ふとした時にその日の出来事や思ったことを綴れる日記アプリは、日々の記録に大変便利です。子どもの成長日記や料理の記録など目的はさまざまですが、利用シーンに相性のよいアプリを見つければ、一層楽しく日記をつけられます。
ただ、いくつもある日記アプリの中でどのアプリを選べばいいのかわからない人も多いはず。手帳代わりに使えるものから、問答形式で記入するユニークなタイプのものまで、それぞれ特徴の異なるおすすめの日記アプリ6本を紹介します。
日記アプリの選び方【比較表あり】
まずは日記アプリを選ぶときのポイントを紹介します。自分にとって最適なアプリを探すヒントにしてください。
おすすめ日記アプリ6本の主な機能(一覧表)
本記事で取り上げる6つの日記アプリの主な機能をチェックしてみましょう。各アプリの具体的な中身については後述しています。
アプリ名 | My日記 | 瞬間日記 | シンプル日記 | 心のノート | PenCake | LifeBear |
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特徴 | シンプルな操作で手軽に日記をつけられる | 友だち同士の共有も可能でSNS感覚で楽しめる | シンプルなのに高機能で操作が簡単 | 質問形式で気持ちを整理しながら日記をつけられる | テーマ別に複数の物語として日記を作成できる | 日記、カレンダー、ノート、To-Doリストが1つで完結 |
主な機能 |
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写真(画像)枚数 | 最大10枚 | 最大23枚 | 最大10枚 | 1枚 | 1枚(有料版は30枚) | 最大50枚 |
バックアップ | テキストのみ | ○ | ○ | × | × | ○ |
アカウント登録 | ○ | × | × | × | × | ○ |
カスタマイズ機能 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
こんな人におすすめ |
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料金 |
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料金はすべて税込み価格
毎日更新するかどうか
日記の更新頻度によって求める機能は異なりますが、毎日更新したいという人には手軽に操作できるアプリがおすすめです。
アプリを起動してから、シンプルな操作で日記の入力画面が表示されると、手軽に日記をつけられます。
日記以外の使い方
日記をつけるだけでなく、他の用途としても使用できる日記アプリもあります。
自作の小説や論文などの長文を書くのに適した「PenCake」。気持ちを言葉にして整理できる「心のノート」。日記をつけながら日々の予定やto doを合わせて確認できる「LifeBear」。
それぞれの状況に応じた使い方ができるアプリを選んでください。
アプリのデザインで選ぶ
写真を挿入した時のページ画面やカラフルな背景といったデザインを重視することもあるでしょう。文字と写真のバランス、フォントの種類、多彩な背景、キャラクターのスタンプ機能など、自分の好きなようにカスタマイズできれば、日記ライフも充実します。
料金や広告表示の有無も重要
基本的には、どのアプリも無料なので手軽に始められます。ただ、なかには無料版だと画面に広告が表示されたり、記録できる日記の数が制限されていたりと、思うように日記をつけられないことも。
そんな時は有料版にアップグレードすれば、問題を解決できます。有料版にすることで、どういった機能が使えるようになるのか確認することも大切です。
シンプルに日々の記録を楽しめる「My日記」
「My日記」は、日記を書きこむことに特化したアプリです。機能が多くなく、シンプルなので感覚的に利用できます。ごちゃごちゃせず、単純に日々思ったことを記録したいという人に向いています。
- 操作方法がシンプル
- 通知機能で日記のつけ忘れを予防できる
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起動時のパスコードやFace ID・Touch IDの設定もできて安心
