au回線を契約していて海外でiPhoneやAndroidスマートフォンを利用したいときには、「世界データ定額」を利用すると便利です。イギリスとフランスで実際に使ったので、手順を解説します。
世界データ定額とは?
ルクセンブルク・国立公文書館から
auが提供する「世界データ定額」は、150以上の国・地域で、日本で加入中のデータ定額サービス/料金プランの容量からデータ通信を利用できる海外データ定額サービスです。
使えるデータ量は国内と同じで、容量上限を超えると通信速度制限によって低速(128kbps)になります。
また、テザリングオプションに加入していればテザリングの利用も可能です。
iPhoneでテザリングする設定方法と料金、できない時の対処法など
料金は1回あたり980円で、1回の利用で24時間有効。
24時間の間に滞在する国が変わったら、再度設定して料金が発生するものだと筆者は思っていましたが、少なくともイギリスとフランス、モナコ、ルクセンブルクの間では違いました。追加の設定をしなくても、それぞれの国で通信事業者が自動で切り替わるだけで、24時間の有効時間内であれば980円で済みました。
利用開始までの手順
リヨン・騙し絵(Mur des Canuts)
「世界データ定額」の利用方法を解説します。
検証:iPhone 8(iOS 11.4.1)
アプリをダウンロードする
まず、iOS・Android共にアプリが必要なので、インストールしてください。
Android版はau Marketからアプリをダウンロードする必要があるので注意が必要です。iOS版はApp Storeからアプリをダウンロードします。
端末の設定をする
設定画面
利用する国に到着したら、機内モードをオフにし、Wi-Fiもオフにします。
モバイルデータ通信をオン
次に、[設定]>[モバイル通信]>[モバイルデータ通信]でモバイルデータ通信をオンにしてください。
データローミングをオン
そして、[設定]>[モバイル通信]>[通信のオプション]>[ローミング]>[データローミング]で、データローミングをオンにします。これで準備完了です。
アプリの設定をする
端末の設定が完了したら、アプリの設定をおこないます。
ホーム画面
アプリを起動し、ホーム画面の画面下にある[海外でつかう]をタップします。こちらのボタンは日本国内では押しても設定画面に移りませんが、国外では画面が切り替わります。
[利用開始]をタップ
次の画面では、現在滞在する国名が画面上部に表示され、現地時間と日本時間も確認できます。ここで[利用開始]をタップします。
ここで[利用開始]をタップすると料金発生
この画面で[利用開始]をタップすると料金が発生します。
[OK]をタップすると残りの利用時間を確認できる
「世界データ定額の利用を開始しました」というメッセージが表示されたら手続き完了です。
残りの時間はリアルタイムで表示される
「料金状況」には残り時間が表示されます。自動更新はありません。24時間経過すると自動で切れるので、知らないうちに継続することもなく安心です。再度利用する場合は、上述のように設定し直す必要があります。
使ってみた感想
ロンドン・ハロッズ
1回の設定で24時間使えるわかりやすさ、追加料金が発生しない安心感。初めて海外でスマートフォンを利用するauユーザーにとっておすすめのサービスです。
滞在する国や都市の通信環境にもよりますが、ロンドンやパリ、リヨン、モナコ、ルクセンブルクでは日本との差を感じず快適。Google MapやLINEを使う機会が多かったので助かりました。