楽天モバイルで「Galaxy S10」は使える?

ドコモ・au・楽天モバイル版をそれぞれ解説

「Galaxy S10(ギャラクシー エステン)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。

本記事では、販売元がドコモ・au・楽天モバイル版の「Galaxy S10」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備やGalaxy S10がどんな機種なのかについても紹介しています。

Galaxy S10は楽天モバイルに対応している?

まず、Galaxy S10が楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)Galaxy S10の各キャリアモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。

Galaxy S10 楽天モバイル対応表
購入元 4Gデータ通信 5Gデータ通信 通話 SMS(楽天回線) SMS(パートナー回線) APN自動設定 ETWS(※1) 110/119などでの高精度な位置情報測位 eSIM対応 プラチナバンド(※2)
ドコモ × × × × × × × × ×
au × × × × ×
楽天モバイル × ×

すべてSIMロック解除済みであることが前提

※1:緊急地震速報や津波警報などの受信
※2:700Mhz帯(バンド28)

APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。

なおGalaxy S10は、2024年6月に楽天モバイルが商用利用を開始したプラチナバンドにも対応していると思われます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。

プラチナバンドの対応エリアは主要都市部を中心に順次エリアを拡大している最中のため、端末が対応していたとしてもエリア次第では恩恵を受けられない可能性があります。

ドコモ版「Galaxy S10 SC-03L」の場合

楽天モバイル対応表

ドコモ版「Galaxy S10 SC-03L」は、事実上楽天モバイルで使えない

ドコモ版Galaxy S10 SC-03Lの場合、4Gデータ通信、通話、SMSといった機能に対応していないため、楽天モバイルで利用できない機種であるといえます。

ドコモ版周波数

製品ページの対応周波数を見る限り、楽天回線(バンド3)と楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンド(バンド28)には対応している

NTTドコモの製品ページ内にあるGalaxy S10の対応周波数を見てみると、楽天モバイル回線の「バンド3」と、プラチナバンドである「バンド28」に対応していることが確認できます(パートナー回線であるau回線の「バンド18/26」には非対応)。

そのため、理論上はドコモ版Galaxy S10 SC-03Lを楽天モバイルでも利用できる可能性はあります。しかし接続できるのは楽天モバイル回線のみであり、楽天モバイル回線に接続できない場合につながるはずのau回線を使えないことになります。

そもそも楽天モバイルによる動作確認ができていないため、楽天モバイルを契約しても十分に使えないリスクが高いことに留意しておきましょう。

au版「Galaxy S10 SCV41」の場合

楽天モバイル対応表

au版「Galaxy S10 SCV41」の場合、一部の機能は使えないが問題なく利用できる

au版Galaxy S10 SCV41の場合、4Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応します。APN自動設定やETWSには対応しませんが、ほとんどの機能が利用可能です。

なお、5Gデータ通信はGalaxy S10 SCV41自体が5Gに対応していないため、楽天モバイルの5Gエリア内でも5Gデータ通信は使えません。

自身でAPN設定をおこなうこと、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」アプリなどを利用することに抵抗がなければ、普段使いするぶんには問題なく利用できるといえるでしょう。

au版対応周波数

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている

auが公表しているGalaxy S10 SCV41の対応周波数一覧を参照すると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、Galaxy S10 SCV41は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

楽天モバイル版「Galaxy S10」の場合

楽天モバイル対応表

楽天モバイル版「Galaxy S10」の場合、すべての機能を利用できる

楽天モバイル版Galaxy S10の場合、4Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)をはじめ、APN自動設定やETWSなどすべての機能に対応します。

当然、販売元が楽天モバイルなのですべての動作確認がとれており、問題なく楽天モバイル回線を利用可能です。

楽天モバイル周波数

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている

楽天モバイルが公表している楽天モバイル版Galaxy S10のスペックを参照すると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、楽天モバイル版Galaxy S10は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。

現在、楽天モバイル版Galaxy S10は販売を終了しています。楽天モバイル版Galaxy S10を購入する際は、楽天市場などのオンラインショップで中古・新古品の在庫があるかチェックしましょう。

Galaxy S10で楽天モバイルを契約する前の準備

Galaxy S10

Galaxy S10

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのGalaxy S10がSIMロック解除されているかどうか必ず確認しましょう。なお、楽天モバイル版はSIMフリー製品として販売しているので、SIMロック解除は不要です。

また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも忘れずに準備しておきましょう。

Galaxy S10はどんな機種?

Galaxy S10
Galaxy S10の特徴
  • 質感が良く高級モデルらしい外観
  • 高性能CPUを搭載してスペックも満足
  • カメラはワイドレンズを採用
  • 指紋認証、防水、おサイフケータイと充実した機能

Galaxy S10は、サムスンの最上位モデルとして2019年春・夏向けに発売したAndroidスマホです。ディスプレイは6.1インチのAMOLED(有機EL)を採用。本体サイズは70mm×150m×7.8m(最厚部8.5m)で、重量も約158gと比較的軽量です。本体の背面はガラスで、裏面から貼り付けられたフィルムによってプリズムカラーを実現し、高級モデルらしい外観に仕上がっています。

CPUはSnapdragon 855、メモリは8GB搭載。ハイエンドモデルによく採用されるSnapdragonの800番台は、ベンチマークのスコアも高く、ヘビーなゲームも快適にプレイできるでしょう。また、内蔵ストレージは128GBで、さらにmicroSDカードによる増設にも対応します。

背面のメインカメラは、2倍望遠1200万画素、広角1200万画素、123度の超広角1600万画素の3つです。広角カメラは、明るさを自動認識してF値を1.5と2.4に切り替えます。ズームはデジタルと組み合わせることで最大10倍に対応。特徴的な超広角カメラは、人の目と同じといわれる123度のワイドな撮影が可能です。

生体認証は指紋認証と顔認証に対応。指紋センサーはディスプレイに内蔵されているタイプで、超音波パルスを採用して高速で快適な認証が可能です。また、防水やおサイフケータイ、ワンセグ、ワイヤレス充電に対応し、日常のさまざまなシーンで活躍する機能が充実しています。

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