楽天モバイルについて調べていると「iPhoneでは使えない」といった情報が散見されます。しかし、それは過去の情報が元で広まっている誤解です。筆者自身、楽天モバイルに興味を持ちながらも「iPhoneで本当に使えるのか?」と不安に思っていました。しかし、実際に利用を始めてみて、その不安はほとんど解消されています。
しかし、Androidスマホと比べて、一部の機能に制限があったり、必要な設定が異なっていたりと、注意すべき点があるのも事実です。そこで本記事では、楽天モバイルとiPhoneの関係について正確な情報を整理しつつ、利用する際のポイントや注意点を解説します。
楽天モバイルでiPhoneは使える? よくある疑問と答え
「iPhoneでは楽天モバイルが使えない」という誤解を抱いている人も多いのが現状です。まずは、楽天モバイルとiPhoneの関係について正確な情報を整理しましょう。
Q1:楽天モバイルはiPhoneで使えない?
iPhone 6s(iOS 14.4以上)以降の機種であれば、楽天モバイル回線を快適に使用できます。もちろん、最新のiPhone16シリーズも対応しています。

iPhone XSでも問題なく楽天モバイルを使えている
iPhoneの対応状況を詳しくチェックする
機種 | 楽天モバイル回線対応 | 日本での発売日 |
---|---|---|
iPhone 16e | ◯(対応) | 2025年2月 |
iPhone 16 Pro Max | ◯(対応) | 2024年9月 |
iPhone 16 Pro | ◯(対応) | 2024年9月 |
iPhone 16 Plus | ◯(対応) | 2024年9月 |
iPhone 16 | ◯(対応) | 2024年9月 |
iPhone 15 Pro Max | ◯(対応) | 2023年9月 |
iPhone 15 Pro | ◯(対応) | 2023年9月 |
iPhone 15 Plus | ◯(対応) | 2023年9月 |
iPhone 15 | ◯(対応) | 2023年9月 |
iPhone 14 Pro Max | ◯(対応) | 2022年9月 |
iPhone 14 Pro | ◯(対応) | 2022年9月 |
iPhone 14 Plus | ◯(対応) | 2022年9月 |
iPhone 14 | ◯(対応) | 2022年9月 |
iPhone SE (第3世代) | ◯(対応) | 2022年3月 |
iPhone 13 Pro Max | ◯(対応) | 2021年9月 |
iPhone 13 Pro | ◯(対応) | 2021年9月 |
iPhone 13 mini | ◯(対応) | 2021年9月 |
iPhone 13 | ◯(対応) | 2021年9月 |
iPhone 12 Pro Max | ◯(対応) | 2020年11月 |
iPhone 12 mini | ◯(対応) | 2020年11月 |
iPhone 12 Pro | ◯(対応) | 2020年10月 |
iPhone 12 | ◯(対応) | 2020年10月 |
iPhone SE (第2世代) | ◯(対応) | 2020年4月 |
iPhone 11 Pro Max | ◯(対応) | 2019年9月 |
iPhone 11 Pro | ◯(対応) | 2019年9月 |
iPhone 11 | ◯(対応) | 2019年9月 |
iPhone XR | ◯(対応) | 2018年10月 |
iPhone XS Max | ◯(対応) | 2018年9月 |
iPhone XS | ◯(対応) | 2018年9月 |
iPhone X | ◯(対応) | 2017年11月 |
iPhone 8 Plus | ◯(対応) | 2017年9月 |
iPhone 8 | ◯(対応) | 2017年9月 |
iPhone 7 Plus | ◯(対応) | 2016年9月 |
iPhone 7 | ◯(対応) | 2016年9月 |
iPhone SE (第1世代) | ◯(対応) | 2016年3月 |
iPhone 6s Plus | ◯(対応) | 2015年9月 |
iPhone 6s | ◯(対応) | 2015年9月 |
iPhone 6 Plus | ✕(非対応) | 2015年9月 |
iPhone 6 | ✕(非対応) | 2014年9月 |
iPhone 5c | ✕(非対応) | 2013年9月 |
iPhone 5s | ✕(非対応) | 2013年9月 |
iPhone 5 | ✕(非対応) | 2012年9月 |
iPhone 4S | ✕(非対応) | 2011年10月 |
iPhone 4 | ✕(非対応) | 2010年6月 |
iPhone3GS | ✕(非対応) | 2009年6月 |
iPhone 3G | ✕(非対応) | 2008年7月 |
楽天モバイルがiPhone 6s(iOS 14.4以上)以降を正式に対応機種としたのは、2021年4月のことです。それ以前は楽天モバイルの一部機能がiPhoneで利用できなかったため、現在でも「楽天モバイルはiPhoneでは使えない」という誤解が広がっているのかもしれません。
また、楽天モバイルの回線切り替え直後は、一時的に通話やデータ通信が不安定になることがあります。こういった不満や体験談が一部のSNSや口コミサイトで共有され、誤った情報が拡散している可能性もあります。
海外で購入したiPhoneは、たとえ楽天モバイルで動作確認済みのモデルであっても注意が必要です。楽天モバイルの回線周波数に対応していない可能性があります。楽天モバイルのサポート窓口に問い合わせて、具体的な互換性や設定方法について確認するのがおすすめです。
Q2:楽天モバイルに乗り換えたらiPhoneで通話できなくなる?
楽天モバイル回線に切り替えた後も、iPhoneで通話することは可能です。iPhoneで通話機能が制限されることはありませんし、着信履歴などが消えることもありません。

