ふとした時にその日の出来事や思ったことを綴れる日記アプリ。子どもの成長日記や料理の記録など目的はさまざまですが、利用シーンに相性のよいアプリを見つければ、一層楽しく日記をつけられます。ただ、いくつもある日記アプリの中、どのアプリを選べばいいのかわからない人も多いはず。
この記事では、手帳代わりに使えるものから問答形式で記入するユニークなタイプのものまで、それぞれ特徴の異なるおすすめの日記アプリ6本をまとめて紹介します。いずれも無料で始められます。
日記アプリの選び方【比較表あり】
まずは日記アプリを選ぶときのポイントを紹介します。自分にとって最適なアプリを探すヒントにしてください。
おすすめ日記アプリ6本の主な機能(一覧表)
本記事で取り上げる6つの日記アプリの主な機能をチェックします。各アプリの具体的な中身については後ほど個別に解説します。
My日記 | 瞬間日記 | 10年日記 | 心のノート | シンプル日記 | Lifebear | |
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特徴 | シンプルな操作で手軽に日記をつけられる | 友だち同士の共有も可能。SNS感覚で楽しめる | 10年間分の日記が付けられ、同月同日の記録が1つの画面で確認できる | 質問形式で気持ちを整理しながら日記をつけられる | 操作が簡単かつ高機能 | 日記、カレンダー、ノート、To-Doリストが1つで完結 |
主な機能 |
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写真 | 最大10枚 | 最大24枚 | 制限なし | 1枚 | 最大10枚 | 60MBまで(無料) |
無料バックアップ・同期 | テキストのみ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アカウント登録 | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー | ◯ |
カスタマイズ機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ◯ | ◯ |
こんな人におすすめ |
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料金 |
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毎日続けられるかどうか

「My日記」の入力画面

「10年日記」の入力画面
日記を書く頻度によって求める機能は異なりますが、毎日更新したいという人には手軽に操作できるアプリがおすすめです。
アプリを起動してから入力するまでの操作手順がシンプルだと、気軽に日記をつけられます。また、毎日書く内容が思いつかなくても、質問に答えたり、テーマが与えられたりすることで気負わず続けられる場合もあるでしょう。
日記以外の使い方

「心のノート」

「Lifebear」
日記をつけるだけでなく、他の用途で使用できる日記アプリもあります。
気持ちを言葉にして整理しながら自分と向き合える「心のノート」、日記をつけながら日々の予定やTo-Doを合わせて確認できる「LifeBear」など、それぞれの状況に応じた使い方ができるアプリを選んでください。
アプリのデザインで選ぶ

「瞬間日記」の画面

「シンプル日記」の画面
写真を挿入した時のページ画面やカラフルな背景といったデザインを重視することもあるでしょう。文字と写真のバランス、フォントの種類、多彩な背景、キャラクターのスタンプ機能など、自分の好きなようにカスタマイズできれば、日記ライフも充実します。
料金や広告表示の有無も重要
基本的には、どのアプリも無料なので手軽に始められます。ただ、なかには無料版だと画面に広告が表示されたり、アップロードできる画像の容量が限られていたりと、思うように日記をつけられないケースもあります。
長く使う前提であれば、有料版へのアップグレードも検討しましょう。有料版にするとどういった機能が使えるようになるのか、事前に確認しておくことが大切です。
シンプルに日々の記録を楽しめる「My日記」

「My日記」は、日記を書きこむことに特化したアプリです。機能が多くなく、シンプルなので感覚的に利用できます。ごちゃごちゃせず、単純に日々思ったことを記録したいという人に向いています。
- 操作方法がシンプル
- 通知機能で日記のつけ忘れを予防できる
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起動時のパスコードやFace ID・Touch IDの設定もできて安心
- 日記に添付する写真サイズが拡大/縮小できない


アプリを開き、右下の羽ペンのマークをタップするとすぐに日記をつけられます。

フォントや行間なども調整可能

選べる6色のテーマカラー

カレンダーの始まりの曜日も変更可能
フォントのサイズや濃さ、行間などの調整が可能です。気分によってテーマカラーを変えたり、ダークモードにしたりして楽しめます。さらに、カレンダーの始まりの曜日も好みで設定できます。

タイマーで通知日時を設定

パスコードの設定画面
通知機能で時間を設定しておくとリマインドされるので、日記のつけ忘れが防止できます。たとえ書き忘れても、カレンダーから日付を指定してまとめて記入することも可能です。
プライバシーの保護にも配慮されており、4桁の数字を使ったパスコードロックやFace ID、Touch IDの設定もおこなえます。
SNS感覚で手軽に記録できる「瞬間日記」

