【YouTube Music】楽曲ラインナップがもはや反則? 魅力と惜しい点をレビュー

【YouTube Music】ラインナップはもはや反則?魅力と惜しい点をレビュー

Googleが提供する無料の音楽視聴サービス「YouTube Music(ユーチューブ ミュージック)」は、その圧倒的なコンテンツ力が特徴です。惜しまれながら引退した安室奈美恵や、人気急上昇中の米津玄師、サザンオールスターズなど音楽ストリーミングサービスには曲を提供していないはずの歌手の曲も、ほとんどの場合、視聴できてしまいます。

曲の再生前や合間に広告こそ流れるものの、曲のスキップ回数には制限がなく、気に入った曲を好きなだけ楽しめるのも嬉しいところ。無料版の範疇でもそれなりの自由度で音楽を聴けるYouTube Musicの魅力について、Spotifyなどの音楽配信サービスと比較しつつ探っていきます。

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YouTube Musicとは、無料版と有料版との違い

YouTube Music

Googleが開始した「YouTube Music」は簡単に言えば、音楽に特化したYouTubeです。スマホやパソコンから視聴することが可能で、Spotifyなどと同様に、音楽の再生前や次の曲との合間に、数秒から20秒程度の広告を再生することで無料で音楽や動画をストリーミング再生できます。

また、有料版サービス「YouTube Music Premium(プレミアム)」に加入すれば、「広告なし」「オフライン再生」「バックグラウンド再生」といった機能も利用でき、より快適に音楽を楽しめます(※3カ月の無料期間などもあり)。

YouTube Music Premiumの料金は月額980円ですが、加入するならYouTubeサービス全般でも特典を受けられる月額1180円の「YouTube Premium」のほうがお得感があります。なお、YouTube Music PremiumもYouTube Premiumも学割プラン(それぞれ月額480円・980円)が用意されています。

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YouTube Musicの魅力

他の音楽配信サービスとの比較も交えながら、YouTube Musicのアドバンテージについて見ていきます。

ベーシックな機能がしっかり搭載され、操作も簡単

YouTube MusicとSpotify(無料版) 比較

左側のYouTube Musicは[ホットリスト]が並び、Spotify(無料版)にはジャンル一覧が表示される

YouTube Musicの画面は3つのタブ[ホーム][ホットリスト][ライブラリ]で構成されており、プレイリストや類似アーティスト情報、ヒットチャートなどの基本的な機能が用意されています。

画面を見た印象や機能面はSpotifyに似ていますが、YouTube Musicにはポップやジャズ、R&Bのように曲をジャンル別に検索する機能がないため、好みのジャンルを集中して視聴したい時などには多少不便に感じるかもしれません。

うろ覚えでも大丈夫な「スマート検索」が便利

YouTube Music スマート検索 YouTube Music スマート検索

意外に便利なのが、曲の特徴や歌詞の一部など、あいまいな情報だけでも検索できる「スマート検索」機能です。たとえば、誰が歌っているか思い出せないけれど頭から離れないCMソングなども、「コカ・コーラ CM 曲」と入力すればOK。表示された過去のCM曲一覧の中から、お目当ての曲にたどり着くことができました。

少しくらい歌詞を間違っていても探せる可能性が高そうで、このあたりは、さすが検索のグーグルが手がけているサービスという印象です。

楽曲数が膨大だから「あの曲が聴けない」がほぼない

YouTube Music YouTube Music

サザンオールスターズやB'zの名曲「ultra soul」なども視聴できる

「お目当ての曲が聴けない(配信されてない)」という心配が少ないのが、YouTube Music最大の魅力。これまでユーザーからの動画投稿を軸にしてきたYouTubeだけあって(正式な許諾を得たものばかりではないようですが)、とにかくコンテンツ数が多く、Spotifyでは聴けないサザンオールスターズやB'zなどの楽曲を楽しめるのはファンにとってはかなり喜ばしいポイントでしょう。

また今後、4000万曲を視聴可能なGooglePlay Musicとの統合が予定されているため、アーティストの公式楽曲などが増えて、選曲の幅が拡大する公算が強くなっています。

