「LINE Out」とは──使い方や料金、音質、着信時の番号通知、無料で使える「LINE Out Free」など

2019-03-11 17:35
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「LINE Out」とは──使い方や料金、音質、着信時の番号通知、無料で使える「LINE Out Free」など

LINEには、無料通話とは別に「LINE Out」(旧LINE電話)と呼ばれるIP電話機能が組み込まれています。LINE Out Free(後述)以外は有料ですが、格安で携帯電話や固定電話への通話が可能で、スマホの通話料金を節約したい人に嬉しいサービスです。

本記事では、LINE Out(ラインアウト)の実際の使い方や料金、音質のほか、番号通知など注意すべき点などについてまとめました。なお、標準で設定されている「ニュース」タブと、LINE Outや無料通話の履歴を管理できる「通話」タブを切り替えることが可能です(詳細は下記の特集を参照)。

LINEの「ニュース」タブを非表示にする方法、「通話」タブに変更できる

LINE Outとは

LINE Outは、パケット通信を利用し固定電話やフィーチャーフォン(ガラケー)などに格安でかけられるIP電話機能です。

LINEには友だちと無料で音声通話できる機能が備わっていますが、LINE Outはそれとはまったく別の機能になります。大きく違うのは、LINEを使っていない相手の携帯電話や固定電話にLINEから電話を発信できるという点と、通話料がかかるという点です。LINEの無料通話で話せない相手に電話をかける機能と考えてもよいでしょう。

また、LINE Outの無料版「LINE Out Free」は、国内外問わず広告動画を視聴すれば無料で通話できる機能です。通話できる時間は国や電話の種類にもよりますが、最短1分。1日5回まで無料でかけることができます。(詳細は後述)。

LINEの「無料通話」と「LINE Out(Free)」は何が違う?

平成28年熊本地震に際しては、LINE Outによる日本国内の番号への発信を1通話最大10分まで無料化。歓迎の声が多数あがった一方で、被災地への不要不急の通話発信を助長し電話網の輻輳を招くとして批判も浴びました。皮肉にもこうした騒動があってか、それほど目立たなかったLINE Outの存在がにわかに注目を集める結果ともなりました。

LINEがアウトな対応、熊本地震で自社IP電話を無料化してアピール 「輻輳を煽る」と批判が集まる

とはいえ、一般的なスマホ通話料と比べて格安で(後述)、国際通話も安価でかけられ、面倒な登録なくLINEアプリ内からすぐに使い始められる便利なサービスであることには変わりありません。日常で下記のようなケースが少なくないなら、利用を検討すべきでしょう。

  • LINEを使っていない家族や友だちに電話することがある
  • 飲食店や美容院の予約、宅配便の再配達、出前などで固定電話に発信する機会が多い
  • 私物のスマホで仕事関連の電話をするが、通話代は自腹で負担している
  • 留学や仕事、旅行などで海外にいる人に電話することがある

LINE Outの料金

LINE Outでは2種類のプランを用意しています。1つは、使う分だけ前もって料金をチャージしておく「コールクレジット」、そしてもう1つが「30日プラン」です。後者は30日間、決められた時間だけ通話できるプランです(こちらも事前にクレジットを購入します)。

国内における通話料金(記載のないものは1分単位)
携帯電話への通話料金 固定電話への通話料金
LINE電話
コールクレジット 14円 3円
30日プラン(固定・携帯) 6円
30日プラン(固定のみ) 2円
他社サービス 料金例
国内携帯電話キャリア 40円など
A社 電話アプリ 20円
B社 IP電話アプリ 17.28円 8.64円 / 3分

それぞれのプランの通話料金(いずれも日本への通話料金)は、まずコールクレジットが携帯電話への通話で14円/1分、固定電話への通話で3円/1分です。コールクレジットは240円分(240コールクレジット)から購入できます。1000円分で固定電話に333分、携帯電話には71分の通話が可能になる計算です。

30日プランは、固定電話への通話で2円/1分、固定と携帯電話への通話で6円/1分の設定です。固定と携帯に120分までかけられるコースが720円、固定と携帯に60分までかけられるコースが390円、固定のみに60分までかけられるコースが120円というラインナップになっています。

LINEOut 30日プラン

スマホの一般的な通話料金が1分40円前後であるのに対し、LINE Outはかなり割安です。

もちろん月額基本料や初期費用、接続費用などの料金もかからず、通話料の請求のみ。そのため、格安SIMを利用しているユーザーや、スマホの通話料金をさらに抑えたいユーザーにメリットが大きいサービスといえます。

料金 - LINE Out | LINE(ライン)

LINE Outのコールクレジットをチャージ(購入)する方法

LINE OutはLINEアプリから利用します。携帯電話や固定電話に電話をかけるには、最初にクレジットを購入する必要があります。

※広告動画を視聴すれば無料で通話できる「LINE Out Free」についてはこちら)で詳しく解説しています。

ウォレットタブ その他サービス LINE Out FreeLINE Out Free

LINEを起動して[ウォレット]タブから[その他サービス]→[LINE Out Free]の順にタップします。

LINE Outのダイヤルパッド画面上部のLINE OutをタップLINE OutFree に切り替える

左上(Androidは右上)のダイヤルパッドのアイコンをタップ。

LINE Outのダイヤルパッドが表示されます。画面上部の[LINE Out]をタップすると、広告を見て無料で通話できる「LINE Out(Free)」に切り替えることもできます。