「瞬間日記」はX(旧:Twitter)感覚で記録できる日記アプリ。140字の文字カウンタが設定されていたり、書き始めの時刻が記録されたりすることからも、短文でこまめに日記を付けていくユーザー向けに作られています。
- SNS感覚で日記をつけられる(iOS版では音声、動画も挿入できる)
- 仲間同士で交換日記のように利用できる
- テーマカラーや文字サイズの変更・スタンプで自由にカスタマイズ可能
- 日記の画像を添付する位置が指定できない
- iOS版では使い方の説明が不足していて把握しづらい

日記の記入画面

日記はリスト形式で表示される

30秒の音声日記も付けられる
アプリを開きすぐに日記の入力ができます。同じ日に複数回に分けて書くと、入力した時刻ごとにリスト形式で日記が溜まっていく仕様なので、その時その時の感じたことや記録を残すことができます。
iOS版では、30秒間の音声日記や動画も挿入可能です。


アカウントを登録するとバックアップを作成できるほか、ID・合言葉を設定することで仲間内で日記を共有できるようになります。交換日記のように使えて、コミュニケーションに役立ちます。

文字のサイズやテーマカラーなどの変更が可能

キャンディの消費画面
設定画面から、文字サイズやテーマカラーなどの各種調整ができます。
日記の背景画像は自分好みにカスタマイズできますが、アプリ内の「キャンディ」という専用アイテムが必要となります。無料でも利用できますが、制限なく自由に利用したい場合は月額240円(Android版は190円)の課金が必要です。
10年間分の日記がつけられる多機能アプリ「10年日記」

「10年日記」は、その名の通り、10年間分の日記がつけられる日記アプリ。アプリを立ち上げたトップページから、昨年や一昨年の同日に自分が何をしていたか、過去の記録にワンタップでアクセスできます。
- タグ付け、SNS投稿、天気や位置情報の自動入力など、幅広い機能が無料で利用できる
- 検索機能に優れているため、過去の記録が簡単に遡れる
- アカウントを作成すれば、機種変更しても無料でデータ移行ができる
- 動画の投稿や録音、広告の削除、ストレージを増量するにはVIP(有料)会員登録が必要
- 1日分をまとめて記録する必要があり、こまめに書き足すのに向いていない
- アカウントを作成しなくても利用できるが、ログイン表示が度々現れて煩わしい


アプリを起動させるとすぐに入力画面が表示されます。画面上には気温や位置情報が自動的に入力され、写真や動画が制限なく添付できるほか、時間の追記やテキストの文字色変更も可能です。
アイコンをワンタップするだけで、気温やその日の気分を記録しておくこともできます。タグや「お気に入り」が付けられるので、後から振り返るのも簡単です。

SNSでのシェアのほか、PDF出力も可能

「毎日の質問」は設定でオフにすることもできる

To-Doリストも作れる
作成した日記をLINEやFacebookなどのSNSにそのまま投稿できるのも嬉しい特徴です。自分しか見られない日記とシェアしたい日記が気軽に区別できます。
日記を付けたことがなく、何を書いていいのかわからない場合に便利なのが、毎日異なる「毎日の質問」機能です。「今日いちばんよかった時間は◯◯。それはなぜ?」「あなたが今もっと知りたいと思うのは誰ですか?」など、人に話す感覚でついつい書き進めたくなる質問が日替わりで登場します。
チェックリストは日々のタスク管理にも重宝します。また、文章が苦手な人でも、箇条書きで今日あったことを記録しておけば、それがそのまま日記になります。



使う機能を細かく取捨選択できるのがこのアプリの大きな特長
祝祭日も反映されているため、カレンダーとして使うのもおすすめです。また、設定タブからは1985年から10年単位で日記の表示期間が選択できるほか、フォントのダウンロードやフォントサイズの変更、各種表示内容の変更ができます。
多機能ながら、かなり細かな設定が可能です。位置情報や気温など自動入力される項目をなるべく減らしたい、カレンダーの節気や六曜表示をなくしたい、保存完了画面をスキップしたいなど、自分の好みに合わせて自由にカスタマイズしましょう。
ただし、以下の機能の利用には、VIP会員(月額120円〜)になる必要があります。
- 広告非表示
- ストレージの容量変更(1GB/無料、5GB/月額120円、50GB/月額380円、200GB/月額980円)
- 録音機能
- 高解像度写真の使用
- 背景紙の変更(Android版はなし)
- 動画添付
- VIP字体
- 30年間分を表示
質問形式で心の中を整える「心のノート」

