Cordy アプリ制作秘話 2

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アメリカで活躍する日本人開発者の存在

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野村 雅樹
(Senior Programmer)
主にシステムのプログラミングを担当

Cordyの開発スタジオであるSilverTree Mediaには日本人開発者も在籍している。今回の取材で通訳もしていただいたシニア・プログラマー野村 雅樹(Masaki Nomura)氏だ。

野村氏は、大学卒業後、ナムコ(現バンダイナムコ)に入社し、ナムコのアメリカ支社に渡った。その後、着実にキャリアを重ね、昨年、SilverTree Mediaに移籍した。野村氏はCordyの制作にどのように関わっているのだろうか。
 
「私は縁の下の力持ちのようなプログラマーですね。キャラクターの動きの一部やレベル内のギミックなどもプログラムしていますが、主にデータの暗号化、課金システム、最適化など、あまり表に出ないコードを書いています」
 
野村氏はナムコ時代の経験を生かしてCordyプロジェクトに臨んでいるが、従来のスマートフォンゲームの品質には満足できていない。

「Cordyプロジェクト初期から、既存のアンドロイドゲームの枠組みを超えたいと考えていました。もちろん、他社のすばらしい3Dゲームもありますが、スマートフォンでゲームというと、やはり未だに2Dで単調なものが多いのが現状です。私は据置き機(Xbox360、PS3)でゲームを作ってきましたので、そのクオリティーになるべく近づけていきたいと思っています。もちろん、気軽に遊べるというスマホゲームの良いところはキープしていきたいですね」

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ぐるんぐるんとスイング。多彩な動きやカメラワークはスマホゲームとは思えない出来栄え。

ゲームのクオリティーを上げたいという思いがある一方で、それを阻むかのようなAndroidスマートフォンのゲーム開発事情があると野村氏は言う。

「アンドロイドプラットフォームでは端末の種類が多く、それぞれの性能が異なるんです。全ての端末で同様のゲーム体験を提供するのは、なかなか大変です。また、メーカー特有のバグや特定のOSバージョンのバグなどには泣かされています。Cordyでは、古い端末用にSimple Graphicsモードを選べるようになっています。なるべく多くの端末で楽しんでいただけるようにしていきたいですね」

最後に、野村氏から日本のファンに向けて、一言メッセージ。

「うちのスタジオは10人ほどの小さな会社ですが、アートとプログラミングのバランスが絶妙で、それがCordyでも表現できていると思います。日々、プレイヤーに楽しんでもらえるようにスタッフ全員が頑張っています。ぜひ、主人公のCordyと一緒にゲームを楽しんでもらえたらと思います」

次の記事 「Cordy アプリ制作秘話 3」

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