おすすめはどれ? iPad各モデルの比較と選び方【iPad・Pro・Air・mini】

全5モデルがラインナップ

どれがおすすめ? iPad各モデルの比較と選び方【iPad・Pro・Air・mini】

2021年6月に新しいiPad Proが発売されました。本記事では、新製品を含めて全5モデルがラインナップされたiPadの選び方、おすすめの機種を紹介します。

最近は、タブレットと言えばiPadがスタンダードになりました。現在販売されているモデルは、2021年秋に登場予定の新しいiPadOSにも対応するので長く使えます。なお、iPadの価格が高くなったように感じるかもしれませんが、価格表記が税込に変更されている面もあるでしょう。

本記事内で紹介するiPadは、iPad Air(第4世代)のみディスプレイにフィルムを貼り付けてあります。

各モデルのスペックをチェックする【比較表あり】

まず最初に、スペックと価格を把握しておきましょう。今買える5モデルの着目点をわかりやすいように表にまとめました。

iPad Pro(12.9インチ) iPad Pro(11インチ) iPad Air(第4世代) iPad(第8世代) iPad mini
価格(税込) 12万9800円〜 9万4800円〜 6万9080円〜 3万8280円〜 5万380円〜
CPU M1 M1 A14 Bionic A12 Bionic A12 Bionic
ディスプレイ 12.9インチ 11インチ 10.9インチ 10.2インチ 7.9インチ
接続端子 USB-C USB-C USB-C Lightning Lightning
Apple Pencil 第2世代 第2世代 第2世代 第1世代 第1世代
フルラミネーション ×
スピーカー 4 4 2 2 2

まず注目したいのは、価格差です。最廉価のiPad(第8世代)と、最も高いiPad Pro(12.9インチ)を較べると、9万円ほどの価格差があります。さらに、iPad(第8世代)とiPad Air(第4世代)も倍近い価格差です。つまり、安さで選ぶならiPad(第8世代)ということになります。

機種ごとに価格や性能はだいぶ違いますが、使えるアプリやできることは基本的にほとんど変わりません。機種ごとの価格差は、性能の差や画質などにかかわってきます。

予算的にiPad(第8世代)にしか手が届かないなら、迷わず選ぶとよいでしょう。少しでも予算が多く確保できるなら、他の選択肢と合わせて検討してみてください。詳しくは後述しますが、iPad(第8世代)には劣っているポイントがいくつかあるためです。

サイズから選ぶ

iPad 選び方

左:iPad mini右:iPad Pro(11インチ)

iPad 選び方

左:iPad Pro(11インチ)右:iPad Pro(12.9インチ)

本体サイズは、基本的には画面サイズと比例します。iPad miniは7.9インチとかなりコンパクトで持ち歩きに向いています。一方で、iPad Pro(12.9インチ)は非常に大きく、電車の中などで使うのは少々厳しいため、自宅や会社に据え置いて使うのに役立ちます。この2モデルは明確に大きさが違うので、使い方がはっきりしている人向けです。

iPad(第8世代)とiPad Air(第4世代)、iPad Pro(11インチ)は、若干の違いはあるものの画面サイズはほぼ同様です。少なくとも、実用上で画面サイズの違いを感じることはありません。そのため、画面サイズで悩むのはこの3機種になることが多いでしょう。

CPUはA14 Bionic以上がおすすめ

5モデルのうち、最新かつ最上位のiPad Proシリーズの2モデルは、M1チップを搭載しています。さらに、メモリも8GB以上と性能はダントツです。価格は高いのですが、それなりの価値はあり、末永く快適に使えることは間違いありません。ただし、iPad Air(第4世代)のA14 Bionicチップも最新のiPhoneと同じなので、十分に満足して使えるでしょう。

iPad(第8世代)とiPad miniのA12 Bionicチップも遅いわけではなく、現時点では不満なく使えるはずです。しかし、長年使うには少々厳しくなる可能性もあります。末永く使いたい人やヘビーなゲームのプレイが目的の人には、少々おすすめしづらくなっています。

iPad 選び方

iPad miniとiPad(第8世代)はホームボタンを搭載。画面上下の縁(フチ)が太く、設計がやや古い

iPad 選び方

下はiPad Air(第4世代)で、コネクターがUSB Type-C。上のiPad(第8世代)はLightning

iPad 選び方

iPad(第8世代)とiPad miniは、右のApple Pencilが第1世代。他は、左側の第2世代

また、この2モデルは設計が古く、ホームボタンを搭載しており、充電などの端子がLightningになっています。Apple Pencilも第1世代のみの対応です。全体的に費用は抑えられますが、たとえば外付けのストレージなどは使いづらくなります。