「心のノート」は日記をつけたいけれど何を書けばいいのかわからない、という人におすすめです。「嬉しい」「安らぎ」「不安」など感情を選択し、質問に答えていくことで自分の心を整理し言葉にして綴ります。
- 質問に答えるだけで日記が完成する
- 日記を入力するとアドバイスが届く
- 通知機能で記入忘れを防止できる
- 画像が1枚しか添付できない
- 日記のリスト表示機能がない

[新しい1ページを作成 +]から日記を入力

11種類の感情から記したい内容に1番近いものを選ぶ

質問に答えながら入力していく
アプリを開き、[新しい1ページを作成 +]をタップすれば日記を入力できます。表示される11の感情からあてはまるものを選び、「どんな出来事があったか」「その気持ちになった理由」などの質問に沿って記入していくと、自分の感情が整理されていきます。
1日に1ページというわけではなく、複数の感情があった日は日時を指定して、いくつもノートを追加できます。追加したノートは一覧で確認が可能です。


日記を記入し終わると、毎回アプリから選択した感情にまつわるアドバイスが届きます。その言葉を読めば、少し楽な気持ちになるかもしれません。


日記の付け忘れを防止するために、リマインダー通知の機能も備えています。また、パスコードやFace IDなどのロックをかけられるので、プライバシー面でも安心です。
ブログのように日記をつけられる「シンプル日記」

「シンプル日記」は、誰でも簡単に日記を書き始められる日記アプリです。豊富な種類のフォントや、日記を書く習慣に最適な通知設定など、必要な機能がコンパクトにまとまっているので自分好みの凝ったデザインにカスタマイズできます。
- ブログのように日記をつけられ、キーワード検索で簡単に日記を探せる
- テーマカラー・フォント、アプリアイコンなど、自分好みにカスタマイズ可能
- 1度の課金で広告非表示やパソコンへのデータバックアップなどができる
- 横画面に対応していない
- 文字の大きさや濃さ、行間サイズは変えられるのに文字色が変えられない


写真は10枚まで挿入可能
アプリを立ち上げるだけで、すぐに日記が入力できるシンプルなスタイル。写真は10枚(Android版は15枚)まで追加でき、文字数に制限はありません。日記のシェアやPDF化、画像化も可能です。

リスト形式

カレンダー形式
カレンダーは、リスト形式またはカレンダー形式の両方で表示できます。カレンダー形式は、画面の下半分に日記の内容がリストで表示され、スクロールすると確認できるスタイルです。

フォントは全27種類

文字のサイズ、濃さなども変更可能

リマインダーの通知設定
カスタマイズのバリエーションも豊富でテーマカラーは19種類、フォントは27種類、アプリアイコンは19種類から選べます(無料版の場合はテーマカラー11種類、フォント16種類、アプリアイコン11種類から選択が可能)。フォントの大きさや行間なども自由に変更できます。
リマインダー機能も搭載しており、日記の書き忘れ予防に一役買ってくれます。無料でパスコードやFace IDによるロックに対応するなど、プライバシー保護機能も備えています。


「シンプル日記」は、iCloudで端末自体のバックアップを取る設定になっていれば、機種変更などで特別な操作をしなくてもデータの引き継ぎが無料でできます。
有料版(買い切り980円)にアップグレードすると、アプリ内のデータをiCloud内でこまめにバックアップすることができ、こちらはiPadなど他端末とのデータ移行や同期をおこなう際に便利です。
日記から予定までを一括で管理する「Lifebear」

「Lifebear」は、日記帳やカレンダー、To-Doリストがひとつになった手帳アプリです。クラウド型なので、アプリで登録した内容をPCや別端末と共有できます。
- 日記やカレンダーなどの機能を手帳感覚で使える
- GoogleカレンダーやiOSカレンダーと同期できる
- PCや別の端末で登録した内容を共有できる
- 日記の文字色やサイズを変更できない
- 日記に添付する画像の位置やサイズを指定できない
- 類似アプリのように、カレンダーの日付タップですぐに日記が書き始められない


「ノート&日記」タブからその日の日記を書くことができます。画像の添付も可能です(要アカウント登録)。


Lifebearは、「To-Do」リストやちょっとしたメモに最適な「ノート」など、日記以外の機能も充実しています。
iOS/Googleカレンダーと連携させたスケジュール管理や、さまざまなタスクを「マイリスト」で整理する機能など、まさに手帳代わりに使えるのが最大の特長です。


毎日の予定などを登録できる「カレンダー」は、スタンプで装飾したり、予定ごとにラベルの色分けをしたりすると見やすくて便利です。スタンプや着せ替えは、LINEのように買い切りで個別販売もされています。
また、スケジュールに合わせた各種通知設定もLifebearならではの便利機能です。