「楽天ポイント利息」とは? 利用方法やメリット・デメリットを解説

「楽天ポイント運用」とどっちがお得?

楽天ポイントを元手に投資することで、利息分のポイントを得られる「楽天ポイント利息」。月末までに預けたポイント数に応じて、毎月5日に利息がつくとあって、楽天ポイントを貯めている人にとっては耳寄りなサービスです。

この記事では、そんな楽天ポイント利息を始めるにあたって知っておきたい注意点や利用方法を解説。実際に使って感じたメリット・デメリットもあわせて紹介します。

「楽天ポイント利息」とは? 利用方法と注意点

楽天の「ポイント利息」とは、楽天ポイントを一定期間預け入れると、年0.108%(月0.009%)の利率でポイントが追加されるサービスです。

銀行の金利を思い浮かべると理解しやすいでしょう。一定期間お金(この場合はポイント)を預けることで、その見返りとして利息が付与される仕組みです。楽天ポイント利息は、預け入れ・引き出し時の手数料がかからないため気軽に始められます。

「楽天ポイント利息」の始め方

楽天のポイント利息
楽天のポイント利息
楽天のポイント利息

楽天ポイント利息の始め方は難しくありません。楽天ポイント利息の専用ページにアクセスし、ポイントに利息をつける利用規約に同意してポイントに利息をつけるをタップするのみです。

すると、追加したポイント数が「利息プラスポイント」に表示されます。これでポイントの追加は完了です。このページでは、「利息プラスポイント」の追加や引き出し、自動追加の解除・再開などの操作ができます。

楽天ポイント利息

同様のページで「ポイント利息通帳」で追加・引き出した分のポイント数や、付与されたポイント数も一覧で確認できるようになっています。

ポイントは月末の残高に基づいて翌月5日に進呈される

月末に利息がつく

「ポイント利息」にポイントを追加すると、月末(末日23時59分)までに預けた残高ポイント数に応じて利息がつき、利息分は翌月5日にアカウント(利息口座)に進呈されます。

端数は翌月繰り越しとなり、1ポイント以上となった時点で進呈されます。

ポイントは通常ポイントのみ追加できる

楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」があり、両者は有効期限などの点で異なります。

ポイント利息に追加できるポイントは、「通常ポイント」のみです。期間限定ポイントや特典ポイントは、楽天ポイント利息に追加できません(まれにキャンペーンなどイレギュラーで追加できるケースもあります)。提携サービスから交換した通常ポイントも同様に利用できないので注意してください。

なお、通常ポイントは、楽天スーパーDEALや普段の買い物・支払いで貯めることができます。

ポイントは1ポイントから引き出し可能

利息プラスポイントを引き出す手順も難しくありません。

ただし、一度引き出しをおこなうとポイントの自動追加が一時的にOFFになります。3日後にはポイントの自動追加が再開するものの、自動追加が一旦停止されることは頭に入れておきましょう。

ポイントを引き出す
ポイントを引き出す

ポイント利息の専用ページの↓ 引き出すをタップして、運用中のポイントから引き出すポイント(1ポイント以上)を入力し、確認するを選択します。

ポイントを引き出す
ポイントを引き出す

引き出しを決定するをタップしたら、ポイントの引き出しは完了です。

ポイント利息を解除する方法

楽天ポイント利息の解除は、ポイント自動追加を解除するパターンと、楽天ポイント利息を完全にやめるパターンの2通りがあります。

自動追加を解除する場合

貯めトクモード

楽天ポイント利息は、サービスを開始すると「貯めトクモード」がONになります。貯めトクモードとは、現状保有している通常ポイントのすべてを自動で「利息プラスポイント」に追加するシステムです。便利な反面、「勝手に楽天ポイント利息へポイントが追加されている」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

「貯めトクモード」トグルをOFFにすれば自動追加は解除されますが、以後は手動で「利息プラスポイント」にポイントを追加する必要が生じます。

完全に解除する場合

楽天ポイント利息
楽天ポイント利息

完全に楽天ポイント利息をやめるには、「利息プラスポイント」に表示されている運用中のポイントが0になるまで引き出しをします(手順は前述)。

画面左上の楽天ポイントクラブのアイコンをタップしてトップページへ進み、「利息プラスポイント」が0と表示されていれば、楽天ポイント利息の解除は完了です。

ポイント利息のメリット・デメリット

ここでは、楽天ポイント利息を実際に利用してみて感じたメリットとデメリットをまとめました。

結論からいうと、デメリットは少なく、また大きなメリットも得づらいです。「損はしたくないけど投資を始めてみたい」「ポイント運用を始めてみたい」といったビギナー向けのサービスといえます。

メリット:ポイントが減ることはない

ポイント利息

楽天ポイント利息では、預けたポイントが減ることはありません。

楽天ポイント利息と似たサービスに「楽天ポイント運用」があり、どちらも楽天ポイントを預けて増やしていくサービスですが、ポイント運用は預けたポイント(元手ポイント)が増えることもあれば減ることもあります。その点、ポイント利息は預けたポイントは減らないため、損することはないといえます。

メリット:手軽に始められる

ポイント利息

ポイント運用で利息をもらうだけと、気軽にサービスを始められる点もメリットのひとつです。専用サイトの管理画面は5つの項目で構成されたシンプルなデザインです。5項目の内訳は以下のとおりです。

  1. 貯めトクモードのON/OFF状態の切り替え
  2. ポイント利息に預けているポイント数。ポイント数はリアルタイムで反映される
  3. 手動でポイントを追加する場合のボタン
  4. ポイントの引き出しボタン
  5. ポイント利息への追加、引き出し、利息進呈の履歴

相場などをみて引き出したり追加したりといった必要もなく、運用管理は難しくありません。サービスの開始・中止もボタン操作のみと手軽です。手数料もかからず、ハードルの低い投資サービスといえます。

デメリット:大きく増やすには不向き

年利0.108%(=月利0.009%)と利率が低いので、ポイントの増加には大きな期待はできません。増えるポイント(利息)を試算してみましょう。

預けたポイント × 利率 = 利息(増加分)

たとえば月末時点で1万ポイントを預けていた場合、

10000ポイント(預けたポイント)× 0.00009(月利) = 0.9ポイント(増加分)

利息として翌月5日に0.9ポイント増える計算になります(ポイント利息の付与は1ポイント単位から)。年利で計算するときも同様です。

10000ポイント(預けたポイント)× 0.00108(年利) = 10.8ポイント(増加分)

1万ポイントを1年預けても10ポイントしか増えません。やはり利率が低いため、なかなかポイントが増えないと感じてしまいます。ポイントの増減で運用を実感したい人には物足りサービスです。

EDITED BY
ASAGI