- 日記に添付する写真サイズが拡大/縮小できない
- Android版はパスコードのヒントがアプリ起動時に表示されてしまう
アプリを開き、右下の羽のマークをタップするとすぐさま日記をつけられます。写真の挿入も可能で、最大で10枚追加することができます。
フォントのサイズや濃さ、行間などの調整が可能です。気分によってテーマカラーを変えたり、ダークモードにしたりして楽しめます。さらに、カレンダーの始まりの曜日も好みで設定できます。
通知機能では時間を設定しておくとリマインドしてくれるので、日記のつけ忘れを防止してくれます。たとえ書き忘れても、カレンダーから日付を指定してまとめて記入することも可能です。
プライバシーの保護にも配慮されており、4桁の数字を使ったパスコードロックやFace ID、Touch IDの設定もおこなえます。
SNS感覚で手軽に記録できる「瞬間日記」
「瞬間日記」は140文字と文字数が少なく、TwitterのようなSNS感覚で記録できます。仲間内で日記を共有して交換日記のように利用できる機能など、ユニークな側面をもつアプリです。
- SNS感覚で日記をつけられる(iOS版では音声、動画も挿入できる)
- 仲間同士で交換日記のように利用できる
- テーマカラーや文字サイズの変更・スタンプで自由にカスタマイズ可能
- 日記の画像を添付する位置が指定できない
- iOS版では使い方の説明が不足していて把握しづらい
日記の記入画面を立ち上げると、自動的に時刻が追加されるので、出来事がリスト形式でタイムラインのように並んでいきます。文字数カウンターも右上に表示されているので、今の文字数が一目で分かります。
iOS版だと30秒の音声日記や動画も挿入できます。
アカウントを登録するとバックアップができるほか、ID・合言葉を設定することで仲間内で日記を共有することが可能になります。交換日記のように使えて、コミュニケーションに役立ちます。
設定画面から、文字サイズやテーマカラーなどの各種調整ができます。
日記の背景画像は自分好みにカスタマイズできますが、アプリ内の「キャンディー」という専用アイテムが必要となります。無料でも利用できますが、制限なく自由に利用したい場合は月額240円の課金が必要です。
長文の日記や物語の創作におすすめ「PenCake」
「PenCake」は、物語や長文の日記に最適で、心に残ったことを書き留めたり、感情を思いのままに書き記したいという人にぴったりです。
- 真っ白な背景に文字だけのシンプル設計で、長文の日記に最適
- 記事の入れ替えがでるため、カテゴリーに分けて思い出を管理できる
- パスコードやFace ID・Touch ID対応でセキュリティも万全
- 無料版だと利用できる容量が少ない
- 全体が真っ白なので編集ボタンなどの出し方に戸惑う
アプリを開き、画面を上から下にスワイプすると即座に文字を記入できます。写真を添えて、物語の挿絵のような雰囲気を演出するのも素敵です。
作成した一つひとつの記事は、入れ替えが可能です。違う物語(ノートブック)で記事を作成してしまったときや、「旅行」「グルメ」など思い出ごとに記事を管理したいときは、記事を移動させてグルーピングして管理すると便利です。
アプリを開く際にパスコードやFace ID・Touch IDでの認証がおこなえるので、誰かに覗き見られる心配がないのもうれしいポイントです。
基本的に無料で利用できますが、無料版で作成できる物語の数には制限があり、写真も1枚しか挿入できません。有料版にアップグレードすると、写真の挿入可能枚数が30枚まで許容されたり、使えるフォントやテーマが増えたりします。
質問形式で心の中を整える「心のノート」
「心のノート」は日記をつけたいけれど何を書けばいいのかわからない、という人におすすめです。「嬉しい」「安らぎ」「不安」など感情を選択し、質問に答えていくことで自分の心を整理し言葉にして綴ります。
- 質問に答えるだけで日記が完成する
- 日記を入力するとアドバイスが届く
- 通知機能で記入忘れを防止できる
- 画像が1枚しか添付できない
- 日記のリスト表示機能がない
- Android/iOS版ともにバックアップ機能がない