楽天モバイルに切り替えた後もiPhoneで問題なく通話できている
さらに、楽天モバイルでは「楽天リンク」という無料のコミュニケーションアプリを提供しています。この「楽天リンク」を使えば、楽天モバイル同士だけでなく、他社キャリアの携帯電話や固定電話への通話も無料でおこなえます。
もちろん、楽天リンクアプリを使わず、標準の電話アプリでも通話は可能です。ただし、標準の電話アプリを使う場合は通話料(30秒ごとに税込み22円)が発生します。せっかく楽天モバイルを契約するなら、楽天リンクを積極的に使うのがおすすめです。
Q3:楽天モバイルに変えたらiPhoneでSMSを受信できなくなる?
楽天モバイルに切り替えても、iPhoneでSMSを送受信することは可能です。iPhone標準の「メッセージ」アプリを利用していればば、SMSの送受信に制限はありません。

楽天リンクでのSMS送信時には注意が必要
ただし、「楽天リンク」アプリを介したSMS送信には注意が必要です。楽天リンクでSMSを無料で送信できるのは、送信先も楽天リンクを利用している場合に限られます。つまり相手が楽天リンクを利用していない場合、楽天リンクを介してSMSを送信することはできないというわけです(詳しくは後述)。
この仕様が原因で、一部のユーザーが「楽天モバイルではSMSを送信できない」と誤解しているのかもしれません。とはいえ、iPhone標準の「メッセージ」アプリを利用すれば、(無料でななくなるものの)問題なくSMSを送受信できます。決して「SMSが使えなくなる」というわけではないので安心してください。
Q4:iPhoneでは「楽天リンク」アプリは使えない?
楽天モバイルのサービス提供当初、楽天リンクはAndroid端末向けに設計されており、iPhoneでは利用することができませんでした。
しかし、2020年からiPhoneの「App Store」で楽天リンクアプリの取り扱いをスタート。現在では、iPhone 6s(iOS 14.4以上)以降のモデルであれば無料通話やSMS機能を利用可能となっています。ただし、Android端末と比べると一部仕様や操作に違いがあるため、事前に理解しておくことが重要です(詳しくは後述)。
Q5:iPhoneで楽天モバイルを使うにあたって特別な設定は必要?

楽天モバイルのSIMカードを差し込むだけで自動で設定が完了
現在、楽天モバイルをiPhoneで利用するためにユーザー自身がおこなうべき作業は、基本的にはiPhoneにSIMを挿入する(eSIMの場合はアクティベートする)ことだけです。最新のiOSを利用している場合、ほとんどの通信設定が自動で完了する仕組みになっているため、特別な手動操作は必要ありません。
ただ、過去に使用していたキャリア(通信会社)の影響で、事前に「APN構成プロファイル」の削除が必要になるケースがあります。削除しないままだと、モバイルデータ通信が正常に動作しないことがあるので注意が必要です。具体的な設定や手順については後述しています。
実際にiPhoneで楽天モバイルを利用して分かった注意点・問題点
ここからは、iPhoneユーザーである筆者が楽天モバイルに乗り換えた際に直面した問題点・注意点を詳しく説明します。
注意点1:iPhoneでは「楽天リンク」アプリが若干使いづらい
「Rakuten Link(楽天リンク)」とは、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約したユーザーだけが利用できる、無料のコミュニケーションアプリです。
このアプリを活用すれば楽天モバイルユーザー同士の通話だけでなく、他社の携帯電話や固定電話宛の通話も無料でおこなえます。またSMS(ショートメッセージサービス)も、楽天リンクを介して送信すれば国内外問わず送信料は発生しません。

楽天リンクは、通話料やSMS料金を大幅に節約できる魅力的なツールです。特に頻繁に通話するユーザーにとっては、楽天モバイルを契約する大きなメリットとなるでしょう。
ただし、iPhoneの「楽天リンク」アプリはAndroidと比べて一部仕様や操作性に違いがあるので注意が必要です。事前に把握しておかないと、スムーズに使いこなせず戸惑う可能性があります。
以下に、iPhoneでの楽天リンク利用時に注意すべき点をまとめました。
問題点1:楽天リンク以外の相手からの着信は標準アプリで受信される

iPhoneの楽天リンクアプリでは楽天リンクからの着信しか受信できない
楽天リンク以外の相手(固定電話や標準電話アプリなど)からの着信は、iPhoneでは標準の「電話」アプリで受信される仕組みになっています。
また、着信履歴もiPhoneの標準電話アプリにしか記録されません。iPhone版の楽天リンクでは楽天リンクからの着信しか受けられませんし、履歴の管理もできないというわけです。

楽天リンク以外からの着信に楽天リンクで折り返す方法
着信にそのまま出る場合には(iPhoneの標準アプリであっても)通話料が発生しないため、特に気にする必要はありません。しかし、問題は不在着信に対して折り返しの通話をする際です。楽天リンクユーザー以外からの着信に楽天リンクで折り返す場合、以下の手順を踏む必要があります。
- iPhoneの標準電話アプリで通話履歴を確認
- 楽天リンクアプリを起動し、電話番号を入力する
- 楽天リンクアプリから無料で発信する
電話を折り返す度に「iPhoneの標準電話アプリ」と「楽天リンク」両方のアプリを操作するのは正直かなり手間です。また、そのまま標準の電話アプリを使って電話を折り返してしまう可能性もあり、無料通話のメリットを活かしづらい仕様になっています。
筆者も一度、標準の電話アプリで折り返してしまい、通話料(30秒ごとに税込み22円)が発生してしまいました。後から「楽天リンクを使えば無料だったのに」と気づいてガッカリした経験があります。
問題点2:データ通信回線がオフになっていると番号が非通知になる
Wi-Fi接続中に楽天モバイル回線のデータ通信がオフの状態で楽天リンクで発信すると、相手側で自分の電話番号が表示されず、非通知となってしまいます。

