タクシーアプリ「S.RIDE（エスライド）」の使い方　お得なクーポン獲得方法も

タクシー配車アプリでいま、急速に存在感を高めているのが「S.RIDE（エスライド）」です。都内などでは、主要タクシーアプリの「GO」と同じくらい頻繁にS.RIDEのラッピング車両を見かけるようになった印象があります。

この記事では、エスライドでタクシーを呼び出して乗車・決済・降車するまでの使い方を初めての人にもわかりやすく解説します。お得に乗れるクーポンの獲得方法や、独自ポイントサービス「ライドプログラム」、サブスクプランの「S.RIDE プレミアム」についても紹介しています。

「S.RIDE」は、S.RIDE株式会社（旧名：みんなのタクシー株式会社）が運営するタクシー配車アプリです。東京のタクシー会社5社とソニーグループ株式会社、ソニーペイメントサービス株式会社の合弁企業、みんなのタクシー株式会社が2019年4月からサービスの提供を開始しています。

都内を中心に神奈川、埼玉、千葉、茨城、愛知、大阪の一部で利用できます。現時点では対応エリアが限られていますが、順次拡大していくとしています。

現在地情報を元に自動的に出発地が設定されるので、アプリを立ち上げたら即座にタクシーを呼べるのが特長。もちろん自分で設定し直して、現在地以外の場所を指定することも可能です。タクシーを待っている間に目的地を入力できるので、少しでも早く乗りたいときに便利なサービスと言えるでしょう。

運賃に加え、タクシー会社への迎車料金（300～420円）が必要なのは多くのタクシー配車アプリと同じですが、S.RIDEならではのメリットもあります。注意点とあわせて説明します。

タクシーを呼ぶタイミングは「いますぐ呼ぶ」と「予約」の2種類。

「いますぐ呼ぶ」は電話などで呼ぶ場合と同様に運賃＋迎車料金がかかります。あらかじめタクシーを利用したい日時が決まっていれば、運賃＋迎車料金に加えて「サービス利用料」を払うことで6日先までの配車予約ができます。

ただし、呼べる地域は東京23区、武蔵野市、三鷹市内のみ。また、予約配車にかかるサービス利用料（平均835円）は、エリアや時間帯によって変動するので注意しましょう。

目的地の指定もアプリ上でできます。「事前確定運賃」を選べば、走行経路が確定し、渋滞が起こっても料金の変動がありません。メーター運賃よりやや高くなる可能性はありますが、安心して目的地に向かえます。

ただし、表示してある料金に加えてタクシー会社によって変わる迎車料金（300～420円）がかかるので注意してください。また、予約配車の場合はさらにサービス利用料（平均835円）が加算されます。料金システムについては他のタクシー配車アプリとほぼ同じです。

S.RIDEは、独自のポイントサービス「ライドプログラム」を用意しています。タクシーを1回配車するごとに1ライドポイントを獲得。10ライドポイントに到達すると抽選券が発行され、抽選でタクシー送迎付き食事券などが当たります。

S.RIDEには「S.RIDEプレミアム」と呼ばれるサブスクリプションサービスもあります。

月額3480円で、予約配車時にその都度サービス利用料を支払う必要がなく、使い放題。サービス利用料の平均価格は約835円なので、月に5回以上予約で利用する人は、加入したほうがお得です。類似アプリと比較しても珍しいサービスと言えるでしょう。また「ライドプログラム」のポイントも、1回の配車で2ポイント貯まります。

現在は予約配車時に車種やワゴンタイプ「JPN TAXI」の指定ができます。加えて、今後は優良乗務員の指定にも対応する予定です。1カ月間無料でお試しできますが、トライアル期間終了後は自動更新での課金になるので注意しましょう。

アプリを起動したらすぐタクシーを呼べるS.RIDEですが、初回は会員登録が必要です。まずはアプリをインストールして登録手続きを済ませましょう。

会員登録が完了していれば、いつでもすぐにタクシーを呼ぶことができます。手順を確認していきましょう。

街中で「空車」表示のタクシーを呼び止めて乗る方法が「流し」です。通常、流しで乗車したタクシーは降車時に支払いをしなければいけませんが、S.RIDEアプリには、流しで乗車した場合でもネット決済ができる「S.RIDE WALLET」というサービスがあります。

S.RIDEのラッピングがしてあるタクシーなら、S.RIDE WALLETが利用できます。アプリで呼び出したタクシーでなくても降車時の決済手続きが不要になります。ただし、流しで乗車した場合、ライドポイントは貯まらないので注意してください。

S.RIDEにクレジットカード情報が登録してあれば、アプリ画面右下のWalletからカメラを起動させ、後部座席モニターのS.RIDE WALLET専用QRコードを読み取ることでネット決済ができます。

S.RIDEではお得な割引クーポンが用意されています。おもなクーポンはS.RIDEで決済したことのない人がもらえる「1000円クーポン」と、友達紹介でもらえる「2000円クーポン」の2種類。

このほか、「予約配車で3回乗車毎に割引クーポン500円分をプレゼント」といった期間限定のお得なキャンペーンも展開されています。

「1000円分初回限定クーポン」は、これまで一度もS.RIDEを使って配車したことがないユーザーを対象としたクーポンです。

後部座席モニター下のS.RIDE 1000円分初回限定クーポンをタップし、QRコードを読み取ってクーポンを獲得しましょう。

友達紹介の2000円クーポンを入手する難易度は少し高めです。発行できるのは、ライドポイントを10ポイント以上取得しているユーザーのみ。ライドプログラムの抽選に応募した際に発行されます。

SNS等で友達紹介コードをシェアし、さらにその友達がコードを登録することで相手側が割引クーポンを取得できます。周囲にS.RIDEを頻繁に利用しているユーザーがいたら、発行してもらえないか確認してみるのもいいかもしれません。

紹介コードがもらえたら、アプリのメニューボタン​から友達紹介→もらった紹介コードを入力の順にタップして、クーポンを獲得します。

クーポンが利用できるのはネット決済時（クレジットカード、Apple Pay）のみです。またクーポンには有効期限があり、期限の近いものが自動で設定されるほか、「予約無料クーポン」があれば優先的に選択されます。

クーポンを使用するには、タクシーを配車する際、アプリ画面右下の支払い方法が表示してある部分をタップします。

「お支払い方法」の下に表示されている利用可能なクーポンを選択し、前の画面に戻ってタクシーを呼べばOKです。

位置情報から自動的に出発地を設定してくれるため、アプリを開いたら瞬時にタクシーが呼べるS.RIDE。キャッシュレスの支払い方法も豊富で、配車から降車までスムーズに終えることができます。

配車するごとに貯まるポイントで応募できる抽選や、サブスクリプションプランが用意してあるのも嬉しいところ。頻繁にタクシーに乗る人はぜひインストールしてみてはいかがでしょうか。

取材協力：S.RIDE株式会社・株式会社グリーンキャブ