世界190カ国以上、2億7000万人を超える会員者数を誇り、今や動画配信サービスの代表格とも言えるNetflix(ネットフリックス)。Netflixには3種類の料金プランがあり、ドコモやauなどキャリア経由で加入するとお得になるプログラムも用意されています。
今回は、そんなNetflixの気になる料金ラインナップを徹底解説。それぞれのプランの違いから支払い方法、選び方や変更の手順まで詳しく紹介します。
月額料金(税別)から最大20%還元
Netflixの料金プランは基本3種類
Netflixには、料金・画質・同時ストリーミング可能なデバイス数によって「広告つきスタンダードプラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3種類の料金プランが用意されています。
プラン | 月額料金(税込) | 画質 | 同時再生可能なデバイス数 | ダウンロード |
---|---|---|---|---|
広告つきスタンダードプラン | 890円 | フルHD(高画質:1080p) | 2台 | 2台(1デバイスにつき毎月15作品まで) |
スタンダードプラン | 1590円 | フルHD(高画質:1080p) | 2台 | 2台(デバイスごとに最大100作品まで) |
プレミアムプラン | 2290円 | UHD 4K+HDR(超高画質:2160p) | 4台 | 6台(デバイスごとに最大100作品まで) |
従来のベーシックプラン(月額990円)は、2023年10月25日をもって新規受付を終了しています。ベーシックプランを契約中のユーザーは、アカウントをキャンセルするまで引き続き現行のプランのまま利用し続けることができます。プランの変更も可能です。
画質だけでなく、プランによって同時再生可能なデバイスの数が増減するのもNetflixの特徴です。また、全プランで作品のダウンロードが可能(ダウンロード対象作品に限る、広告つきスタンダードプランは毎月1デバイスにつき15作品まで)。外出先でもデータ通信量を気にせず楽しむことができます。


メンバーシップのキャンセル(解約)やプラン変更といったアカウント情報の変更は、アプリ上ではなくNetflixのウェブサイトから
もちろん、すべてのプランで配信コンテンツが見放題。利用中のプランはいつでも変更・解約が可能で、視聴期間の途中で解約手続きをした場合でも、対象となる期間の最終日までコンテンツを楽しむことができます。
他の動画配信サービスとの月額料金を比較
動画配信サービス各社の月額料金と比較すると、Netflixは上位プランになるほど割高な印象です。
月額料金(税込) | コンテンツ数(見放題) | 完全見放題 | 画質 | 無料お試し期間 | |
---|---|---|---|---|---|
Netflix |
|
非公開 | ○ | HD/フルHD/UHD 4K+HDR | - |
Lemino | 990円 | 約18万本 | × | SD/HD/フルHD/4K | 31日間(Leminoプレミアム) |
Hulu | 1026円 | 14万本以上 | ○(都度課金型「Huluストア」もあり) | SD/HD/フルHD/4K | - |
U-NEXT | 2189円 | 30万本以上 | × | フルHD/4K | 31日間 |
Amazonプライムビデオ |
600円(年会員だと実質492円) |
非公開 | × | SD/HD/フルHD/4K | 30日間 |
dアニメストア | 550円 | 5700作品以上 | × | SD/HD/フルHD | 31日間 |
ディズニープラス |
|
非公開 | ○ | SD/HD/フルHD/4K UHD | - |
ABEMAプレミアム | 960円 | 約8万エピソード | ○ | SD/HD/フルHD | - |
4K対応作品であってもプランによって視聴できないのは残念ですが、大半の動画配信サービスのような個別課金が一切なく、プランを問わず圧倒的なボリュームの作品群が見放題なのは最大の魅力です。
広告付きの割安プランから家族みんながそれぞれのデバイスで高画質映像を楽しめるプランまで。Netflixは、他の動画配信サービスよりもユーザーそれぞれの状況に見合った料金体系を設定しているのがポイントです。
安さにこだわるなら「広告つきスタンダードプラン」
3種類あるプランの中で最もリーズナブルなのが「広告つきスタンダードプラン」です。
- 【月額料金】890円(税込)
- 【画質】フルHD画質(最大1080p)
- 【同時再生可能なデバイスの数】2台
- 【ダウンロード可能なデバイスの数】2台(1デバイスにつき毎月15作品まで)
作品によっても異なりますが、視聴中1時間あたり4分程度の広告が挟み込まれます。ライセンスの都合で一部の作品が再生できない場合もあるほか、ダウンロードは1デバイスにつき毎月15作品までに制限されます。なお、広告が表示されるのは作品の視聴前もしくは視聴中で、ゲームのプレイ中は表示されません。
同時再生可能なデバイス数は2台まで。標準画質はフルHD画質(最大1080p)です 。ピクチャ・イン・ピクチャには対応していません。なるべくコストを抑えて話題の作品をチェックしたいユーザーにはおすすめのプランです。
フルHD画質で2台同時再生、ダウンロードも可能でバランスがいい「スタンダードプラン」
スマホやタブレットに気兼ねなくダウンロードして外出先などで利用するだけでなく、自宅のパソコンやテレビで高画質映像を楽しみたい場合、おすすめなのが「スタンダードプラン」です。
- 【月額料金】1590円(税込)
- 【画質】フルHD画質(1080p)
- 【同時再生可能なデバイスの数】2台
- 【ダウンロード可能なデバイスの数】2台(1デバイスにつき毎月100作品まで)
スタンダードプランでは、HD画質の中でも最高解像度であるフルHD画質での視聴を楽しむことができます。ブルーレイ画質を想定すると良いでしょう。
Netflixは各社が提供するNetflix対応テレビのほか、Chromecast(Google)やFire TV Stick (Amazon)といったストリーミングデバイス、PlayStationやXBoxシリーズなどの家庭用ゲーム機を使って、テレビの大画面で高画質映像を楽しむことができます。
移動中だけでなく、家にいるときはパートナーや家族ときれいな画質で映画やドラマを楽しみたい、そんなユーザーには最も適したプランです。
4Kで楽しみたいなら「プレミアムプラン」
最上位プランなら、HD以上の高画質な映像体験を4つのデバイスで同時に楽しむことができます。2023年2月、ダウンロード可能な台数が従来の4台から6台に増え、現在約700作品以上が空間オーディオに対応しています。
- 【月額料金】2290円(税込)
- 【画質】UHD 4K(超高画質:2160p)
- 【同時再生可能なデバイスの数】4台
- 【ダウンロード可能なデバイスの数】6台(1デバイスにつき毎月100作品まで)
プレミアムプランは、フルHD(1080p)の約4倍の画素数であるUHD/4K画質での視聴が可能です。フルHDよりもさらに繊細で色鮮やかな映像は、自宅にいながらにして劇場で鑑賞しているかのような臨場感を味わえるかもしれません。

