「Galaxy M23 5G」レビュー、シリーズ国内初のSIMフリーモデルの実力は?

サブ機体として使うのに最適

今回は、Galaxyシリーズの新モデル「Galaxy M23 5G」をレビューします。中級クラスの性能のスマホですが、最大の特徴はシリーズとしては初めてSIMフリーで発売される点でしょう。

近年SIMフリーのスマホが徐々に増えており、ついにGalaxyシリーズからも登場したのは嬉しい限りです。キャリアを問わずに使えるメリットは大きく、2台目や3台目に使いたい人にも向いています。

画面サイズは6.6インチ、本体は大きめ

Galaxy M23 5Gは、6.6インチの大画面モデルです。実物もかなり大きく、大画面スマホを好む人に向いています。かねてより大きいと言われているiPhone 13 Pro Maxと比べても大差のないサイズです。本体サイズは165.5×77×8.4ミリで、本体重量は198グラムとなっています。

本体カラーは、ディープグリーンとライトブルーの2色。本体は質感が良く、シックなデザインなので落ちついて使えるでしょう。ただし、ディスプレイのフチはやや太めで、ディスプレイガラスとボディの間に樹脂を挟んでいるので、上位モデルと比べると違いは感じられます。

外観は上々で安っぽさはない

シックなデザインで、飽きずに使えるだろう

ディスプレイとボディの間には太めの樹脂が挟み込まれている

iPhone 13 Pro Max(右)と比べても遜色のないサイズだ

重量はキッチンスケールの計測で200グラム。カタログ値は198グラムだ

ディスプレイは液晶を採用する

Galaxy M23 5Gで注意したいポイントがディスプレイです。解像度は1080×2408と一般的ですが、有機ELではなく液晶を採用しています。最近は、3万円程度のモデルでも有機ELを搭載している製品が選べます。

ただし、スペックとして見劣りするというだけで、画面を見ても暗く感じることはありません。唯一、斜めから見たときの暗さは液晶ならではの欠点です。たとえば、手を高く掲げて写真を撮るようなケースでは画面がよく見えないでしょう。また、明るい夏の屋外での利用も、画像が見やすいとはいえません。購入して使い込んでしまえば、気にならない可能性も大きいのですが念のために注意しておきましょう。

リフレッシュレートは120Hzなので、指の動きへの追随もよく快適に利用できます。また、インカメラは水滴型の切り欠きになっています。パンチホールタイプに比べるとやや見劣りしますが、使い始めればさほど気にならないでしょう。

斜めから見ると画面が暗く感じるのが液晶の欠点だ

インカメラは水滴型の切り欠きになっている

ミッドレンジで5Gに対応、多くのキャリアでも利用可能

5Gに対応するSIMフリーモデルは、徐々に揃い始めていますが、中級クラスの製品で5Gに対応しているタイプは多くないので、予算を抑えて5Gを利用したい人には有力な候補となるでしょう。

Galaxy M23 5Gは幅広い周波数帯に対応しています。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで5Gとプラチナバンドに対応します。SIMトレーは3枚搭載できるタイプ。nanoSIMを2枚挿入でき、microSDカードも同時に利用できます。eSIMに対応していないのが惜しいところです。

Galaxy M23 5Gの対応する周波数帯
  • LTE(FDD):B1(2100)、B2(1900)、 B3(1800)、 B4(AWS)、 B5(850)、 B8(900)、 B12(700)、 B17(700)、B18(800)、 B19(800)、 B26(850)、 B28(700)
  • LTE(TDD):B38(2600)、 B40(2300)、 B41(2500)、 B42(3400)
  • 5G TDD Sub6:N77(3700)、 N78(3500)

nanoSIM×2とMicroSDカードに対応する

性能は上々でストレージも十分

チップはSnapdragon 750Gを採用しています。RAMは6GBで、ストレージ128GBとこのクラスとしては十分な容量ですし、上記のようにmicroSDカードによる増設も可能です。さらに、「RAM Plus」機能で仮想RAMを最大6GB搭載でき、アプリの性能が向上するとしています。性能をひとことで言うなら、中の上といったところです。

現時点では、6GBのRAMでも十分快適に利用できますが、この機能により数年後でも安心して使えるでしょう。最上位モデルに比べると見劣りしますが、ベンチマークのスコアも十分。ヘビーなゲームをしない人は末永く快適に使えるはずです。この点が2万円台の格安モデルとの大きな違いとなります。

なお、指紋センサーは本体向かって右側面の電源ボタンと一体化しています。また、3.5mmステレオイヤホンジャックも搭載します。ただし、防水に非対応でおサイフケータイがないのはいただけません。

性能は中の上といったところで、快適に利用できる

指紋センサーは電源ボタンと一体式だ

イヤホンジャックも搭載

カメラは3眼構成でマクロを搭載

トリプルカメラは、超広角カメラ(8MP)、メインカメラ(50MP)、マクロカメラ(2MP)となります。レンズは3つ並んでいますが、多くのユーザーにとっては2つと大差ないでしょう。あまり使う機会のないマクロの代わりに光学ズームを搭載してほしいところです。写真は美しく撮影でき、色合いも自然であっさりしています。

今回は、Pixel 6と比較してみました。価格帯が違いますが、Pixel 6も50MPの標準カメラと、12MPの超広角カメラという構成が似ています。どちらも美しく撮影できましたが、Pixelのほうが色が濃く鮮やかです。どちらが良いかは、好みの問題でしょう。個人的には、Pixelはやや鮮やかすぎると感じています。

超広角カメラはGalaxy M23 5Gのほうがワイドに撮影できますが、周辺部分がややにじみを感じました。他の写真も、どちらも十分なクオリティです。カメラにさほどこだわりがなく、スナップ写真を中心に撮影する人には、両モデルとも合格と感じるでしょう。色合いの差も必要なら簡単に調整可能です。

標準カメラはGalaxy M23 5Gのほうがあっさりした色合い

超広角はGalaxy M23 5Gのほうがワイドに撮影できるが、周辺部分の滲みが気になる

デジタルの2倍ズームで撮影。こちらも色合いの違いは好みによるだろう

花を撮影した。Pixel 6のほうが若干明るい

ポートレートで撮影。どちらもぼけ具合は調製可能だ。Galaxy M23 5Gはやや暗い

Galaxy M23 5Gのマクロで500円玉を撮影した

まとめ

Galaxy M23 5Gは、なかなか魅力的なSIMフリースマホです。性能を考えると価格も妥当と言えるでしょう。ただし、おサイフケータイに非対応なのでメインのスマホとして使うには厳しそうです。シャープやXiaomiなどのスマホは、おサイフケータイや防水、防塵に対応していることを考えると、これからのラインナップ拡充が期待されます。

ただ、アプリはとても使いやすく、通話の録音などGalaxy独自の機能もしっかり利用できます。

Galaxy M23 5G
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情報更新:2022年04月07日
構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
TOKIWA