Amazonプライムと、学生向けサービス「Prime Student(以下、プライムスチューデント)」では、料金や登録できる対象者、無料体験期間などに違いがあります。
本記事では、通常のAmazonプライムとプライムスチューデントを比較して解説。両者の特典の中には、Amazonプライム会員限定のもの、プライムスチューデント会員限定のものもあるので、それらの特典についてもわかりやすく紹介したうえで、学生にはどちらのサービスがおすすめかをまとめています。
【比較表】プライムスチューデントとAmazonプライムは何が違う?
プライムスチューデントとAmazonプライムの違いを表にまとめました。
プライムスチューデント | Amazonプライム | |
---|---|---|
登録できる対象者 |
Amazonアカウントを持つ学生限定 (高校生以下は対象外) |
Amazonアカウントがあれば誰でもOK |
料金 |
|
|
特典の数 | 13 | 13 |
家族会員の有無 | なし | あり |
特典の利用可能期限 | 最長4年半 | なし |
無料体験期間 | 6カ月間 | 30日間 |
プライムスチューデントはAmazonプライムの「学割」という位置付けなので、料金はAmazonプライムより安く設定されています。無料体験期間も「6カ月間」と長く、学生にはお得なサービスです。ただし、特典を利用できる期間は「最長で4年半」に限られるなど注意点もあります。
以下では、プライムスチューデントとAmazonプライムの違いについて、もう少し詳しく解説します。
登録できる対象者・条件
通常のAmazonプライム会員は、Amazon.co.jpのアカウントを持つ人であれば誰でも登録できますが、プライムスチューデントに登録するには、下記の条件を満たしている必要があります。
- 日本国内にある大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生である(高等学校は対象外)
- 学籍番号または学校発行のEメールアドレスがある(2つともない場合は、学生であることを証明できる書類が必要)
- Amazon.co.jpのアカウントを持っている
- 会費を支払うためのクレジットカード、デビットカード、携帯決済などがあること(親権者の同意があれば、親権者のクレジットカード等でも可)
- 登録者が未成年の場合は、親権者または後見人の同意が必要
登録できるのは、日本国内の大学生・大学院生・短大生・専門学校生などで、中学生や高校生は対象外です。
また、対象の学生であることを証明するためには、学籍番号/学校発行のEメールアドレス、もしくは学生であることを証明できる書類が必要になります。

学生であることを証明するのに必要なもの

プライムスチューデントの登録画面
プライムスチューデントの登録画面では、学校発行のメールアドレスもしくは学籍番号を入力することになります。
もしそのどちらも持っていない場合は、教育機関名が記載された学生証や在学証の写しなどをスマホで撮影し、そのデータをAmazonのカスタマーサービス(amazon-student-verification@amazon.co.jp)にメールで送って学生認証をおこなうこともできます。
料金
プライムスチューデントとAmazonプライムの料金は、以下のとおりです。
プライムスチューデント | Amazonプライム | |
---|---|---|
料金 |
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|
プライムスチューデントの料金は、Amazonプライムの半額です。前述の対象の学生であれば、プライムスチューデントを利用したほうが確実にお得です。
主な会員特典
プライムスチューデント会員とAmazonプライム会員で、利用できる特典の違いを表にまとめました。
特典 | プライムスチューデント | Amazonプライム |
---|---|---|
配送料・お急ぎ便が無料 | ○ | ○ |
Amazonプライム・ビデオが見放題 | ○ | ○ |
Amazon Music Primeで音楽が聴き放題 | ○ | ○ |
Prime ReadingでKindle本が読み放題 | ○ | ○ |
Amazon Photosの容量が無制限 | ○ | ○ |
Amazon Prime MastercardでAmazonポイントが貯まる | ○ | ○ |
プライム会員限定の大型セールに参加できる | ○ | ○ |
Amazonのタイムセールで30分早く注文できる | ○ | ○ |
対象の文房具・ノートの割引が受けられる | ○ | × |
PCソフトウェアを割引価格で購入できる | ○ | × |
対象本を3冊同時購入すると最大10%ポイント還元 | ○ | × |
日用品・サプリが15%割引 | ○ | × |
Prime Gamingで配信されているPC向け・スマホ向けゲームを無料で遊べる | ○ | ○ |
Amazon Music Unlimitedが100円割引 | × | ○ |
対象のベビー用品・マタニティ用品を10%オフで購入できる | × | ○ |
「定期おトク便」で赤ちゃん用のおむつとおしりふきが常時15%OFF | × | ○ |
Amazon Kids+(アマゾンキッズプラス)を割引価格で利用できる | × | ○ |
【特典数】 | 13 | 13 |
配送料・お急ぎ便の無料特典や、プライムビデオが見放題など、両者の特典内容は半分以上同じです。しかし、プライムスチューデント会員だけが利用できる特典、Amazonプライム会員だけの特典もあります。
たとえばプライムスチューデント会員限定特典には、「対象の文房具・ノートの割引」「PCソフトウェアを割引価格で購入できる」「対象本を3冊同時購入すると最大10%ポイント還元」「日用品・サプリが15%割引」があります。
一方で、Amazonプライムにはある「Amazon Music Unlimitedの割引」や「ベビー用おむつとおしりふきの常時15%割引」などの特典は、プライムスチューデント会員は利用できません。
家族会員の有無
Amazonプライムには「家族会員」というシステムがあります。プライム会員と同居する家族2人まで、一部の特典を無料で共有できます。家族で別々にAmazonプライムに入るよりも、家族会員の制度を使うほうがトータルで支払う料金は安くなります。