ダイヤルパッド画面右下にある歯車ボタンコールクレジット購入をタップ

LINE Out(有料プラン)を携帯電話や固定電話に発信するには、まずダイヤルパッド画面右下にある設定ボタン[]→[コールクレジット購入]をタップします。

通常のコールクレジットを購入する

購入するをタップコールクレジット購入確認

[購入する]をタップすると、240円分のコールクレジットを購入できます。iPhoneの場合、iTunes Store経由の決済です。

Android コイン支払い

Android版のLINEではGoogle Play経由の決済のほか、LINEコインを使って通話料を支払うこともできます(1 LINEコイン=2 コールクレジット)。ただし、通話可能な国が制限されます。

クレジットを購入すると、マイクレジットに加算される

クレジットを購入すると、マイクレジットに加算されます。

iPhoneでは購入したコールクレジットに期限はないのですが、Androidには180日の利用期限が設けられています(iPhoneでも、キャンペーン等で無料でもらえるボーナスクレジットには期限がある場合があります)。

なお、別OS(iPhoneからAndroidへ、またはAndroidからiPhoneへ)のLINEにアカウントを引き継ぐ時には、残っているコールクレジットは引き継げないため注意が必要です。

同一OS間の場合は、メールアドレスを登録しておくことでクレジット残高を引き継ぐことができます。

30日プランで購入する

LINEストア メニューメニュー LINEOut

「30日プラン」を購入したい場合は、ブラウザでLINEストアにアクセスします。Androidの場合は、LINE Outのコールクレジット購入画面からも遷移できます。

LINEストア左上のメニューボタン[]から[LINE Out]を選択します。

LINEOut 30日プランLINEOut 30日プラン

[30日プラン]をタップします。通話時間や通話先の違いで3種類から選ぶことができます。

購入から30日経過すると自動でチャージされる[自動継続]の購入メニューも用意されています。なお、30日プランを購入すると、購入してから30日間は同一コースの再購入はできません。

LINEストア(LINE STORE)とは──ログイン・チャージの方法、プリペイドカードによるスタンプの買い方など

LINE Outのショートカットの作り方

ショートカットを作成 OKLINEOutのアイコン表示

LINEの[友だち]タブから設定ボタン[]→[LINE Out](またはLINE Outキーパッド画面下にある歯車アイコンをタップ)と進むと、設定画面に切り替わります。

下にスクロールして[ホーム画面に追加]をタップすると、ホーム画面からLINE Outの通話機能を直接呼び出すことのできるショートカットアイコンを作成できます。

Androidはこの時点ですぐショートカットが作成されます。

共有メニューからホーム画面に追加をタップアイコンを編集 追加

iPhoneでは、共有メニューから[ホーム画面に追加]をタップ。アイコン(ショートカット名)を任意で編集し、[追加]を押します。

作成されたショートカット

ホーム画面にはこのようなショートカットが設置され、すぐにLINE Outのダイヤルパッド画面にアクセスすることができます。

広告を見れば無料で通話できる「LINE Out Free」

約15秒の広告動画を視聴すれば、無料でLINE Outによる通話ができる「LINE Out Free」は便利な新機能です。1日5回まで携帯電話へは1分間、固定電話へは3分間(いずれも国内の場合)、国内外で通話が可能です。

「LINE Out Free」の使い方、無料で固定電話やケータイと通話できるLINEサービス

LINE Outのダイヤルパッド画面で上部のロゴ部分をタップ発信したい先の電話番号を入力し、発信ボタンをタップ広告を見て無料通話

LINE Outのダイヤルパッド画面で上部のロゴ部分をタップすると、広告を見て無料通話ができる[LINE Out Free]のメニューが表示されるので選択します。

発信したい先の電話番号を入力し、発信ボタンをタップします。

[広告を見て無料通話]をタップすると発信が開始されます。

広告の残り時間が表示15秒ほど経過すると☓印が表示される 広告スキップ

広告動画が再生されます。しばらくすると画面の上部あるいは下部に広告の残り時間が表示されます。

さらに15秒ほど経過すると☓印が表示されるので(動画内のスキップボタンを押すことで表示される場合もあり)、これをタップ。

LINE Outが発信される相手が応答すると通話時間がカウントされる

LINE Outが発信されます。相手が応答すると通話時間がカウントされていきます。

無料通話が終了する20秒前に「ピー」という音で合図があります。

1分または3分経過すると、自動で通話が切断される

1分または3分経過すると、自動で通話が切断されます。

それほど急ぎでなく、自宅や店舗などにちょっとした電話をかけたい時には活用できそうな機能です。

LINE Outにおける電話のかけ方(発信)

