ディズニープラスでしか観られない韓国ドラマとは？ おすすめのラインナップを紹介

ウォルト・ディズニー・ジャパンが提供するディズニーの公式定額制動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」。ディズニーやピクサーなどのアニメーション作品にとどまらず、日本を含む世界各国の優れた映画やドラマも独占配信しています。

なかでも特に力を入れているのが韓国ドラマです。本記事では、映画専門ライターの視点から、ディズニープラスでしか見られない韓国ドラマの特徴やおすすめ作品をまとめて紹介します。

世界のエンターテインメント市場で急激にその注目度が高まっている韓国ドラマ。たとえば、『愛の不時着』や『イカゲーム』などの世界的ヒットで知られる競合のNetflixが、かねてからオリジナルの韓国ドラマに力を入れていることなどはよく知られています。

そうした潮流を受けて、ディズニープラスもここ数年で韓国ドラマを数多く製作するようになりました。Netflixを除く他の動画配信サービスとディズニープラスが大きく異なるのは、オリジナルの独占配信タイトルを中心に取り扱っている点です。

人気のラブロマンスから実録犯罪ドラマや刑事サスペンス、ホラー作品など、コンテンツのジャンルは多岐にわたります。時にはタブーを恐れないバイオレンス作品も手がけるなど、ディズニーのブランドイメージを覆す作品も数多く配信中。韓国ドラマファンが親しめる内容のコンテンツを満遍なく取り揃え、その上でスター俳優を起用する話題性の高さが特長です。

ディズニープラスへは、『愛の不時着』などを大ヒットさせた「スタジオドラゴン」はもちろん、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を製作した「A STORY」、『智異山～君へのシグナル～』で知られる「BARAMピクチャーズ」など、韓国を代表する名スタジオが作品を供給しています。

日本の『重版出来！』のリメイク『今日のウェブトゥーン』を手がけた「STUDIO S」、大ヒットドラマ『梨泰院クラス』の「JTBCスタジオ」など、話題作を抱える大手スタジオのオリジナル最新コンテンツを堪能できるのがディズニープラスの最大の魅力です。

2023年8月時点で、ディズニープラスにて独占配信中の韓国ドラマ（一部バラエティ）には次のような作品があります。なお、一部の作品は国外の放送局で同時配信されている場合があります。

ここからは、映画専門ライターが厳選するおすすめの3作品を紹介します。ラブストーリーやヒューマンドラマなど、いずれも注目度の高い作品です。

1980年代後半、民主化運動が吹き荒れる韓国社会を背景にした切ないラブストーリー。規則が厳しい女子大の寮に暮らす大学生・ヨンロは、素敵な男性との出会いを求めています。そんなある日、突如血まみれの男・スホが寮に侵入する事件が発生。監視と捜査の目をやり過ごしスホを介抱したヨンロは彼に恋をします。しかし、スホは思いもよらない素性を抱えていました。

世界的Kポップアイドルグループ「BLACKPINK」のジスがドラマ初主演を果たした作品。相手役のスホは、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で注目を集めたチョン・へインが演じています。

緊急事態の最前線で活動する消防隊員や警察官、救急隊員たちの絆を描く熱い人間ドラマ。驚異的な検挙率を誇るも行き過ぎた正義感のせいで緊急出動チームへ左遷された刑事、チン・ホゲ。隣には消防署があり、緊急時には常にセットで出動します。

犯人を検挙しつつも犠牲者を助け、炎を鎮圧するなど、部署を超えたチームプレーと仲間たちの絆が胸を打つ作品です。毎回手に汗握るスリリングな展開の連続で、無茶なことも平気でしでかすホゲ刑事と消防チームの情熱溢れる仕事ぶりに感動を覚えます。「今最も熱いヒューマンドラマ」と韓国内でも高く評価されている作品です。2023年8月4日からはシーズン2の配信もスタートしています。

『オールド・ボーイ』などで知られる韓国のベテラン俳優、チェ・ミンシクが25年振りにドラマ出演したことで話題になった作品。貧しい少年時代から商売の才覚を発揮し、韓国の裏社会でのし上がった後、ついにはフィリピンのカジノを牛耳るまでに至った男の一代記を描いています。

現代と過去を行ったり来たりするストーリー構成で、激動の韓国社会を背景に、主人公がどのようにして成長していったのかが説得力をもって語られます。チェ・ミンシクのふてぶてしい芝居がとにかく素晴らしく、彼の演技に触れるだけでも一見する価値のある作品。マーティン・スコセッシの映画を彷彿とさせる雰囲気が特徴の、珠玉のアクションドラマです。