Instagramでは、メインアカウントの他にサブアカウントを最大5つまで作れます。「裏垢」「趣味垢」「見る専」などのように、それぞれ用途によって使い分けている人も多いはず。しかし、サブアカの存在がメインアカウントのフォロワーや知人にバレてしまって、削除を余儀なくされるケースが少なくありません。
そこで本記事では、インスタグラムのサブアカウントが他ユーザーにバレるパターンを可能な限り検証してまとめました。あわせて、複数アカウントをバレないように管理・運用する方法などについても紹介します。
サブアカウントがバレてしまうケースとは?
まずは、どのような場合にサブ垢がバレるのか、可能な限り検証してみました。
フィード上に「おすすめ」として表示された


インスタグラムのフィードやストーリーで投稿を閲覧していると、途中でおすすめユーザーが表示される
フィードやストーリー上には、インスタグラムが独自の基準で選出した「おすすめユーザー」が表示されるようになっています。
意図しない相手にサブアカウントの存在がバレる要因として最も可能性が高いと考えられるのが、この「おすすめユーザー」に表示されてしまったパターンです(表示させない方法は後述)。
具体的なおすすめの選定基準については非公開ですが、公式ヘルプページには次のような記述があります。
Instagramはそれぞれの利用者にとって関連性の高い、価値あるおすすめを提案することを目指しています。その目標を実現するために、おすすめをパーソナライズして、ひとりひとりに合わせたおすすめを個別に提案しています。
この「関連性の高い」アカウントの実態を探るため、編集部で以下の検証をおこないました。
- 検証1:サブアカウントで他のアカウントを複数回検索・投稿を閲覧する
- 検証2:メインアカウントのフォロワーとサブアカウントでもつながる
- 検証3:サブアカウントに端末の連絡先とFacebookを同期してみる
検証1の結果、特定のアカウントを何度も検索したり、投稿を閲覧したりしても、そのアカウント主のおすすめユーザーに表示されることはありませんでした。
あくまで推測ですが、閲覧や検索とおすすめユーザー表示の関連性は低いと考えられそうです。

検証2の結果、サブアカウントのフォロワーとつながりのある相手のおすすめに表示されました。
上図のように、サブアカウントとAさんがフォローもしくはフォロワー関係にあり、またAさんとBさんも同様の関係にある場合、Bさんのおすすめユーザーに「Aさんがフォロー中」といった形でサブアカウントが表示される可能性があります。
共通のフォロー・フォロワーがいると、友達や知り合いと認識され、おすすめユーザーに表示される確率が高くなるのかもしれません。


プロフィールタブの[設定]→[アカウント]→[連絡先の同期]の順にタップ
また検証3では、端末の連絡先を同期したりFacebookを連携したりしていると、これらの情報に紐づくアカウントが「おすすめ」に表示されやすくなることが分かりました。
特に、電話帳に電話番号やメールアドレスが登録されていて、かつお互いに「連絡先の同期」設定をオンにしている場合は、「おすすめ」に表示されやすい傾向にあるようです。
プロフィールタブを誤ってダブルタップした
インスタの画面を操作するうち、うっかりサブ垢を表示してしまったというのもよくある話です。

