Cordy アプリ制作秘話 1

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細かい動きを楽しんでほしい

Cordyの制作スタッフは、細かい動きができる操作性を楽しんでほしいと話す。

では、Cordyならではの操作性とはどんなところなのだろうか。シニア・デザイナーカソ・サンティアゴ(Caso Santiago)氏は、次のように例を挙げる。

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Caso Santiago
(Senior Designer)
主にグラフィックやモーションのデザインを担当

「Android端末にはコントローラーがないから、ボタンを押した感覚を指で感じ取れない。でも、それだとプレイしづらいんだよね。だから、ボタン部分を押すとボタンの周りに光るリングが出るように設定したんだ。こうした操作性の向上には苦労したよ」

ゲームをプレイすると、感覚的にボタンを押しているのが分かるのは、このようなきめ細かい配慮の成果だろう。アクションゲームのように、素早い動作が求められるゲームには、ぜひともほしい機能だ。

また、Cordyのアクションは、細かい動きが非常に充実している。細かすぎて気づかずに遊んでいた人が多いのではないかと思うほどだ。

「ゲームのなかでは、地面の端などで方向キーを押しつづけなければ、Cordyが止まるように作ってあるよ。走っている方向で方向キーを離すと、端から落ちずに止まるんだ。誤ってボタンを押した時のことを考えて設定したんだ。それと、ジャンプを長く押すと、少しだけ長く飛ぶことができる。分かりやすいように、足をバタバタさせているよ」

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落ちてしまう! という時にキーを離すと、なんとか踏みとどまってくれる。

そのほか、デザイン面にもこだわっている。たとえば、Cordyが走っている時は幸せな表情をし、落ちるときは不安な表情、トップスピードで走って身体に電気が流れる時は表情が明るくなる

「細かいことの積み重ねで、ゲームがよくなるのではないかと思って作っているよ。たとえ、意識しないと気づかないような動きや表情でも、それらが組み合わさってゲームの完成度を高めるんだ」

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ジャンプしているときの表情は、このように変化する。細かい職人芸だ。

モバイルゲームならではの難しさ

サンティアゴ氏は、これまでにXBOXやPS3でのゲームを作ってきたが、モバイルゲームならではの難しさに直面しているという。

「モバイルはプレイヤーのターゲットが幅広く、若者からお年寄りまで受け入れるようにしなければならないから、そこに苦労しているよ。できるだけ多くの人に楽しんでもらえるように、難しくない作りにしている。クリアするだけなら簡単に。でも、パーフェクトでクリアするなら、プレイヤーに新しいチャレンジを提供しなければいけない。そのバランスを日々考え、難易度を調整しているんだ」

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ユーザー体験を大切にする姿勢が、あのディズニーから信頼を勝ち取ったのだろう。

そこで、Cordyのゲームバランスなどを改善するために「僕たちが特に参考にしているのは、プレイヤーによる感想なんだ」だとサンティアゴ氏は強調した。

「マーケットのコメントにはすべて目を通しているよ。メールでの問合せもね。いい指摘なら、改良するよう努力している。だから、コメントをたくさんもらいたいね」

最後に、サンティアゴ氏から日本のファンに向けてメッセージ。

「レーティングやコメント、ファンの方々の意見、大募集だよ。友達にもCordyを教えてね! ゲームを楽しんでもらえて、とてもありがたく思っている。どんどんアクションを追加していくので、楽しみにしていてほしいね」

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