人気のApple Watchに新しく「Apple Watch Series 6」と「Apple Watch SE」が登場し、さらに「Apple Watch Series 3」も併売されます。つまり、現在Appleで新製品として購入できるのは、この3モデルになります。
本記事では、どのApple Watchを買おうか迷っている人に向けて、予算や機能などに応じたおすすめの選び方を紹介します。ギフトにも最適なApple Watchですから、プレゼント選びの参考にもしてください。
Apple Watch Series 3はフルモデルチェンジ前の製品
Apple Watchの3モデル(Series 6・SE・Series 3)の大きな違いをチェックしておきましょう。まず、Series 3は2017年に登場した製品なので、およそ3年ほど前のモデルになります。やや古くなっても外観はさほど変わらず、十分現役で利用できます。
Apple Watch Series 3
ところが、Apple Watch Series 4で本体サイズが42ミリ/38ミリ(Series 3)から44ミリ/40ミリに変わり、画面も広くなっています。つまり、Series 3はフルモデルチェンジ前の製品です。Series 6とSEは、両者とも44ミリ/40ミリのサイズになっています。
また、CPUはSeries 6がS6、SEがS5となります。この2つには体感上の差はさほどありませんが、Series 3はS3で数段落ちます。このように、Series 3とSE・Series 6の間には大きな違いがあるわけです。
Apple Watch Series 6 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
価格 | 4万2800円から | 2万9800円から | 1万9800円から |
Cellularモデル | あり | あり | なし |
サイズ | 44ミリ/40ミリ | 44ミリ/40ミリ | 42ミリ/38ミリ |
CPU | S6 | S5 | S3 |
予算が限られる人や子どもに持たせるなら、Series 3を選んでもよいでしょう。ただ、これから2年、3年と使い続けるなら、Apple Watch SEをおすすめします。3年後にはSeries 3は6年前の製品になるので、さすがに利用が厳しくなることは想像に難くありません。
本体の仕上げはアルミニウムがコスパに優れる
Apple Watch Series 6は、アルミニウム、ステンレススチール、チタニウムと3種類のケース素材が選べます。ちなみに、ケース素材が違っても性能には一切関係ありません。
ステンレススチールとチタニウムは、ガラスがサファイアクリスタルになります。サファイアクリスタルは、高級時計が採用する新しいガラス(クリスタル)素材で、より硬くなります。ただし、見た目の違いはほとんどありません。
時計は装飾品でもあります。高級なケースのApple Watchを選ぶのもおしゃれで素敵な選択ですが、素材に興味がない人はアルミニウムを選ぶとコスパでは最良になります。
実は、Apple Watchを正面から見るとケース素材の違いはほとんどわかりません。前モデルにあったセラミックのように真っ白だと多少目立ちますが、今回採用されているステンレススチールやチタニウムはあまり違いがわからないのです。
Series 6では、アルミが5色、ステンレススチール3色、チタニウムが2色の合計10パターンが選べます。SEはアルミの3色のみ、Series 3はアルミの2色のみとなります。Apple Watchをおしゃれに持ちたいなら、ベルトと文字盤にこだわる手もあります。
左がApple Watch Series 6で右がAppleWatch SE(どちらもアルミ)。色が違うが、正面から見ると違いがほとんどわからない
Apple Watch Series 6のバンドと文字盤を変更。素材はアルミの青
同じバンドと文字盤をApple Watch SEにセットしたが、違いはほとんどわからない
ケースの色の違いは横から見るとよくわかる
搭載するセンサーは3モデルで異なる
今回の3モデルは、どれも心拍を計測する機能を搭載しています。Apple Watch Series 4以降は心電図機能が搭載されていますが、日本では現在利用できません(3モデルの中ではApple Watch Series 6のみ搭載)。
最大の違いは、Apple Watch Series 6に搭載された血中酸素濃度センサーです。あくまでもスポーツやダイエットなどのためのセンサーで、医療機器ではありません。しかし、個人的に喘息などの参考にするのはかまわないでしょう。
Apple Watch Series 3には、コンパスと常時計測の高度計は搭載されず、Cellularモデルも選べません。
左のApple Watch Series 6はセンサーが違う
Apple Watch Series 6は常時表示ができる
Apple Watchはバッテリーを節約するために、いわゆるスリープ状態になります。Apple Watch SEとApple Watch Series 3は画面が消えてしまいますが、Apple Watch Series 6は常時表示に対応します。画面がやや暗くなりますが、時計として十分に利用できます。
外観では、この機能が最大の違いと言ってもいいでしょう。設定によっては手首を返すとスリープが解除できます。しかし常時表示に慣れてしまうと、その一瞬がうっとうしく感じるのです。
スリープ状態になったときに左のApple Watch SEは画面が真っ暗になる
おすすめはApple Watch SEのセルラーモデル
毎年のようにApple Watchを買い換えている人は、Apple Watch Series 6を選んでいることでしょう。下取りに出して買い換えると、意外に出費は抑えられます。これから、Apple Watchを買おうとしている場合でも、予算が確保できるならApple Watch Series 6がおすすめです。
しかし、センサーの違いや常時表示に無理をして買うほどの違いが感じられないなら、Apple Watch SEで十分でしょう。最廉価モデルでも1万3000円の価格差があります。iPhoneを持たずにジョギングやウォーキングなどをしたい人は、Cellularモデルを推奨します。ただ、常にiPhoneを携帯しているなら、GPSモデルでもできることはほぼ変わりません。
実は箱も少し違う。上の箱はApple Watch Series 6用で文字が彫り込まれている
本記事に関連して、Apple Watchの選び方を下記動画でもまとめています。ぜひご覧ください。
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部