プロフィールタブをダブルタップすると

ログイン中の他のアカウントが切り替わる
Instagramアプリには、画面下部のプロフィールタブをダブルタップすると、瞬時にサブアカウントに切り替わる機能が搭載されています。タップするところを誤ってダブルタップをしてしまうと、サブアカウントが表示されてしまうのです。
特に気をつけたいのが、QRコードでInstagramアカウントを交換をするとき。プロフィールタブからQRコードを表示させようとして、誤ってダブルタップをしてしまうと、その場でサブアカウントの存在を知られてしまいます。
このような思わぬ事故を防ぐために、サブアカウントの利用後は必ずログアウトしておきましょう(後述)。
親しい友達のフォローリストから探される
あなたの交友関係を知っている相手なら、サブアカウントをフォローしてそうな人もある程度は分かるはずです。その人のフォローリストを見て、あなたのサブアカウントを特定される可能性も低くありません。
サブアカウントを作成する際は、ユーザーネームやアイコンに本人を特定されそうな情報は組み込まないようにしましょう(後述)。
サブアカウントがバレないようにするための対処法
ここからは、サブアカウントをバレないように管理・運用する方法について紹介します。
サブアカウントを他のユーザーのおすすめに表示させない設定にする
サブアカウントを知られないためには、他のユーザーの「おすすめ」にあなたのアカウントが表示されない設定にしておくのが最も確実です。
この設定にしておけば、連絡先の同期や相互フォロー関係などにかかわらず、誰のおすすめにも表示されなくなります。


Instagramアプリではできない設定なので、まずはウェブ版Instagramでサブアカウントにログインしましょう。
自分のプロフィール画面を表示し、
をタップしてください。
画面を下方向へスクロールしていき、「同じようなアカウントのおすすめ」のチェックを外します。この状態で
をタップすれば設定は完了です。これ以降、サブアカウントが他ユーザーのおすすめに表示されなくなります。
非公開アカウントにしておく
言うまでもないことですが、サブアカウントは非公開に設定しておきましょう。
非公開アカウントにしておけば、万が一サブアカウントの存在がバレたとしても、勝手にフォローされることはありません。また、ストーリーやフィード投稿などは、自分が承認したフォロワーだけが閲覧できるようになります。


サブアカウントを非公開設定にするには、プロフィールタブでメニューボタン
から をタップ。 に進みましょう。
一番上の「非公開アカウント」スイッチをオンに切り替えて、確認メッセージで
をタップすれば完了です。非公開のサブアカウント同士でフォローする
前述したように、親しい人のフォローリストからサブアカウントを探られるケースも考えられます。
この場合、非公開のサブアカウントを作ってもらい、お互いにサブアカウント同士でフォローし合うのが一番の安全策です。いくら交友関係を知っている相手でも、自分とまったく接点がないアカウントを特定するのは難しいはず。
また、自身のメインアカウントのフォローリストも探られるかもしれません。メインアカウントでサブアカウントをフォローするのは控えましょう。
共通の知り合いの投稿にいいねやコメントをしない
他のユーザーの投稿に付けたいいねやコメントは、非公開設定にしても残っています。
知り合いや友達のフィード投稿には、なるべくメインアカウントでコメントするようにしましょう。
アイコンやユーザーネームを特定されにくいものに設定する

実は、非公開アカウントであってもユーザー検索は可能です。
ユーザーネームの一部を入力すると、非公開アカウントであっても、IDや名前、プロフィール写真が検索結果として表示されました。
名字、名前、あだ名、誕生日などの分かりやすい情報を設定していると、アカウント検索からあなたのサブアカウントだとを特定されてしまうかもしれません。


サブアカウントのユーザーネームや名前は、本人だと特定されにくいものを設定しておくのが無難です。
いかにも「サブアカ」「捨てアカ」と分かるようなプロフィール画面(画像左)よりも、まったく別人のメインアカウントだと思わせるようなプロフィール画面(画像右)を作っておくと、より効果的かもしれません。
サブアカウントからログアウトしておく
多少面倒でも、サブアカウントは利用するたびにログアウトしておくのがおすすめです。
サブアカウントをログインしたままにしていると、前述したように意図しないタイミングでうっかり切り替えてしまう可能性があります。


サブアカウントからログアウトするには「プロフィール」タブからメニューボタン
をタップして を選びます。設定画面を一番下までスクロールし、
をタップします。

iOS版ではログアウトするアカウントにチェックを入れて、再度
ボタンをタップします。アカウントリストにも表示させたくない場合は、「ログイン情報を保存しますか?」画面で
を選択してください。これでサブアカウントからログアウトされると同時に、アカウントリストからもサブアカウントが消えます。