ディスプレイやスピーカーの違い

iPad Pro(12.9インチ)のミニLEDを採用したディスプレイは非常に美しく、さすがに最上位モデルらしい色合いや明るさです。詳しくは下記記事で紹介しています。

iPad 選び方

右のiPad(第8世代)は、フルラミネーションディスプレイではないので画面を横から見ると白っぽく感じる

iPad(第8世代)のディスプレイは、フルラミネーションではありません。ディスプレイと液晶面の間に隙間があり、斜めから見ると画面が白っぽく感じられます。こちらも、かなりコストダウンが目立つ部分です。ディスプレイの色合いはとてもよいだけに残念です。

スピーカーは、iPad Proシリーズが4つ搭載しており、映画を観る際のステレオ感はずいぶん違います。もちろんそれだけでProシリーズを買う理由にはなりませんが、スピーカーにも差がある点はチェックしておきましょう。

Touch IDとMagic Keyboardの対応状況

iPad 選び方

iPad Air(第4世代)は電源ボタンにTouch IDが搭載されている

これまでの説明で、上位のiPad Proシリーズはだいたい機能・性能でその他のモデルを上回っていることがわかったことと思います。

ところが、そんなiPad Proシリーズでも1つだけ惜しいポイントがあります。それは指紋センサー(Touch ID)が非搭載である点です。iPad miniとiPad(第8世代)、iPad Air(第4世代)には、Touch IDが付いているのでマスクをしていても快適にログインできます。

iPad Proシリーズは、顔認証(Face ID)だけでのログインになります。マスクをしているとログインがしづらいわけです。

iPad 選び方

Magic Keyboardは、iPad Air(第4世代)とiPad Proシリーズで利用可能

また、最近のiPadはマウスによる操作に対応しています。トラックパッドの付いたMagic Keyboardは、iPad ProシリーズとiPad Air(第4世代)のみで利用可能です。iPad(第8世代)は、Smart Keyboardが使えます。なおiPad miniは、対応するアップル製のキーボードは発売されていません。

ストレージ(容量)の選び方

各機種ごとのストレージの選び方を解説しましょう。

ストレージの量とはファイルなどを保存できる容量を示します。当然、容量が大きなほうがたくさんのデータを保存できますが、その分価格も高くなります。また、機種によって選べるストレージの容量が決まっています。

各モデルのストレージ別価格(Wi-Fiモデル)
iPad Pro(12.9インチ) iPad Pro(11インチ) iPad Air(第4世代) iPad(第8世代) iPad mini
32GB - - - 3万8280円 -
64GB - - 6万9080円 - 5万380円
128GB 12万9800円 9万4800円 8万7780円 4万9280円 -
256GB 14万1800円 10万6800円 - - 6万9080円
512GB 16万5800円 13万800円 - - -
1TB 21万3800円 17万8800円 - - -
2TB 26万1800円 22万6800円 - - -

価格はすべて税込

iPad(第8世代)の最廉価モデルは32GBとかなり容量が少なくなるので、128GBをおすすめします。iPadはSDカードによる増設ができないので、特に長い間使いたいとか、具体的な使い方が決まっていないなら128GBにしておくべきです。

最近では、スマホでも64GBが最低容量といえる状況です。32GBではたくさんの写真を保存したり、容量の大きなゲームをダウンロードしてプレイしたりするのは厳しいでしょう。

iPad miniとiPad Air(第4世代)は64GBが選べます。こちらも予算が許すなら、256GBにしておいたほうが無難です。ただし、32GBほど厳しくはないので、64GBでも工夫をしながら使えば問題ないでしょう。