アプリを開き、[新しい1ページを作成 +]をタップすれば日記を入力できます。表示される10の感情からあてはまるものを選び、「どんな出来事があったか」「その気持ちになった理由」などの質問に沿って記入していくと、自分の感情が整理されていきます。
1日に1ページというわけではなく、複数の感情があった日は日時を指定して、いくつもノートを追加することができます。追加したノートは一覧で確認が可能です。
日記を記入し終わると、毎回アプリから選択した感情にまつわるアドバイスが届きます。その言葉を読むことで、少し楽な気持ちになるかもしれません。
日記の付け忘れを防止するために、リマインダー通知の機能も備えています。また、パスコードやFace IDなどのロックをかけることができるので、プライバシー面でも安心です。
ブログのように日記をつけられる「シンプル日記」
「シンプル日記」は、誰でも簡単に日記を書き始められる日記アプリです。豊富な種類のフォントや、日記を書く習慣に最適な通知設定など、必要な機能がコンパクトにまとまっているので自分好みの凝ったデザインににカスタマイズできます。
- ブログのように日記をつけられ、タグ検索で簡単に日記を探せる
- テーマカラー・フォント、アプリアイコンなど、自分好みにカスタマイズ可能
- アカウント登録なし・無課金データバックアップができる
- 横画面に対応していない
- 日記本文の色が変えられない
アプリを立ち上げるだけで、すぐに日記を入力できるようになります。
右下に表示されているペンのマークをタップすると日記の入力画面が開くので、あとは文章を書き込んでいけばOK。写真は10枚まで追加でき、文字数の制限なく日記を書きこめます。
カレンダーは、リスト形式またはカレンダー形式の両方で表示できます。カレンダー形式は、画面の下半分に日記の内容がリストで表示され、スクロールすると確認できるスタイルです。
タグ検索の機能を使えば、いつ、どこであった出来事か思い出せなくても、あとから目的の日記を探せます。
カスタマイズのバリエーションも豊富でテーマカラーは19種類、フォントは22種類、アプリアイコンは19種類から選べます(無料版の場合はテーマカラー7種類、フォント16種類、アプリアイコン7種類から選択が可能)。フォントの大きさや行間なども自由に変更できます。
リマインダー機能も搭載しており、日記の書き忘れ予防に一役買ってくれます。無料でパスコードやFace IDによるロックに対応するなど、プライバシー保護機能も備えています。
「シンプル日記」はアカウント登録なしで無料で自動的にバックアップをしてくれます。iCloudで端末自体のバックアップを取る設定になっていれば、アプリ内のデータもバックアップしてくれるため、機種変更などで特別な操作をしなくてもデータが引き継がれます。
別途iCloudアプリ内にバックアップも可能で、有料版(買い切り980円)にアップグレードすると利用できます。
日記から予定までを一括で管理する「Lifebear」
「Lifebear」は、日記帳やカレンダー、To-Doリストがひとつになった手帳アプリです。クラウド型なので、アプリで登録した内容をPCや別端末と共有することができます。
- 日記やカレンダーなどの機能を手帳感覚で使える
- GoogleカレンダーやiOSカレンダーと同期できる
- PCや別の端末で登録した内容を共有できる
- 日記の文字色やサイズを変更できない
- 日記に添付する画像の位置やサイズを指定できない
- 類似アプリのように、カレンダーの日付タップですぐに日記が書き始められない
「ノート&日記」タブ(iOS)や、メニューの「Diary」(Android)からその日の日記を書くことができます。日記に画像を添付できますが、Lifebearの無料アカウント登録が必要です。
別の日の日記を書きたい場合、日記編集前に左右へスワイプすると日付を切り替えることができます。
Lifebearは、「To-Do」リストやちょっとしたメモに最適な「ノート」など、日記以外の機能も充実しています。
毎日の予定などを登録することができる「カレンダー」は、スタンプで装飾したり、予定ごとにラベルの色分けをすると見やすくて便利です。
また、GoogleカレンダーやiOSカレンダーを使っている場合、登録している予定をLifebearに同期できます。