Netflix上で4K対応作品を探すには、「4K」または「UHD」のキーワードで検索
韓国ドラマ再燃の火付け役として脚光を浴びた『愛の不時着』をはじめ、『地面師たち』『極悪女王』など、直近の話題作は比較的4Kで観られるものが多いですが、4K非対応の作品も目立ちます。
Netflixで4K作品を視聴するには、60HzのテレビまたはPCモニター(あるいはAndroidの一部機種)のほか、25Mbps以上の安定したインターネット接続速度の確保が必要になります。
パソコンで4K作品を楽しむには、さらに以下の要件が必要です。
- WindowsのMicrosoft Edge
- Windows 10/11用アプリ
- MacOS 11.0以降のSafari
キャリア経由でお得なプランも提供
ドコモやauからは、利用料金の一部をポイントで還元したり、他サービスとバンドルして割安に利用できるセットプランが提供されています。
ドコモユーザーならお得、ドコモ経由の登録でdポイントがもらえる
ドコモユーザーにおすすめしたいのが、ドコモ経由でNetflixに登録する方法です。NTTドコモは、2023年4月よりポイント還元プラン「爆アゲセレクション」の提供を開始しています。

ドコモの回線契約に紐づくdアカウントを介してNetflixにドコモ経由(電話料金合算払い)で登録すると、「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」は月額料金(税別)の10%分、「広告つきスタンダードプラン」は15%のdポイント(期間・用途限定)が還元されます。
さらに、「eximo」「ahamo」「ギガホ」(「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「ギガホプレミア」「ギガホ」)ならびにドコモ光ペア回線契約者であれば、Netflixの「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」を契約した際に、還元率アップで月額料金(税別)の20%分のdポイントが付与されます。dポイントは期間・用途限定で、有効期限は進呈日から3カ月後の末日までです。
すでにNetflixを利用中で「爆アゲ✕Netflix」に切り替える場合、現在Netflixアカウントに登録しているメールアドレスをそのまま用いることができます。その際、すでに支払い済みの視聴料金は返金されません。
auユーザーなら「Netflixパック」にも注目
Netflixの月額利用料が包含されている外部サービスも増えてきています。たとえば、NetflixとKDDIの提携により、auユーザーなら「使い放題MAX 5G(4G)Netflixパック」などのおトクな専用プランが利用できます。
Netflix(ベーシックプラン)のほか、テレビ朝日の作品を中心に独占コンテンツが楽しめる「TELASA」、プライムビデオをはじめとする豊富な会員特典が魅力のAmazonプライムがセットで利用できるお得なプランです。
データ容量は無制限。ただし、テザリング・データシェア・世界データ定額(海外データ定額サービス)などを利用する際には、60GB/月までの制限があります。Netflixのプランは、追加料金をプラスすればスタンダードやプレミアムへのアップグレードも可能です。
Netflixの支払い(決済)方法
Netflixには次のような支払方法が用意されています。各種クレジットカードのほか、「Netflixプリペイド・ギフトカード」や提携企業によるパートナー課金も可能です。
- クレジットカード・デビットカード(Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners)
- プリペイドカード(Visa、MasterCard、American Express、JCB)
- Netflixプリペイド・ギフトカード(2000円/3500円/5000円/バリアブル:2000円~3万円)
- モバイル決済(PayPay)
- パートナー課金、外部サービスのパッケージプラン(auひかりのパッケージ/ベネフィット・ワン/BIC WiMAXのパッケージ/コミュファ光/eo光ネット/日本ケーブルテレビ事業者/J:COM/KDDI(auパッケージ)/大阪ガスパッケージ/SoftBank(Softbankパッケージ)/QTnet(BBIQパッケージ)/東北電力フロンティアパッケージ/UQ WiMaxパッケージ/ワイヤレスゲートWi-Fi + WiMAXのパッケージ/YAMADA air mobile WiMAXのパッケージ)
- NTTドコモ
外部サービスのパッケージプランは、いずれも各社のウェブサイトを通じて新規のNetflixアカウントを登録(または再開)し、Netflixと各社双方のアカウントを連携させる設定が必要です。
また、2022年2月に支払い方法として新たに追加されたPayPayは、NetflixアカウントとPayPayアカウントを連携させることで月額料金の支払いが可能になります。
PayPayポイントを貯めるならPayPayカード
スマホ決済でPayPayをよく利用している場合は、PayPayカードで支払うのも選択肢の一つ。PayPayカードで支払えば、200円ごとに1%のPayPayポイントがもらえます。
PayPayカードがあれば、PayPayアプリでの決済ごとに1.0〜1.5%のPayPayポイントを入手できます(PayPayステップの条件を達成した場合に翌月1.5%)。チャージも利用できるので、PayPay残高が不足していて送金したいときにもすぐに対応できるのは魅力です。



