世界におけるCGIアニメーションスタジオの最高峰である「ピクサー・アニメーション・スタジオ」(以下ピクサー)。ディズニーの公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」は、ピクサーが誇る数々の名作を見放題で観られる唯一のプラットフォームです。この記事では、映画専門ライターがディズニープラスで視聴できるピクサー作品の特徴やおすすめ作品について解説します。
ディズニープラス公式サイト(年額プランは実質2カ月無料でお得)
dアカウント専用
Disney+ (ディズニープラス)とは?

2019年末、本国アメリカを皮切りにスタートした「Disney+ (ディズニープラス)」は、ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベル、ナショナル ジオグラフィック、スターの6ブランドの映像作品やデジタルコンテンツがまとめて視聴できる、ディズニーの公式動画配信サービスです。
国内サービスリニューアルに伴い、実写映画や国内アニメ、ドラマ作品など配信コンテンツの内容が大幅に拡充されたことから、加入者数の増加が注目されています。
4K UHDの高画質コンテンツや、5.1チャンネルおよびドルビーアトモスに対応した高音質なコンテンツも多数配信。最大7人がオンラインで同時再生できる「GroupWatch」機能や、メインプロフィールの他に6つまでのプロフィールが登録できる「マルチプロフィール」機能など、充実度の高いサービス内容が人気です。
料金 |
|
---|---|
|
|
利用できるサービス |
|
音声/字幕 | 日本語・英語の音声切り替え、日本語・英語字幕のON/OFFが可能(作品によっては日本語吹き替え版のみ) |
画質 | SD/HD/フルHD/4K UHD |
対応デバイス | スマホ・タブレット・PC・テレビ(スマートテレビ/セットトップボックス)・PlayStation・Xbox |
同時再生 | 同時視聴は4台まで(ログインできる端末数は無制限) |
ダウンロード | 可能(一部例外を除く) |
ピクサーの名作、話題作が見放題でたっぷり楽しめる

アメリカを代表するCGIアニメーション制作スタジオであるピクサー。ルーカスフィルムのコンピュータアニメーション部門から成長、独立し、1995年には初の長編3DCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』を発表。その完成度の高さは世界に衝撃を与え、CGIアニメーションの可能性を知らしめました。
『バグズ・ライフ』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』といった話題作が次々に誕生し、ディズニー傘下となってからもその魅力的な作品スタイルは世界中に夢と感動を与え続けています。
そんなピクサーのこれまでの名作、新作が見放題で観られるのはディズニープラスだけ。アカデミー賞を受賞した珠玉の作品から、スパイスの効いた短編作品、製作の裏側を覗ける特別映像など、ジャンルも豊富に取り揃えられています。
- 『トイ・ストーリー』
- 『トイ・ストーリー2』
- 『トイ・ストーリー3』
- 『トイ・ストーリー4』
- 『バグズ・ライフ』
- 『モンスターズ・インク』
- 『ファインディング・ニモ』
- 『Mr.インクレディブル』
- 『カーズ』
- 『カーズ2』
- 『カーズ/クロスロード』
- 『レミーのおいしいレストラン』
- 『ウォーリー』
- 『カールじいさんの空飛ぶ家』
- 『メリダとおそろしの森』
- 『モンスターズ・ユニバーシティ』
- 『インサイド・ヘッド』
- 『アーロと少年』
- 『ファインディング・ドリー』
- 『リメンバー・ミー』
- 『インクレディブル・ファミリー』
- 『2分の1の魔法』
- 『ソウルフル・ワールド』
- 『あの夏のルカ』
- 『私ときどきレッサーパンダ』
- 『バズ・ライトイヤー』
ディズニープラスならではの人気シリーズ続編、スピンオフも豊富

ピクサーと言えば、『トイ・ストーリー』シリーズや『ファインディング・ニモ』などの長編アニメーション映画を思い浮かべる人が多いと思います。ディズニープラスではそれら長編アニメーション作品はもちろんのこと、ここでしか観ることのできない短編作品やシリーズものが数多く配信されています。
大ヒットした長編映画の続編やスピンオフなども独占配信しています。例えば、2001年の『モンスターズ・インク』の後日談『モンスターズ・ワーク』は、会社の経営者となったマイクとサリーの元に、新たに新人・マイクが加わったオリジナルストーリー。名作『カーズ』も『カーズ・オン・ザ・ロード』として短編シリーズが展開されていますし、『カールじいさんの空飛ぶ家』に出てきた犬のタグを主役にした『タグの日常』など、人気キャラクターたちの気になるその後や別の活躍が楽しめる作品がたっぷり用意されています。
こうした続編やスピンオフ作品の魅力は、好きなキャラクターに本作とは違うシチュエーションでもう一度出会える喜びがあること。また、主人公以外にスポットライトが当たることで、本編とは一味違った楽しみ方が堪能できます。有名作品のオリジナル続編・スピンオフに出会えるサービスはそれほど多くなく、作品理解がより広く深化したものへと昇華される貴重な体験になります。
- 『レッサーパンダを抱きしめて』 : 『私ときどきレッサーパンダ』メイキング映像
- 『ボー・ピープはどこに?』
- 『22番 vs 人間の世界』
- 『アルベルトの手紙』
- 『モンスターズ・ワーク』
- 『ピクサー ポップコーン・ショーツ』
- 『ダグの日常』
- 『ドリーとサンゴ礁の世界』
- 『ピクサーの舞台裏』
- 『ピクサー イン・リアルライフ』
- 『リメンバー・ミー オーケストラコンサート』
- 『フォーキーのコレって何?』(全10話)
- 『ピクサー 2021 ディズニープラス・デイ スペシャル』
- 『SPARK SHORTS 誕生の物語』
- 『SPARK SHORTS 心をつむいで』
- 『SPARK SHORTS ハイタッチ』
- 『SPARK SHORTS 風に乗る』
- 『SPARK SHORTS ループ』
- 『SPARK SHORTS 殻を破る』
- 『SPARK SHORTS 夢追いウサギ』
- 『SPARK SHORTS 誕生日シンドローム』
- 『SPARK SHORTS おばあちゃんの特別な日』
- 『SPARK SHORTS 猫とピットブル』
- 『SPARK SHORTS 宙を舞う』
真のファンにこそおすすめしたい、ピクサーの作品史は必見

