Amazonは2022年2月3日(米国時間)、米国内のユーザーを対象にAmazonプライム会費の値上げを実施すると発表しました。
Amazonプライム会員に無料で登録する方法と注意点【2022年最新版】
今回の値上げでは、月会費が13ドルから15ドルに、年会費が119ドルから139ドルに引き上げられます。Amazonは四半期報告において、賃金や輸送コストの上昇と、プライム会員特典の継続的な拡充が値上げの原因であるとしています。
プライム会員の新しい料金は、既存の会員には2022年3月25日から適用されます。新たにプライム会員に登録する場合は、2022年2月18日以降の登録が新料金の対象となります。
米国では、2005年のサービス開始以来、2014年と2018年の2度にわたってプライム会費を改定しており、いずれも年会費で20ドルずつ値上げされてきた経緯があります。3回目の値上げとなった今回も同じく20ドルの値上げとなっています。最近は2022年1月に北米を対象にNetflixの料金プランの値上げも発表され、米国での物価や賃金の上昇がサービス料金に少しずつ転嫁されてきていることが伺えます。
いっぽう日本のプライム会費は、2019年4〜5月にかけて値上げが実施され、月会費が400円から500円に、年会費が3900円から4900年に引き上げられました。2007年に日本でAmazonプライムがサービスを開始して以降、現在のところ値上げは1回しかおこなわれていません。
もともと日本でのプライム会費と米国でのプライム会員費は大きな格差があります。仮に1ドル=115円とした場合、日本のプライム会員の年会費はドル換算で42.61ドル。米国と日本のプライム年会費を比べると、米国の値上げ前(119ドル)に約2.79倍あった格差が、値上げ後(139ドル)は3.26倍にまで拡大します。日本でのプライム会費は戦略的に低額に据え置かれています。ユーザーはいつまで格差の恩恵にあずかれるのでしょうか。