モバイルデータ通信がオフの状態で楽天リンクで発信すると非通知状態になる
非通知の電話は詐欺電話や迷惑電話と警戒されることが多く、着信に応じてもらえないことが多いです。実際に筆者が友人に電話をかけたときにもこの非通知状態になってしまい、「番号が表示されていないので電話を取らなかった」といわれました。
データ通信量の節約目的で、Wi-Fi環境ではデータ通信をオフにする人は少なくないでしょう。また、楽天モバイルと他キャリアのSIMを同時に利用する「デュアルSIM」運用をしている場合には、バッテリー節約の観点から片方のSIMのデータ通信をオフにする人も多いはず。
心当たりがある人は、楽天リンクでの発信前に必ず楽天モバイルのデータ通信が有効か確認するようにしましょう。
問題点3:楽天リンク以外の相手にSMSの無料送信ができない

通話だけでなく、楽天リンクの「SMS(ショートメッセージサービス)」の仕様にも注意が必要です。というのも、iPhoneの楽天リンクでSMSを送信できるのは、相手が「楽天リンク」を利用している場合のみ。
楽天リンク非対応の場合は「端末のメッセージアプリを開いてください」という内容のメッセージが表示されて、iPhoneの標準メッセージアプリへ誘導されます。楽天リンクからはどうあがいてもSMSを送ることができません。

楽天リンクユーザー以外にはSMSを送信できない
楽天リンクを使えない場合、国内ではSMS送信時に全角70字あたり3.3円(税込)の料金が課金されてしまいます。せっかくの無料SMS機能が利用できないのは、非常に惜しいポイントです。
現時点では、iPhoneユーザーに楽天リンクのSMS機能を積極的におすすめするのは難しいというのが正直なところです。

楽天リンク以外から送信されたSMSは楽天リンクで受信できない
iPhoneの楽天リンクでSMSを「受信」できるのも、相手が「楽天リンク」から送信した場合のみ。楽天リンクを利用せずに送信されたSMSは、すべてiPhoneの標準メッセージアプリで受信されます。
ここで注意したいのが「SMS認証」を楽天リンク経由でおこなうのは不可能だという点です。例えば、銀行や各種サービスの登録でSMS認証コードが送信される際、そのメッセージは楽天リンクではなく標準メッセージアプリで受信されるため、楽天リンク単独では認証作業を完了できません。
SMSの受信履歴を一元管理するには、「楽天リンク」ではなく標準のメッセージアプリをメインに使うほうが便利です。
問題点4:通話機能やSMS機能へのアクセスが悪い

楽天リンクを起動すると、まずプロモーション画面が表示される
これはiPhoneに限ったことではありませんが、楽天リンクのアプリ仕様変更も、個人的に使い勝手を悪くしている要因のひとつだと感じます。以前はアプリを開くとすぐに通話画面が表示されていましたが、最近のアップデートでキャンペーン情報やニュースが並ぶ画面がトップで表示されるようになりました。
通話画面にアクセスするまでの操作が増えてしまい、急いでいるときには特にストレスを感じます。この仕様変更は現在のところ回避する方法がないため、どうにか改善されることを期待しています。
注意点2:iPhoneでは楽天モバイルのキャリア決済を利用できない
「キャリア決済」とは、アプリ購入やサブスクリプション料金などを通信料金と一緒に支払えるサービスこと。大手キャリアと同じく、楽天モバイルでもキャリア決済のサービスを提供しています。ただし、現状では楽天モバイルのキャリア決済はAndroid専用となっており、iPhoneでは利用できません。
キャリア決済が利用できない不便さはいうまでもありませんが、筆者が特に悔しいと感じるのは、楽天市場との連携やポイントアップ特典といったキャリア決済を通じて得られる利点を活用できないことです。以下、詳しく解説します。
問題点1:キャリア決済をしても最大2%還元を受けられない

Androidスマホユーザーなら楽天モバイルのキャリア決済で最大2%還元を受けられる
楽天モバイルでは楽天カードをキャリア決済に紐づけると、特典として+1%の楽天ポイントが付与される仕組みがあります。この特典を利用することで、キャリア決済した金額の合計2%の楽天ポイントを獲得することが可能というわけです。
しかし、iPhoneでは楽天モバイルのキャリア決済が利用できないため、このようなお得な特典を享受することができません。楽天ポイントを積極的に貯めたい楽天経済圏の利用者にとって、この特典の差はかなり大きいでしょう。
問題点2:楽天SPUの条件をクリアできない
楽天には、楽天SPU(Super Point Up Program:スーパーポイントアッププログラム)という独自のポイントプログラムがあります。楽天の各種サービスを利用することで、楽天市場の買い物で獲得できるポイント率がアップする仕組みです。

「楽天モバイルのキャリア決済」もこの楽天SPUのポイントアップ条件に組み込まれており、当月のキャリア決済の利用金額が合計2000円(税込)以上になると、楽天市場での買い物のポイント還元率が+2倍となる特典が用意されています。
しかし、iPhoneユーザーは楽天モバイルのキャリア決済を利用できない仕様なので、この楽天SPUの条件を達成することが事実上不可能です。Androidユーザーとの間で特典を享受する機会の差が生じることで、iPhoneユーザーは楽天モバイルを利用するメリットが相対的に低くなってしまいます。
【申し込み前に確認】楽天モバイルでiPhoneを使うにあたって必要な準備
楽天モバイルでiPhoneを利用する場合、申し込みと設定をスムーズに進めるために以下の準備が必要です。楽天モバイルの申し込み特典を受け取るためにも、申し込み前に必ず確認してください。
やること1:楽天モバイルの動作確認済端末か確認する

