Amazon.co.jp(アマゾン)の「ほしいものリスト」とは、その名の通り、気になる商品を保存しておける機能です。しかし、ただの買い物ブックマーク的な存在ではありません。
最大の特徴は、住所や氏名を明かすことなく匿名でプレゼントを受け取れること。設定次第では送り主も匿名で発送できるので、お互いに個人情報を知られることなくやりとりができます。知り合いはもちろん、SNSやオンラインゲーム上でしか接点がないような人にギフトを贈るなど、様々なシーンで重宝するでしょう。
本記事では、アマゾンのほしいものリストの特徴や活用シーンについて解説。公開された欲しいものリストを起点に、実際に匿名でプレゼントを贈ったり受け取ったりする方法も紹介します。
Amazonの「ほしいものリスト」とは? その特徴と活用法
アマゾンの欲しいものリストの具体的な活用方法について、特徴を踏まえながら一例を紹介します。
自分用に気になる商品をリストアップしておける
自身で「今は買わないけど気になる」「値段が下がったタイミングで買いたい」といった商品をリストアップしておくのが、欲しいものリストの一番スタンダードな使い方でしょう。
欲しいものリストに入れた商品は、値段が下がったり、タイムセールになったりしたときに教えてくれるので、後で見直すのに便利です。
友人・知人のギフト選びの参考にする
欲しいものリストは、他人に公開することも可能です。誕生日や結婚のお祝いなど、ギフトを贈る時の参考にするのもひとつの手でしょう。
プレゼントする側は何を贈るか悩む必要がなくなりますし、プレゼントされる側にとっても、本当に欲しいものを贈られたほうが嬉しいケースも多いはず。
Amazonの「ギフト注文」機能を使えば、ラッピングやメッセージカードを付けた状態で相手に届けることができます。
完全匿名でギフトを受け取れる
Amazonの欲しいものリストの最大の特徴は、名前や住所を明かすことなく匿名でプレゼントを受け取れることでしょう。
欲しいものリストから直接商品をカートに入れて購入する場合、注文した人でなく、リストを作成した人の元に商品届けることができます。
このとき、リスト作成者の届け先住所や電話番号は伏せられるうえ、設定次第では贈り主の情報も非表示にできます。お互いに個人情報を一切知られることなく、プレゼントができるというわけです。
SNSやオンラインゲーム上の友だちなど、互いの素性を明かさずやりとりしている場合などに便利な機能でしょう。実際、Twitterの概要欄に欲しいものリストのURLを貼り付け、フォロワーにアピールしている人も少なくありません。
ほしいものリストから匿名でプレゼントを受け取る方法
ここでは、欲しいものリストの作り方から匿名設定・公開・共有まで、受け取る側の操作をまとめました。なお、ウェブ版(利用ブラウザ:Safari)の画面で解説します。
1欲しいものリストを作成する
まずは、Amazonで欲しいものリストを作成しましょう。すでに作成済みの人はこの手順はスキップして、住所の登録へ進んでください。
Amazonのウェブサイトにアクセス・ログインしたら、メニューボタン[]をタップ。展開したメニューで[ほしいものリスト]を選択してください。
チュートリアルが表示されるので、[リストを作成する]をタップ。続く画面でリストの名前を入力し、[リストを作成]ボタンを押せば、欲しいものリストの作成は完了です。
なお、欲しいものリストは複数作成できます。「○○用」などと分かりやすくネーミングしておくと、使い分けるのに便利でしょう。
2欲しいものリストに商品を追加する
欲しいものリストが作成できたら、リストに商品を追加していきましょう。手順はいたって簡単で、商品ページの[今すぐ買う]ボタンの下にある[ほしいものリストに追加する]をタップするだけです。
あとは、追加したいリストを選択もしくは新規作成すれば、追加完了です。
3欲しいものリスト商品の専用の届け先を設定する
リストからプレゼントを贈ってくれる人のために、住所を登録しておきましょう。この登録操作をしていないと、リストから商品を購入する際に注文者が手動で入力することになってしまいます。
まずは、Amazonウェブサイトのトップページ右上のメニューボタン[]から[ほしいものリスト]をタップし、[]ボタン→[リストの設定]の順にタップしてください。
「お届け先住所」の項目で[登録しない]部分をタップし、[新規作成する]を選択します。
なお、もし本名を明かしても構わない場合や、そもそもAmazonアカウントに本名で登録していない場合などは、そのまま登録されている住所を選択してOKです。
氏名の部分をタップし、ニックネームや愛称を入力しましょう。
あとは、通常どおり届け先の住所を入力して[この住所に配送する]ボタンを押せば、住所の登録は完了です。
4欲しいものリストを公開設定にする
欲しいものリストを公開用の設定にします。
先ほど同じように、Amazonウェブサイトでトップページ右上のメニューボタン[]→[ほしいものリスト]→[]ボタン→[リストの設定]の順にタップし、「リストを管理」の画面を開いてください。
