Amazonの電子書籍リーダー「Kindle」の新モデルが登場しました。今回登場したのは、いわゆる無印の「Kindle」で最も安価なモデルです。2019年の前モデル発売からおよそ3年ぶりのモデルチェンジで、第11世代のモデルになります。
新モデルは本体サイズがコンパクトになり、より軽くなりました。毎日持ち歩く電子書籍リーダーとしてはとてもおすすめです。後半に紹介するキッズモデルには、大人でも思わず欲しくなりそうなカバーがついています。
本体価格は前モデルに比べて上昇、1万980円(税込)から
前世代のKindleは8980円(税込)から販売されていました。新モデルは、残念ながら1万980円(税込)からとなります。あらゆる製品が値上がりしているので、やむを得ないところでしょう。それでも1万円ちょっとで電子書籍リーダーが購入できるのですから、コスパが相当に高いことは間違いありません。
なお、Kindleはロック画面に広告が表示されるモデルが最安価で1万980円(税込)となります。広告が表示されないモデルは1万2980円(税込)です。どちらを購入してもよいのですが、少しでも節約したいなら広告付きがよいでしょう。毎日本を読むなら、うっとうしい広告が表示されない広告なしモデルをおすすめします。
本体カラーは、一般的なブラックと青いデニムが用意されています。今回は、デニムをレビューします。

新登場のKindle(第11世代)

今回はデニムをレビューする
本体が小さく軽くなった
Kindle(第11世代)は、前モデルに比べると大幅にコンパクトになりました。並べて見ると明らかに小さくなっています。ところが、ディスプレイサイズは6インチで変化ありません。つまり額縁が細くなっているわけです。
見た目も格好良くなり、より現代的なスタイルに生まれ変わったと言えるでしょう。前モデルは安価ですが、額縁がかなり太くどこか安っぽいデザインでした。新モデルは非常に洗練された印象を受けるはずです。
Kindle(第11世代) | Kindle(第10世代) | |
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本体サイズ | 157.8×108.6×8.0mm | 160×113×8.7mm |
重さ | 158g | 174g |
また、軽くなったのも素晴らしい点です。その差は16gほどですが、手にするとずいぶん軽く感じます。ちょっと大きめなスマホより軽い158gですから、そう感じるのは当然でしょう。長時間持ち続けて読書する際にも楽なのです。

新Kindle(左)は明らかにコンパクトになっている。額縁が細いのだ

背面から見ると形が細長くなっていることが分かる

150g台と非常に軽いのが嬉しいポイント
電子書籍の読書体験はスマホやタブレットより優れる
Kindleは、電子書籍を読むためのデバイス「電子書籍リーダー」です。ディスプレイはスマホやタブレットの液晶や有機ELではなく、反射型の電子ペーパーを採用しています。液晶は、ディスプレイの後ろからバックライトを照らして映像を表示しています。ところが、電子ペーパーは画面に当たった反射光で文字を読めるのが本に近い部分です。見た目が紙に近く本を読んでいても疲れません。
電子ペーパーはパーツとしての価格が高いので、電子書籍リーダーやデジタルノートは高価な製品が多くなります。ところが、Kindleシリーズはとても手ごろな価格なのが嬉しいポイントです。
反射光で読む電子ペーパーは、暗い部屋では利用できないため、フロントライトを搭載しています。Kindle(第11世代)も安価ながらしっかりとフロントライトを採用しています。また、旧機種と並べてみるとより明るくなったように感じます。

新モデル(左)のほうがフロントライトが明るく感じる
充電ポートがUSB Type-Cに
Kindle(第11世代)は、充電ポートがUSB Type-Cに変わりました。これも大変に嬉しいポイントでしょう。前モデルまでに採用されていたmicroUSBは採用が減っており、ケーブルも少なくなっています。USB Type-Cなら、スマホやタブレットなどのケーブルが共通で利用できます。
これに伴い、付属のケーブルもUSB Type-C×USB Type-Aに変わりました。充電器は付属しないので、スマホなどで使っている充電器を使い回せば良いでしょう。スペック上の充電時間は9Wで2時間とされています。9W以上の充電器を使えば快適に充電できるはずです。なお、PCからの充電時間は4時間としています。
また、ストレージの容量が16GBへとアップしました。小説やビジネス書はあまり容量を食いませんが、マンガはデータが大きくなるので、容量アップは嬉しいポイントです。16GBのストレージには、一般的な書籍が数千冊保存できるとしています。

左の新モデルは充電ポートがUSB Type-Cに変わった

付属のケーブルもUSB Type-Cになっている


ファブリックのカバー(税込3180円)も販売されている
キッズモデルも魅力的
KindleやFireタブレットにはキッズモデルがリリースされます。Kindle(第11世代)にも、キッズモデルが登場しています。基本的にはカバーがついているだけで、ハードウェアの違いはありません。
カバーには美しいイラストが描かれており、サブマリン、スペースホエール、ユニコーンバレーの3種類から選べます。今回はスペースホエールをレビューしますが、非常に質感の高いカバーで持っていて嬉しくなります。これは子どもへのプレゼントに最適でしょう。
また、Amazon Kids+が利用できるので、1年間1000冊の本が読み放題になります。また、2年間の限定保証もつくので安心して利用できます。

スペースホエールのカバーが素晴らしい

本体は新Kindleと基本的には同じだ
まとめ
Kindle(第11世代)は、非常に魅力的なモデルチェンジをとげています。価格が少し高くなったのは残念ですが、アップデートされた機能を見れば十分に納得できるでしょう。電子書籍リーダー入門機としておすすめできます。充電ポートがUSB Type-Cに変わったので、充電器やケーブルが使い回せるのも便利です。
また、手ごろな価格なのでギフトにも向いています。お子さんのクリスマスプレゼントにいかがでしょうか。