楽天モバイルで動作確認する
冒頭述べた通り、楽天モバイルはiPhone 6s(iOS 14.4以上)以降のモデルに対応しています。手持ちのiPhoneが対応しているかどうか、今一度確認しましょう。
心配な人は楽天モバイル公式サイトの「動作確認済のスマホ」ページでチェックするのがおすすめです。質問に沿って端末の特徴を入力していけば、利用できるか否かの診断結果が表示されます。
やること2:楽天モバイルエリアの確認

サービスエリアマップで確認できる
楽天モバイルを契約する前に、公式サイトの「サービスエリアマップ」を利用して、自分の居住地や勤務地などの生活圏内が楽天回線エリア内かどうかを事前に調べることをおすすめします。
楽天モバイルは、人口カバー率99.9%という高い数字を誇っており、特に楽天回線エリア内では安定した通信速度と品質が期待できます。しかし、日本全国どこでもつながるとは言い切れません。地方を中心に提供状況が異なる場合があるため、細かなエリア状況を確認しておくと安心です。
楽天モバイルの通信エリアは、楽天基地局の電波を利用する楽天回線エリアと、パートナー(au)基地局の電波を利用するパートナー回線エリアの2つに分かれます。
以前はパートナー回線エリアでの通信に関して月間5GBのデータ容量制限があり、それを超えると速度制限(最大1Mbps)がかかる仕組みでした。しかし2023年5月以降、この制限は撤廃されました。現在はパートナー回線エリアにおいても高速通信が無制限で利用可能となっています。
やること3:SIMロック解除が必要か確認する

「SIMロック」とは、通信キャリアが自社販売の端末に対し、他社のSIMカードを挿して使用できないよう制限を設ける仕組みのことです。この制限がかかっている場合、楽天モバイルのSIMカードを端末に挿入しても、モバイルデータ通信や通話が利用できません。
特に2021年9月より前にNTTドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアで購入したiPhoneには、SIMロックがかかっている可能性が高いです。以下の手順でSIMロックの有無を確認しておきましょう。

「設定」アプリを開き「一般」→「情報」に進むとSIMロック状況を確認できる
iPhoneのSIMロックの状態を確認するには、「設定」アプリを開き、[一般]→[情報]と進みます。続く「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」と表示されていれば、SIMロックが解除されていることを意味します。
SIMロックがかかっていた場合は、以下の公式サイトを参考に解除の手続きをおこなってください。なお、いずれのキャリアでも、オンラインで簡単にSIMロック解除の手続きをおこなえるようになっています。
総務省の指導により2021年10月時点で「SIMロック」は廃止されました。したがって、2021年10月以降に新しく発売された端末には、購入先のキャリアを問わずSIMロックがかかっていません。
手持ちの端末が2021年10月以降に購入したものであれば、SIMロックの確認自体が不要です。
やること4:本人確認書類を確認・用意しておく
楽天モバイルのSIMを申し込む際には、本人確認書類が必要です。契約方法ごとに利用できる書類が異なるので、自分の状況にあわせて以下いずれかの書類を用意してください。

(※)補助書類として、発行から3カ月以内の公共料金の請求書・領収書(電気・ガス・水道)、住民票、届出避難場所証明書のいずれかが必要
表で詳しくチェック
契約方法 | 本人確認方法 | 本人確認方法の概要 | 対象の書類 |
---|---|---|---|
店舗 | 店頭で本人確認書類を提出 | 店舗に本人確認書類を持参(原本のみ。コピー不可) |
|
オンライン | 本人確認書類を撮影・アップロード | 対象の本人確認書類を撮影し、アップロード | |
AIかんたん本人確認(eKYC) | 本人確認書類と自身の顔を撮影する。最短即日より開通可能(eSIMを選んだ場合のみ選択可) |
|
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楽天グループに提出済みの書類を流用 | 楽天銀行・楽天証券・楽天生命いずれかの本人確認記録を連携 | 不要 | |
SIMカードの配送時に本人確認書類を提示する | SIMカードを受け取る際に配達員に本人確認書類を提示する |
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(※)補助書類として、発行から3カ月以内の公共料金の請求書・領収書(電気・ガス・水道)、住民票、届出避難場所証明書のいずれかが必要
楽天モバイルへの契約を進める際には、書類の有効期限や記載内容(氏名、住所など)が最新であることを必ず確認しましょう。
「引っ越し後で住所を変更した」「結婚や離婚などで苗字が変わった」という場合は、本人確認書類を最新の情報に更新してから提出することをおすすめします。住所や氏名が不一致の場合、手続きがスムーズに進みません。
やること5:SIMタイプ(SIMカードまたはeSIM)の選定