年会費 |
0
永年無料
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還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
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ポイント |
PayPayポイント
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ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
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QUICPay
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申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
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審査/発行 |
最短2分審査
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最短7分発行(申込5分・審査2分)
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支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
年会費無料で利用金額200円(税込)ごとに1%または1.5%のPayPayポイント獲得(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ
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楽天ポイントを貯めるなら楽天カード
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残高も有効活用できる「Netflixプリペイドカード」

Netflixプリペイドカードは、Netflixの月額料金の支払いに利用できる前払い式のカードです。コンビニやオンラインストアで販売されており、支払いにクレジットカードを利用したくない場合に加え、ギフトとしても最適です。
オンラインショップ |
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店舗 |
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Netflixプリペイドカードは、カード裏面(あるいはレシートやメール)に記載されている11桁のコード(あるいは暗証番号)をサイト内で入力後、すぐに使えるようになります。新規登録時はもちろん、既存のアカウントでも利用でき、有効期限などはありません。
1つのアカウントで複数のプリペイドカードが併用できるほか、残高が足りなくなった場合やアカウントを途中でキャンセルした場合でも、残高に相当する1カ月未満分のストリーミング視聴が可能です。カードを無駄にすることなく、最後まで使い切ることができます。
外部サービスのパッケージプランを除いて、他の支払方法と併用できるのも大きな魅力です。
Netflixの料金プランを変更するには
4種類のプランは、いつでも変更が可能です。アカウント情報の変更は、Netflixのウェブサイトからおこないます。

視聴プランを変更するには、Netflixのウェブサイトにログインし、画面左上のプロフィールアイコンをタップして を選択します。パソコンの場合も同様ですが、プロフィールアイコンは画面右上に位置します。


アカウントメニューにアクセスしたら、続いて
をタップします。変更したいプランを選択し、
をタップしましょう。
アップグレードする場合

ダウングレードする場合
をタップすれば完了です。
なお、変更したプランが適用されるタイミングには注意が必要です。変更内容によって次のように異なります。
- 上位プランにアップグレードした場合:変更後すぐに適用され、新しい料金は次の請求日に請求される(広告つきスタンダードプランを除く)
- 下位プランにダウングレードした場合:次回の請求日から適用され、それまで今のプランのまま視聴できる
結局、どの料金プランがおすすめ?
3種類から選べるNetflixの料金プランですが、筆者の感想を率直に述べるならばファミリー層はスタンダードプラン、単身世帯であればまずは広告つきスタンダードプランを選択してみるのが無難、と言えるでしょう。ただし、広告つきスタンダードプランがピクチャ・イン・ピクチャに非対応である点には不便さを感じるかもしれません。
プレミアムプランは、4K対象作品や視聴可能なデバイスが限定されている現状では割高な料金設定のように感じます。3人以上、たとえば家族全員が別々のデバイスで同時再生したいといった場合や、画質にこだわっている人、予算に余裕のある人を除いては強くおすすめしません。
広告なしで2台同時に再生可能、かつ端末2台にそれぞれダウンロードできるスタンダードプランや、フルHD画質で最もリーズナブルに楽しめる広告つきスタンダードプランを家族環境等に応じて選択すれば、比較的ストレスフリーな映像体験が期待できるのではないでしょうか。
プランの変更はいつでも可能です。まずは今の自分に合いそうなプランで登録してみましょう。