LINE Outのかけ方は、普通の電話と同じです。ダイヤルパッドに電話番号を入力して、発信ボタンをタップします。連絡先を読み込んで、LINE Outをかけることもできます。

電話番号を入力して発信ボタンをタップ

ダイヤルパッドに番号を入力して、発信ボタンをタップします。

連絡先に相手が登録されている場合は、表示される候補をタップして電話を発信できます。

呼び出しの後、相手が応答すると通話を開始有料通話の場合はクレジットの残高が減る

呼び出しの後、相手が応答すると通話を開始します。

有料通話の場合はクレジットの残高が減ります。

通話が終了すると履歴が残る履歴はスライドして削除

通話が終了すると履歴が残ります。

履歴はスライド(または長押し)して削除できます。

連絡先から発信したい相手を選んで、LINE Outをかける

連絡先から発信したい相手を選んで、LINE Outをかけることもできます。

LINE Outの設定画面友だちのLINEプロフィールからLINE Outで発信 オン

LINE Outの設定画面で[友だちのLINEプロフィールからLINE Outで発信]をオンにすると、スマホに登録されている連絡先(携帯番号)をLINE Outの連絡先に読み込むことができます

LINE 設定タブ 友だち友だち 友だち自動追加 オン

この機能を利用するには、LINEの友だちタブにある設定ボタン[]から、[友だち自動追加]のオプションを有効にしておく必要があります。

LINEの「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」の違い

LINE Outの音質は?

LINE Outで電話をかける時、気になるのは音質です。実際に使った限りでは、普通の電話と同じように会話することができました。

ただし、聴こえづらいと感じるレベルではありませんが、少しこもって聴こえる印象はあります。若干遅延が発生し、相手の反応が一呼吸おいて伝わってくる感覚です。

LINE Outはパケット通信と電話回線の両方を使って通話します。そのため、電波の状態が悪いと音質も低下する可能性があります。音質が悪い場合は、電波のつながりやすい場所へ移動するだけで改善されます。

店舗などに無料で電話をかける方法(10分まで)

LINE Outを利用する上で、ぜひ知っておきたいのがお店への無料通話です。全国の飲食店や娯楽施設などへの電話が1回につき10分まで無料でかけられます。無料でかけられるお店は300万店舗以上あります(2018年6月時点)。10分以内に電話を切れば、通話料金がかかりません。

LINE@加盟店など特定の飲食店や娯楽施設に無料で発信

LINE@加盟店など特定の飲食店や娯楽施設に無料で発信することができます。

無料通話ができる場合は電話番号を入力した際「無料通話/LINE@加盟店」と表示されます。

友だちリスト上部にある検索をタップ

LINEから無料通話ができるお店を検索することもできます。

まず、友だちリスト上部にある[検索]をタップします。

人気カテゴリに表示されているアイコンをタップ近隣にあるお店のリストが表示

人気カテゴリに表示されているアイコンをタップすると、近隣にあるお店のリストが表示されます(位置情報を有効にする必要があります)。

キーワードや店名を入力してお店や施設を探す

キーワードや店名を入力してお店や施設を探すこともできます。

お店をタップした後、電話のアイコンをタップLINE Out(無料)をタップ

LINE Outから電話をかけるにはお店をタップした後、電話のアイコンをタップします。

[LINE Out(無料)]をタップすると、LINE Outの画面に切り替わります。

LINE Outの着信と番号通知の仕組み

LINE Out 着信 番号通知

LINE Out自体には電話を着信する機能はありません。LINE Outで電話がかかってくると、スマホの「電話」アプリで着信します。

着信先には、発信元のLINEに登録した電話番号や(相手の)アドレス帳に登録された氏名が表示されますが、次の場合には「非通知」「通知不可能」と表示されます。

まず、通話先の相手がドコモの端末の場合です。番号に「非通知設定」または「通知不可能」と表示されます。「非通知」と表示されている電話には出ないという人もたくさんいますので、仕事などに使う時は不便です。

非通知発信解除 電話番号認証

非通知発信を解除するには電話番号の認証が必要

また、LINEで電話番号認証が済んでいない端末や、Facebook認証のみでLINEを利用しているアカウントでは、番号が非通知になります。いずれも電話番号認証をおこなえば通知できるようになりますが、電話番号認証にはSMSを受信できる端末が必要になります。また、相手がデータ通信専用SIM端末を利用している場合など、発信を拒否されることもあります。

番号が通知される場合でも、機種によっては日本の国番号である「+81」が付いた状態で発信されることがあります。そのままでは、履歴から折り返して電話をかけることができません。「+81」を削除して、先頭に「0」を加える必要があります。

このように、LINE Outを今ある電話に完全に置き換えて利用するには、少々リスクがあります。しかし、格安料金やお店への無料通話はなかなかの魅力であり、固定電話や海外へ電話することが多いなら非常にお得です。賢く活用して、通話料金を節約したいものです。

検証したLINEのバージョン:iOS版9.2.0、Android版9.2.1

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EDITED BY SORA