Kindle本を返品(キャンセル)する方法──条件や注意点、チャットの手順などを解説
電子書籍のKindle(キンドル)は、ワンクリックで簡単に買えるという利点がある反面、誤って購入ボタンを押してしまうケースもあります。返品の可否や、手数料・ペナルティの有無などを心配する人もいるでしょう。
本記事では、AmazonのKindle本を間違って購入してしまったときに返品・キャンセルする方法や、返品する際の条件や注意点について詳しく解説します。
Kindle本を返品できる条件・注意点
どんな場合でもKindle本を返品できるわけではなく、返品が認められるためには条件があります。Amazonは、Kindle本の返品について以下のルールを設定しています。
誤って注文したKindle本は、注文日から7日以内に限り返金できる場合があります。 返金は、Amazonの裁量にて承っております。返金は、Kindle本のご注文で利用されたお支払い方法に対して行われ、通常3~5日かかります。
7日以内に返品手続きをする
返品手続きは7日以内におこなう必要があります。期限を過ぎた場合は返品が認められないので、なるべく早めに手続きを済ませましょう。冒頭のAmazonの返品ルールには「返金はAmazonの裁量にて」おこなっていると記載されており、必ず返金されるとは限らないことが読み取れます。
Amazonの裁量によっては返品ができない、もしくは一部のみ返金になってしまう可能性もあるので、万が一間違えて買ってしまってもKindle本を開封しないほうが無難でしょう。
返金には3〜5日かかる
返品の手続き後に返金されるまでの日数は、通常3〜5日です。1週間以内に返金のお知らせメールが届くので確認しましょう。
返品に手数料はかからない
返品する際の手数料はかかりません。この点は気にせず手続きを進めましょう。
返品を繰り返すとAmazonからペナルティを受ける可能性も
正当な理由で1、2回返品をしただけならペナルティが課されることはないはずですが、返品の頻度が多いと場合によってはAmazonからペナルティを受ける可能性もあります。
ウォールストリートジャーナルは2018年、返品を複数回おこなったユーザーが利用規約違反としてAmazonからアカウントを閉鎖されたことを報道しています。
Amazonの利用規約に、顧客の返品状況によって利用を禁止する可能性については明記されていません。
一方で、利用規約には「Amazonは、独自の裁量により、サービスの拒否、アカウントの終了、Amazonサービスの使用権の終了、コンテンツの削除または編集、注文のキャンセルを行う権利を留保します」とも記載されています。返品は慎重におこなってください。
Amazon.co.jp ヘルプ: Amazon.co.jp 利用規約│「アカウント」の内容
Kindle本を購入直後にキャンセルする方法
Kindle本の購入ボタンを誤って押してしまった場合、購入完了画面ですぐに購入をキャンセルすることが可能です。
支払い方法を登録している場合、誤って[注文を確定する]ボタンを押すと、すぐに決済されて自動で購入完了画面に遷移します。
その画面で[注文をキャンセル]をタップしてください。
「この購入をキャンセルしてもよろしいですか?」と確認されるので、[はい、注文をキャンセルします]を選びます。これで商品の購入をキャンセルできます。
本のデータ(中身)はすぐに端末から削除され、購入した際の支払い方法に応じて後日払い戻しされます。
数時間後、Amazonに登録のメールアドレス宛てに返金手続きが完了したことを知らせるメールが届きます。2〜3営業日以内に入金される予定との案内も記載されています。
購入画面を閉じてしまった(数日経っている)場合の返品方法
Kindle本の購入画面を閉じてしまった人や、買ってから数日後に返品する人は、Amazonのカスタマーサービスに連絡をして返品手続きをおこないます。
カスタマーサービスにチャットで問い合わせる
カスタマーサービスは、ChromeやSafariなどのウェブブラウザでAmazonの公式サイト経由でアクセスするか、Amazonのショッピングアプリからもアクセスできます。レスポンスもすばやく、約2〜3分で返品手続きが完了します。
