「iPhone 8」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルできちんと使えるか不安ということはありませんか。また、実際の契約申し込みや乗り換え方法、開通時の設定を確認しておきたいという人もいるでしょう。
そこで本記事では、iPhone 8が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているのか、使えない機能はないのかなどを中心に解説。契約前の準備から回線を利用開始するまでの手順についても紹介しています。
iPhone 8で楽天モバイルは使えるのか?
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約してiPhone 8を使用する人は、まずはじめにiPhone 8が楽天モバイルに対応している機能、非対応の機能を確認しましょう。
iPhone 8は楽天モバイルに対応している?
iPhone 8が楽天モバイルの各機能に対応しているのかを一覧表にまとめました。自分が所有しているiPhone 8が楽天モバイルの回線や通話に対応しているのか事前にチェックしておきましょう。
4Gデータ通信 | 5Gデータ通信 | 通話 | SMS(楽天回線) | SMS(パートナー回線) | APN自動設定 | ETWS(※1) | 110/119などでの高精度な位置情報測位 | eSIM | プラチナバンド(※2) |
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○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
すべてSIMロック解除済みであることが前提
※1:緊急地震速報や津波警報などの受信
※2:700Mhz帯(バンド28)

すべてのiPhone 8が楽天モバイルに対応している
上記の通り、iPhone 8は楽天モバイルの対応機種となります。
5G対応機種ではないため5Gデータ通信は利用できませんが、販売元(ソフトバンク・au・ドコモ・SIMフリー)にかかわらず、4Gデータ回線、通話、SMS(楽天回線・パートナー回線)など、ほぼすべての機能を利用できます。
iPhone 8はeSIMに非対応の機種のため、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を申し込む際はeSIMではなく、SIMカードを選択してください(後述)。



楽天リンク
iPhone 8で楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約した場合、テザリングに対応しています。事前申し込みも不要で、利用料金もかかりません。また、楽天モバイルユーザー専用アプリ「楽天リンク」を利用すれば、国内外の通話やSMSを無料で利用できます(一部対象外あり)。
iPhone 8の対応バンドは?

総務省が公表している周波数帯ガイドライン
総務省が公表している各キャリアにおける周波数帯のガイドライン(※PDF)を参照すると、楽天モバイルは「バンド3」であることがわかります。

iPhone 8の対応バンド。プラチナバンドにも対応していると考えられる
さらに、Appleが公表しているiPhone 8の技術仕様には、バンド3が記載されています。このことからも、iPhone 8は楽天モバイルに対応した機種であることが裏づけられるでしょう。また、パートナー回線(au回線)の「バンド18/26」にも対応しています。
対応バンドを参照すると、700MHz帯のバンド28が記載されていることから、iPhone 8はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。
楽天モバイルのプラチナバンドは2024年6月27日より商用利用が開始され、主要都市部を中心に順次エリアを拡大しています。そのため、端末が対応していたとしてもエリア次第では恩恵を受けられない可能性があります。
iPhone 8で楽天モバイルを契約した際に使えない機能と注意点

前述のとおり、iPhone 8はeSIM非対応機種です。楽天モバイルのRakuten最強プランを申し込み時、SIMタイプは「SIMカード」を選択してください。
楽天モバイルのSIMカードは、台紙から任意のサイズに切り離して使用するマルチSIMです。自宅にSIMカードやスタートガイドなど一式が届いたら、nanoSIMカードのサイズに切り離してiPhone 8へ挿してください。
iPhone 8のSIMスロットにはSIMカードが1枚しか挿せないため、SIMカード2枚を使ったデュアルSIMにも非対応です。
また、iPhone 8はiOS 16までしか対応しておらず、2023年9月にリリースされたiOS 17および最新のiOS 18には対応していません。
iPhone 8を楽天モバイルで使う方法
iPhone 8で楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」を契約する方法・開通する方法を紹介しています。開通までの作業が不安な人は参考にしてください。
iPhone 8で楽天モバイルを契約する

iPhone 8
楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。特にキャリアで購入した場合はSIMロックされたままのケースが多いので、契約前に手持ちのiPhone 8がSIMロック解除されているかどうかを確認してください。
楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(他社への乗り換えの場合)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。
なお、他社から楽天モバイルに乗り換える際の流れは以下の通りです。
- 楽天モバイルの公式サイトにアクセスし、プラン・オプション・SIMタイプを選択する
- 本人確認をおこなう
- 支払い方法を選択する
- 申し込み完了
- 自宅に届いたSIMカードをスマホに挿し込む
MNPワンストップ対象外のサービスから楽天モバイルに乗り換える際は、あらかじめMNP転出手続きおよびMNP予約番号の取得が必要です。
iPhone 8で楽天モバイルを開通する
楽天モバイルの回線の申し込みが完了し、回線を開通してアクティベーションする手順を紹介します。
iPhone 8はeSIMに対応していない機種のため、選択できるのは物理タイプのSIMカードのみとなります。
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楽天モバイルを申し込み、SIMカードが自宅に届く
自宅にSIMカードとスタートガイドが届く
楽天モバイルの申し込みが完了すると、自宅にSIMカードとスタートガイドが届きます(店舗での受け取りも指定可)。
my楽天モバイルにアクセスし、MNP転入および開通手続きを完了させてください。
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楽天モバイルのSIMカードに挿し替える
楽天モバイルのSIMカードに挿し替える
iPhone 8に挿し込まれているSIMカードを楽天モバイルのSIMカードに挿し替えてください。
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キャリア設定アップデートをおこなう
必要に応じ、キャリア設定アップデートをおこなってください。
ポップアップメッセージから更新をおこなうか、「設定」アプリで[一般]→[情報]→[アップデート]と進んで手動での更新も可能です。
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楽天回線に接続される
回線が「Rakuten」となっていることを確認
これで楽天回線に接続されます。画面左上に表示される回線名が「Rakuten」となっているはずです。
iPhone 8の特徴・スペックをおさらい

iPhone 8は、A11 Bionicチップを搭載した2017年9月発売の機種。iPhone SEシリーズを除き、ホームボタンが付く最後のモデルとなります。そのため、Face IDよりもTouch IDを好んで長く使っているユーザーも多いでしょう。
ただし、iPhone 8はiOS 16までしか対応しておらず、2023年9月にリリースされたiOS 17、および最新のiOS 18には対応していません。そのため、iOSの対応という意味では長く使うのは難しいでしょう。