楽天モバイルは、「eSIM」と「SIMカード」の両方を取り扱っています。申し込み時にSIMのタイプをスムーズに選択できるように、あらかじめ概要や特徴を確認しておきましょう。
SIM | eSIM | |
---|---|---|
構造 | カードをデバイスに挿入 | デバイスに内蔵、カード不要 |
乗り換え方法 | 物理的にSIMカードを入れ替える | オンラインで管理・変更する |
デバイス設計 | SIMスロットが必要 | SIMスロットが不要 |
利用方法 | SIMカードを手配して郵送で受け取る | ネットで回線の契約・開通ができる |
乗り換えにかかる時間 | 3〜4日 | 最短3分(※) |
デバイス | ほぼすべての機種が対応 | 対応機種が限られる |
(※)楽天モバイル公式サイトより引用
筆者個人的には、可能であれば「eSIM」を選ぶのがおすすめです。物理カード型のSIM(SIMカード)の場合、自宅に郵送されるのを待ったり、SIMカードを抜き挿ししたりと、手間も時間もかかります。
一方、eSIMなら楽天モバイルの審査が完了し次第、すぐに開通&利用が可能です。郵送を待ったり、SIMカードを入れ替えたりする必要がないため、よりスピーディーに利用開始できます。
なお、iPhoneのeSIM対応機種は「iPhone XS」「iPhone XR」シリーズ以降です。デュアルeSIM対応機種はiPhone 13以降になります。
SIMカードのメリット・デメリットをチェック

SIMカードとは「Subscriber Identity Module Card(加入者識別モジュール)」の略称で、スマートフォンやタブレットに挿入して通信や通話を可能にする小さなチップカードのことです。通信会社を乗り換える場合には、端末のSIMスロットを開けて、SIMカードを入れ替える必要があります。
メリット |
対応機種を選ばない(比較的古い機種でも利用できる) |
---|---|
デバイス間でSIMカードの共有がしやすい(例えば、スマートフォンからタブレットに差し替えて使うなど) |
|
挿入するだけで使えるので、仕組みがシンプルで分かりやすい |
|
デメリット |
手配に時間がかかるので急ぎの契約に対応できない |
物理的に取り外しが可能なうえサイズが小さいため、紛失や破損のリスクがある |
|
シングルSIMスロット搭載デバイスでは、1枚のSIMカードしか利用できない(デュアルSIMが利用できない) |
eSIMのメリット・デメリットをチェック

eSIM(embedded SIM)とは、スマートフォンなどのデバイス本体に内蔵されているデジタルSIMのことです。通信会社との契約情報が電子的にデバイスに書き込まれるため、通信会社を乗り換える際にカードを差し替える必要がありません。
メリット |
カードの郵送を待たなくていいので、急な乗り換えやプラン変更にも対応できる |
---|---|
デバイス内部に埋め込まれているため、物理的に破損や紛失する心配がない |
|
「デュアルSIM」を利用しやすい(2つの電話番号を使い分けることができる) |
|
廃棄物や資源の無駄が少なく、環境への負荷が低い |
|
デメリット |
対応機種を選ぶ(古い機種では利用できない場合がある) |
物理的なSIMカードのように差し替えられないので、機種変更の際にやや面倒 |
やること6:乗り換え(MNP)をする場合はタイミングなども確認
他社から楽天モバイルに乗り換える際には、現在使用中の通信会社の契約状況を確認し、最適なタイミングを選ぶことが重要です。
特に確認しておきたいのが、「料金の締め日」と「解約月に料金が日割りされるか否か」です。これらの状況次第で、乗り換えのお得な時期が異なります。以下、主な通信会社の情報と最適な乗り換え時期をまとめました。
サービス名 | 乗り換えベストタイミング | 料金の締め日 | 解約月の日割り請求 |
---|---|---|---|
ドコモ | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
au | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
ソフトバンク | 締め日の5日〜10日前 | 10日/20日/末日いずれか | なし(1カ月分満額請求) |
楽天モバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(データ使用量に応じて満額請求) |
Y!mobile | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
ahamo | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
LINEMO | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
povo2.0 | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
UQモバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
IIJmio | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
BIGLOBEモバイル |
毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
mineo | 特になし(いつでもOK) | 月末(※) |
あり(解約希望日の前日までの日割り計算で請求) |
イオンモバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
HISモバイル | 締め日の5日〜10日前 | 利用開始日 | なし(1カ月分満額請求) |
OCNモバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
NUROモバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
日本通信SIM | 締め日の5日〜10日前 | 利用開始日 | なし(1カ月分満額請求) |
J:COM MOBILE |
プランによって異なる | 月末(※) | 一部プランあり(J:COM MOBILE Aプラン ST) |
QTmobile | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
y.u mobile | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
エキサイトモバイル | 毎月下旬(23日〜25日頃) | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
(※)毎月1日~月末の利用料金を翌月に請求する
ほかにも、他社から電話番号を引き継いで乗り換え(MNP)をおこなう場合は、追加でいくつかの準備が必要です。乗り換えの手順や必要な準備について、より詳しい情報は以下の記事で解説しています。参考にしながら確実に乗り換えを進めてください。
やること7:楽天モバイルのキャンペーン情報をチェック
楽天モバイルでは、回線を契約する際に利用できるキャンペーンを多数実施しています。せっかく楽天モバイルに乗り換えるなら、キャンペーンを活用してお得に契約するのがよいでしょう。
なお、楽天モバイルのキャンペーンは「乗り換え」と「新規契約」で獲得できるポイント数が異なります。以下、それぞれのケースごとに比較結果をまとめているので、自身のニーズに合わせて確認してください。
ケース1:他社から電話番号を引き継いで楽天モバイルに乗り換える
まずは、他社から楽天モバイルへの「乗り換え」で利用できるキャンペーンを(キャンペーン同士の併用パターンも込みで)お得順にまとめました。