1カスタマーサービスにアクセスする
Amazonのサイト画面
Amazonのサイトの場合は、トップページでメニューボタン[]→[カスタマーサービス]をタップしてください。
Amazonのアプリ画面
アプリの場合は、画面下部のメニューボタン[]をタップし、画面最下部の[カスタマーサービス]を選択します。
2チャットを開く
「カスタマーサービス」の画面で下にスクロールして[カスタマーサービスに連絡]をタップ。次の画面で[今すぐチャットで問い合わせる]を押します。
Amazonサイトから操作していた場合は、ボタンを押すとAmazonアプリに自動で遷移します。
3問い合わせ内容を選択する
チャットが開いたら、画面下部のボタンから[プライム・ビデオ、ミュージック、Kindle本など]をタップしてください。問い合わせの商品を聞かれるので、返品したいKindle本を選びます。
問い合わせ内容で[その他]を押します。「カスタマーサービスの担当者におつなぎします」と表示されたら、[わかりました]をタップしましょう。
[チャットでサポートを受ける]を選ぶと、カスタマーサービスの担当者につながります。
4担当者に返品手続きを依頼する
画面下部からメッセージを記入し、担当者に返品したい旨を伝えます。今回は「間違ってKindle本を購入してしまった」と返品理由を説明しました。商品名の確認後、Amazon側で手続きをしてくれます。
その他、2〜3日以内に返金される予定であることと、商品の性質上、返金処理の完了後も注文履歴は残ることなども伝えられます。最後に不明点の有無を確認され、カスタマーサービス担当者の操作でチャットが終了します。
数時間後、Amazonに登録のメールアドレス宛てに返金手続きが完了したことを知らせるメールが届きました。
筆者の場合、今回誤ってKindle本を購入・開封してしまい、返品を申請しましたが、無事に全額返金してもらえることになりました。メールに「2〜3営業日以内に入金される予定」との記載もありました。
ただし前述の通り、必ずしも返品ができる・全額返金されるとは限らないので、誤って購入した場合は本を開封せず、速やかに返品手続きすることをおすすめします。
カスタマーサービスへ電話する
カスタマーサービスに電話で返品依頼することもできます。電話の場合も、ChromeやSafariなどのウェブブラウザでAmazonの公式サイト経由でアクセスするか、Amazonのショッピングアプリからもアクセスできます。
1カスタマーサービスにアクセスする
Amazonのサイト画面
サイトからアクセスする場合、トップページでメニューボタン[]→[カスタマーサービス]をタップしてください。
Amazonのアプリ画面
アプリの場合は、画面下部のメニューボタン[]をタップし、画面最下部の[カスタマーサービス]を選択します。
2問い合わせ方法に電話を選択する
「カスタマーサービス」の画面で下にスクロールして[カスタマーサービスに連絡]をタップ。次の画面で[Amazonから電話をする]を押します。
3カスタマーサービスに電話をかけてもらう
[デジタルコンテンツ─Kindle本、プライムビデオ、音楽など]→[Kindle電子書籍]→[Kindle本の返品]と進みます。
[カスタマーサービスへ連絡]をタップして、電話番号を入力後、[今すぐ電話がほしい]を押しましょう。カスタマーサービスからの電話で返品をお願いすれば完了です。
Kindleアプリからも返品依頼は可能
Amazonのサイトやアプリだけでなく、Kindleアプリからも返品できます。
アプリの画面下にある[その他]をタップし、[ヘルプ]→[お問い合わせ]→[はじめに]→[コンテンツの購入]と進みます。問い合わせ方法を[Eメール]または[電話]を選び、カスタマーサポートに連絡をします。
左:Eメールを選んだ場合右:電話を選んだ場合
Eメールを選ぶと、Kindle本の返品を希望していること、注文番号、返品理由(誤って買ってしまったこと)を明記し、[Eメールの送信]をしてください。電話の場合は番号を入力して[今すぐ電話連絡を希望]をタップすれば電話で手続きができます。

