Twitterでは、ログイン時の二段階認証(二要素認証)を通過するときや、パスワード再発行する際などに、電話番号に送られてくるSMSに記載の認証コードを通じて本人認証がおこなわれます。
不正ログインを未然に防ぐためのセキュリティ機能ですが、いざ利用するときに「SMSが来ない」「使用できない」トラブルに見舞われるケースも少なくないようです。ツイッターでSMSが届かないときは、本記事で紹介する対処法を試してみてください。
SMS認証が求められる場面とは? まず試したい対処法
TwitterでSMSの受け取りが求められるのは、主に以下3つの場面です。
- 二段階認証を通過するためのセキュリティ(認証)コードを受け取る時
- パスワードを忘れた際のログインリンク(リセットリンク)を受け取る時
- アカウントに電話番号を登録するための認証コードを受け取る時
特に前二者のケースでは、SMSが届くまでアカウントにログインできない状態が続くので困ってしまいます。とはいえTwitterには、SMSが届かないトラブルに備えていくつかの代替手段が用意されています。まずは、SMSを経由しない方法でログインできないか、試してみるとよいでしょう。
バックアップコードを入力して二段階認証を突破する
TwitterでSMSを活用する場面として一番多いのが、ログイン時の「二段階認証(二要素認証)」でしょう。
セキュリティ設定で二段階認証を有効にしていて、かつ認証方法を「ショートメール」に指定している場合、SMSで電話番号宛てに届く認証コードの入力をログイン時に求められます。


二段階認証時にSMSが届かなくても、バックアップコードを保管しているならスムーズにログインできます。
認証コードの入力画面で
をタップし、「バックアップコードコードを使用」を選択して と進んでください。すると、バックアップコードの入力画面に遷移します。
(左)二段階認証をオンにした時に表示されるバックアップコードのスクショ、(右)バックアップコードの入力画面
バックアップコードは、二段階認証を有効にした際に発行される12桁の英数字です。過去に表示されたバックアップコードをスクショやメモで保管しているなら、これを入力しましょう。Twitterアカウントにログインできます。
一方、バックアップコードを保存しておらず、同じアカウントでTwitterにログインしている別の端末もない場合は、後述する対処法に進んでください。
メール経由で認証コードを受け取る
Twitterには、ログイン時にパスワードを忘れても、その場で再設定してログインできる仕組みがあります。その際、認証コード(セキュリティコード、ログイン認証コード)の入力による本人確認が求められます。
電話番号宛てに(SMSで)届くはずの認証コードが受け取れない場合、メール経由で受信できないか試してみましょう。



ログイン画面で
をタップし、続く画面でユーザー名を入力してください。メールアドレスが登録されている状態なら、メールでの受け取りを選択できます。一方、選択肢にメールアドレスが表示されなければ、メールアドレスは未登録の状態です。同じアカウントでTwitterにログインしている別の端末がなければ、後述する対処法に進んでください。
ログイン中の別端末を操作して二段階認証を解除/メールアドレスを登録
Twitterはスマホアプリのほかにブラウザ版(モバイル/PC)などがあり、複数の端末で同じアカウントに同時ログインできます。
ログインできている状態の別端末があるなら、その端末を操作して二段階認証をオフにしましょう。パスワード忘れの場合は、新しいパスワードを登録し直してください。

パソコンのブラウザ版Twitterでは、左下のメニューボタン
から → → の順にクリックし、二段階認証をオフにできます。
パスワード忘れの場合は、左下の[ i ]アイコン→
→ → の順にクリックすると、新しいパスワードを設定できます。TwitterでSMSが届かない場合に考えられる原因と対処法
ここからは、TwitterでSMSが届かない場合に考えられる原因と対処法を紹介します。
機種変更で電話番号が変わった/SMSが使えない契約プランに変えた
セキュリティコード(認証コード)やログインリンクは、Twitterに登録中の電話番号宛てに届きます。機種変更や回線の乗り換えで利用中の端末の電話番号が変わったなら、SMSは受け取れません。
乗り換えや機種変更の「直後」なら、以前の回線がまだ使える可能性があります。旧端末を起動させたり、SIMを入れ替えたりして、以前の電話番号宛てに届いたSMSを確認してみてください。
またいわゆる「格安SIM」には、基本プランにSMS利用が含まれていないケースもあります。この場合、オプション契約でSMS機能を追加しない限り、SMS経由でのログインはできません。
Twitter側に障害やトラブルが発生している
TwitterのSMS認証システム自体に障害やトラブルが発生している可能性も考えられます。
まずは、自分の電話番号を宛先にテスト送信して、SMSが届かない原因が送信側と受信側どちらにあるのかを突き止めましょう。AmazonやInstagramなど、他のアプリで二段階認証を試してSMSが受信できるかを試してみるのもおすすめです。

その結果、自分宛てのメッセージを受信できて、かつ端末の電話番号変更した心当たりもなければ、TwitterのSMS送信システムに障害やトラブルが発生しているおそれがあります。
この場合、基本的にはトラブルが解消するまで待つほかありません。時間を置いて複数回試して、一向に届かないようならTwitterにサポートリクエストを送ってください。
一方、自分宛てメッセージが届かなかったなら、自身の端末のSMS機能に何かしらの問題があると考えられます。次項で紹介する対処法を確認してみてください。
別のSMSアプリがデフォルト設定されている(Androidスマホ限定)
Androidスマホの場合、Google PlayでさまざまなSMSアプリが提供されており、任意のものをインストールして利用できます。