たとえば3人家族でAmazonプライムを使うなら、1人だけAmazonプライムに登録して、ほかの2人をそれぞれ「家族会員」に設定すれば、家族会員の2人は無料でプライム特典の一部(Amazonの配送料やお急ぎ便の無料など)を使えるようになります。家族会員の分の料金は発生しません。
家族会員の登録方法や使える特典、注意点などは、下記記事で詳しく解説しています。
特典の利用可能期限

プライムスチューデントには利用可能期限があり、会員でいられる期間は最長で4年6カ月間です(無料期間6カ月+有料期間4年)。
ただし、無料体験後にまだ4年経っていなくても、その間に大学や専門学校を卒業した場合、卒業後の次の更新日で自動的に通常のAmazonプライム会員に切り替わり、プライムスチューデントの特典は使えなくなります。
Amazonプライム会員にはそのような利用期限はないので、料金を支払い続ける限りは特典を使い続けられます。
無料体験期間

プライムスチューデントの登録画面

Amazonプライムの登録画面
通常のAmazonプライムの無料体験期間は30日間ですが、プライムスチューデントの無料体験期間は6カ月間と長めに設定されています。
どちらのサービスも無料体験期間中は有料会員と同じようにすべての特典を使えます。また、無料体験期間中に解約することも可能で、その場合は一切料金はかかりません。
プライムスチューデント会員だけの特典
プライムスチューデント会員だけが利用できる特典は以下のとおりです。
これらの特典は、Amazonプライム会員は利用できません。
それぞれの特典内容について、もう少し詳しく紹介します。
文房具・ノートの割引が受けられる

セール商品の例
プライムスチューデント限定で、文房具やノートなど学生が頻繁に購入する消耗品を安く買えます。この特別割引は不定期で開催されることが多く、セール時の最大割引率は50%前後と半額に近くなることもあります。
現在は「人気文房具の最大40%OFFセール」と、「コクヨのキャンパスなど定番文房具の20%OFFセール」が開催されています。
PCソフトウェアを割引価格で購入できる

AdobeやMicrosoftなどのPCのソフトウェアを、5~54%オフで購入できます。これも通常のプライム会員にはないPrime Student限定の特典です。Amazonが不定期で開催するタイムセール祭りで購入すると、さらにお得になります。
対象本を3冊同時購入すると最大10%ポイント還元

プライムスチューデント会員は、マンガや雑誌、小説、ビジネス書、学習参考書などの対象書籍を3冊同時に購入すると、最大10%のAmazonポイントが還元されます。

同時に3冊カートに入れてレジに進むと、キャンペーンのポイントが付与される
キャンペーンへの参加条件は、対象書籍を3冊以上同時に購入するのみ。商品をカートに入れてレジへ進むだけで適用される仕組みになっています。
なお、Kindle本は特典の対象外です。また、複数商品が含まれた1商品(セット本・セット買い商品)でも、1冊としてカウントされるので注意してください。
日用品・サプリが15%OFF