乗り換えで一番おすすめなのは、「三木谷キャンペーン(2798)」です。回線(SIM)のみ契約する場合に併用可能なキャンペーンがないものの、複数のキャンペーンを併用したケースと比較しても、トータルで最も多くの楽天ポイントを獲得できます。
なお、獲得できるポイント数だけで比較すれば「新生活応援キャンペーン(2677)」や「学生応援キャンペーン(2676)」も同率1位ですが、これらのキャンペーンは対象年齢が設定されているうえ、楽天カード会員しか利用できません。
その点、三木谷キャンペーンは年齢や参加資格などは定められておらず、特設ページから申し込むだけで簡単に適用できます。さらに、再契約や2回線目の申し込みにも対応しているので、利用できるユーザーも幅広いです。最大限お得に楽天モバイルへ乗り換えたい人には、「三木谷キャンペーン(2798)」の利用を強くおすすめします。
順位 | キャンペーン名とキャンペーンコード(略称) | 単体で獲得できる楽天ポイント |
---|---|---|
【1位】単独利用 | 三木谷キャンペーン(2798) | 1万4000ポイント付与 |
【1位】単独利用 | 新生活応援キャンペーン(2677) | 1万4000ポイント付与 |
【1位】単独利用 | 学生応援キャンペーン(2676) | 1万4000ポイント付与 |
【2位】単独利用 | 楽天モバイル紹介キャンペーン(1784) | 1万3000ポイント付与 |
【2位】併用 | 他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン(2091) | 1万ポイント付与 |
初めての申し込みで3000ポイントプレゼントキャンペーン(1173) | 3000ポイント付与 | |
【2位】併用 | 他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン(2091) | 1万ポイント付与 |
楽天カード会員限定キャンペーン(1234) | 3000ポイント付与 | |
【2位】併用 | 他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン(2091) | 1万ポイント付与 |
楽天銀行会員限定キャンペーン(2660) | 3000ポイント付与 | |
【8位】単独利用 | ただいまキャンペーン(2207) | 2162ポイント付与 |
ケース2:楽天モバイルを新規契約する(電話番号を新たに発行する)
続いて、「楽天モバイルを新規契約する(電話番号を新たに取得する)」ケースにおいて、獲得できる楽天ポイント数をキャンペーンごとに比較してみます。
楽天モバイルを新規契約するなら「学生応援キャンペーン」を利用するのが一番お得です。楽天モバイルの新規契約で1万4000ポイントが付与されます。
ただ、本キャンペーンは「楽天カード」を持っている(もしくはこれから発行する)ことが必須条件です。また、年齢制限(5歳〜18歳まで)がある点にも注意が必要。対象者が限られているため、申し込む前に条件をよく確認しましょう。
順位 | キャンペーン名とキャンペーンコード(略称) | 獲得できる楽天ポイント |
---|---|---|
【1位】単独利用 | 学生応援キャンペーン(2676) | 1万4000ポイント |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
初めての申し込みキャンペーン(1173) | 3000ポイント | |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
楽天カード会員限定キャンペーン(1234) | 3000ポイント | |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
楽天銀行会員限定キャンペーン(2660) | 3000ポイント | |
【2位】単独利用 | 新生活応援キャンペーン(2677) | 1万ポイント |
【6位】単独利用 | 三木谷キャンペーン(2798) | 7000ポイント |
【7位】単独利用 | 楽天モバイル紹介キャンペーン(1784) | 6000ポイント |
楽天モバイルを新規契約するなら「学生応援キャンペーン」を利用するのが一番お得です。楽天モバイルの新規契約で1万4000ポイントが付与されます。
ただ、本キャンペーンは「楽天カード」を持っている(もしくはこれから発行する)ことが必須条件です。また、年齢制限(5歳〜18歳まで)がある点にも注意が必要。対象者が限られているため、申し込む前に条件をよく確認しましょう。

5歳〜18歳の対象年齢に該当しない人でも、楽天モバイルでお得にポイントを獲得する方法があります。それは、「新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142)」と「初めての申し込みキャンペーン(1173)」を併用することです。この2つのキャンペーンを併用すると、合計で最大1万ポイントを獲得することができます。
さらに、これらのキャンペーンには年齢制限もありませんし、楽天カード会員である必要もありません。楽天モバイルへ初めて申し込む人であれば、誰でも簡単に利用できます。
順位 | キャンペーン名とキャンペーンコード(略称) | 獲得できる楽天ポイント |
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【1位】単独利用 | 学生応援キャンペーン(2676) | 1万4000ポイント |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
初めての申し込みキャンペーン(1173) | 3000ポイント | |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
楽天カード会員限定キャンペーン(1234) | 3000ポイント | |
【2位】併用可能 | 新規契約でポイントプレゼントキャンペーン(2142) | 7000ポイント |
楽天銀行会員限定キャンペーン(2660) | 3000ポイント | |
【2位】単独利用 | 新生活応援キャンペーン(2677) | 1万ポイント |
【6位】単独利用 | 三木谷キャンペーン(2798) | 7000ポイント |
【7位】単独利用 | 楽天モバイル紹介キャンペーン(1784) | 6000ポイント |
【申し込み後に確認】楽天モバイルでiPhoneを使うにあたって必要な設定

楽天モバイルへの申込後、SIMカードが届いたら(もしくはeSIMアクティベートの準備ができたら)以下の設定をおこないましょう。そこまで難しい作業はありませんが、いくつかの注意点を押さえることで、スムーズに利用を開始できます。
なお、すべての設定が完了するまでWi-Fi環境に接続しておくことをおすすめします。また、iPhoneの電池残量にも注意してください。
やること1:iOSを最新バージョンにアップデート
まずは、iPhoneのiOSバージョンが最新かどうかチェックしてください。古いバージョンのiOSだと、楽天モバイルの一部機能が正常に動作しない場合があります。