複数のSMSアプリが存在している状態
ここで注意が必要なのが、新規メッセージ(SMS)を送受信できるのは「デフォルト設定」されているアプリだけという点です。
複数のSMSアプリをインストールしている状態だと、(通知は届くはずですが)想定していたものとは別のSMSアプリで認証コードを受信していて、見落としている可能性があります。スマホにインストールしているすべてのSMSアプリを確認してみてください。
もしくは、以下の手順で特定のSMSアプリをデフォルト設定し、再度認証コードを送信しましょう。


「設定」アプリを開き、[アプリ]などの項目から[デフォルト(標準)アプリ]に進みます。


ジャンルの中から[SMSアプリ]を選択し、使用したいSMSアプリにチェックを入れてください。以降は、指定したアプリでSMSを受け取れるようになります。
端末の電波受信状況が悪い
「メール」や「LINE」と異なり、SMSは電話回線を経由して送受信します。Wi-Fiに接続している環境であっても、電話回線の電波が不安定だったり、機内モードがオンになっていたりすると、SMSを正常に受信できません。

アンテナピクトが3〜4本立っていれば問題ない
端末の上部、ステータスバーを確認して電波の受信状況を確認します。電波の受信状況があまりよくない場合は、場所を移動して再度試してみましょう。
端末やアプリにエラーが発生している
アプリや端末に何らかのエラーが発生している可能性もあります。SMSアプリの再起動/アップデートを試みて、効果がなければ端末自体を再起動させてみましょう。
やり方が分からない場合は、利用中のスマホに応じて以下の記事を参照してください。
通信会社側の設定でSMSが受信拒否になっている(ドコモ・au・ソフトバンク)
ドコモ・au・ソフトバンクや一部MVNOの中には、迷惑メッセージ対策で「SMSを受信しない」または「電話帳登録者以外からのSMSを拒否する」といった設定が存在します。
初期設定ではオフになっているはずですが、設定変更に心当たりのある人は確認してみてください。
ドコモ/ahamoでSMSの受信拒否設定を確認する

ドコモの場合、「My docomo」から設定を確認できます。プリインストールされているなら、上記アイコンのアプリをタップして起動しましょう(左記リンク先ページからもインストール可能です)。
ネットワーク暗証番号による認証が求められたときは、契約時に指定した4桁の暗証番号を入力してください。


「my docomo」アプリを開いたら、設定タブの検索窓に「SMS」と入力します。
すると「SMS拒否設定」が候補として表示されるので、これをタップしてください。


「拒否・受信条件」の項目下で「全て受信する」にチェックを入れ、[次へ]をタップしましょう。あとは[設定を確定する]ボタンを押せば完了です。
なお、迷惑メッセージ対策をしたい場合は、Twitterの認証が終わってから元の設定に戻してください。
ソフトバンクでSMSの受信拒否設定を確認する
ソフトバンクでは設定で「着信規制」をしていると、同時にSMSの受け取りも拒否される仕様になっています。


ChromeやSafariで「My SoftBank」のWebサイトにアクセスしてください。
トップ画面上の検索窓に「着信」と入力すると候補として「着信規制の設定をする」が表示されるので、これをタップします。
虫眼鏡アイコンを押して、あらためて
をタップしてください。

「現在の設定」項目に全着信規制と記載されていた場合は、新しい設定で「着信規制しない」にチェックを入れて
をタップしてください。最後に確認画面で
ボタンを押せば完了です。auでSMSの受信拒否設定を確認する


auでは、まずSMSアプリを開いて090-4444-0015宛てに「確認」と入力・送信してください。ここで「現在、国内他事業者ブロック機能が解除されています」と返信があれば問題ありません。
一方、「現在、ブロック機能が設定されています」と返信があった場合は、au以外の通信業者から送られてきたSMSを受け取れない設定になっています。以下の手順で解除しましょう。


ブロック機能が有効だった場合は、090-4444-0014宛てに「解除」と入力・送信します。すぐに「国内他事業者ブロック機能が解除されました」と返信がきます。これでSMS拒否設定は解除できました。
SMSが届かない問題が解決後、再び有効にしたい場合は、090-4444-0013宛てに「有効」と入力・送信してください。
解決しない場合はTwitterのサポートに問い合わせる
ここまでの対処法をすべて試してもSMSが受信できない場合は、最終手段としてTwitterサポートに問い合わせてみてください。
ただ、Twitterは世界中に多くのユーザーを抱えているので、個別ユーザーの問い合わせへの迅速な対応は期待できません。問い合わせても解決につながらない可能性があります。
ログインについての問い合わせができるのは、二段階認証のコード入力画面からのみです。筆者が確認した限り、パスワード再設定のコード入力画面では問い合わせに進めないので注意してください。


2段階認証の認証コード入力画面で、[Twitterサポートに問い合わせる]をタップします。
「アカウントへのアクセス」から、現状で生じている問題に当てはまるものを選んで情報を送信してください。