YouTube Music

嬉しいのは、音楽だけでなくミュージックビデオやライブパフォーマンスなども視聴できる点。好きなアーティストの動く姿も存分に楽しめます。ただし、音質や画像の品質はコンテンツによってまちまちなので気をつけましょう。

「曲をスキップし放題」で好きな曲や、アルバムをまるごと聴ける

YouTube Music

たとえばSpotifyの無料版では、アルバムの中からランダムに曲が再生される仕組みで、曲を選んで再生することができません。また、曲のスキップも1時間に6回のみと制限があります。

しかし、YouTube Musicでは好きな曲を選んで視聴でき、さらに曲はスキップし放題。ユーザーにとってはかなり満足感が大きいといえます。

視聴履歴や現在地に応じてサジェストされた曲を聴ける

YouTube Music サジェスト機能 YouTube Music サジェスト機能

左:朝の画面右:夕方の画面。仕事の合間だったのでリフレッシュ系の曲がサジェストされた

あらかじめ登録しておいた好きな歌手や、視聴履歴などに応じておすすめ曲を表示する「サジェスト機能」がYouTube Musicにも搭載されています。

他の音楽配信サービスとの違いは、ロケーション履歴を許可している場合、現在地や時間帯に応じて[ホーム]タブが動的に変化し、おすすめの曲を表示してくれる点です。試しに職場にて朝方と夕方にアプリを開いてみたところ、朝は「優しい朝」「気軽な朝」など1日の始まりに合ったリストが、平日の夕方には「リフレッシュ」「リラックス」系のプレイリストが表示されていました。

YouTube Musicの惜しい点

YouTube Musicを使っていて気になるところや、今後の改善に期待したい部分をまとめました。

YouTube用に公開されたショートバージョンの曲なども多い

YouTube Music

無料版でも自由度が高く、魅力の多いYouTube Musicですが、惜しい点も残念ながらあります。中でも一番惜しいと感じたのは、YouTube用に作成された楽曲が少なくない点です。

サビの終盤でふいに曲が終わってしまい余韻に浸れなかったり、AメロとBメロの間にアーティストからのコメントが流れたりします。今後、フルバージョンが増えていくのか様子を見守りたいところです。

一部の楽曲でしか歌詞を表示できない

YouTube Music 字幕機能 YouTube Music 字幕機能

聴き取りにくい部分や外国語の曲を調べるのに便利な「歌詞」機能。Spotify(無料版)には搭載されており、筆者もよく利用していますが、YouTube Musicには標準装備されていません。

ただ、関連機能として「字幕機能」の用意がありました。言語は日本語のほかに英語、韓国語、中国語(台湾)を選択可能。ただし、今のところ本機能を使えるのは、星野源やAKB48など一部アーティストの公式ミュージックビデオのみとかなり少なく、今後対応アーティストが増えていくことに期待したいところです。

コンテンツには一般クリエーターの「歌ってみた」系も結構混ざっている

YouTube Music

緑で囲ったのが一般クリエーターによるコンテンツ

YouTubeで音楽を検索したことのある人なら想像に難くないと思いますが、YouTube Musicでも検索結果に一般クリエーターの「歌ってみた」「弾いてみた」系の作品が並んでいます。

特に、YouTubeに公式楽曲をあまり提供していないアーティストは「歌ってみた系」が入り混じっており、整理されてない感が否めません。なるべくアーティストの公式楽曲から順に並ぶように設定されているとみられますが、まだまだ改善の余地があるといえそうです。

まとめ

無料なので広告こそ流れますが、「聴けない曲が少なく、嫌な曲は何回でもスキップできる」ので視聴時のストレスが少ないのは、YouTube Musicのいいところです。

もちろん、YouTube向けのショートバージョンの楽曲があったり、音質や画質が低いコンテンツが含まれたりと、完全版の曲だけを楽しめるわけはありませんが、Google Play Musicと統合を予定していることから今後良質なコンテンツが増えることが予想されます。

高品質な曲以外は聴きたくないという人には向きませんが、ストレスの少ない無料の音楽ストリーミングサービスを検討している人にはおすすめできます。

EDITED BY CK