Androidスマホで通話を録音する方法【専用アプリ/イヤホンマイク/通話レコーダー】
商談や契約など重要な会話では、「言った」「言わない」という行き違いを防ぐために通話を録音しておくと安心です。普段の連絡でもスマホの通話を録音しておけば、あとで勘違いが防げます。
スマホの通話を録音するには、イヤホンマイクや通話レコーダーを利用する方法のほか、アプリを使って録音する手段もあります。本記事では、Androidスマートフォンの通話を録音する方法をまとめて紹介します。
イヤホンマイクでスマホの通話を録音する
最も手軽な録音方法が「イヤホンマイク」の利用です。イヤホンマイクとは、片耳に付けるイヤホンのような製品ですが、音を聞くだけでなく、自分の話した声を取り込むマイク機能も持っています。その名の通り、イヤホンとマイクが一体化しているわけです。
録音の仕組みは簡単で、スマホでの通話を別のICレコーダーなどで記録するとてもアナログな方式。もちろん、スマホ以外の固定電話でも録音は可能です。
ただし、通話前にイヤホンマイクをセットし、レコーダーで録音操作をする必要があるので、ふいに掛かってきた電話を録音するのは難しいでしょう。自分から重要な電話を掛ける際に利用する程度の使い方が現実的です。
ソニーのイヤホンマイク(ECM-TL3)は1800円程度(Amazon)
録音するためには他にICレコーダーなどが必要
専用の通話レコーダーでスマホの通話を録音する
スマホ通話用のレコーダーも販売されています。こちらは、Bluetoothでスマホと連携するICレコーダーだと考えればよいでしょう。まず、スマホとペアリングをします。この状態で電話が掛かってくると、自動的にレコーダーで通話することになります。
手間は掛からないのですが、常にレコーダーを持ち歩かなければなりません。また、今回紹介する「Stickphone(BR-20)」は、録音したファイルをレコーダー自体で聞くか、パソコンに転送して管理することになります。スマホやクラウドサービスにファイルを自動転送してくれるサービスがないのが残念なところです。
また、価格もAmazon調べで1万1240円と安くありません。電源は、バッテリー内蔵でパソコンや充電器のUSB端子に差し込んで充電します。2時間の充電で約9時間通話ができます。
録音のための専用デバイスが「Stickphone(BR-20)」。ボイスレコーダーとしても使える
通話をStickphone(BR-20)で行うことになる
ペアリングして使うだけなので簡単だが、持ち歩くのは面倒だ
一部スマホに標準搭載された機能で通話を録音する
Galaxyシリーズには、標準機能で通話を録音できる機種があります。Galaxy S10でも録音機能が採用されています。
スマホ単体で録音ができるので非常に手軽で便利です。使い方は簡単で、通話が始まったら画面右上のメニューを開き「録音」をタップするだけです。気をつけたいのは、通話が始まるまで録音ができないことです。当然ですが、この作業を忘れると録音はできません。
録音したファイルは、音声データとして「内部ストレージ」の「CallRecording」フォルダに保存されます。ファイル名が日付けと時刻になっているので、必要性を感じたときにいつでも再生できます。また、ファイルをメールに添付したり、パソコンなどに転送して利用することもできます。
この機能は、筆者の確認では今のところGalaxyシリーズの一部機種で利用できています。他の機種でも同様な機能が搭載されている可能性はあるので、お手元のスマホをチェックしてみてください。
通話が始まったら、右上のメニューから「録音」をスタート
あとは普通に通話するだけ。通知バーに録音してる赤いアイコンが表示される
録音したファイルは、ファイルマネージャーなどで開ける
ファイルは日付け別にフォルダーで分類される
ファイルは時間が明記されるのでわかりやすい
タップすると音楽プレイヤーなどで再生できる
専用アプリを使ってスマホの通話を録音する
Androidスマホでは、録音ができるアプリが多数リリースされています。これを利用すればすべての通話が自動で録音され、必要な時にスマホで再生できます。
非常に便利なのですが、端末によっては利用できません。たくさんのアプリがリリースされているので、対応機種の表示やレビューなどを見ながら、自分のスマホで使えそうなものを選んでインストールしてみましょう。
テストする段階では、無料アプリや無料のお試し期間が設定されているものをおすすめします。通話して、双方の声がしっかり録音されていることを確認したら、有料版等へ切り替えればOKです。なお、利用できていたアプリがOSのアップデートで使えなくなることもあるので、あまり高額なものは買わないほうがよいでしょう。
アプリ選択の条件は、まず第一に自分のスマホで使えることです。すべての通話を録音することになるので、ファイルをクラウドに保存できるものを推奨します。バックアップが取れていれば安心ですし、端末のストレージの容量が不足したら削除することもできます。
今回は例として、「通話レコーダー」というアプリの利用を紹介します。筆者の手元にあるGalaxy S10では問題なく使えています。しかし、他の機種やOSのバージョンによっては使えないこともあるので、いろいろなアプリを試してみてください。
通話レコーダーをインストールすると、通話がすべて自動で録音される
タップするだけで再生可能なので気軽に使える
クラウドストレージとの連携も可能だ
まとめ
通話の録音は、仕事にはとても役立ちます。録音した通話は、自分だけで聴くなら特にプライバシーの問題はありません。気になるなら、相手に断ってから録音すればよいでしょう。ちなみに各種のコールセンターは、多くがメッセージを読み上げたあとで録音しています。
通話は相手があることなので、重要な会話になるかどうかはわかりません。ベストなのは、すべての通話を録音できるアプリの利用です。手元のスマホとの相性の良いアプリを探してください。機種によっては録音できるアプリが見つからない可能性もありますが、対策方法が記載されているものも多いので、試してみてください。
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部