにダウンロード可能。さらに、一度ダウンロードした作品は、オフライン状態が30日続かない限り視聴し続けられます。この自由度の高さは、Netflixだけでなく他の多くの動画配信サービスと比較しても魅力的です。

一方Netflixでは、広告つきプランの場合、デバイス1台につき毎月15作品までという制限があり、一部の作品はダウンロード自体ができません。スタンダードプラン以上では制限が大きく緩和されますが、ディズニープラスほどの自由度はありません。そのため、外出先での視聴やダウンロード活用を重視する人には、ディズニープラスがおすすめと言えるでしょう。

アカウント共有機能を比較

Netflix ディズニープラス アカウント共有

家族でアカウントを共有する機能については、ディズニープラスNetflixも大きな差はありません。どちらもプロフィールを複数作成でき、キッズプロフィールの設定も可能です。小さな子どもでも安心して利用できるよう、視聴制限や年齢に応じたコンテンツ表示ができます。

プロフィール数の上限は、ディズニープラスが6つ、Netflixは5つ。家族の人数が多い場合や、視聴履歴の管理を徹底したい場合などは、ディズニープラスの方がやや有利です。

大きな違いは「世帯外との共有」にあります。Netflixは基本的に同一世帯での利用が前提ですが、ディズニープラスでは「追加メンバー」(月額490円)として、世帯外の18歳以上の家族や友人1人とアカウントを共有できます。この追加メンバーは同時視聴1台・プロフィール作成1つに限られるものの、使い方次第では非常にコストパフォーマンスの高い方法になります。

アプリの動画再生機能を比較

Netflix ディズニープラス 機能比較

アプリの再生機能については、全体的にNetflixのほうが使いやすく感じます。オープニングやエンディングを手動でスキップできるほか、再生中でもエピソード選択が可能で、再生速度も0.75〜1.5倍の5段階から選択可能。映画・海外ドラマ・アニメとジャンルを問わず快適に視聴できる工夫が多く、細かな調整をしたい人には特に便利です。

一方のディズニープラスは、字幕・吹替の切り替えやピクチャー・イン・ピクチャーなど、主にディズニー映画視聴に適した機能に特化している印象です。ただし、エンディングが自動スキップされたり、エピソード選択や倍速再生ができないため、国内アニメや連続ドラマを好む人には物足りなさを感じる場面もあります。

注意点として、Netflixの「広告つきスタンダードプラン」では、動画を小窓で再生しながら他のアプリを操作できる「ピクチャー・イン・ピクチャー」機能が使えません。この機能を重視する場合は、広告なしプランを選ぶのが安心です。

PC視聴時の機能・操作性を比較

ディズニープラス Netflix 機能比較

PCブラウザで視聴する場合、利用できる機能はアプリ版とやや異なります。

ディズニープラスのPCブラウザ版では、OP(手動)/EDスキップ(自動)、前後スキップ、字幕・吹替の言語切替が可能です。特に特徴的なのは、字幕のデザインを変更できる点で、フォントサイズや色を調整して見やすくカスタマイズできます。ただし、アプリ版と同様に再生速度の変更や再生中のエピソード選択はできません。

Netflixは、PCブラウザ版でもアプリとほぼ同じ操作性を備えており、直感的に使いやすい構成です。ただし「広告つきスタンダードプラン」では再生速度の変更ができないため、倍速再生を多用する人は注意が必要です。

作品の探しやすさを比較

ディズニープラス 作品検索

ディズニープラス

Netflix ホーム画面

Netflix

意外に重要なのが「作品の探しやすさ」です。アプリで実際に使ってみると、レコメンド機能や検索精度によって、視聴体験の快適さは大きく変わります。

ディズニープラスは、「ディズニー」「ピクサー」「マーベル」「スター・ウォーズ」「ナショナルジオグラフィック」「スター」といった主要ブランドごとに特集ページが用意され、作品が細かく分類されています。

そのうち、たとえば「ディズニー」カテゴリでは「イチオシ」「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品」「ミッキー&フレンズ」「実写映画」などがテーマ別に分けられており、「ディズニー作品が観たい」という大まかな気分でも作品を探しやすい仕様です。

ディズニープラス 検索結果

ディズニープラスで「魔法」と検索した結果

Netflix 検索

Netflixで「魔法」と検索した結果

ディズニープラスの検索機能は、入力したキーワードに忠実な結果を返すのが特徴です。たとえば「魔法」と入力すると、「魔法」という言葉をタイトルに含む作品だけが一覧で表示され、余計な検索結果やおすすめ作品は出てきません。無駄がなく、一覧性にも優れています。

一方、Netflixでは「魔法」と検索すると、タイトルに「魔法」が含まれる作品はもちろん、キーワードを含まない関連作品も次々に表示されます。ふんわりと「魔法に関係ありそうな作品」をおすすめしてくれるイメージで、精度の高いレコメンド機能が検索結果にも反映されています。

そのため、観たい作品やジャンルがはっきりしている場合はディズニープラスの方が探しやすく、逆に作品名やジャンルが決まっておらず提案してほしいときはNetflixが便利です。キーワードと関係のない作品が検索結果に混ざることにストレスを感じる人は、ディズニープラスの検索仕様のほうが快適に使えます。

テレビでの使用感を比較

ディズニープラス テレビ視聴画面

ディズニープラスのテレビ視聴画面

今回は、Fire TV Stickを使ってテレビで視聴した際のディズニープラスとNetflixの使用感を比較します。

どちらもテレビ視聴時に利用できる機能は限られており、プロフィール切替、OP/EDスキップ、字幕・吹替の言語切替、エピソードスキップ程度にとどまります。全体としては、最低限の機能が揃っているといった印象です。

Netflix テレビ

Netflixはテレビの検索画面にもおすすめが表示される

Netflixはトップ画面に視聴履歴や「いいね」をもとにしたおすすめ作品が並び、さらに作品一覧やおすすめがジャンルごとに整理されているため、目的の作品にたどり着きやすい構成です。検索画面にもおすすめ作品が表示され、視聴のきっかけが広がります。再生画面のUIもシンプルで、再生速度やエピソード選択といった操作が直感的におこなえます。

一方、ディズニープラスはブランド(ディズニー、ピクサー、マーベルなど)ごとのカテゴリが大きく配置され、特定シリーズをまとめて視聴したい場合に便利です。視覚的にわかりやすいアイコンや大きめのフォントが特徴で、家族や子どもと一緒に利用する際には安心感がありますが、ジャンルを横断的に探す場合はやや時間がかかる印象です。

【まとめ】ディズニープラスが向いている人、Netflixが向いている人

ディズニープラスとNetflix、それぞれの強みを踏まえると「どちらが自分に合っているか」がはっきり見えてきます。最後に、サービスごとに向いている人の特徴をまとめました。自分の視聴スタイルと照らし合わせて、最適なサブスク選びの参考にしてください。

ディズニープラス Netflix 比較図解

ディズニープラス公式サイト(年額プランは実質2カ月無料でお得)

EDITED BY
SORA