「設定」アプリを開き、[一般]→[ソフトウェアアップデート]に進み、[今すぐアップデート]ボタンをタップ
iPhoneの「設定」アプリを開き、[一般]→[ソフトウェアアップデート]の順にタップして進みます。最新バージョンが利用可能であれば、[今すぐアップデート]を押しましょう。
やること2:必要に応じてAPN構成プロファイルを削除する
必要に応じて、以下の手順でAPN構成プロファイルを削除しておきましょう。
なお、APN構成プロファイルが残っているかどうかは人によって異なります。「構成プロファイル」の項目に何も表示されていなければ、特になにもしなくてOKです。

設定アプリを開き、「一般」→「VPNとデバイス管理」と進むとAPN構成プロファイルを確認できる
iPhoneの「設定」アプリを開いたら、「一般」→「VPNとデバイス管理」の順にタップして進みます。「構成プロファイル」の項目に古い構成プロファイルが残っていた場合はこれを削除してください。
そもそもAPN構成プロファイル(Access Point Name構成プロファイル)とは、スマートフォンがインターネットに接続するために必要なネットワーク設定を含んだ情報ファイルのことです。
iPhoneでは、この「APN構成プロファイル」を1種類しか保持できない仕様になっています。古いAPN構成プロファイルが残ったままだと必要な設定が適切に反映されず、楽天モバイル回線のモバイルデータ通信が正常に動作しません。

APN構成プロファイルを削除すると、一時的にSIMでのインターネット接続ができなくなります。そのため、APN構成プロファイルを削除する際には、Wi-Fi環境に接続したうえで、必ず新しいSIMカードを手元に用意するか、もしくはeSIMのダウンロード準備が整った状態にしておくことが重要です。
やること3:楽天モバイル回線を開通する(SIMの入れ替え/eSIMプロファイルダウンロード)
手元に楽天モバイルのSIMカードが届いたら、(eSIMの場合は、回線開通の案内メールが届いたら)、楽天モバイルの回線を開通します。手順は「eSIM」と「SIMカード」で異なるので、自身の状況に合わせて確認してください。
SIMカードの開通手順

まずは、SIMカードを選択した人向けに開通手順を紹介します。といっても、iPhoneの場合はSIMカードを入れ替えるだけで、通信設定が自動で完了する仕組みになっています。難しい設定や操作は一切ありません。
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iPhoneの電源をオフにする
SIMカードの入れ替えをおこなう前には、必ずiPhoneの電源を切りましょう。起動したまま入れ替え作業をおこなうと、端末の故障につながるおそれがあります。
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SIMカードを「nanoSIM」サイズに切り離す
ICチップ部分を取り外す
台紙から、ICチップのある部分を取り外します。チップ部分に皮脂や汚れ、ほこり、水分などがつくと不具合の原因になります。なるべくICチップ(金属部分)に触れないよう、取り扱いには注意してください。
nanoSIMサイズにSIMカードを切り離す
楽天モバイルで提供されるSIMカードは、初期状態では「microSIM」として利用できるサイズになっています。しかし、iPhoneは「nanoSIM」を採用しているため、一回り小さいサイズに調整する必要があります。
ICチップ周辺のプラスチック部分を軽く押し出せば簡単に切り離すことができます。カードを破損しないよう丁寧に扱いましょう。
nanoSIMサイズにする
上の写真ように、一回り小さいサイズに切り離せていればOKです。
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SIMカードを入れ替える
SIMピンを用意する
iPhoneのSIMトレイを引き出すにあたって、「SIMピン」が必要です。楽天モバイルのSIMカードにSIMピンは同梱されていないので、自分で用意しなければなりません。
見当たらない場合は、ペーパークリップ、つまようじ、安全ピンなど、身近にある先端が細いものでも代用可能です。
端末の側面や上部にある小さな穴をSIM取り出し用ピンなどでプッシュ
続いて、端末の側面や上部にある小さな穴をSIM取り出し用ピンなどでプッシュして、挿し込み口(トレイ)を取り出します。
SIMカードをセットする
トレイが引き出せたら、既存のSIMカードを取り外し、楽天モバイルのSIMカードを乗せて挿し込みます。
このとき、斜めに欠けている角部分が合うようにSIMカードを置き、トレイと端末のプッシュ穴の位置を合わせて水平に押し込むと正しい向きで装着できます。
eSIMの開通手順

eSIMプロファイルダウンロードのメールが届く
楽天モバイルの申し込み時に「eSIM」を選択した場合は、準備が整い次第、「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」といった内容のメールが届きます。メールが届いたのを確認してから、以下の作業をおこないましょう。
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iPhoneに「my 楽天モバイル」アプリをダウンロード
eSIMをアクティベートさせる方法はいくつかありますが、「my 楽天モバイル」アプリからおこなうのが最も確実です。App Storeにアクセスして「my 楽天モバイル」アプリをインストールしましょう。
アプリ「my 楽天モバイル」をダウンロード -
申し込み履歴に進む
メニューボタンをタップ
[申し込み履歴]をタップ
「my 楽天モバイル」アプリを起動したら右上のメニューボタン
をタップ。[申し込み履歴]に進みます。[開通手続きへ進む]をタップ
「申込番号」部分をタップ
申込み履歴の一番上にある「eSIMプロファイルダウンロード準備完了」と記載されている項目をタップ。[開通手続きへ進む]ボタンを押しましょう。
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eSIMをアクティベートする
[許可]をタップ
[続ける]をタップ
iPhoneの場合、新規eSIMアクティベートの許可が求められるので、問題なければ許可を押します。「eSIMをアクティベート」といった画面に切り替わるので、[続ける]をタップしましょう。
「成功」と記載されていればOK
「my 楽天モバイル」アプリの画面に戻り、「開通手続きが完了しました」というポップアップが表示されていれば開通完了です。
やること4:キャリア設定のアップデート