日用品・サプリの商品例
通常のプライム会員だと10%オフにしかならない「定期おトク便」の割引額が、サプリやプロテインなどの日用品は15%割引になります。これも、Prime Student会員のみの特典です。
Amazonプライム会員だけの特典
Amazonプライム会員だけの特典は下記のとおりです。プライムスチューデント会員はこれらの特典を使えません。
Amazon Music Unlimitedが100円割引で登録できる


Amazon Musicアプリの画面
Amazonプライム会員は、音楽配信サービス「Amazon Music Prime(アマゾンミュージックプライム)」を追加料金なしで利用できます。Amazon Music Primeでは、1億曲以上の楽曲をシャッフル再生で楽しめます。
シャッフル再生では物足りない人は、Amazon Musicプライムの上位版である「Amazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)」へアップグレードするのがおすすめです。好きな曲やアルバムを選んで再生したり、より高音質で音楽を楽しめたりできます。プライム会員なら、通常よりも100円安い月額980円(年額9800円)で登録可能です。
対象のベビー用品・マタニティ用品を10%OFFで購入できる


対象のベビー用品・マタニティ用品を10%OFF
Amazonプライム会員は、対象のベビー用品・マタニティ用品の買い物で、合計金額10万円までの注文に何度でも10%OFF(最大1万円割引)が適用できます。
割引対象商品は9000点以上あります。

Amazon「らくらくベビー」の登録画面
ただし、この割引を利用するには、事前にAmazonの「らくらくベビー」(無料)に登録する必要があります。登録は、出産予定日(出産後の人は子どもの誕生日)などを入力するだけで簡単におこなえます。
らくらくベビーに登録すると、このような割引が受けられるほか、おむつや粉ミルクなど育児用品のサンプルが詰まった「出産準備お試しボックス」が無料でもらえます。妊娠中・もしくは赤ちゃんを出産したばかりの家庭なら登録しておいても損はないでしょう。
らくらくベビーの登録方法などは、下記記事で詳しく紹介しています。
無料で登録する
「定期おトク便」で赤ちゃん用のおむつとおしりふきが常時15%OFF


プライム会員なら「紙おむつ」や「おしりふき」を定期おトク便で買うと常時15%OFFが適用される
「定期おトク便」とは、数週間もしくは数カ月置きに商品を自動で注文・発送・配送してくれるAmazonのサービスです。
プライム会員は、定期オトク便で赤ちゃん用の「紙おむつ」と「おしりふき」を注文するときに、常時15%OFFになります。商品の種類やメーカーは何でもOKで、配送料もかかりません。
おむつ・おしりふきは赤ちゃんのいる家庭なら毎日大量に消費するので、少しでも安く買えたほうが家計への負担は軽くなります。また、一度設定すればそれ以降は定期的に商品が届くため、「気づいたらおむつやおしりふきのストックがなくなっていた」といったことも防げます。
Amazon Kids+が割引価格になる


「Amazon Kids+(アマゾンキッズプラス)」は、3~12歳を対象としたキッズ向けコンテンツを提供するサブスクリプションサービスです。学習アプリやゲームアプリ、書籍、動画が数千点用意されており、すべて使い放題で楽しむことができます。
プライム会員 | 非プライム会員 | |
---|---|---|
月額プラン | 580円 | 980円 |
年額プラン | 4800円 | 9800円 |
「Amazon Kids+」の会費は月額980円/年額9800円ですが、Amazonプライム会員なら月額580円/年額4800円で利用できます。
Amazon Kids+の詳細は、下記記事で解説しています。
まとめ:学生なら「プライムスチューデント」がおすすめ

ここまでプライムスチューデントとAmazonプライムの違いについて詳しく紹介してきましたが、学生であれば圧倒的に「プライムスチューデント」がおすすめです。
料金はAmazonプライムの半額(月額300円/年額2950円)で、Amazonプライムの特典とほぼ同じような特典が使えます。また、無料体験は「6カ月間」と長期でじっくりサービスの使い勝手を試せるため、学生にとっては非常にコスパの高いサービスです。
プライムスチューデント会員は、通常のAmazonプライム特典のうち、ベビー・子ども関連の特典は使えません。しかしその代わりに、書籍や文房具、PCソフトウェアなどが割引価格で購入できる特典があり、勉強や就活などにも重宝します。
無料体験中でも使える特典に制限はなく、解約もいつでも可能です。無料期間中に解約すれば費用は発生しないので、プライムスチューデントが気になったらまずは気軽に無料体験に登録してみてはいかがでしょうか。