またディズニープラスは、ピクサーのオリジナル短編作品も豊富です。ファンにとってたまらないのは、ピクサーの歴史上重要である『トイ・ストーリー』以前、無名時代のピクサー作品も鑑賞できるところ。
ピクサーの映画冒頭では、ライトスタンドがピョンピョンと飛んでくる会社ロゴが映されますが、あの動くライトは『ルクソーJr.』という2分の短編作品の主人公です。これは1986年に制作され、アカデミー短編アニメーション部門にピクサー作品として初めてノミネートされた記念碑的な作品です。ピクサーは元々、CGのハードウェアとソフトウェアを開発・販売する会社でしたが、ここからアニメーション企業としての歴史が始まったのです。
さらに意外にもピクサーは手描きアニメーション作品も発表しています。野良猫と闘犬のピットブルが友情を育む短編作品『猫とピットプル』など、手描きの温もりを活かした心温まる物語が楽しめます。
ディズニープラスは、ピクサーの多様な側面を垣間見ることのできるプラットフォーム。ピクサー好きに最もおすすめしたいサービスと言ってもいいでしょう。
ディズニープラスのおすすめピクサー作品
ディズニープラスには、見放題ではここでしか観られないピクサーの傑作長編映画が数多く配信されています。そんな珠玉の作品群の中から映画専門ライターがおすすめしたい3本をご紹介します。
私ときどきレッサーパンダ
カナダのチャイナタウンで生まれ育った女の子が、ある日突然レッサーパンダに変身してしまうことから起こる大騒動。彼女と彼女の家族の成長を描いた作品です。
先祖代々受け継がれたレッサーパンダの変身能力が突然目覚めてしまい、大パニックに陥る主人公のメイ。この能力と上手く付き合っていくか、封印するかの選択を迫られます。
男性ポップグループのライブを見に行きたいけれど、厳格な家庭で育ったメイはそれを許されず、生まれ持った特殊能力や日常での両親との軋轢の中で、彼女は自分らしく生きることの大切さに目覚めていきます。
監督のドミー・シーが『セーラームーン』『らんま1/2』のファンということもあり、日本アニメの影響を色濃く受けた作品。焦ると顔に汗が出たり、目がキラキラしたりするなど、日本アニメファンにはお馴染みの描写がたくさん登場します。
ソウルフル・ワールド
ジャズミュージシャンを夢見る音楽教師の黒人青年が、念願叶おうとしている矢先に事故に遭い、魂の世界に迷い込む物語。これまで知ることのなかった世界で自分の人生を見つめ直します。
生まれる前にどんな個性が与えられるか、あらかじめ決められている魂の世界。主人公のジョーはそこで、何にもなりたくないし生まれたくもないという魂「22番」と出会い、その魂のメンターとなります。なんとか生き返ってライブに出演したいジョーは「22番」と一緒に下界に行く手段を探しますが、ひょんなことから「22番」がジョーの身体に、ジョーは猫に憑依してしまい大変な事態に。
「人はなんのために生きるのか」という普遍的な問いに挑んだ作品で、人生という時間の過ごし方について誰しも考えさせられます。たとえ人生が思い通りにいかなかったとしても、この世界は素晴らしいもので溢れていると教えてくれる、素敵な作品です。
あの夏のルカ
夏の北イタリアを舞台に、海のモンスターの少年2人と少女の友情をさわやかに描いた感動作。
シー・モンスターのルカは、友人のアルベルトと一緒にモンスターの掟を破り、憧れの地上に足を踏み入れます。身体が乾くと人間の姿になれるシー・モンスターの特性を活かして人間社会に溶け込もうとする2人は、「べスパ」(イタリアで製造されているスクーターの一種)に憧れ、多額の賞金が出るトライアスロンレースに参戦するのです。
水に濡れると正体がばれてしまう2人が、いかにして濡れずにレースに挑むのかがスリリングに描かれ、アクション描写も迫力満点。宮崎駿監督に大きな影響を受けており、舞台となる町の名前「ポルトロッソ」は、『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソが由来となっています。
本厚木のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ(現あつぎのえいがかんkiki)」の元支配人。ハフポスト、リアルサウンド、映画.comなど各種メディアにて連載中。自身のブログ「Film Goes with Net」では監督や俳優陣へのインタビューのほか、映画ニュース・レビューを日々更新中。
本ページの情報は2023年1月25日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
© 2023 Disney and related entities.
ディズニープラス公式サイト(年額プランは実質2カ月無料でお得)
dアカウント専用