ただ、結論としておすすめなのは128GB以上です。使い道のはっきりしない人も、128GBを選んでおけば早々に容量不足で悩まされることはありません。

一方で、512GB以上のストレージは、使い方が明確な人向けです。また、iPad Proの1TB以上のモデルはメモリが16GBになるために、かなり高価になります。

iPadの各機種をショートレビュー

5製品、各機種の特徴をショートレビューしていきます。特徴のあるモデルでは使い方も少し触れていきます。

ある程度予算が用意できるなら、iPad Air(第4世代)をおすすめします。iPad Proシリーズも素晴らしいのですが、クリエイティブ系など明確な用途が定まっていないと、ややオーバースペックです。

iPad mini

iPad mini

iPad mini

7.9インチディスプレイを搭載し、片手でやすやすと持ち歩ける300g程度の軽さが最大の魅力です。電車の中で電子書籍やマンガを読むのにも向いています。

ただし、モデルチェンジから時間が経っているので、CPUがA12 Bionicとやや古くなっています。また、デザインも額縁の太さが目立ちます。いつ新モデルが登場してもおかしくない状態なので、少々手を出しづらいのも事実です。

それでも、コンパクトなiPadが欲しい人には魅力的です。Apple Pencilの第1世代に対応しており、立ったまま筆記するような使い方でも軽さのメリットを感じられるでしょう。

iPad(第8世代)

iPad(第8世代)

iPad(第8世代)

iPadの最廉価モデルです。入門向けに最適で、さまざまな作業に挑戦できます。性能も決して低いわけではなく、ゲームや動画の編集にも利用できます。ただし、長年使うことを考えるとやや心許ないでしょう。

Apple Pencil(第1世代)やキーボードも利用できるので、予算が限られるユーザーでも、iPadの素晴らしい体験が得られるモデルと言えます。

32GBモデルは容量が少なすぎるので、128GBモデルをおすすめします。少し使ってみて、iPad Air(第4世代)に買い換えるという選択肢もありますが、その場合にはApple Pencil(第1世代)やケースなどが使えなくなる点もチェックしておきましょう。

iPad Air(第4世代)

iPad Air(第4世代)

iPad Air(第4世代)

最もバランスがよく、おすすめのiPadです。新しい世代のデザインなので、額縁が細く見た目にもスッキリしています。また、本体サイズの割に画面が大きいのもいいところです。性能は文句なしで、ディスプレイは美しく、Touch IDも搭載します。

また、カラフルな本体カラーが選べるのも特徴の一つです。現在のスタンダードモデルとしての位置づけと言ってもよいでしょう。

第2世代のApple PencilやMagic Keyboardも利用できます。iPad(第8世代)に較べるとやや高価ですが、長く使えば元は取れるはずです。

iPad Pro(11インチ)

iPad Pro(11インチ)

iPad Pro(11インチ)

最新のiPad Proの11インチモデルです。手ごろなサイズで使いやすく、高性能なM1チップを搭載しているのが最大の特徴です。

素晴らしい製品ですが、iPad Air(第4世代)との差は大きくありません。1TB以上の大容量ストレージを選ぶと、違いが明確になってきますが、そこまでのスペックを必要とする人は多くないでしょう。

iPad Proを選ぶ明確な理由がないなら、iPad Air(第4世代)をおすすめします。

iPad Pro(12.9インチ)

iPad Pro(12.9インチ)

iPad Pro(12.9インチ)

iPad Proシリーズは11インチと12.9インチの2モデルが新登場しています。特に、12.9インチもデルは、ディスプレイのバックライトにミニLEDを採用し、大きく進化しました。最新のM1チップも採用しており、とても魅力的なモデルに進化しました。

サイズが大きく重いので持ち歩きにはあまり向きませんが、クリエイティブ系の作業が中心の人にはおすすめです。ディスプレイの発色も素晴らしいので、動画や写真の編集、イラスト作成などにも向いています。

まとめ

iPadは全5モデルがラインナップされています。iPad Air(第4世代)とiPad Pro(11インチ)はややキャラクターが被っていますが、他のモデルは違いが明確になりました。

スタンダードモデルとしておすすめなのがiPad Air(第4世代)。入門ならiPad(第8世代)、モバイル重視はiPad mini、クリエイティブ系の創作中心に使うならiPad Pro(12.9インチ)もよい選択です。

用途や予算から、あなたに合った1台をぜひ見つけてみてください。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部

EDITED BY
TOKIWA