「リストを管理」画面が開いたら、[公開/非公開]の項目をタップして「リンクをシェア」に設定しましょう。これで、リンクを共有された人に限り、ほしいものリストを見ることができるようになります。
続いて「受取人」の項目を氏名と同じニックネームに変更し、「お届け先住所」に記載されているニックネーム・住所が間違いないことを確認します。
下にチェックボックスが3つ表示されていますが、匿名配送を希望する場合は、すべてチェックを外しておくことをおすすめします(気になる場合は[詳細はこちら]をタップ)。
その後、右上の[変更を保存]ボタンをタップしてください。
5欲しいものリストのリンクをコピーして共有する
最後に、ほしいものリストのリンクを任意の場所に共有しましょう。
ほしいものリストの画面を開いたら、右上のメニューボタン[]ボタンをタップ。[リストに招待]をタップして「表示のみ」を選択します。
「リンクのコピー」や「Eメール」「テキストメッセージ」など共有ツールが表示されるので、任意のものを選択してください。ここでは、「リンクのコピー」を選択してLINEに貼り付けてみました。
ここまでで受け取る側の操作は完了です。リストからプレゼントが贈られるのを待ちましょう。
欲しいものリストから匿名でプレゼントを贈る方法
続いて、匿名でプレゼントを贈る手順を紹介します。
ただし手順通りに注文しても、販売元や出品者によっては贈り主が表示されてしまう可能性もあります。すべてのケースで確実に匿名で送れる保証はないため、その点はあらかじめご了承ください。
1相手の欲しいものリストにアクセスする
プレゼントを贈る側は、共有されたリンク(URL)をタップして相手のほしいものリストにアクセスします。Amazonへのログインが要求された場合は、自身のアカウント情報を入力してログインしてください。
2ギフト設定をオフにした上で「レジに進む」ボタンをタップ
欲しいものリストの中から贈りたい商品を選択し、[カートに入れる]→[レジに進む]の順にタップします。
このとき、確実に匿名で贈りたい場合は「ギフトの設定」をオフにしておくことをおすすめします。ギフトの設定になっていると、外箱の送り状シールや同包される納品書に「贈り主」として注文者の名前や住所が記載されてしまう可能性が高くなります。
後述するように、請求先住所を匿名仕様に変更すればギフト注文でも住所がバレずに済むかもしれませんが、利用規約上、推奨できません。
3ギフト用に指定された住所を選択
お届け先住所の選択画面が表示されたら、相手が欲しいものリストに登録した「ギフト用に登録された住所」を選択して[この住所に届ける]ボタンをタップしましょう。
住所は都道府県までしか表示されない上、氏名もニックネームの場合がありますが、注文すればきちんと届くようになっています。
なお、「ギフト用に登録された住所」が表示されない場合、手動で住所を入力しなければなりません。相手に連絡を取り、ほしいものリスト用の住所を登録してもらうか、住所を教えてもらうかしてください(住所の登録方法は前述のとおり)。
4発送方法や配送日時を選択
通常の注文と同じように、発送方法や配送日時を選択してください。相手側の環境(宅配ボックスの有無)や受け取りやすい日時を事前に聞いておくとスムーズかもしれません。
5クレジットカード以外の支払い方法を選択する
続いて、支払い方法を選択します。確実に匿名で配送したい場合は、クレジットカード以外の方法を選ぶのがおすすめです。
クレジットカードを選択すると、納品書や発注明細書が同包された場合に、支払い方法に紐付いた請求先情報(氏名や住所)が記載されてしまう可能性があるからです。
とはいえ2020年12月現在、Amazon.co.jpが販売する商品は一部の商品を除いて納品書が同梱されない仕様になっています(マーケットプレイス出品者が販売する商品は出荷明細書が同梱されます)。
注文するのが「Amazon.co.jpが販売する商品」であるなら、支払い方法をさほど気にする必要はないでしょう。
6請求先住所を選択する
いつもと違った決済方法を選択する場合、請求先情報の入力を求められます。自宅や職場など任意の住所を指定しましょう。
7注文情報を確認して確定する
最後に、届け先や支払い方法を確認したうえで、[注文を確定する]ボタンをタップしましょう。
「確定されました」の画面でプレゼントしたい相手の名前が記載されていれば注文は完了です。
実際に「匿名」で届くのか検証してみた
上述した手順で、実際に欲しいものリストから商品を贈ってみたところ、確かに「匿名」でプレゼントが届きました。
具体的には、配送ラベルの送り元には「Amazon.co.jp」と記載され、Amazonの配送元が住所として記載されていました。また、今回はクレジットカード決済をしましたが、納品書や注文明細書など注文者の個人情報が印字されているものは同梱されていませんでした。