「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。
本記事では、販売元がドコモ・au・SIMフリー版の「Xperia 1 II」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備や、Xperia 1 IIがどんな機種なのかについても紹介します。
Xperia 1 IIは楽天モバイルに対応している?
まず、Xperia 1 IIが楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)Xperia 1 IIが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。
なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。
Xperia 1 IIは、楽天モバイルが2024年6月より商用利用を開始したプラチナバンドに対応していると考えられます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称。ただし、ドコモ版とSIMフリー版のXperia 1 IIは思うように使えない可能性がある点には注意が必要です。
ドコモ版「Xperia 1 II SO-51A」の場合

事実上、ドコモ版「Xperia 1 II SO-51A」で楽天モバイルは使えない
ドコモ版Xperia 1 II SO-51Aの場合、4G・5Gデータ通信や通話、SMSなどには対応していないため、実質的に非対応ということになります。

理論上、楽天モバイル回線は接続できるが動作確認できていないため使えない可能性もある
ただし、NTTドコモが公表しているXperia 1 II SO-51Aの対応周波数詳細を見てみると、楽天モバイルが使用している「バンド3」とプラチナバンドである「バンド28」に対応していることが確認できます。楽天モバイルに割り当てられている5Gの「n77」とパートナー回線であるau回線の「バンド18/26」には非対応です。
バンド3に対応していることから、理論上は4Gデータ通信なら楽天モバイルの回線でインターネットに接続できることになります。しかし、接続できるのは楽天モバイル回線のみで、バンド28に対応しているものの、プラチナバンドに接続できる保証もありません。
また、バンド18/26には非対応なので、楽天モバイル回線に接続できない場合につながるはずのau回線を使えないことになります。
そもそもドコモ版Xperia 1 II SO-51Aは楽天モバイルによる動作確認ができておらず、楽天モバイルを契約しても思うように使えないリスクがある点は注意しましょう。
au版「Xperia 1 II SOG01」の場合

au版「Xperia 1 II SOG01」の場合、5Gデータ通信など一部機能は使えないが問題なく利用できる
au版Xperia 1 II SOG01の場合、4Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応します。5Gデータ通信やAPN自動設定などには非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるでしょう。
自身でAPN設定をおこなうことや、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりを「Yahoo!防災」アプリなどで済ませることに抵抗がなければ、さほど神経質にならなくてもよいと考えられます。

ソフトウェアアップデートにより理論上は5Gデータ通信を使えるが、動作確認ができていないため使えない可能性もある
5Gデータ通信については、auが公表している対応周波数帯一覧でXperia 1 II SOG01を見てみると、楽天モバイルの5Gに割り当てられている「n77」に対応していることが確認できます。
しかし、楽天モバイルによる動作確認がとれていないため、楽天モバイルの5Gエリア内でも5Gデータ通信を利用できない可能性は高いです。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
4GLTEの対応周波数には、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、Xperia 1 II SOG01は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
SIMフリー版「Xperia 1 II XQ-AT42」の場合
SIMフリー版Xperia 1 II XQ-AT42は、2024年10月時点で楽天モバイルによる動作確認が一切おこなわれていない端末です。

理論上はSIMフリー版「Xperia 1 II XQ-AT42」でも楽天モバイルを使えるが、動作確認できていないため使えない可能性もある
ソニーが公表しているSIMフリー版Xperia 1 II XQ-AT42の対応バンドを見てみると、楽天モバイルの「バンド3」とパートナー回線であるau回線の「バンド18」「バンド26」に対応していることが確認できます。5Gも楽天モバイルに割り当てされている「n77」に対応しています。
このため、APN設定をおこなえば理論上は楽天モバイルの回線でインターネットに接続できることになります。
また、プラチナバンドである「バンド28」に対応していることから、SIMフリー版Xperia 1 II XQ-AT42は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
しかし、楽天モバイルでの動作確認がおこなわれていないため、楽天モバイルを契約しても正常にインターネット接続ができなかったり、通話やSMSといった必要な機能が使えないリスクがある点は留意してください。
Xperia 1 IIで楽天モバイルを契約する前の準備

Xperia 1 II
楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのXperia 1 IIがSIMロック解除されているかどうかを必ず確認しましょう。
また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも忘れずに準備しておきましょう。
Xperia 1 IIはどんな機種?

- Xperia 1シリーズらしい細長い外観
- 指紋センサーは位置が独特
- カメラは3つ、追従高速連写も特徴
- おサイフケータイや防水にも対応し、イヤホン端子も搭載
2020年の春夏モデルとして発売した「Xperia 1 II」。本体サイズは72mm×166mm×7.9mmで、細長い21対9の有機ELディスプレイを搭載する、まさにXperia 1シリーズらしいデザインとなっています。6.5インチの大画面な割に幅が狭いので持ちやすく、ウェブページなど縦に伸びる情報が見やすくなります。
指紋センサーは本体の右側面に搭載し、電源ボタンと兼用するタイプ。他のスマホから乗り換えると、指を当てづらいと感じるかもしれませんが、慣れると使いやすそうです。
背面のカメラは、超広角・望遠・標準の3つで構成。どのカメラも有効画素数は1220万画素で、さらにToFセンサーも搭載します。連写で最高20コマ/秒の撮影に対応することが特徴的で、動いている被写体にフォーカスを合わせ、自動で露出も調整します。スポーツやペットなど、動きのあるシーンでもシャッターチャンスを逃さないでしょう。
おサイフケータイや防水といった日常のあらゆるシーンで活躍する機能も引き続き搭載しています。また、Xperia 1 IIではイヤホンジャックが復活しており、有線ヘッドホンを接続して音楽や動画を楽しむことができます。