シャープの「ヘルシオ ホットクック」は、水なしで自動調理ができるキッチン家電。ホットクックという名の通り、スイッチを入れてほっとくだけで、火加減のコントロールやかきまぜも自動で行ってくれる忙しい人にとって大助かりのアイテムです。
無線LANを通じてスマートスピーカーと連携すれば、声をかけるだけでメニューを検索したり、おすすめ料理を提案してもらったりすることもできます。ヘルシオ ホットクック(以下、ホットクック)には複数モデルがありますが、今回はスマートスピーカーと連携可能な機種「KN-HW16D」を試してみました。
材料を鍋に入れるだけ、ほったらかしで自動調理
ホットクックは、さまざまなメニューの自動調理ができるキッチン家電です。
見た目は炊飯器のようですが、肉じゃがや回鍋肉といった肉料理や、ぶり大根やさばの味噌煮などの魚料理、カレーやおでん、デザートまで、さまざまな料理を作れます。必要な材料を鍋に入れてスイッチを押すだけで、自動で火加減の調整やかきまぜ調理をしてくれるので、忙しい人にはうってつけ。また、料理が苦手な人でも手軽にチャレンジできます。
肉じゃがやカレーといったメニューごとに調理する時間は決まっていますが、手動で調理時間を設定し、オリジナルレシピを作ることもできます。今回試してみた「KN-HW16D」では、一度に2〜4人分の料理を作れます。5人以上の家庭には、2〜6人分の調理が可能な「KN-HW24C」もあります。
ホットクック レシピ | シャープ
メニュー集にない料理を作るコツ | シャープ
ヘルシオ ホットクック「KN-HW16D」は幅36.4cm、奥行き28.3cm、高さ23.2cmで炊飯器と同じくらいのサイズだ(1.6Lタイプ)
操作は本体に設置されているタッチパネルから行う。メニューごとに必要な材料や調理方法なども表示できる
無水調理ができて栄養素も残りやすい
食材に含まれる水分を活用するため、一部のメニューを除いて水なしで調理ができるのも特徴です。ホットクックのメニューにあった「キャベツカレー」を作ってみましたが、鍋に入れた材料はひき肉・キャベツ・玉ねぎ・カレールーの4つだけ。スイッチを押すと40分で調理が完了しました。
筆者はキャベツと玉ねぎを切っただけなので、調理で手を動かしていた時間は5分程度でした。また、栄養素が残りやすいのもうれしいところ。シャープによれば、普通の鍋で調理する場合に比べて、大根のビタミンCやほうれん草の葉酸は1.6倍多く残るそうです。
材料を入れてスイッチを押せば調理がスタート
調理中はときどき中でかき混ぜている音がするだけで、全体的にとても静かだった
調理が完了した状態
内鍋はホットクックから取り出せるので冷蔵庫などで保存できる
予約機能で朝セットすれば夜に出来たてを食べられる
ホットクックは、炊飯器と同じように作る時間を設定できます。朝、出かける前に材料を入れておき、帰宅時間に調理が完了するように予約すれば、すぐに出来たてを食べられます。
また、後述のスマホアプリ「COCORO KITCHEN」を使えば、残業などで帰る時間が遅くなったときでも外出先から予約時間を変更できます。
予約をすれば帰宅時間に合わせて調理が完了する
スマホアプリの「COCOROKITCHEN」を使えば予約時間を変更できる
スマホアプリと連携してメニュー検索や材料チェック
ホットクックを使う際は、スマホアプリの「COCORO KITCHEN」を連携すると便利です。COCORO KITCHENでは、主にメニューや必要な材料の検索、作り方のチェックなどができます。
ホットクック本体のタッチパネルでも検索することはできますが、スマホに比べると操作は不便でした。スマホなら外出先でも見られるので、夕飯のメニューに悩んだときは、スーパーなどで検索しながら必要な材料を揃えることができます。
検索方法もさまざま。冷蔵庫にある材料で作れるメニューのほか、「15分で作れるメニュー」「300 kcal以下で作れるメニュー」など、時間指定やカロリー指定をしたメニューも検索可能です。
スマホからメニューを検索して必要な材料をチェック
必要な材料は買い物リストとして表示できる
「豚肉 にんじん」などと余っている材料を検索窓に入力すれば、その材料を使ったメニューが表示される
「15分」と入力すると、15分以内で作れるメニューを検索できる
「300kcal」と入力すれば、300kcal以下のメニューが表示される。カロリー計算をしている人にはうれしい機能だ
スマートスピーカーと連携、音声操作でメニューの検索・提案も
「KN-HW16D」は無線LAN経由でCOCORO KITCHENと連携しておけば、スマートスピーカーを接続して声で操作することもできます。
KN-HW16Dと接続したスマートスピーカーに話しかけることで、献立の相談ができます。「豚肉とにんじんを使ったメニューを教えて」「15分で作れるメニューを教えて」などと話しかけると「○○はどうですか?」とメニューを提案してくれます。
「人気のメニューを教えて」や「何を作ろう?」のような、あいまいな質問にも答えてくれます。Google Home Mini(GHM)で会話した際の流れを見てみましょう。
筆者「OK Google、COCORO KITCHENにつないで」
GHM「わかりました。COCORO KITCHENです。ホットクックとお話ししたいことを言ってください」
筆者「15分で作れるメニューを教えて」
GHM「15分ですね。何にでも使える肉味噌はどうですか?」
筆者「他には?」
GHM「他には、ピーマンのじゃこあえはどうですか?」
筆者「それにする」
GHM「本体にメニューをダウンロードします。本体のダウンロードメニューから確認してくださいね。レシピと材料はCOCORO KITCHENで確認してくださいね」
上記のような相談ができて、作りたいメニューはKN-HW16D本体にダウンロードしてくれます。
対応しているスマートスピーカーは3種類。「Amazon Echo」などのAmazon Alexa対応機種、「Google Home」などのGoogleアシスタント対応機種、「Clova Friends」などのLINE Clova対応機種です。
まとめ
材料を入れるだけで自動調理してくれるヘルシオホットクックは、想像以上に便利でいろいろなメニューが作れました。忙しいときに助かるだけでなく、調理(と言っていいのかわかりませんが)自体も楽しくなります。外食が多い筆者ですが、自炊もしてみようかなと思うくらい手軽に使える製品になっています。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部