iPhoneの場合、回線の開通後に「キャリア設定アップデート」というポップアップが表示されるケースがあります。このポップアップが表示された場合は、「アップデート」ボタンを押してください(ポップアップは必ず表示されるわけではありません)。
誤って「今はしない」を押してしまった場合は、「設定」アプリを開き「一般」→「情報」に進むとポップアップが再度表示されるので、「アップデート」を押しましょう。
やること5:モバイルデータ通信や通話・SMS機能の動作確認
最後に、モバイルデータ通信や通話、SMSの受信が問題なくできるか、動作確認しましょう。
なお、楽天モバイル回線を開通・MNP転入した直後は、データ通信や通話機能が正常に動作しないことも珍しくありません。少し時間を置いて、iPhoneを再起動してから動作確認することをおすすめします。
モバイルデータ通信の動作確認
まずは、モバイルデータ通信が正常に機能しているかを確認します。
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Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信をオンにする
コントロールセンターを表示させる
iPhoneのホーム画面を右上から少し下にスワイプしてコントロールセンターを表示させます。
通信設定の項目をタップ
Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信をオンにする
iPhoneのコントロールセンターを表示できたら、通信設定の項目をタップ。Wi-Fiをオフにして、モバイルデータ通信をオンにします。
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SafariやChromeなどのブラウザでウェブページを読み込む
Safariなどのブラウザを起動する
適用にキーワードを入力して検索してみる
「Safari」や「Chrome」などのアプリを起動して、適用に何かを検索してみてください。
検索結果が表示される
検索結果が正しく表示されるかを確認したら、いくつかのウェブページを開いてみましょう。ウェブページがスムーズに読み込まれるか、また画像や動画が表示されるまでの待ち時間が長すぎないかを確認します。
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動画配信サービス(YouTubeなど)で動画再生を試す
次に、動画配信サービス(YouTubeなど)を開いて、好みの動画を再生してみてください。画質が低下していないか、あるいは再生中に一時停止や遅延が発生していないかを確認しましょう。
動画再生は通信環境を検証するうえで効果的な方法ですが、モバイルデータ通信の消費量が多い点に注意してください。視聴に問題がないことを確認すれば十分なので、再生時間は20秒程度で構いません。
アプリ「YouTube」をダウンロード
通話機能の動作確認
楽天モバイルを利用して通話が問題なくおこなえるかを確認します。ただし、「15分かけ放題オプション」に加入していない場合、標準アプリを使った通話では通話料(30秒ごとに税込み22円)が発生してしまうので注意してください。
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電話アプリを起動
電話アプリを起動する
まずは、iPhoneに標準搭載されている電話アプリを起動します。
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任意の電話番号に発信
適当に電話番号を入力する
電話を発信できるかのチェックをします。家族や友人など身近に連絡を取れる相手がいれば、協力してもらいましょう。
適当な相手が近くにいない場合は、楽天モバイルの窓口(050-5434-4653)にかけるとよいでしょう。最初は自動アナウンスが流れるので、音声確認をして適当なところで切ってしまえばOKです。
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通話音声の品質を確認
問題なく通話ができるか確認する
ダイヤル後に適切に相手につながったら、通話中の音声がはっきり聞こえるか、ノイズやエコーが発生していないかを確認しましょう。特に屋内や通信環境が変化する場所で音声品質をチェックすると効果的です。
家族や友人など身近な相手に発信した場合は通話相手にも音声の状態について尋ねてみてください。
SMSの動作確認
標準メッセージアプリによるSMS(ショートメッセージサービス)の送受信が正しく動作するかを確認します。
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標準のメッセージアプリを開く
メッセージアプリを起動する
まずは、iPhoneに標準搭載されているメッセージアプリを起動します。
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正常に送信できるか確認
新規のメッセージを作成する
メッセージを送信できるかチェックする
右上の四角ボタンをタップして、新規メッセージの作成画面を開きましょう。家族や友人など身近に連絡を取れる相手がいれば、メッセージを送らせてもらってください。
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正常に受信できるか確認
SNSや各種アカウントの登録・設定時には、SMS認証が求められることがよくあります。この際に送信される認証コードを受信することで、動作確認ができます。iPhoneの場合、Apple Accountの電話番号追加機能を介してSMS受信の確認をするのがおすすめです。
設定アプリを開いたら「サインインとセキュリティ」に進む
「メールまたは電話番号を追加」に進む
「設定」アプリを起動したら「サインインとセキュリティ」をタップ。「メールまたは電話番号を追加」に進みます。なお、すでに電話番号が登録してあっても、SMS認証自体は可能です。
「電話番号」をタップ
「続ける」をタップ
「電話番号」をタップし、必要に応じて電話番号を入力したら「続ける」をタップします。
認証用SMSが送られてくる
iPhone標準搭載のメッセージアプリを起動して、認証コードが送られているか確認してください。
やること5:楽天リンクをダウンロードして初期設定をする
最後に、「Rakuten Link」アプリをインストールして初期設定を済ませましょう。

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初期設定といっても、インストール後に楽天会員情報でログインし、電話番号を入力するだけでOKです。しばらくすると楽天リンクのトップ画面が表示されます。楽天リンクの各種機能や詳しい使い方については以下の特集を確認してください。