SuicaカードをiPhoneのApple Payに登録する方法と6つの注意点

Suicaカードのオートチャージ設定は引き継がれない

iPhoneのApple Pay(アップルペイ)はクレジットカードやデビットカードのほか、交通系ICカードのSuica(スイカ)PASMO(パスモ)を取り込んで決済などに使用できます。

Apple Payで電車に乗ったり、買い物をしたりするのが当たり前のこととして定着しつつある一方で、いまいち使い方がわからなくて「iPhoneでのSuicaデビュー」を果たしていない人も少なくないでしょう。

そこで本記事では、手持ちのSuicaプラスチックカードをiPhoneのApple Payに取り込む方法と6つの注意点を解説します。

Apple Payに追加できるSuicaカードの種別

まず前提条件として、Apple Payに取り込めるSuicaカードを確認しておきましょう。取り込み可能なのは、次の種別のSuicaカードです。

  • Suica(無記名)
  • My Suica(記名式)
  • Suica定期券(通勤・大学相当の通学)

これら以外のSuicaカードは取り込みの対象外とされています。

Suica機能付きクレジットカードや高校生以下の通学定期券、割引定期券(障害者・特定者・普通職業訓練)、Suica以外のICカード、JR東日本以外発行のICカード、Suica付学生証・社員証、ゆうちょICキャッシュカードSuicaなどは、Suicaカードとして取り込めないので注意が必要です。

ユーザー数が多いであろうクレジットカード一体型の「ビュー・スイカ」であっても、Apple Payに直接取り込むことはできません。ただし、Suicaアプリ経由でオートチャージ機能を利用するには「ビューカード」が必須となるので、使い所は十分残されています。

SuicaカードをiPhoneのApple Payに登録する方法

実際にSuicaカードをApple Payに追加する手順を説明します。

「Wallet」アプリでApple Payの「+」ボタンをタップ

「Wallet」アプリ

iPhoneのホーム画面で「Wallet」アプリを起動します。起動直後の画面でApple Payのカード上のブロック右上にある[+]をタップします。

Apple Payの概要を読んで「続ける」をタップして進む

Apple Payの簡単な説明が表示されるので、確認して[続ける]をタップします。

カードの種類の画面でSuicaを選ぶ

「カードの種類」の画面で[Suica]を選択してください。

金額入力画面で「お手持ちの交通系ICカードを追加」を選択する

Apple Pay上で発行するSuicaの金額入力画面に遷移するので、入力欄の上にある[お手持ちの交通系ICのカード]を追加を選択します。

Suicaカード裏面の番号を入力する

Suicaカードの裏面

次にカードの固有番号を入力します。カードの固有番号はSuicaカード裏面の右下に記載されています。

カード情報の入力画面

JEから始まる番号の下4桁を入力します。

無記名式のカードの場合、入力するのはカードの固有番号のみ。他方、My SuicaやSuica定期券のように名前が券面に記載されている記名式カードを取り込む場合は、登録してある生年月日も入力します。

利用条件を確認して同意する

東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則

利用条件が表示されるので、右下の[同意する]をタップします。

SuicaカードをiPhoneの上に置いて転送する

転送方法の説明画面

Suicaカードの情報をiPhoneに転送します。

Suicaカードの下半分を隠すようにiPhoneを置く

画面に転送方法の説明が表示されるので、そのとおりにiPhoneをSuicaカードの上に置いてください。

iPhoneにカード情報が転送される

すぐに転送中の画面が表示され、プログレスバーで転送状況が示されます。この時、iPhoneをSuicaカードから離さないようにしてください。

カードの追加が完了する(エクスプレスカードに設定される)

カードが追加された

転送が終了すると「カードの追加」画面が表示されます。右上の[次へ]をタップします。

エクスプレスカード設定

最初に取り込んだSuicaカードは、自動的にエクスプレスカードに設定されます。エクスプレスカードとは、Face IDやTouch IDで認証をしなくても利用できるカードのこと。エクスプレスカードには、SuicaやPASMOを1枚だけ設定できます。エクスプレスカードの設定画面では、[完了]をタップしてください。

なおエクスプレスカード設定は、改札機を素早く通過したり、店頭での買い物をスムーズに済ませるために利用できる特別な設定です。そのため、Apple Payに取り込んだ通常のクレジットカードをエクスプレスカードに設定することはできません。セキュリティを低下させるに値するメリットがないからです。

すべての設定が完了すると、WalletアプリにSuicaが登録されているのを確認できます。

Suicaカードを取り込む際の6つの注意点

Suicaカードを取り込む際は、以下の点に注意しておきましょう。

Suicaの記念カード・限定カードの絵柄は引き継がれない

絵柄は引き継げない「東京駅開業100周年記念Suica」

「東京駅開業100周年記念Suica」のような絵柄が通常とは異なる限定SuicaをApple Payに取り込むと、Apple Pay上の絵柄は通常のペンギンのものとなります。

Suicaカードに戻せなくなる

無効化されたSuicaカードは廃棄してOK

SuicaをApple Payに取り込む操作を完了すると、その後で再びSuicaカードに戻したいと思っても戻せなくなります。つまり、元々のSuicaカードは無効化され、単なるプラスチックカードになってしまうということです。

無効化されたSuicaカードに再チャージすることはできません。特に保存しておく価値を認めないならば、廃棄しても問題ありません。

500円のデポジットは電子マネーになる

500円のデポジットが返金されたSuica

Suicaカードを新規発行したときに預けた500円のデポジットは、取り込まれたSuicaのSF(電子マネー)に加算することで返金されます。どこかに消えてしまうわけではありません。

Suicaカードのオートチャージ設定は引き継がれない

Suicaカードを取り込むと、Suicaカードのオートチャージ設定はいったん解除されます。自動的に引き継がれることはありません。

オートチャージ機能を利用するためには、Suicaアプリにビューカードを決済用クレジットカードとして設定した上で再設定する必要があります。

Suicaの固有番号が変わる

Suicaカードを取り込むと、Suicaの固有番号が変更されます。JREポイントなどのサービス登録をおこなっていた場合は、再登録が必要となります。

バッテリー切れ/電源オフ状態だとSuicaを使えない

iPhoneの電源が切れている状態だと、原則としてApple Payに取り込んだSuicaを使うことはできません。

ただし、iPhone XS以降の機種には「予備電力機能付きエクスプレスカード」という機能が搭載されており、iPhoneの充電が必要な状態になっても最大5時間はエクスプレスカードによる支払いができるようになっています(電源を切るとこの機能は使えません)。

アプリ「Suica」をダウンロード
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